先月観た映画 採点表(2021年5月)
コロナ禍で家にいる時間が増えたのに、テレビを観ている時間は逆に減っていると言われている。特に若者はテレビを観なくなり、代わりにスマホやインターネットに費やす時間が増えている。しかし一番の理由はテレビ(特に地上波)の内容があまりに貧困だからだろう。もちろん優れた番組も少なからずあり、僕の場合ハードディスクに撮りためた番組をブルーレイ・ディスクに落とす作業が追い付かないくらいである。
それでも50インチの大型テレビを観ている時間の大部分は動画配信のユーネクストで映画やテレビドラマを観ている時間だ。ユーネクストの利点は見放題(つまり無料で視聴できる)の作品数が膨大だという点である。一方、映画館で映画を観る回数も飛躍的に増えている(シネコンではなく古くからある映画館で)。その結果とんでもないことが起こってしまった。何と5月は一か月で65本も映画を観ている(これでも何本か省いているものがある、それを加えれば実際には70本を超えている)。一か月で観た映画の数としてはこれまでで最高である。
これまでで年間に観た映画の数の最高記録は高校3年の時で、受験勉強など目もくれず300数十本観た。今年はすでに200本近く観ている。年間鑑賞本数も間違いなく新記録を達成するだろう。コロナ禍に加え、定年を迎えて再雇用の身分なので今までより時間に余裕があるという事情がこの数字を生み出している。今年の除夜の鐘を聞くころには一体何本になっているのか。怖いようなわくわくするような不思議な気分だ。
「パンズ・ラビリンス」(2006)ギレルモ・デル・トロ監督、メキシコ・スペイン・米 ★★★★★
「ナイト・オン・ザ・プラネット」(1991)ジム・ジャームッシュ監督、アメリカ ★★★★☆△
「あん」(2015)河瀬直美監督、日本・フランス・ドイツ ★★★★☆△
「判決、ふたつの希望」(2017)ジアド・ドゥエイリ監督、レバノン・フランス ★★★★☆△
「草原の河」(2015)ソンタルジャ監督、中国 ★★★★☆△
「巡礼の約束」(2018)ソンタルジャ監督、中国 ★★★★☆△
「聖なる泉の少女」(2017)ザザ・ハルヴァシ監督、ジョージア・リトアニア ★★★★☆
「T-34 レジェンド・オブ・ウォー」(2018)アレクセイ・シドロフ監督、ロシア ★★★★☆
「あ・うん」(1989)降旗康男監督、日本 ★★★★☆
「SING/シング」(2016)ガース・ジェニングス監督、アメリカ ★★★★☆
「世界で一番ゴッホを描いた男」(2016)ユー・ハイボー、キキ・ティアンキ・ユー監督、中国・オランダ ★★★★☆
「ラサへの歩き方 ~祈りの2400km」(2015)チャン・ヤン監督、中国 ★★★★△
「ブータン 山の教室」(2019)パオ・チョニン・ドルジ監督、ブータン ★★★★△
「ボックストロール」(2014)グレアム・アナブル、アンソニー・スタッキ監督、米 ★★★★△
「ロケットマン」(2019)デクスター・フレッチャー監督、イギリス ★★★★△
「おろしや国酔夢譚」(1992)佐藤純彌監督、日本 ★★★★△
「ターコイズの空の下で」(2020)KENTARO監督、日本・モンゴル・フランス ★★★★△
「しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス」(2016)アシュリング・ウォルシュ監督、カナダ・アイルランド ★★★★△
「ある女優の不在」(2018)ジャファル・パナヒ監督、イラン ★★★★△
「ニューヨーク、ジャクソンハイツへようこそ」(2015)フレデリック・ワイズマン監督、米 ★★★★△
「人生はシネマティック!」(2016)ロネ・シェルフィグ監督、イギリス ★★★★△
「父、帰る」(2003)アンドレイ・ズビャギンツェフ監督、ロシア ★★★★△
「ランゴ おしゃべりカメレオンの不思議な冒険」(2011)ゴア・ヴァービンスキー監督、アメリカ ★★★★△
「鈴木家の嘘」(2018)野尻克己監督、日本 ★★★★△
「ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒」(2019)クリス・バトラー監督、カナダ・米 ★★★★△
「魔界探偵ゴーゴリIII 蘇りし者たちと最後の戦い」(2018)イゴール・バラノフ監督、ロシア ★★★★△
「羊飼いと風船」(2019)ペマ・ツェテン監督、中国 ★★★★△
「グッドライアー 偽りのゲーム」(2019)ビル・コンドン監督、アメリカ ★★★★
「ラスト・ディール 美術商と名前を失くした肖像」(2018)クラウス・ハロ監督、フィンランド ★★★★
「マスカレード・ホテル」(2019)鈴木雅之監督、日本 ★★★★
「ラモとガベ」(2019)ソンタルジャ監督、中国 ★★★★
「見えない恐怖」(1971)リチャード・フライシャー監督、イギリス ★★★★
「陽に灼けた道」(2010)ソンタルジャ監督、中国 ★★★★
「転々」(2007)三木聡監督、日本 ★★★★
「さらばバルデス」(1973)ジョン・スタージェス監督、アメリカ ★★★★
「夜の上海」(2007)チャン・イーバイ監督、日本・中国 ★★★★
「地獄への道」(1939)ヘンリー・キング監督、アメリカ ★★★★
「リュミエール!」(2016)ティエリー・フレモー監督、フランス ★★★★
「継承盃」(1992)大森一樹監督、日本 ★★★★
「検察側の罪人」(2018)原田眞人監督、日本 ★★★★
「まほろ駅前狂騒曲」(2014)大森立嗣監督、日本 ★★★★
「愛の讃歌」(1963)山田洋次監督、日本 ★★★★
「君よ憤怒の河を渉れ」(1976)佐藤純彌監督、日本 ★★★★
「トラッシュ! この街が輝く日まで」(2014)スティーヴン・ダルドリー監督、英・ブラジル ★★★★
「東京ゴッドファーザーズ」(2003)今敏監督、日本 ★★★★
「東ベルリンから来た女」(2012)クリスティアン・ペツォールト監督、ドイツ ★★★★
「アングリーバード」(2016)ファーガル・ライリー、他、監督、フィンランド・米 ★★★★
「血闘(スカラムーシュ)」(1952)ジョージ・シドニー監督、アメリカ ★★★★
「荒野にて」(2017)アンドリュー・ヘイ監督、イギリス ★★★★
「否定と肯定」(2016)ミック・ジャクソン監督、イギリス・アメリカ ★★★★▽
「カルメン故郷に帰る」(1951)木下恵介監督、日本 ★★★★▽
「天河伝説殺人事」(1991)市川崑監督、日本 ★★★★▽
「KUBO/クボ 二本の弦の秘密」(2016)トラヴィス・ナイト監督、アメリカ ★★★★▽
「不連続殺人事件」(1977)曾根中生監督、日本 ★★★★▽
「真夏の方程式」(2013)西谷弘監督、日本 ★★★★▽
「アトラクション 制圧」(2017)フョードル・ボンダルチュク監督、ロシア ★★★☆
「聲の形」(2016)山田尚子監督、日本 ★★★☆
「ガーディアンズ 伝説の勇者たち」(2012)ピーター・ラムジー監督、アメリカ ★★★☆
「D坂の殺人事件」(1997)実相寺昭雄監督、日本 ★★★☆
「デニス・ホッパー/狂気の旅路」(2016)ニック・エベリング監督、アメリカ ★★★☆
「ブックセラーズ」(2019)D・W・ヤング監督、アメリカ
「魔界探偵ゴーゴリ 暗黒の騎士と生け贄の美女たち」(2017)イゴール・バラノフ監督、ロシア ★★★☆
「魔界探偵ゴーゴリII 魔女の呪いと妖怪ヴィーの召喚」(2018)イゴール・バラノフ監督、ロシア ★★★☆
「一年の九日」(1961)ミハイル・ロンム監督、ソ連 ★★★
主演男優
5 緒方拳「おろしや国酔夢譚」
ジャンカルロ・エスポジート「ナイト・オン・ザ・プラネット」
ロベルト・ベニーニ「ナイト・オン・ザ・プラネット」
タロン・エガートン「ロケットマン」
アデル・カラム「判決、ふたつの希望」
カメル・エル・バシャ「判決、ふたつの希望」
緒方拳「継承盃」
ヨンジョンジャ「巡礼の約束」
アレクサンドル・ペトロフ「T-34 レジェンド・オブ・ウォー」
イアン・マッケラン「グッドライアー 偽りのゲーム」
チャールズ・ブロンソン「さらばバルデス」
イーサン・ホーク「しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス」
三浦友和「転々」
板東英二「あ・うん」
木村拓哉「検察側の罪人」
イワン・ドブロヌラヴォフ「父、帰る」
二宮和也「検察側の罪人」
柳楽優弥「ターコイズの空の下で」
4 高倉健「あ・うん」
木村拓哉「マスカレード・ホテル」
瑛太「まほろ駅前狂騒曲」
松田龍平「まほろ駅前狂騒曲」
スチュワート・グレンジャー「血闘(スカラムーシュ)」
永瀬正敏「あん」
シェラップ・ドルジ「ブータン 山の教室」
高倉健「君よ憤怒の河を渉れ」
本木雅弘「夜の上海」
ヒクソン・テヴェス「トラッシュ! この街が輝く日まで」
オダギリジョー「転々」
岸部一徳「鈴木家の嘘」
主演女優
5 樹木希林「あん」
富司純子「あ・うん」
ヘレン・ミレン「グッドライアー 偽りのゲーム」
ウィノナ・ライダー「ナイト・オン・ザ・プラネット」
ベアトリス・ダル「ナイト・オン・ザ・プラネット」
ミア・ファロー「見えない恐怖」
イバナ・バケロ「パンズ・ラビリンス」
ヴィッキー・チャオ「夜の上海」
サリー・ホーキンス「しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス」
ヤンチェン・ラモ「草原の河」
原日出子「鈴木家の嘘」
4 長澤まさみ「マスカレード・ホテル」
ニマソンソン「巡礼の約束」
ベーナズ・ジャファリ「ある女優の不在」
ジェマ・アータートン「人生はシネマティック!」
ニーナ・ホス「東ベルリンから来た女」
高峰秀子「カルメン故郷に帰る」
倍賞千恵子「愛の讃歌」
助演男優
5 セルジ・ロペス「パンズ・ラビリンス」
伴淳三郎「愛の讃歌」
有島一郎「愛の讃歌」
トム・ウィルキンソン「否定と肯定」
生瀬勝久「マスカレード・ホテル」
スィチョクジャ「巡礼の約束」
アムラ・バルジンヤム「ターコイズの空の下で」
ヴィツェンツ・キーファー「T-34 レジェンド・オブ・ウォー」
ビル・ナイ「人生はシネマティック!」
笠智衆「カルメン故郷に帰る」
ヘンリー・ハル「地獄への道」
4 メル・ファーラー「血闘(スカラムーシュ)」
麿赤兒「ターコイズの空の下で」
原田芳雄「君よ憤怒の河を渉れ」
スティーヴ・ブシェミ「荒野にて」
内田裕也「不連続殺人事件」
助演女優
5 岸本加世子「鈴木家の嘘」
吉高由里子「転々」
財前直見「天河伝説殺人事」
4 山口美江「あ・うん」
内田伽羅「あん」
吉高由里子「検察側の罪人」
岸恵子「天河伝説殺人事」
井川邦子「カルメン故郷に帰る」
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