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カテゴリー「旅行・地域」の記事

2008年10月11日 (土)

ボストン滞在記 最終回

 いよいよこの連載も最終回です。今回はこれまで収録できなかった写真を一気に公開したいと思います。とは言っても決して残り物ではありません。

クーリッジ・コーナー
 今回のボストン滞在でいちばん悔いが残るのは映画館で一度も映画を観られなかったこと。飛行機の中で観た「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」、テレビでたまたま観た「チャイナ・ムーン」と「アンブレイカブル」以外は何も観られなかった。ただし、一度貴重な経験をしている。ボストンの郊外にブルックラインという街がある。その中心街と見られるクーリッジ・コーナーという所にクーリッジ・コーナー・シアターという映画館がある。

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  ボストンにあるシネコンとは違って、いわゆる日本で言うミニシアター系の映画館である。うっかりすると気付かずに見逃してしまいそうな角の小さな映画館だが、素晴らしい映画を上映している。9月20日の土曜日に行った時にはTowelhead、Vicky Cristina Barcelona、Man on Wire、Frozen Riverなどが上映されていた。いずれも評判の作品で観てみたいものばかり。さらにはManhattan Short Film Festivalという企画ものも並行して催されていた。

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  その劇場の写真を撮っていたら、よほどうれしかったのだろう、中からおばちゃんが出てきて中も撮っていいという。せっかくなので撮らせてもらうことにした。メインのスクリーンは意外に広かった。真っ暗なのでフラッシュをたいてもよく映らなかったのが残念。その後入り口ホールを撮って引き上げるつもりだったが、2階も撮って行けという。2階にも1階と同じ広さのスクリーンがあった。その隣に15人くらいが座れる小さなスクリーンがあり、さらに50人くらいは入れるスクリーンがあった。

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 日本人かと聞かれた。どうも日本人はすぐわかるようだ。おばちゃん自身はブラジル出身で、日本にも行ったことがあると言っていた。出口でパンフを何枚かもらってきた。日本と違って、サイズは小さく、紙質も固い。絵葉書のような感じだが、サイズはまちまちだ。午後1時にまた戻ってきてTowelheadを観るつもりだったが、うっかりベッドに横になったら寝入ってしまった。あの時寝なければ少なくとも1本は映画を観られたのに。今でも残念でならない。

ジャパニーズ・レストラン
 ボストンやその近郊ではよく日本食の店を見かけた。カラオケと寿司を組み合わせた店もあった。寿司を食いながらカラオケをやるという発想は日本にはないが、日本的なものを2つ組み合わせれば客も喜ぶと思ったのだろうか。写真を載せた3つの店(クーリッジ・コーナーにも「つなみ」という店があったし、寿司と書いてある店はたくさん見かけた)の中で実際に入ったのは「フィンズ」(地下鉄ケンモア駅の出口横)だけ。しかしここは研修先のすぐ隣のビルにあり、しかも味がこれまた日本で食べるのと変わらないくらいおいしいレストランだった。値段も7~8ドルとファストフードの店とさほど変わらないので、ここ1軒で充分だった。昼食はほとんどここで食べていた。

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バック・ベイ・フェンズ

 ここは1回目の記事で紹介したが、家の近くにありしかもボストン美術館やイザベラ・スチュワート・ガードナー美術館へ行く通り道ということもあって滞在中何度も通った。細長く半円状に湾曲した公園だがかなり広い。仙台の万福寺から贈られた鐘、第2次大戦の戦死者の慰霊碑などは何度目かに歩いていて見つけた。

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 ここはなんといってもマッド・リヴァーと緑のマッチした風景がきれいだった。初秋に入り枯葉が道を覆うようになったがまだ紅葉は進んでいなかった。それでも緑の中に黄色や赤がワンポイントのように映える景色は本当に美しかった。

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  緑地帯のあるコモンウェルス・アヴェニューと並んでホット一息つける場所として滞在中何度も歩いたものだ。

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コモンウェルス・アヴェニュー

 この道はアパートがあるビーコン・ストリートと並行して走っている。実に特殊な通りだ。両車線の間に中央分離帯がある道は日本でも珍しくないが、その中央分離帯が両側を並木で挟まれた細長い緑地帯になっている。緑地帯の幅は両側の道路の幅より広い。なんとなく緑地帯の部分がコモンウェルス・アヴェニューなのだと思い込んでいて、両側の道(双方とも反対向きの一方通行)は別の道だと勘違いしていた。しかしどうやら両側の道を含めてコモンウェルス・アヴェニューになっているらしい。いわば中央分離帯が異常に肥大した道路だと思えばいい。

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  ともかく、ここは家から近いので何度も通った。緑地帯の所にいくつも銅像が立っている。アパートの近くにも何やら中世のころの人物らしき銅像(基部に説明が書かれているが、巨大な植物に覆われていて読めない)が立っている一角があって、その周りにベンチがいくつか置かれている。朝や夕方によくそこのベンチに座ってタバコを吸ったものだ。アパート入り口前の階段に座って吸うのはあまりに惨めったらしいからね。

<追加写真1>
左:地下鉄ケンモア駅近くの看板
中:ダウンタウンのオールド・シティ・ホール近くで見つけた看板
右:ハノーヴァー・ストリートで見つけた看板、このあたりはイタリアン・レストランが多い

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<追加写真2>
左:コプリー・プレイスにあるトリニティ教会
中:イザベラ・ガードナー美術館近くの教会
右:教会に見えるが、確かケンブリッジの市庁舎だったと思う

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<追加写真3>
下の3枚:パブリック・ガーデン

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<追加写真4>
左:ビーコン・ヒルの路地
中:ビーコン・ヒルから見たマサチュセッツ州議事堂
右:ボストン・コモンにあるレリーフ

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<追加写真5>
左:バークリー音楽大学近くで見つけたハーフ・ティンバー風の建物
中:チャイナ・タウン
右:バック・ベイ・フェンズで見つけた子供の遊び場
  「お母さんの休息」と母親の視点で名づけられているのが印象的

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ボストン滞在記 その8 フリーダム・トレイルを行く

 ご無沙汰していました。研修も後半に入ると時間的余裕がほとんどなくなってしまいました(月曜から金曜にかけて、朝から夕方まで6時間びっしり研修が入っていたのです)。暗くなるのも早くなり、その上9月の後半から雨天や曇天の日々が続き、写真を撮れる機会が激減してしまいました。ほとんど外出もせず日々研鑽したおかげで何とか資格も取れ、今月の7日(火)に無事日本に戻ってきました。

 最後にとんでもないハプニングもありました。帰国の日に空港に着くのが遅れ、予定の飛行機に乗れなかったのです。何とか翌日の朝7時20分発のチケットが取れて足は確保できたのですが、その日1日をどこで過ごせばいいのか。重たいスーツケースを持ったまま途方にくれてしまいました。日曜日だったのでアパートの管理会社にも連絡が取れない。いきなり路上に放り出された格好です。

 しかし意外に落ち着いていて、すぐ解決策を思いつきました。一緒に研修を受けていた仲間に頼み込めばいい!同じ東洋人の方が頼みやすいと考えて台湾系アメリカ人に電話したところあっさりOKしてくれました。さっそく車で迎えに来てくれて、チャイナ・タウンで朝食。夕方には彼の住んでいるレキシントン(下の写真は「ミニットマン記念碑)やケンブリッジのハーヴァード大学あたりを案内してくれました。

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 翌朝は4時に起床。4時半(日本時間では6日の午後5時半)に出発。車で空港まで送ってもらいました。いやあ、旅先での親切は本当にありがたい。シカゴ経由で、自宅に着いたのは7日の夜8時過ぎでした。24時間以上の旅。もうくたくた。新幹線を乗り越して長野まで行ってしまったほどです。

 さて、久々のブログ。今回は帰国前の最後の土曜日に行ってきたボストンのダウンタウンめぐりを紹介します。いわゆる「フリーダム・トレイル」と呼ばれるボストンの代表的観光コースです。このコースはイギリスの植民地時代から独立戦争を経て建国の時代にいたる時代の史跡16ヶ所をたどるコースです。一日がけで歩くコースですのでその一部しか歩けませんでしたが、ボストンのダウンタウンからノースエンドを歩いたのは初めてでしたのでとても新鮮でした。

* * * * * * * * * *

 午前中は念願のイザベラ・スチュワート・ガードナー美術館に行き、その美しい中庭と素晴らしい建物、そして収蔵品を楽しんだ。一旦アパートに帰って軽く食事を取ってから1時過ぎにまた外出。今度はダウンタウンへ向かった。ボイルストン・ストリート沿いに歩いて行った。パブリック・ガーデンを通り抜けてビーコン・ヒルに入る。数枚写真を撮っただけでまたビーコン・ストリートに戻り、マサチューセッツ州議事堂の写真を撮る。金色の丸屋根がやけに目に付く。

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  ビーコン・ストリートを渡ればボストン・コモンだ。そこがフリーダム・トレイルの出発点。まず、公園のすぐ横にあるパーク・ストリート・チャーチからスタート。ここはウィリアム・ロイド・ギャリソンがアメリカで初めて奴隷制度反対演説をした場所として知られている。教会のすぐ隣にあるのがグラナリー墓地。アメリカ独立のために戦った人々が埋葬されている。平べったい石版のような墓標が無造作に並んでいる。ポール・リビアやサミュエル・アダムスの墓もここにある。

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  次に写真を撮ったのはオールド・シティ・ホール前に立つベンジャミン・フランクリンの立像。ボストンで最古の銅製の立像だという。その前の路地が突き当たる角に旧オールド・コーナー書店があったのだが見逃してしまった。そこはエマーソン、ホーソン、ロングフェロー、ローウェル、オリバー・ウェンデル・ホームズなどの文人が集まって語らった場所として有名なところ。ボストンとケンブリッジが舞台で、ロングフェローやオリバー・ウェンデル・ホームズなどが主人公として活躍するマシュー・パール著『ダンテ・クラブ』(新潮文庫)というとてつもなく面白い本を読んでいたのでぜひ写真を撮りたかったのだが。角の小さな公園(一番最後の写真)でタバコを吸っている間に忘れてしまった、残念。その公園にアイルランド移民の記念碑などがあったためにそちらに気を取られてしまったのである(1845年から50年にかけての大飢饉で200万人ものアイルランド人たちがボストンやその他のアメリカの土地に渡ってきた)。

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  そこから少し歩いた所に旧州議事堂がある。現在の金ぴか丸屋根の州議事堂ができるまで州議事堂として使われていた。1713年に建てられたボストン最古の建物である。近代的な高層建築の間に身をすくめるようにして佇んでいる、こじんまりとした姿が印象的だった。そのすぐ目の前にはボストン虐殺地跡を示す円形の碑がある。交差点の安全地帯のような小さな一角に埋め込まれている。何の説明書もないので、何も知らなければ単なる道路のデザインにしか見えない。

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  中州のようなボストン虐殺地跡がある大きな通りはコングレス・ストリートと呼ばれているが、その通りを挟むようにしてファニュエル・ホールとクインシー・マーケットがある。ファニュエル・ホールは前を素通りして、向かい側のクインシー・マーケットに渡った。マーケット横の広場にかなりの人だかりがあったからだ。人垣の間から覗いてみると、10数人の若者たちがブレイク・ダンスを披露していた。原宿竹下通りのたけのこ族を思い出してしまった。

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  マーケット街から道を1本渡った所にテント張りの庶民的なマーケットがあった。こちらもまっすぐ歩けないくらいの人だかりだ。そこを抜けるとノース・エンド・パークがある。噴水と芝生広場があるだけだが、オアシスのような場所だった。歴史的な衣装をつけた楽隊が芝生で演奏をしていた。こういう行事にはほとんど出くわさなかったので写真を撮った。

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  そこから先はノース・エンドになる。フリーダム・トレイルを辿るにはハノーヴァー・ストリートに入らねばならなかったのだが、間違えてセイレム・ストリートに入り込んでしまった。フリーダム・トレイル沿いには道路に赤い線が引かれているのだが、線には全く気が付かなかった。見た記憶もない。看板や建物など終始上を見て歩いていたからだろう。案内書をもっと頻繁に見て確認しながら歩けばよかったと後で後悔する。

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  しかしセイレム・ストリートは庶民的で面白い路地だった。フリーダム・トレイルから外れているので観光客は滅多に通らないだろう。こんなとおりに迷い込んでみるのも路地裏好きの僕にとっては楽しい経験だった。ただ、元々道が狭い上に、道路の両側に車がびっしり駐車しているので、看板以外はあまり写真を撮らなかった。(ヨーロッパ同様、ボストンのような古い街は車社会出現前に建てられているので駐車場がない。したがってみんな路上駐車せざるを得ないのだ。)セイレム・ストリートがT字路に突き当たる少し手前にオールド・ノース教会があった。実はこの教会のところでフリーダム・トレイルに戻ったのだが、うかつにもそのことに気づかなかった。写真だけ撮ってT字路を左折した。小さな公園に出て、そこからチャールズ川の写真を撮った。軍艦らしき船が2隻停泊していた。

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  その公園で休憩した時に地図を確かめた。さっきの教会がオールド・ノース教会だったかもしれないとその時気づいたのだが、そこまで引き返さずにハノーヴァー・ストリートに出てしまった。トイレに行きたくなって、唯一トイレの場所が分かるボストン・コモンに引き返すことにしたからだ。うまくいけばポール・リビアの家を帰りがけに見つけられると踏んだのである。また別の教会があり、その前でバグパイプを演奏している人がいた。その写真を撮った。その時はその教会がセント・ステファン教会だと確認しなかった。そうしていたらその向かいがポール・リビア・モールだと気づいていたのに。そこにポール・リビアの立像があったのだ。惜しいことをした。

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 その後適当に歩いて都心の方に戻る。ポール・リビアの家は結局見つけられなかった。 またクインシー・マーケットに出る。かなりの人出だった。ブレイク・ダンスをやっていて人垣ができていた広場を通ってボストン・コモンに戻り、トイレに直行。その後はビーコン・ストリート沿いに歩いてアパートに戻る。アパートに戻るとぐったり疲れていた。戻ったのは5時過ぎだったろうか。軽く食事をした後ベッドで横になったらいつのまにか眠っていた。

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2008年9月14日 (日)

ボストン滞在記 その6 チャールズ川散策

 アパートのすぐ近くを流れているチャールズ川。すでに何度も歩いてみた。水源はホプキントンのエコー湖。ホプキントンはボストン・マラソンのスタート地点である。そこから22の市と町を蛇行しながら流れてボストン・ハーバーに注ぎ込む。ちなみにこの不思議な川の名前(高橋という橋や長谷川という川に違和感を覚えるのと同じ感覚か)は、イギリスのチャールズ一世から取ったものだ。ニュー・イングランドの地図を作ったキャプテン・ジョン・スミスはこの川にマサチューセッツ・リヴァーというネイティヴ・アメリカンの名前を付けたのだが、地図を献上されたチャールズ一世がそんな野蛮な名前はやめてわしの名前にせいと言って変えさせたそうである。

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 これまでチャールズ川の写真は3回撮った。最初はボストンに着いた翌日の6日(土)。この日は朝の9時ごろまで雨がふっており、その後はずっと曇り空で湿気がすごかった。湿度89%!まるで水の中を歩いているようだった。その日撮った川の写真は鉛色で寒々としていた。ちなみに、その翌日の日曜日には前日の湿気は嘘のようになくなり、空は青々と晴れ渡っていた。

 次に写真を撮ったのは研修が始まった8日(月)。こちらは前回よりやや上流側。この日も晴天。ボストンの晴れた日は文字通り雲ひとつない晴天となる。その日差しの強いこと。サングラスを持ってくればよかったと後悔したほどだ。写真を撮るようになって気付いたが、青空が写るだけで写真がぐっと引き立つようになる。単に曇り空より明るくなるというだけではなく、木々の緑などが青空を背景にするとぐっと引き立つのである。8日のボストンはまさにそういう晴れっぷりだった。

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 チャールズ・リヴァーの写真を撮った後、しばらくボストン大学の辺りを歩いた。この大学はチャールズ・リヴァーに沿って延々と細長く続いている。これほど横長に続いている大学も珍しいと思う。地図を写真に撮ろうとしたが、画面に入りきらなかった。そのボストン大学は「お城」を所持している。冗談ではなく本当のことである。写真に見るように、ツタのからまる古風なお屋敷という感じだが、確かにThe Castleと呼ばれている。ウィリアム・リンゼイという商人が英国チューダー朝のマナーハウス(大地主のお屋敷)を意識して建てたものだという。後にボストン大 学に寄贈され、今は学長の住まいになっている。しかしまあ、世の中にはいろんな大学があるものだ。

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 次に写真を撮ったのは11日(木)。この日はまず朝玄関前でたばこを吸ったついで(部屋は禁煙、みんな玄関前の階段に座って吸っている)にチャールズ・リヴァーを散歩した。研修後の夕方、まだ日が暮れるまで時間があったので朝散歩したコースをもう一度たどって写真を撮った。行程はハーヴァード・ブリッジからロングフェロー・ブリッジまで。歩いて往復した。片道2キロ半というところか。

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  最初は少し曇っていたがしばらくして太陽が雲から顔を出した。ハーヴァード・ブリッジからロングフェロー・ブリッジにかけて、川の右岸は緑地公園のように整備されている。川の水を公園の中に引き入れてあるので、それが池あるいは潟に見える。非常に美しい場所で、絶好のジョギング(散歩)コースになっている。とにかくジョギングやサイクリングしている人がやたらと多くて、時々前後を確認しないと危ないくらいだ。さらに芝生の上を歩くときは犬の糞を踏まないように下をよく見て歩かなければならない。

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  この日は川にヨットが浮かんでいた。青い水に浮かぶ白い帆が目に鮮やかだ。川と潟にはさまれた緑の散歩道。ベンチに座ってゆったりとくつろぐ人。絵葉書にでもしたいような写真が何枚でも撮れてしまう。いや、美しい景色ばかりではない。歩いているといろいろ面白いものが発見できる。アーチのようにしなった木。片側の枝ばかり大きくなってバランスを崩してしまったのか。ボストン・ポップス・オーケストラの指揮者として有名なアーサー・フィードラーの巨大な頭も置いてあった。薄い石板を重ねて作ったでこぼこのデザインがユニークだ。

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 驚いたのはロングフェロー・ブリッジの近くで見つけた大砲。なんでこんなところに大砲が?見た感じでは独立戦争や南北戦争のころの古いものとは思えない。日本のように横に案内板が立っていたりはしないので、調べてみないと分からない。

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 この日のもう一つの目的はロングフェロー・ブリッジの写真を撮ること。大きすぎて遠くからでないと全体が撮れない。すぐその下まで行った時にも写真を撮ったが、すでに陽がだいぶ傾いていて真っ黒に写ってしまった。いつかまた撮り直そう。

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 ロングフェロー・ブリッジのすぐ近くに地下鉄の駅があるのはわかっていたが、そのまままた来たコースを引き返した。

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2008年9月10日 (水)

ボストン滞在記 その5 パブリック・ガーデン

  ビーコン・ヒルに行った後、もうついでなのでボストン・パブリック・ガーデンにも行ってみた。ボストン・コモン同様、日曜日とあって大変な人出だった。こちらはボストン・コモン以上に公園として整備されていて実に楽しい。足はだいぶ疲れていたが、行ってみてよかった。

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  ボストン・コモンは変形5角形だが、パブリック・ガーデンは長方形である。公園の真ん中にラグーン(潟湖)と呼ばれる大きな池があり、その真ん中あたりに橋が架かっている。その橋の上で男女二人組のミュージシャンがパフォーマンスをしていて、人だかりができていた。女性の方は日本人のように見えた。つい遠慮して写真を撮らなかったのが今になって惜しまれる。

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ラグーンの中を遊覧船がゆったりと走っている。ベンチに座って池を眺める、芝生の上で横になる、遊歩道をゆっくりと散歩する、ジョギングをする。人々が思い思いの時間の過ごし方をしているのが素晴らしい。

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 入口のすぐ横に短編小説の名手エドワード・エヴェレット・ヘイルの像が建っている。公園の奥の方にはジョージ・ワシントンの立派な騎馬像もある。騎馬像といえば、池のl手前で騎馬警官が嬉しそうにはしゃぐ子供たちに囲まれていた。イギリスでも同じような光景を見かけた。市民と身近に接するためのパフォーマンスだろうが、見ていて微笑ましかった。池の近くではリスを見かけた。人を見ても逃げないので、だいぶ人に慣れているようだ。おかげで写真を撮ることができた。ロンドンのハイドパークでもリスを何度か見かけた。日本では野生のリスを見かけることはめったにないが、外国ではアヒルや鴨ほどではないにしても結構身近な存在のようだ。

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 大きな公園が身近にある幸せ。日本ではなかなかこうはいかない。大変なぜいたくに思える。しかしこれをぜいたくと考えるべきではないだろう。自然を残すことも大事だが、人工的ではあってもこういう公園を造ることも大切だ。ぜいたく品ではなく、生活に潤いを与えるための必需品。そう考えるべきだ。

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2008年9月 9日 (火)

ボストン滞在記 その4 ボストン・コモン

9月7日(日
  11時ごろ外出。まず、マサチューセッツ・アヴェニュー沿いのWhole Foodというスーパーに行ってみる。しかし、文字通り食料だけで買いたいものはどれも売っていなかった。もう一つのスーパーShow’sへ行ってみる。クリスチャン・サイエンス・チャーチ・パークをぐるっと回り込む。その先はプルーデンシャル・センター、コプリー・プレイスなど巨大なビルが立ち並んでいる。その一角、マサチューセッツ・ターンパイク(有料高速道路)の手前にスーパーShow’sがあった。こちらは日本と同じようなスーパーだった。何でもそろっている。台所用タオル、石鹸、電動歯ブラシ(日本とほぼ同じ製品)など、欲しかったものがすべてそろった。トラヴェラーズ・チェックで払ったので、おつりの現金が手に入った。

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  買い物の後ボストン・コモンに行ってみようと思った。Show’sからとにかく東の方に進めば着くだろうと特に地図も確かめずに歩き出した。途中きれいな建物などを写真に撮る。玄関前の階段がやけに高くなっている一角もあった。あれは高いほど豊かという意味なのだろうか。それはともかく、だいぶ進んだのに公園らしきものが見えてこない。ある教会に出たので、そこで人に道を聞いた。ボストン・コモンのはるか南側に来ていたことが分かった。ほぼ南北に走っているワシントン・ストリート沿いに進めばボストン・コモンの近くに出ると親切な女性に教えてもらった。

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  ワシントン・ストリートをどんどん北に進む。途中やけに中国人が多いと思った一角があった。一休みしたときに地図で確かめたところ、チャイナ・タウンに入っていたことに気づいた。道理で中国人が多いはずだ。あわてて通過してきたところの写真を撮る。それにしても漢字が少ないので、あまりチャイナ・タウンという感じがしなかった。近くにとても気になる教会があったので写真に撮った。ホーリー・トリニティ・チャーチという名前だった。そこから先に進むとだいぶチャイナ・タウンらしくなってきた。道はさらに劇場街に続く。ボストン・コモンにだけ行くつもりが、思わぬことでダウンタウンまで行ってしまった。

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  劇場街を抜けると左手にボストン・コモンが見えてきた。日曜日とあってかなり人が出ている。まずお墓が目に入ったので写真を撮る。柱に支えられたドーム屋根のところ(パークマン・バンドスタンドと呼ぶらしい)で何か催しをやっていて人が集中していた。写真だけ撮って他の方に行く。南北戦争で戦死した兵士たちの記念碑が建っていた。機雷と思われる球体もすぐ横に置かれていた。その先にはフロッグ・ポンドという池がある。人々があちこちで寝ころび、ジョギングし運動をしている。ジョギングしている人はよく見かけるが、圧倒的に女性が多い。ジョギングしている人に太った人はいない。太っていない人たちが太らないように走っているという図式だろう。

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  公園としては実にシンプルなところだ。芝生と樹木と池、ゆったりとしたスペース。隣のボストン・パブリック・ガーデンと比べるとも足りない気がする。しかし、その二つが道を挟んで並んでいるので、二つ合わせるといい組み合わせになっていると言えるかもしれない。

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2008年9月 7日 (日)

ボストン滞在記 その1

9月5日(金)
 いやあ~、遠かった~。アパートに着いたときには汗まみれ、もうへとへとだった。シャワーを浴びて、ベッドの上に横になったらいつのまにか5時間くらい寝入っていた。

 飛行機に乗っている間はまあ楽だった。11時間タバコが吸えないのもなんとか我慢できた。シカゴで乗り換えてボストンのローガン空港へ。しんどかったのはその後。重いスーツケースを引きずり、背中にはパソコンとデジカメの入ったバックパックがずしり。地下鉄に乗ってアパートの管理会社に鍵を取りに行き、そこからまた地下鉄でアパートへ。それぞれに乗り換えが1回ずつ。その度に何度も階段を上り、重いスーツケースを持ちあげねばならない。駅からの距離は大したことないが、スーツケースを引きずりながら歩くのは疲れる。

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 アパートに着いてからもくつろげない。部屋は禁煙。たばこを吸うためにわざわざ玄関前の階段まで行かねばならない。玄関のドアは安全のために2重になっている。部屋のドアと合わせて3つのドアをいちいち鍵をつかって開け閉めしなければならない。

9月6日(土)
 6時半ごろ起床。こんな時間に目が覚めるのはまだ時差ボケが続いているからだ。雨が降っていた。霧が降りていて、今日は写真が撮れるだろうかと心配になる。近くのコンビニに買い物に行く。昨日の夕方から何も食べていない。大きなジュースの瓶を3本、パン類を5つ、ビスケットのようなものを1つ買った。しめて18ドル30セント。2000円くらいか。

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  9時ごろ雨が上がり、少し明るくなってきたものの、湿気がすごい。後で調べてみたら湿度89%!まるで水の中を歩いているようだった。アパートを出て、すぐ近くを流れるチャールズ・リヴァーをまず見に行った。ジョギングをしている人が多い。そのあとフェンウェイ・パークの方に向かった。朝だから人はまばらだ。茶色と緑色を基調にした色使いが特徴的。フェンウェイ・パークの近くに「銃売ります」の看板がかかっているのがアメリカ的だ。「身分証明書不要」、「前歴チェックなし」、「犯罪者・テロリストいらっしゃ~い」てな謳い文句が堂々と書かれている。

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 フェンウェイ・パークの「パーク」は公園という意味ではなく、おそらく野球場をボールパークというので、その「パーク」を取ったものだろう。では「フェンウェイ」はどういう意味か。これにはある仮説を持っていた。イギリスの東部、「イースト・アングリア」と呼ばれる地方には「フェンズ」と呼ばれる沼沢地帯が広がっている。フェンウェイ・パークの「フェン」はそこから来たのではないかと睨んでいた。実は球場の近くに「バック・ベイ・フェンズ」という公園がある。そこに行ってみて確信した。この辺一帯はやはり低湿地帯だった。

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 フェンウェイ・パークの東から南西にかけて、半円を描くように広がっているのがバック・ベイ・フェンズ。バック・ベイというのはその一帯の地域名だ。もともとは海だったところをビーコン・ヒルを切り崩した土砂で埋め立てたところだという。このあたり一帯の大通りが比較的整然と並んでいるのはそのせいである。この緑地帯の中をマディ・リヴァーという川が流れている(最後はチャールズ・リヴァーに流れ込む)。というより、その川の流れている低湿地帯を整備して公園にしたということだろう。

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 広大なのでその一部を歩いてみたにすぎないが、緑の楽園といった感じだ。植込みの間に細い道が通してある。小道が縦横に走っているので、それらの道に囲まれたところが、街並みでいえばブロックのようになっている。あちこちで手入れをしている人がいるので、それぞれ別の人がブロックごとに管理しているのかもしれない。都市の中のオアシスのような場所だった。また時間があるときにバック・ベイ・フェンズの奥の方まで入ってみよう。

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 アパートのあるビーコン・ストリートのあたりはバック・ベイ・フェンズの北の端よりさらに北になる。この辺まで来ると公園らしい緑は無くなり、マディ・リヴァーだけが流れている。ビーコン・ストリートを超えるとすぐチャールズ・リヴァーである。「泥の川」という名前にも関わらず、マディ・リヴァーはなかなかいい川である。橋フェチの僕としてはその上にかかる石橋に大いに心をひかれた。橋の名前がわからないのが残念だ。特にアーチ形の橋はアーチの形と石組みの形が何とも美しい。

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 ボストンの街はどっしりとした石やレンガ造りの建物が整然と並んでいる。古そうな建物がたくさん残っている一方で、近代的なショッピング街もある。アメリカで一番歴史の古いニュー・イングランドらしい荘重な趣が街全体にある。建物の造りはもちろんいろいろあるが、アパートの形式で多いのは玄関前に階段が数段あるタイプ。1階がその分地面よりやや高い所にあり、その下に半地下の部屋がある。建物の前には小さな庭のスペースがある。その前庭の広さと造りで建物全体の印象も大きく変わってしまう。

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 バック・ベイ地域のメインストリートのひとつであるマサチューセツ・アヴェニュー沿いに、クリスチャン・サイエンス・チャーチ・パークというところがある。ここが結構壮麗である。長方形の巨大な池の前に立つと、まるでリンカーン記念館からワシントン記念塔を眺めているような気持ちになる(こちらは行ったことないが)。

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2008年7月 6日 (日)

浅間サンライン脇道探索 ワイナリー「ヴィラデスト」

 金原(かなはら)ダムに行った後そのまま帰るつもりだったが、上ってくる途中でワイナリーの看板を見たのを思い出す。どの辺で見たのか良く思い出せず、何度もぐるぐる回っているうちにやっと見つけた。案内に沿って進んで行くとワイナリー「ヴィラデスト」に出た。向かいにガーデンがあったので、まずそちらの写真を撮る。広くはないがなかなかきれいな庭園だ。HPには「ガーデンはキッチンガーデン、ベリーガーデン、ロックガーデンなどのテーマ毎にわかれて、様々な花、ハーブ、果実、野菜などがご覧いただけます」と書いてあったが、写真に夢中であまりそんなことには気づかなかった。

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 ガーデンの上のほうにある緑色の小屋が実にいいアクセントになっている。色といい形といい非常に絵になる。花だけを撮るよりこの小屋と花を一緒に撮る方が素晴らしい絵柄になる。ガーデンの中心にある東屋というよりパーゴラも広々として気持ちが良さそうだ。春と秋は気持ちがいいだろう。曇り空だったのが恨めしい。空が白く映ってしまう。背景に青い空があってこそ花の鮮やかな色が引き立つ。

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 一通りガーデンの写真を撮った後、向かいのカフェレストランに入ってみた。その奥にも建物があるが、恐らくそれがワイナリーだろう。レストランの入り口はショップになっている。ちょっとフロマージュの入り口と似た感じだ。絵皿などいくつか欲しいものがあったが、そこは我慢して絵葉書だけ買う(160円×6枚+写真絵葉書1枚100円で合計1000円)。壁に玉村豊男の写真があったので、ここが有名な彼のワイナリーだと確認できた。この辺にあることはだいぶ前から知っていたし、ワイナリーの看板も何度か見かけていたが、名前を覚えていなかったのでそれが彼のワイナリーなのか確信が持てず一度も行ったことがなかったのである。

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 絵葉書の絵は全部玉村豊男氏の書いたものだった。なかなかいいセンスで気に入った。僕自身が街角の風景を描いた絵が好きだということもあるが、それでも欲しいと思うほどセンスのいい絵は少ない。絵皿を買わなかったのはどうも女性向きの絵柄が多かったからだ。

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  のどが渇いていたので、奥のカフェレストランに入ってみる。テラスが開いていたのでそこに座る。昼間なら混んでいるのだろうな。夕方なのですいていたようだ。ガラス窓の向こうに見えるのはブドウ畑のようだ。ホットコーヒーを頼む。400円也。高級店ぶって高い値段をつけていないのは良い(ワインはどうか知らないが)。味も良かった。他の客と店員が話しているのを聞いているとどうやら軽井沢から来た客らしい。店のパンフにも軽井沢からのアクセスが書いてあるので、軽井沢から流れてくる客が多いようだ。しばらくゆっくりして外に出る。後でHPを見て知ったが、カフェの下にギャラリーがあったようだ。残念、気がつかなかった。あの絵葉書の絵が大きいサイズで手に入るのなら買いたかったのに。

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 帰りは道を覚えるためにまっすぐ下に降りた。途中2階左折するが(上ってくる時は右折)、角に看板があるので安心だ。ずっと道を下ると菅平に上る4号線と交差する。田沢の信号。4号線で来た場合はここで山側に曲がれば良い。そこを突っ切り、さらに下るとサンラインに出る。肝心なのはそこの信号。下大川という交差点だ。この名前をしっかり覚えておこう。今度行く時は晴れた日に、そして出来れば女性と一緒に来たいものだ。

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2008年5月10日 (土)

箱畳池散策

 6日の火曜日は連休最後の日だったので近場に出かけることにした。特にお目当ての場所もなかったので地図をあちこち眺めていたときに箱畳池を見つけた。「はこだたみいけ」と読むらしい。どうも池の中に島があるようだ。これは面白い。さっそく行ってみることにする。

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  丸子に向かい147号線にはいる。虎御前というT字路を右折する。佐久方面に行くときはいつもそこを左折していたので、右折するのは初めてだ。しばらく進むと右側に大きな池が見えてきた。なるほど確かに池の中に島がある。島があるくらいだから池全体はかなり大きい。ため池としては最大級クラスだ。池の中の島にいくつも橋が渡してある。

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  連休なので結構人出があった。ほとんどは釣りに来た人たちだ。家族連れも多い。バーベキューをやっている家族もいた。結構魚は釣れている感じだ。チラッと覗いたバケツにフナが何匹も入っている。

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 ため池というよりは公園というべきだろう。ただ、元々はため池だったようだ。池の近くに立っている石碑にはこの池の成り立ちが詳しく書いてあった。残念ながら字が見えにくいので写真は撮らなかったが、半分くらい銘文を読んでみた。内容はだいぶ忘れてしまったが、堰を作ったり水を引くまで相当な苦労をしたようだ。ネットで調べてみたが何も情報はない。あるのは釣り情報ばかり。残念なことに今はそういう関心しかもたれていないようだ。

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 写真を撮りながらゆっくり池を一周してみる。島がかなり大きく、岸からあまり離れていないので写真ではそれが島であることは分かりにくい。空から撮らないとだめだろう。しかしきれいに整備されていていい雰囲気だ。島には水の神である弁天神社もあった。家族や仲間とやってくれば、釣りをしたり、散歩したり、芝生に寝そべって読書したり、バーベキューをしたりして半日ゆっくり過ごせそうだ。僕としては池と橋があるだけでうれしい。

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  池だけではなく近くの草に覆われた山や、遠くの眺めもいい。そうそう、立科はリンゴの産地。道沿いにリンゴの木がずらっと並んでいる。池の近くにもあったので、そばに行って写真を撮った。丁度白い花がきれいに咲いていた。リンゴの花をこれほど間近に見たのは初めてだ。思わぬ収穫。

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 ほとんどが釣りに来ている人たちなので、僕のように釣りに何の関心もなく、ただ写真を撮り散策している人間はかなり異質の存在だった。それでもこの池には強く引かれた。天気のいい週末にでもまた来てのんびり本を読んですごしてみよう。

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2008年5月 6日 (火)

神秘の池

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 今日まで連休だったので久しぶりに写真日記を載せることにします。ガソリン代が上がったこともあり、連休中はあまり出かけないことにして庭の手入れに時間を割きました。ブログを初めて以来庭は荒れ放題だったのです。プランターに新しい花を活け替えました。何とか連休中に玄関前アプローチの周囲はきれいになりました。家の横と裏はさながらタンポポ畑ですが。

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  さて、今日は連休最後の日なので箱畳池に行ってきました。その写真は後日載せますが、今回はその後にちょっと立ち寄った小さな池の写真を紹介します。長野県工科短大横の較差点を生島足島神社の大鳥居の方に降りてゆく途中にある池です。大鳥居の手前右側にもう一つ鳥居があるのですが、丁度その向かい側になります。

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  最初に見つけたのはもう10年以上前になります。近くを散歩していてたまたま見つけたのです。道より少し高いところにあるので、車で走っていたのでは気づきません。もう何年も行ってなかったので写真を撮っておきたかった。

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  荒れているかと心配していましたが、木が生長したせいか素晴らしい公園になっていました。パーゴラがあるところもいいのですが、何といっても素晴らしいのはその横にある小さな池。行ってびっくりしました。木立に囲まれてまるで神秘の池のようでした。以前来たときはここまで美しくはなかった。

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 いつの間にか「シークレット・ガーデン」という言葉がぴったりの場所になっていました。上田リサーチパークのはずれにある小さなスペースに過ぎないのですが、まるでそこだけ別世界のようです。人跡もまばらな山奥にある知られざる池といった趣。「ここだけは誰にも教えたくなかった」と言いつつしっかり教えている記事がよく雑誌にありますが、僕にとってここはまさにそういう場所です。

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2007年10月28日 (日)

自然運動公園へ行く

  昼間、昼食をとった後長野大学のすぐ裏にある自然運動公園に行ってみた。前に記事を書いた宣教師館やいにしえの丘公園のすぐ近くなので、「塩田の文教地区探索」第2弾といってもいい。ここはグランドや体育館、プール、フィールドアスレチックなどの施設と、池を中心にした小さな公園がある。この池の周りが結構眺めがいいので、ちょっとした撮影ポイントなのである。実際、僕の他にも女性が1人三脚を立てて池を撮影していた。写真を撮っていたら声をかけられた。ちょっと前まではいろんな虫や鳥などがたくさんいたのに、今日来たら全くいないと残念がっていた。

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  確かにいつもは見かける水鳥が1羽もいない。それでもきれいに紅葉している木がいくつかあったので、それらをフレームに入れながら、主に池の周りを写真に撮った。今日は台風一過で雲ひとつない快晴。空が本当に美しい。いつもより空の部分を大きく取り入れるようにした。空自体を撮りたくて、見上げるようにして木の枝と空を撮ってみたが、うまく行ったかどうか。快晴の日の上田の空は見事に真っ青になる。東京にいた頃にはこんな真っ青で雲ひとつない空を見たことがなかった。空が美しいと実感できるのは、ひょっとすると相当贅沢なことなのかもしれない。

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  あまり時間がないので自然運動公園の一部しか写真が撮れなかった。それでも池の周りだけではさびしいので、体育館の前の木立、子供たちの遊戯施設の一部、さらにはプールの写真も撮った。この時期のプールは人気がないのでどこか寒々としている。車に戻ろうとプールの横を通ったとき、ススキの穂が陽の光を反射して息を呑むほど美しく輝いているのが目に入った。思わずしまいこんだカメラを取り出し、写真を撮った。角度を変えて光を反射してほとんど透明に見えるススキと、陰になっているススキの2枚撮った。ぼくの技術ではあの透明な輝きがうまくとらえられていないのが残念だ。陰になったススキも真っ青な空が背景になっているので、これまた別の美しさがある。何でもないススキの穂が光の加減でこんなに美しく見えるなんて新鮮な発見だった。

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