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2020年12月28日 (月)

超豪華廉価版BOXシリーズ 買わなきゃ損

 コスミック出版から出ている廉価版DVD BOXシリーズが凄い。何といってもまず安い。10枚組で1900円前後。アマゾンで中古があれば1000円を切ることも珍しくはない。1枚当たり数十円から高くても200円を切るのだから破格の安さだ。かつてDVDの出初めに廉価版も大量に出回ったが、それでも500円はしたと思う。

 

 そして何より驚くのはその画質の良さだ。1930年代から60年代頃の作品が多いが、デジタル修復がしっかりなされていて傷一つない。これには感心した。かつての廉価版とは雲泥の差だ。ひところデジタル・リマスターという言葉が良く使われたが、今はめったに聞かなくなった。それだけ当たり前になってきたと言うことだろう。しかしこれは大変な作業だ。映画を単なる使い捨ての商品とみなしていたならば、特に古い作品の場合、これほど手間をかけてデジタル化はしないだろう。日本映画のデジタル化があまり進まないことを考えれば、この廉価版の画質の良さには感動すら覚える。映画を文化遺産と考えていなければできないことだからだ(アメリカの場合は基本的に商品扱いだろうが、その製品管理は日本など遠く及ばないくらい徹底している)。特に古典的作品はその制作国だけではなく、世界の文化遺産と言っても良い。古いフィルムは劣化が進んでおり、保存も難しいのでデジタル化が急務である。

 

 昔のセルロイド製のフィルムは可燃性で保存に大変気をつかわねばならない。オランダ視聴覚アーカイヴの可燃性フィルム保存庫は海辺の砂丘地帯の窪地にある。第二次大戦中にナチス・ドイツ軍のトーチカとして建設されたものをフィルム保存庫に改造したのである。保存庫は、職員が働いている隣室とは反対側の壁を比較的弱くしてあり、「最悪の事態」が生じた時にはそちらへ爆風が逃げてゆく構造になっている。トーチカを選んだのはそれが頑丈だからだが、周りに人家が少ないことも考慮に入れていたのだろう。これに比べたら日本の文化政策の貧困さは目を覆いたくなるほどだ。年配の方ならば1984年9月3日に起きた旧国立フィルムセンターの火災を記憶しているだろう。その日は9月にしては比較的涼しい日だったのだろう、フィルム保管庫のクーラーを止めていたところ可燃性フィルムが自然発火してしまった。予算をケチって、クーラーを止めたために多くの貴重なフィルムを消失してしまったのである。この火事はまさに日本における映画文化の貧困さを象徴していた。

 

 話が少しそれてしまったので、元に戻そう。この廉価版DVD BOXシリーズが推奨に値する3つ目の理由はそのラインナップの豪華さである。10枚組のDVD BOXシリーズが200セット以上ある。圧倒的にアメリカ映画が多いのだが、フランス映画とイタリア映画も充実している。今手元にあるのは「イタリア映画コレクション 越境者」、「イタリア映画コレクション ミラノの奇蹟」、「フランス映画パーフェクトコレクション フィルム・ノワール 暗黒街の男たち」、「サスペンス映画コレクション 名優が演じる裏切りの世界」、「サスペンス映画コレクション 名優が演じる犯罪の世界」の5セットだけだが、少なくともあと20セットは買いたい。じっくり調べればさらに買いたいセットが次々と出て来るだろう。アメリカ映画の場合はすでに持っているものとかなり重なるのが難点だが、このシリーズにしか入ってない作品も少なからずあると思う。たとえ重なってもこの値段と画質なら重なっても惜しくない。

 

 ただ残念なのはアメリカ映画、フランス映画、イタリア映画以外はほとんどないことである。日本映画も数セットしかないし、そのほとんどはすでに持っているものだ。日本映画の古典なら、小津や黒沢や溝口等の有名監督を除いても、まだ10セットくらいあっても良いくらいだ。イタリア映画もさらに3セットくらい欲しい。更に欲を言えば、ソ連映画、ドイツ映画、中国と韓国映画も欲しい。ソ連映画やドイツ映画の古典はそれなりにDVD化されているが、中国映画と韓国映画の古典はほぼないに等しい。60年代から80年代だけでも5、6セット欲しい。スペイン映画の古典もせめて2セットくらいは出してほしいものだ。スペイン映画人たちはファシストのフランコ独裁政権下の厳しい検閲の中でも少なからぬ傑作を作ってきたのだ。そのほとんどが日本では知られていない。

 

 最後はないものねだりになってしまったが、今あるものだけでも大変なお宝が満載である。まずは下記のサイトをご覧あれ。

 

コスミック出版・DVDコーナーのURL
https://www.cosmicpub.com/products/list.php?category_id=16&orderby=date

 

 

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