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2024年6月

2024年6月28日 (金)

これから観たい&おすすめ映画・BD(24年7月)

【新作映画】公開日
6月21日
 「ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命」(2023)ジェームズ・ホーズ監督、イギリス
 「ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ」(2023)アレクサンダー・ペイン監督、アメリカ
 「ザ・ウォッチャーズ」(2024)イシャナ・ナイト・シャラマン監督、アメリカ
 「バッドボーイズ RIDE OR DIE」(2024)アディル・エル・アルビ監督、アメリカ
 「フィリップ」(2022)ミハウ・クフィェチンスキー監督、ポーランド
6月22日
 「わたしの物語」(2023)エラ・グレンディニング監督、イギリス
6月28日
 「チャーリー」(2022)キランラージ・K監督、インド
 「クワイエット・プレイス:DAY1」(2024)マイケル・サルノスキ監督、アメリカ
 「スリープ」(2023)ユ・ジェソン監督、韓国
 「ふたごのユーとミー」(2023)ワンウェーウ・ホンウィワット監督、タイ
 「ルックバック」(2024)押山清高監督、日本
7月5日
 「ブリーディング・ラブ はじまりの旅」(2023)エマ・ウェステンバーグ監督、アメリカ
 「フェラーリ」(2023)マイケル・マン監督、米・英・伊・サウジアラビア
 「SALAAR / サラール」(2023)ブラシャーント・ニール監督、インド
 「THE MOON」(2023)キム・ヨンファ監督、韓国
 「Shirley シャーリィ」(2019)ジョゼフィン・デッカー監督、アメリカ
 「SCRAPPER / スクラッパー」(2023)シャーロット・リーガン監督、イギリス
 「先生の白い嘘」(2024)三木康一郎監督、日本
 「潜水艦コマンダンテ 誇り高き決断」(2023)エドアルド・デ・アンジェリス監督、伊・ベルギー
7月6日
 「アイアム・ア・コメディアン」(2022)日向史有監督、日本
 「リッチランド」(2023)アイリーン・ルスティック監督、アメリカ
7月12日
 「密輸 1970」(2023)リュ・スンワン監督、韓国
 「メイ・ディセンバー ゆれる真実」(2023)トッド・ヘインズ監督、アメリカ
 「ある一生」(2023)ハンス・シュタインビッヒラー監督、ドイツ・オーストリア
 「クレオの夏休み」(2023)マリー・アマシュケリ監督、フランス
 「大いなる不在」(2023)近浦啓監督、日本
 「お母さんが一緒」(2024)橋口亮輔監督、日本
7月19日
 「あのコはだぁれ」(2024)清水崇監督、日本
 「化け猫あんずちゃん」(2024)久野瑤子監督、日本
 「墓泥棒と失われた女神」(2023)アリーチェ・ロルヴァケル監督、伊・仏・スイス





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【新作DVD・BD】レンタル開始日、またはネット配信日
6月25日
 「唄う六人の女」(2023)石橋義正監督、日本
6月26日
 「人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした」(2023)穐山茉由監督、日本
6月28日
 「映画はアリスから始まった」(2018)パメラ・B・グリーン監督、アメリカ
7月3日
 「デューン 砂の惑星 PART2」(2024)ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督、アメリカ
 「君たちはどう生きるか」(2023)宮崎駿監督、日本
 「アバウト・ライフ 幸せの選択肢」(2023)マイケル・ジェイコブス監督、アメリカ
 「イ・チャンドン アイロニーの芸術」(2022)アラン・マザール監督、フランス・韓国
 「コット、はじまりの夏」(2022)コルム・バレード監督、アイルランド
 「最悪な子どもたち」(2022)リーズ・アコカ、他、監督、フランス
 「ジェントルマン」(2022)キム・ギョンウォン監督、韓国
 「シャクラ」(2022)ドニー・イェン監督、香港・中国
 「ダム・マネー ウォール街を狙え!」(2023)クレイグ・ギレスピー監督、アメリカ
 「探偵マーロウ」(2022)ニール・ジョーダン監督、アイルランド・スペイン・フランス
 「薄氷の告発」(2023)ユン・クォンス監督、韓国
 「瞳をとじて」(2023)ヴィクトル・エリセ監督、スペイン
 「市子」(2023)戸田彬弘監督、日本
 「レディ加賀」(2023)雑賀俊朗監督、日本
 「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」(2023)古賀豪監督、日本
 「熊は、いない」(2022)ジャファル・パナヒ監督、イラン
7月5日
 「僕らの世界が交わるまで」(2022)ジェシー・アイゼンバーグ監督、アメリカ
7月10日
 「サン・セバスチャンへ、ようこそ」(2020)ウディ・アレン監督、スペイン・米・伊
7月17日
 「ブルーバック あの海を見ていた」(2022)ロバート・コノリー監督、オーストラリア
7月19日
 「サイレントラブ」(2024)内田英治監督、日本
7月24日
 「夜明けのすべて」(2023)三宅唱監督、日本
7月26日
 「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」(2023)渡辺一貫監督、日本
 「PERFECT DAYS」(2023)ヴィム・ヴェンダース監督、日本・ドイツ
8月2日
 「コヴェナント 約束の救出」(2022)ガイ・リッチー監督、アメリカ
 「DOGMAN ドッグマン」(2023)リュック・ベッソン監督、フランス
 「ほかげ」(2023)塚本晋也監督、日本
 「燈火(ネオン)は消えず」(2022)アナスタシア・ツァン監督、香港
 「ボーはおそれている」(2023)アリ・アスター監督、アメリカ
 「理想郷」(2022)ロドリゴ・ソロコイェン監督、スペイン・フランス
 「笑いのカイブツ」(2023)滝本憲吾監督、日本
8月7日
 「犯罪都市 NO WAY OUT」(2023)イ・サンヨン監督、韓国
 「カラオケ行こ!」(2023)山下敦弘監督、日本
 「ある閉ざされた雪の山荘で」(2024)飯塚健監督、日本
 「カラオケ行こ!」(2023)山下敦弘監督、日本
 「高野豆腐店の春」(2023)三原光尋監督、日本





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【旧作DVD・BD】発売日
6月28日
 「百年の夢」(1972)ドゥシャン・ハナック監督、チェコスロヴァキア
7月3日
 「シークレット・サンシャイン」(2007)イ・チャンドン監督、韓国
 「オアシス」(2002)イ・チャンドン監督、韓国
 「ポエトリー アグネスの詩」(2010)イ・チャンドン監督、韓国
 「ボブ・マーリー ラスト・ライブ・イン・ジャマイカ・サンスプラッシュ」(1980)ステファン・ポール、西独・ジャマイカ
 「茶の味」(2003)石井克人監督、日本
7月5日
 「ロバート・アルトマン監督作品集 Blu-rayセット」(1969,1972)
  収録作品:「雨にぬれた舗道」、「イメージズ」
8月7日
 「アメリカン・スナイパー」(2014)クリント・イーストウッド監督、アメリカ
8月9日
 「赤い影 4Kレストア特別版」(1973)ニコラス・ローグ監督、イギリス・イタリア
 「ザ・コミットメンツ」(1991)アラン・パーカー監督、イギリス・アイルランド・アメリカ

 

*色がついているのは特に注目している作品です。





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2024年6月 9日 (日)

悠遊雨滴 その7 活気づく地上波テレビ・ドラマ

<初めに>
 これは1年以上前に書かれた原稿でエッセイのネタを探しているときにたまたま見つけたものです。なぜここまで書いたのにブログにアップしなかったのか今となっては知る由もありません。自分の関心を書きながらも当時のテレビ界の状況も書いているので、ある歴史的時点におけるテレビ文化の記録としてそれなりの意味があると思い掲載することにしました。実際、この記事を読んでみてこのころから既にハードディスクが満杯になるほど録画していたのかと自分でも驚いたものです。古い記事と言っても、どんな記事も時がたてば古くなるのですから。
 また、「悠遊雨滴」にふさわしい記事か、つまりエッセイと呼べる記事かという疑問もありましたが、退職して悠々自適の生活をしているから書けた記事なので、まあ良いだろうと判断した次第。今後も昔書いた記事を「悠遊雨滴」シリーズに載せることもあるので大目に見てください。




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 テレビがつまらないと言われて久しい。特に若者のテレビ離れは相当深刻なようだ。その分ユーチューブや各種ネット配信に流れているようだ。僕自身ほんの数年前まではテレビの地上波放送にはほとんど観るべきものはないと思っていた(衛星放送は加入していないのでそもそも観られない)。それがコロナ禍の影響からか最近はだいぶ様相が変わってきているようだ。2022年もテレビ・ドラマは優れた連続ドラマを数多く生み出した。しかし2023年に入って、放送されているドラマの数が急増している。もちろんドラマ以外にもすぐれた番組はあり、今空前の活気を呈している。録画予約している番組が多すぎて観るのが追い付かない。どんどん録画用ディスクにダビングしてハードディスクから消去してゆかないと、あっという間に膨大な数の録画番組がハードディスクにたまってしまう。参考までに、今僕が録画予約をしている番組を下に並べておこう。

 

<ドラマ>
「舞い上がれ」
「探偵ロマンス」
「大病院占拠」
「ハマる男に蹴りたい女」
「6秒間の軌跡~花火師・望月星太郎の憂鬱」
「三千円の使い方」
「東京の雪男」
「HAWAII FIVE-O Season 9」
「Get Ready!」
「ブラッシュアップライフ」
「DOC あすへのカルテ」
「女神の教室」
「罠の戦争」
「星降る夜に」
「大奥 五代将軍綱吉」
「夕暮れに、手をつなぐ」
「スタンドUPスタート」
「リバーサルオーケストラ」
「警視庁アウトサイダー」
「100万回 言えばよかった」
「リエゾン こどものこころ診療所」

<ドラマ以外>
「出没!アド街ック天国」
「ブラタモリ」
「日本の話芸」
「ふるカフェ系 ハルさんの休日」
「世界遺産」
「ソーイング・ビー5」
「浦沢直樹の漫勉neo」




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 これ以外にも「ワタシってサバサバしてるから」もあるが、僕のブルーレイ・レコーダーでは同時に二つの番組までしか録画予約ができないので、録画をあきらめている(10時台は黄金タイムでドラマが集中するので、この時間の帯ドラマはどうしてもかち合う曜日が出てしまう)。ドラマ以外にも「NHKスペシャル」、「日曜美術館」、「100分de名著」、「ETV特集」、「地球ドラマチック」など、気に入った(あるいは気になる)内容の場合には録画するものがある(これもしばしばほかの番組と重なって録画を断念することがある)。ユーネクストで映画やドラマだって観なければならないので(今年は映画を400本以上観るのが目標)、録画したテレビ番組を観るのも大変だ。

 ユーネクストと契約するまではテレビ番組などはめったに観なかった。ドラマは「ER」や「ダウントン・アビー」など外国ものが中心で、それ以外は「ブラタモリ」、「大改造!!劇的ビフォーアフター」、NHKの朝ドラくらいだったか。民放の番組はくだらないものばかりで、出場者ばかりがバカ騒ぎをして楽しんでるだけだ。これでは視聴者から見放されるのも当然だ。

 テレビ・ドラマを集中的に観るようになったのはユーネクストに入ってからだ。過去の名作を次々に一気見していった。最初はイギリスやアメリカのドラマ、次に韓国ドラマにはまり、徐々に日本のドラマも一気見するようになった。日本にも結構優れたテレビ・ドラマがあったんだと驚いたものだ。衛星放送で流された番組はその存在すら知らなかった。

 韓国ドラマは一時ハマったが最近はあまり観ない。長すぎるからだ。30話、40話は当たり前。まるでNHKの大河ドラマを観ているようで、観終わるまであまりに時間がかかりすぎる。当然ポイントもかなりの数になるので、見放題になるまで待つ以外にない。それにいまだに時代物には手が出ない。現代劇、特にサスペンスものや法廷劇ばかり観ている。極端な格差社会になった韓国の現代劇はとてつもなく面白い。特に復讐劇が多く、大財閥のわがままボンボンが非道の限りを尽くし、辛酸を味わった遺族が復讐を企てる。とにかくあまりにも理不尽な行為に観ているこちらも怒りが抑えられず、最初から主人公に入れ込んでしまう。だから面白くて引き込まれるし、最後まで見届けずにはいられなくなる。今年になってやっと日本でも「罠の戦争」という韓国の復讐劇そっくりのドラマが作られるようになった。今頃になってやっとという感じはぬぐえないが、忖度と自粛が当たり前でじっと我慢を強いられる腐りきった日本社会にはあまり復讐劇は合わなかったのだろうか。しかし今の日本は韓国に負けないくらい格差社会だ。もう階級社会だという声も出てき始めているくらいだから、今後は日本でも復讐劇がもっと増える可能性はある。

 女性が生き生きと活躍するドラマが増える傾向にあり、さらに突っ込んで男の価値観を女性の視点から突き崩してゆく作品も増えてきた。同様の傾向は映画にもみられる。障碍者や性的マイノリティを主人公にしたドラマや映画はもはや珍しくはない。しかし相変わらず理想的なタイプのドラマが多い。これは現実がそうなっていないことの裏返しではあるが、もっと韓国ドラマのように社会の矛盾に呻吟する人たちの苦しみや悩み、現実の闇の深さをよりリアルに描きこむ作品も欲しい。

 

<追記>
 「ETV特賞 私の故郷~映画監督・ヤン・ヨンヒ~」(2023) は深い感銘を受ける傑作だった。ヤン・ヨンヒ監督が新作「スープとイデオロギー」の監督だということは知っていたが、この番組を観て彼女が「かぞくのくに」の監督だということを知って驚いた。「かぞくのくに」は2012年公開日本映画マイ・ベストテンの1位に選んでいる映画だ。自分の知識の浅さを恥じ入るしかないが、こういう風に思わぬところで線がつながる驚きを経験することはうれしいことでもある。

 

<追記2>
 この記事の他に「録画しておきたい地上波テレビ番組」という記事を2021年7月に書いています。関心がありましたら、こちらにも目を通してみてください。




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2024年6月 7日 (金)

心に残る言葉たち その4 豊かさとは何か?

「朝日新聞」 2005年10月26日(水) 
  「ニッポン人・脈・記」〃世界の貧しさと闘う⑦トットちゃんの恩返し〃
 一番途方にくれたのは、去年のコンゴ(旧ザイール)訪問。5歳の女の子の洋服がぬれていた。レイプで尿管が傷つき、膀胱にたまる前に尿が出てしまうというのだ。
 「処女と交わるとエイズが治るという迷信があって、小さな子供が狙われる。どうして。どうしたら。わからなくなってしまって」
 ハイチで1晩42円で売春している少女に、エイズが怖くないかと尋ねた。「エイズだったら何年かは生きられる。うちの家族は明日、食べるものもない」
 翻って日本の子どもは・・・。物は豊かでも心は貧しくはないか。日本とウガンダの小学校をテレビ回線で結んだ時のこと。「今、一番ほしいものは何ですか」と、日本の子の質問はモノの話。ウガンダの子の答えは「インドとパキスタンが戦争しないこと」。物を挙げた子はひとりもいなかった。

 

暉峻淑子『豊かさの条件』(2003年、岩波新書)
 ユーゴの子ども達とディスカッションをしていた時、「今、ほしいものは?」という話題になり、日本の子は、「お金!」とか、「MDデッキ!」とか言っている中で、ユーゴの子は、「平和!」と言った。平和・・・なんて私たちには形のない言葉だろう。この国に生まれて、私達は平和の意味も知らないままに、その中で生きている!胸が痛かった。(p.176)




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 ともに20年ほど前の言葉だが、ここで提起されている「豊かさとは何か?」という問いは今でも有効である。20年という時の経過を経て今この問いを受け止め、またこれらの引用文を読み直すと、様々な想いが脳裏に去来する。多くの日本人にとって「豊かさ」とはより多くの物、より高い物、もっと端的にはより多くのお金を持っていることである。しかし今日明日の生存を脅かされている国や地域ではとにかく生きていることが「豊かさ」であり、そのためには平和でなければならない。

 これ自体は何ら新しい認識ではない。しかしこの20年で日本人の生活も大きく変わった。「一億総中流」などと言っていたのははるか昔のように感じる。バブル崩壊後生活や価値観は大きく変わったが、意識の中では自分はまだ中流だという気持ちがあった。その中流意識を打ち砕き、それが幻想や願望にすぎないと現実を突き付けてきたのが現政権による長い停滞と後退である。社会保障は削られ、格差は広がる一方。温暖化に何も手を打たず災害列島(人災も含めて)化が急激に進行する。そんな今、「豊かさ」に対する日本人の意識はどれだけ変わっただろうか。かつて当たり前のようにあったものがどんどんなくなって行く今、とにかく生きのびてゆく、生活してゆくことが目の前の課題になっている人は多い。

 一方でウクライナやガザでの戦闘が毎日のように報じられ、戦争や平和に対する関心は高まっている。加えて、現政権が北朝鮮や中国の脅威を煽り立てるため、日本国民の間になんとなく国を守らなければならないという意識が確実に浸透している。先日のJアラートのせいで録画予約してあった番組の最後の部分が観られなくなってしまった。危険性がないことがとっくに分かっているのにくどいほど繰り返すのは、北朝鮮がいかに日本にとって脅威であるかを国民に刷り込むためである。北朝鮮が危険な国であることに疑問の余地はないが、それを必要以上に刷り込むのはもっと危険だ。実際、北朝鮮が民主化でもされたら現政権にとってむしろ都合が悪い。なぜなら、軍事費を増やす口実の一つが無くなってしまうからだ。こうして着々と日本は戦争ができる国にさせられている。

 よく「平和ボケ」と言われるが、ボケているのは平和が長く続いたからではない。時々戦争をして、それがいかに悲惨であるかを国民全体で経験した方が良いということにはならないからだ。ボケているのは、戦争についてきちんと教育し、報道してこなかったからだ。ウクライナやガザについても、どうでもいい戦況の説明などではなく(これでは木を見て森を見ないどころか、枝だけを見て木すら見えていないということだ)、なぜ今こういう事態になっているのか歴史的にきちんと経緯をたどって理解を深め、どうすれば戦火を収められるのか、とことん考え具体案を提示することだ。それをきちんとやっていればボケている暇などない。

 資源が少なく食糧自給率が低い日本は、遠い国で起きた戦争や紛争のために物不足になったり物価が上がったりする関係にある。「豊かさ」と「平和」は文字通り繋がっていることが今は誰の眼にもはっきり見えている。だから今変化が必要なのである。




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2024年6月 1日 (土)

先月観た映画 採点表(2024年5月)

「裁かるゝジャンヌ」(1928)カール・テオドール・ドライエル監督、フランス ★★★★★
「BLUE GIANT」(2023)立川譲監督、日本 ★★★★☆
「ロスト・キング 500年越しの運命」(2022)スティーヴン・フリアーズ監督、イギリス ★★★★△
「ルナ・パパ」(1999)バフティヤル・フドイナザーロフ監督、日・独・オーストリア ★★★★△
「ラ・スクムーン」(1972)ジョゼ・ジョヴァンニ監督、フランス ★★★★△
「愛にイナズマ」(2023)石井裕也監督、日本 ★★★★△
「エンドロールのつづき」(2021)パン・ナリン監督、インド・フランス ★★★★△
「遺灰は語る」(2022)パオロ・タヴィアーニ監督、イタリア ★★★★△
「アヒルと鴨のコインロッカー」(2006)中村義洋監督、日本 ★★★★△
「36時間」(1964)ジョージ・シートン監督、アメリカ ★★★★△
「私の中のあなた」(2009)ニック・カサヴェテス監督、アメリカ ★★★★△
「ストレンヂア 無皇刃譚」(2007)安藤真裕監督、日本 ★★★★△
「少年、機関車に乗る」(1991)バフティヤル・フドイナザーロフ監督、タジキスタン・ 露 ★★★★
「インターステラー」(2014)クリストファー・ノーラン監督、アメリカ ★★★★
「コッホ先生と僕らの革命」(2011)セバスチャン・グロブラー監督、ドイツ ★★★★
「658㎞、陽子の旅」(2023)熊切和嘉監督、日本 ★★★★
「アダプション ある母と娘の記録」(1975)メーサーロシュ・マールタ監督、ハンガリー ★★★★
「レンブラントは誰の手に」(2019)ウケ・ホーヘンダイク監督、オランダ ★★★★
「アクアマン」(2018)ジェームズ・ワン監督、アメリカ ★★★★
「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」(2023)渡辺一貴監督、日本 ★★★★
「猫が教えてくれたこと」(2016)チェイダ・トルン監督、トルコ・アメリカ ★★★★
「彼女が好きなものは」(2021)草野翔吾監督、日本 ★★★★
「コンフィデンスマンJP 英雄編」(2021)田中亮監督、日本 ★★★★▽
「マッチング」(2024)内田英治監督、日本 ★★★☆
「aftersun/アフターサン」(2022)シャーロット・ウェルズ監督、イギリス・アメリカ ★★★




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主演男優
 5 ジャン=ポール・ベルモンド「ラ・スクムーン」
   ジェームズ・ガーナー「36時間」
   ロッド・テイラー「36時間」
   高橋一生「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」
 4 ダニエル・ブリュール「コッホ先生と僕らの革命」
   マシュー・マコノヒー「インターステラー」

 

主演女優
 5 サリー・ホーキンス「ロスト・キング 500年越しの運命」
   松岡茉優「愛にイナズマ」
   チュルパン・ハマートヴァ「ルナ・パパ」
 4 菊地凛子「658㎞、陽子の旅」
   ベレク・カティ「アダプション ある母と娘の記録」




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助演男優
 5 アト・ムハメドシャノフ「ルナ・パパ」
   松田龍平「アヒルと鴨のコインロッカー」
 4 窪田正孝「愛にイナズマ」

 

助演女優
 5 大塚寧々「アヒルと鴨のコインロッカー」
 4 エヴァ・マリー・セイント「36時間」

 


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