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カテゴリー「日記・コラム・つぶやき」の記事

2020年8月16日 (日)

ゴブリンのこれがおすすめ51 エッセイ・ルポルタージュ・旅行記・伝記、等

【エッセイ】
アーサー・ビナード『空からきた魚』(集英社文庫)
秋本治『両さんと歩く下町』(集英社新書)
伊丹十三『ヨーロッパ退屈日記』(新潮文庫)
  〃 『日本世間噺大系』(新潮文庫)
  〃 『女たちよ』(新潮文庫)
井上ひさし『井上ひさし ベスト・エッセイ』(ちくま文庫)
沢木耕太郎『バーボン・ストリート』(新潮文庫)
沢村貞子『貝のうた』(河出文庫)
  〃 『私の浅草』(新潮文庫)
新藤兼人『三文役者の死』(岩波現代文庫)
滝田ゆう『下駄の向くまま』(講談社文庫)
高田渡『バーボン・ストリート・ブルース』(ちくま文庫)
高峰秀子『わたしの渡世日記』(文春文庫)
出久根達郎『朝茶と一冊』(文春文庫)
  〃  『漱石を売る』(文芸春秋)
  〃  『古書彷徨』(中公文庫)
  〃  『本と暮らせば』(草思社文庫)
  〃  『猫の縁談』(中公文庫)
  〃  『古本奇譚』(中公文庫)
  〃  『古本夜話』(ちくま文庫)
なぎら健壱『下町小僧』(ちくま文庫)
  〃  『日本フォーク私的大全』(ちくま文庫)
  〃  『東京酒場漂流記』(ちくま文庫)
  〃  『東京の江戸を遊ぶ』(ちくま文庫)
  〃  『ぼくらは下町探検隊』(ちくま文庫)
  〃  『東京路地裏暮景色』(ちくま文庫)
野田知佑『北極海へ』(文芸春秋)
  〃 『ゆらゆらとユーコン』(本の雑誌社)
  〃 『日本の川を旅する』(新潮文庫)
林望『イギリスはおいしい』(文春文庫)
星野博美『戸越銀座でつかまえて』(朝日文庫)
星野道夫『長い旅の途上』(文芸春秋)
ますむらひろし『イーハトーブ乱入記』(ちくま新書)
水木しげる『のんおんばあとオレ』(ちくま文庫)
  〃  『総員玉砕せよ!』(講談社文庫)漫画
  〃  『コミック昭和史』(講談社)漫画
  〃  『ねぼけ人生』(ちくま文庫)
  〃  『ほんまにオレはアホやろか』(新潮文庫)
森まゆみ『谷中スケッチブック』(ちくま文庫)
  〃 『路地の匂い町の音』(旬報社)
  〃 『千駄木の漱石』(ちくま文庫)
  〃 『不思議の町 根津』(ちくま文庫)
  〃 『抱きしめる東京』(講談社文庫)
  〃 『寺暮らし』(集英社文庫)
森下典子『日日是好日』(新潮社文庫)
山下洋輔『ピアニストを二度笑え!』(新潮文庫)
吉田篤弘『木挽町月光夜咄』(ちくま文庫)
笠智衆『俳優になろうか』(朝日文庫)
日本エッセイスト・クラブ編『ネパールのビール ’91年版ベスト・エッセイ集』(文春文庫)
      〃      『木炭日和 ‘99年版ベスト・エッセイ集』(文春文庫)
      〃      『日本語のこころ ‘00年版ベスト・エッセイ集』(文春文庫)
      〃      『片手の音 ’05年版ベストエッセイ集』(文春文庫)
      〃      『カマキリの雪予想 ‘06年版ベスト・エッセイ集』(文春文庫)
      〃      『ネクタイと江戸前 ‘07年版ベスト・エッセイ集』(文春文庫)
      〃      『散歩とカツ丼 ‘10年版ベスト・エッセイ集』(文春文庫)
      〃      『人間はすごいな ‘11年版ベスト・エッセイ集』(文春文庫)

 

【ルポルタージュ・回想録・旅行記・伝記、自伝、等】
足立倫行『妖怪と歩く』(新潮文庫)
吾妻ひでお『失踪日記』(イースト・プレス)漫画
  〃  『失踪日記2 アル中病棟』(イースト・プレス)漫画
新井潤美『不機嫌なメアリー・ポピンズ イギリス小説と映画から読む「階級」』(平凡社新書)
井川一久編『このインドシナ』(連合出版)
井出義光『南部 もう一つのアメリカ』(Up選書)
猪瀬久美恵『女たちの大英帝国』(講談社現代新書)
岩崎昶『ヒトラーと映画』(朝日選書)
植村直己『北極点グリーンランド単独行』(文春文庫)
  〃 『北極圏一万二千キロ』(文春文庫)
  〃 『青春を山に賭けて』(文春文庫)
内田宗治『外国人が見た日本』(中公新書)
大江健三郎『ヒロシマ・ノート』(岩波新書)
大場冨生『はてもない旅』(晶文社)
小田実『何でも見てやろう』(角川文庫)
加東大介『南の島に雪が降る』(知恵の森文庫)
加藤周一『羊の歌―わが回想』(岩波新書)
加藤周一『続 羊の歌―わが回想』(岩波新書)
加藤周一『日本文学史序説』(平凡社)
加藤則芳『ジョン・ミューア・トレイルを行く』(平凡社)
小関智弘『大森界隈職人往来』(朝日文庫)
 〃 『ものづくりの時代』(NHKライブラリー)
 〃 『春は鉄までが匂った』(ちくま文庫)
 〃 『町工場巡礼の旅』(中公文庫)
小林一郎『横丁と路地を歩く』(柏書房)
小松崎茂『昭和の東京』(ちくま文庫)
斎藤美奈子『日本の同時代小説』(岩波新書)
佐藤忠男『キネマと砲聲』(岩波現代文庫)
猿谷要『アメリカ南部の旅』(岩波新書)
 〃 『ミシシッピ川紀行』(文芸春秋)
沢木耕太郎『深夜特急 1~6』(新潮文庫)
下川裕治『アジア路地裏紀行』(徳間文庫)
新藤兼人『三文役者の死』(岩波現代文庫)
高田宏『信州すみずみ紀行』(中公文庫)
高橋哲雄『二つの大聖堂のある町』(ちくま学芸文庫)
高橋裕子『世紀末の赤毛連盟』(岩波書店)
田沢竜次『東京名画座グラフィティ』(平凡社新書)
陳凱歌『私の紅衛兵時代』(講談社現代新書)
つげ義春『新版 貧困旅行記』(新潮文庫)
  〃 『つげ義春の温泉』(ちくま文庫)
土屋嘉男『クロサワさーん』(新潮文庫)
堤未果『ルポ 貧困大国アメリカ』(岩波新書)
角山栄『シンデレラの時計』(平凡社ライブラリー)
富山和子『水の文化史』(文春文庫)
野田知佑『ゆらゆらとユーコン』
林芙美子『放浪記』(新潮文庫)
ブレイディみかこ『ザ・レフト UK左翼セレブ列伝』(Pヴァイン)
星野道夫『森と氷河と鯨』(世界文化社)
堀田善衛『スペイン断章』(岩波新書)
  〃 『インドで考えたこと』(岩波新書)
本多勝一『戦場の村』(朝日新聞社)
  〃 『殺す側の論理』(朝日新聞社)
  〃 『殺される側の論理』(朝日新聞社)
  〃 『アメリカ合州国』(朝日新聞社)
  〃 『分かりやすい文章のために』(すずさわ書店)
  〃 『日本語の作文技術』(朝日新聞社)
松本清張『半生の記』(新潮文庫)
室譲二『非アメリカを生きる』(岩波新書)
森まゆみ『女三人のシベリア鉄道』(集英社文庫)
森田郷平、他、編『思い出55話 松竹大船撮影所』(集英社新書)
矢口高雄『蛍雪時代』(講談社文庫)漫画
山下洋輔『ピアノ弾きよじれ旅』(徳間書房)
  〃 『ピアニストを二度笑え!』(新潮文庫)
山本夏彦、久世光彦『昭和恋々』(文春文庫)
吉田ルイ子『ハーレムの熱い日々』(講談社)

アルフレッド・ランシング『エンデュアランス号漂流』(新潮社)
アンジェラ・ホールズワース『人形の家を出た女たち』(新宿書房)
イザベラ・バード『日本奥地紀行』(平凡社)
ウディー・ガスリー『ギターをとって弦をはれ』(晶文社)
F.フェイエッド『ホーボー アメリカの放浪者たち』(晶文社)
コンラート・シュペングラー『5000年前の男』(文春文庫)
J.シンプソン『死のクレバス――アンデス氷壁の遭難』(岩波現代文庫)
J.W.T.ヤングス『アメリカン・リアリティーズ』(多賀出版)
ジャック・シフマン『黒人ばかりのアポロ劇場』(スイング・ジャーナル社)
ジョアナ・ストラットン『パイオニア・ウーマン』(講談社学術文庫)
ジョージ・オーウェル『パリ・ロンドン どん底生活』(朝日新聞社)
ジョージ・ムア『エスター・ウィリアムズ』(国書刊行会)
ジョン・クラカワー『空へ』(文春文庫)
    〃    『荒野へ』(集英社文庫)
    〃    『エヴェレストより高い山』(朝日文庫)
ジョン・リード『世界を揺るがした十日間』(岩波文庫)
スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ『戦争は女の顔をしていない』(群像社)
W.E.B.デュボア『黒人のたましい』(未来社)
チボル・セケリ『アコンカグア山頂の嵐』(ちくま文庫)
D.K.ダナウェイ『歌わずにはいられない』(社会思想社)
ビリー・ホリデイ『ビリー・ホリデイ自伝 奇妙な果実』(晶文社)
マーティン・ルーサー・キング『自由への大いなる歩み』(岩波新書)
ムハンマド・アンワル『イギリスの中のパキスタン』(明石書店)
ヤン・コット『シェイクスピアはわれらの同時代人』(白水社)
レイチェル・カーソン『沈黙の春』(新潮文庫)
レオ・ヒューバーマン『アメリカ人民の歴史』(岩波新書)

 

 

2017年7月 6日 (木)

先月観た映画 採点表(17年6月)

「トランボ ハリウッドに最も嫌われた男」(2015、ジェイ・ローチ監督、アメリカ)★★★★☆
「ソング・オブ・ザ・シー 海のうた」(2014、トム・ムーア監督、アイルランド、他)★★★★☆
「弁護人」(2013、ヤン・ウソク監督、韓国)★★★★
「パピヨン」(1973、フランクリン・J・シャフナー監督、フランス)★★★★
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」(1985、ロバート・ゼメキス監督、アメリカ)★★★

主演男優
 5 スティーヴ・マックィーン「パピヨン」
   ブライアン・クランストン「トランボ ハリウッドに最も嫌われた男」
   ソン・ガンホ「弁護人」

助演男優
 4 ダスティン・ホフマン「パピヨン」

2006年1月 4日 (水)

正月に読んだ本

tenkiyuki  あけましておめでとうございます。ブログを作って初めての正月を迎えました。開設して4ヶ月たちます。今年もよろしくお願いいたします。
  正月中は一本も映画を観なかったので、今回はとりあえず正月に読んだ本のことを書きます。

      *       *       *       *
  帰省中は連日飲み過ぎてどうにも映画を観に行く気分にならないし、テレビは箱根駅伝くらいしか見なかった。実家に帰る途中で東京を通るのだが、行きも帰りも東京で映画を観て行く気力がなかった。われながら情けない。

  代わりにずっと本を読んでいた。行きの電車の中で『宇宙戦争』を読んだ。驚いたことにほとんど忘れていた。パニックの描写など確かな描写力に改めて驚く。さすがに一流の作家だ。トライポッドの上に乗っている部分がアルミニウム製だろうと書いてあるのには笑ってしまった。7、8台イギリスに飛来した中で一台だけ砲弾が当たって破壊されるが、バリアーも張ってなくアルミニウム製じゃまともに当たればそりゃひとたまりもないだろう。せめて超合金ぐらいにしてほしいところだが、何せ100年以上も前の小説だから仕方がないか。それからトライポッドという訳語は出てこない。原作ではそうなっているのだろうか。昔創元文庫で読んだジョン・ウィンダムの『トリフィッド時代』というSF小説を思い出した。トライポッドもトリフィッドも三本足という意味である。それはともかく、宇宙人の巨大戦闘マシーンが今の感覚からするとさすがにしょぼいのだが、小説としては今読んでも十分通用する。小説としてしっかりしている証だ。

  帰りの電車ではネビル・シュートの『パイド・パイパー』を読んだ。まだ3分の1ほど読んだだけだが期待以上に面白い。なかなか感動作である。ネビル・シュートはこれまたSFの名作で映画も有名な『渚にて』の作者である。解説によると20を超える作品を残しているが、翻訳はわずか5作しかないそうだ。文庫が出てすぐ買ったのだが、ずっと読まずにいた。今回読んでみたのは「ストレイト・ストーリー」の影響である。どちらも老人が主人公なのである。どうも読む本まで映画の影響を受けている。ホームページだけの時はまだしも、ブログを作ってから生活がすっかり映画中心になってしまった。それはともかく『パイド・パイパー』は第二次大戦がはじまって間もない頃にフランスのジュラに来ていたイギリス人の老人ハワードが、いよいよフランスも危ないとなってイギリスに脱出するまでを描いている。戦況が日に日に悪くなり彼がいる田舎町にまで軍隊が押し寄せてくるが、皆ぐったりと疲れていて士気が低い。パリすら守りきれるか危ぶまれる状況だ。このあたりの状況はフランス映画「ボン・ヴォヤージュ」にも出てくる。

  そんな混乱のさなかハワードは何とか港まで出てイギリスに戻ろうとする。しかし同じイギリス人の夫婦から子供を二人預かっている。親はスイスに残り国際連盟の仕事を続けなければならないので、せめて子供たちだけでもイギリスに避難させたいと頼み込まれたからである。さらに途中泊まったホテルでもメイドの姪を同じように預けられてしまう。さらにまたバスがドイツ軍の戦闘機に襲撃された時、両親を殺され呆然としている男の子をやはり放っておけずに連れてゆくことになる。今のところこれだけだが、もっと増えるかもしれない。先が思いやられる道中である。混乱期のリアルな描写が見事であるばかりではなく、親との別れや迷いつつも一旦思い切ったら毅然として行動に出るハワードの行動がまた感動的である。先を読むのが楽しみだ。

xmastree  もう一冊帰省中に読んでいた本がある。以前ブログにも紹介したハリー・ポッターシリーズの最新号『ハリー・ポッターとハーフ・ブラッド・プリンス』である。紹介文を書いた直後からブログが忙しくなり、4分の1ほど読んだところで放って置かれていた。帰省中は暇なので読もうと思ってかさばるにもかかわらずもって帰った。ほとんど外にも出ずに読んでいたのだが結局半分ぐらいまでしか行かなかった。何せ652ページもある英語の本である。

  今回読んだところはロード・ヴォルデモートに関してかなり詳しく明らかにされるところなので引き込まれた。彼の出生と生い立ち(トム・リドルは父親の名前を取って付けられた)からホグワーツに入学するあたりまで読んだ。ダンブルドア校長はハリーにすべて話すと言っているので、ハリーの両親が殺されたあたりまで詳しく語られるのだろう。前作よりも出来がいいという印象は変わらない。ヴォルデモートに関する謎が明かされるという意味でも、シリーズ全体の中で重要な位置を占める一冊である。なおタイトルの「ハーフ・ブラッド・プリンス」だが、それが誰であるかがもう一つの謎である。ハリーがたまたま教師から手渡された古い魔法薬学の教科書の裏表紙に「ハーフ・ブラッド・プリンス」と書かれている。つまり前の持ち主が「ハーフ・ブラッド・プリンス」だったわけだが、その教科書にはおびただしい書き込みがある。その書き込みには教科書に載ってないコツが書かれており、そのおかげで何とハリーは教科書に書かれていることにこだわるハーマイオニー以上の成績を収めることになる。ロード・ヴォルデモートをめぐる謎と「ハーフ・ブラッド・プリンス」とは誰かという謎が後半で交差してゆく展開になると思われる。読むのが楽しみだ。今度は中断することなく、映画を観る時間を削ってでも最後まで読んでしまおう。

  ただ、英語は易しいのだが思うようにはかどらない。昼間テレビに飽きた時と夜中しか時間が取れない。しかも僕の寝る部屋は小さな電気ストーブしかない。寒くて長く読んでいられない。 とにかく家中が寒いのだ。上田より寒い。もちろん気温自体は上田のほうが日立より低い。最高気温がマイナスという真冬日もある地域である。問題は家の中の温度である。なんと両親はこの寒いのに暖房もつけずに分厚い服を着こんでコタツだけで過ごしている。よく北海道の人が東京は家の中が寒くて困ると言うが、それと同じである。そこまで節約しなくてもと思うのだが、長年の習慣で抜けないのだろう。暖房もあるのに使わない。家族がそろっている間はさすがにつけるのだが、今日なんか兄弟がみんな先に帰ってしまって僕しかいないので、また消している。家の中にいるのに白い息を吐いて震えているとは情けない。早めに家を出て帰ってきた。家に戻ってストーブをつけて風呂に入ってやっと人心地がついた。ここなら本が読める。

  しかし考えてみると親のことばかり言えない。自分もいまだに携帯を持たず、映画は東京にいる時でも出来るだけ名画座を利用し、もっぱらレンタルDVDで映画をみるようになった今でも新作ではなく旧作料金になってから借りてくる。けち臭いのは親譲りか。つくづく血は争えないものである。