これから観たい&おすすめ映画・BD(16年4月)
【新作映画】公開日
3月25日
「砂上の法廷」(コートニー・ハント監督、アメリカ)
3月26日
「リップヴァンウィンクルの花嫁」(岩井俊二監督、日本)
「バンクシー・ダズ・ニューヨーク」(クリス・モーカーベル監督、アメリカ)
「スイートハート・チョコレート」(篠原哲雄監督、日本)
「無伴奏」(矢崎仁司監督、日本)
「光の墓」(アピチャッポン・ウィーラセタクン監督、タイ・マレーシア・英・仏・独)
4月1日
「LOVE(3D)」(ギャスパー・ノエ監督、フランス・ベルギー)
「見えない目撃者」(アン・サンフン監督、中国・韓国)
「あやしい彼女」(水田伸生監督、日本)
「蜜のあわれ」(石井岳龍監督、日本)
4月2日
「桜の樹の下」(田中圭監督、日本)
4月8日
「ルーム」(レニー・アブラハムソン監督、アイルランド・カナダ)
「更年奇的な彼女」(クァク・ジェヨン監督、中国)
4月9日
「モヒカン故郷に帰る」(沖田修一監督、日本)
「ボーダーライン」(ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督、アメリカ)
「COP CAR/コップ・カー」(ジョン・ワッツ監督、アメリカ)
「ミラクル・ニール!」(テリー・ジョーンズ監督、イギリス)
「さざなみ」(アンドリュー・ヘイ監督、イギリス)
「シェーン デジタルリマスター版」(ジョージ・スティーヴンス監督、アメリカ)
「ノーザン・リミット・ライン 南北海戦」(キム・ハクスン監督、韓国)
「西部戦線 1953」(チョン・ソンイル監督、韓国)
4月15日
「スポットライト 世紀のスクープ」(トム・マッカーシー監督、アメリカ・カナダ)
4月16日
「獣は月夜に夢を見る」(ヨナス・アレクサンダー・アーンビー監督、デンマーク・仏)
「ハロルドが笑う その日まで」(グンアル・ヴィケネ監督、ノルウェー)
「グランドフィナーレ」(パオロ・ソレンティーノ監督、伊・仏・スイス・英)
「オマールの壁」(ハニ・アブ・アサド監督、パレスチナ)
【新作DVD・BD】レンタル開始日
3月24日
「ピッチ・パーフェクト2」(エリザベス・バンクス監督、アメリカ)
4月1日
「グラスホッパー」(瀧本智行監督、日本)
4月2日
「パパが遺した物語」(ガブリエレ・ムッチーノ監督、アメリカ・イタリア)
「エール!」(エリック・ラルティゴ監督、フランス)
「白い沈黙」(アトム・エゴヤン監督、カナダ)
「サバイバー」(ジェームズ・マクティーグ監督、アメリカ・イギリス)
「ボーイ・ソプラノ ただひとつの歌声」(フランソワ・ジラール、アメリカ)
「わたしはマララ」(デイヴィス・グッゲンハイム監督、アメリカ)
「イマジン」(アンジェイ・ヤキモフスキ監督、ポーランド・英・仏・ポルトガル)
「午後3時の女たち」(ジル・ソロウェイ監督、アメリカ)
4月6日
「ムーン・ウォーカーズ」(アントワーヌ・バルドー・ジャケ監督、フランス・ベルギー)
「ミケランジェロ・プロジェクト」(ジョージ・クルーニー監督、アメリカ)
「バクマン」(大根仁監督、日本)
「夏をゆく人々」(アリーチェ・ロルヴァケル監督、イタリア・スイス・ドイツ)
「マルガリータで乾杯を!」(ショナリ・ボース監督、インド)
「サバイバー」(ジェームズ・マクティーグ監督、アメリカ・イギリス)
「心が叫びたがってるんだ。」(長井龍雪監督、日本)
4月20日
「サイの季節」(バフマン・ゴバディ監督、イラク・トルコ)
「岸辺の旅」(黒沢清監督、日本)
「クリード チャンプを継ぐ男」(ライアン・クーグラー監督、アメリカ)
4月22日
「エベレスト3D」(バルタザール・コルマウクル監督、アメリカ・イギリス)
「クライム・スピード」(サリク・アンドレシアン監督、アメリカ)
「先生と迷い猫」(深川栄洋監督、日本)
4月27日
「アクトレス~女たちの舞台~」(オリヴィエ・アサイヤス監督、仏・スイス・独)
4月28日
「ヒトラー暗殺、13分の誤算」(オリバー・ヒルシュピーゲル監督、ドイツ)
「シャーリー&ヒンダ ウォール街を出禁になった2人」(ホバルト・ブストネス監督、ノルウェー)
「グラスホッパー」(瀧本智行監督、日本)
4月29日
「尚衣院 サンイウォン」(イ・ウォンソク監督、韓国)
「悪党に粛清を」(クリスチャン・レヴリング監督、デンマーク・英・南アフリカ)
「サム・ペキンパー 情熱と美学」(マイク・シーゲル監督、ドイツ)
4月30日
「野のなななのか」(大林宣彦監督、日本)
5月3日
「ブリッジ・オブ・スパイ」(スティーヴン・スピルバーグ監督、米・インド・独)
「ギャラクシー街道」(三谷幸喜監督、日本)
「きみといた2日間」(マックス・ニコルズ監督、アメリカ)
「ロバート・アルトマン/ハリウッドに最も嫌われ、そして愛された男」(ロン・マン監督、カナダ)
5月11日
「顔のないヒトラーたち」(ジュリオ・リッチャレッリ監督、ドイツ)
「起終点駅 ターミナル」(篠原哲雄監督、日本)
5月12日
「ミッドナイト・アフター」(フルーツ・チャン監督、香港)
「野火」(塚本晋也監督、日本)
5月18日
「マイ・ファニー・レディ」(ピーター・ボグダノヴィッチ監督、アメリカ)
「白鯨との闘い」(ロン・ハワード監督、アメリカ)
5月27日
「黄金のアデーレ 名画の帰還」(サイモン・カーティス監督、アメリカ・イギリス)
【旧作DVD・BD】発売日
3月25日
「火の接吻」(アンドレ・カイヤット監督、フランス)
4月2日
「青いパパイヤの香り」(トラン・アン・ユン監督、フランス・ベトナム)
4月6日
「マイケル・コリンズ」(ニール・ジョーダン監督、英・アイルランド・米)
4月8日
「ジョン・フォード Blu-ray BOX」(47~50、ジョン・フォード監督、アメリカ)
収録作品:「逃亡者」「アパッチ砦」「黄色いリボン」「幌馬車」
4月20日
「バスキア」(96、ジュリアン・シュナーベル監督、アメリカ)
今月の劇場新作は非常に充実している。興味深いのは、先月に引き続き日本映画に注目作が多いこと(「リップヴァンウィンクルの花嫁」「あやしい彼女」「蜜のあわれ」「モヒカン故郷に帰る」など)。しょうもない映画を山の様に作ってはいるが、手ごたえのありそうな映画も増えてきている。ここ数年日本映画の公開数が増えてきているが、量的変化が質的変化に結びついてきたのだとすれば喜ばしいことだ。
デンマーク映画「獣は月夜に夢を見る」、ノルウェー映画「ハロルドが笑う その日まで」、珍しいパレスチナ映画「オマールの壁」、伊・仏・スイス・英製作の「グランドフィナーレ」などにも大いに心を引かれる。
他にも、「バンクシー・ダズ・ニューヨーク」「見えない目撃者」「さざなみ」など注目作は多い。驚いたのは「シェーン デジタルリマスター版」のリバイバル。アクション型西部劇ではなく西部開拓時代の農民の生活をリアルに描いた名作。有名な作品なのに高画質のDVDが出ていなかった。ブルーレイで買っても良いくらいの画質になっていることを期待したい。
新作DVD・BDも充実している。注目しているのは、「白い沈黙」「ボーイ・ソプラノ ただひとつの歌声」「ミケランジェロ・プロジェクト」「夏をゆく人々」「サイの季節」「岸辺の旅」「アクトレス~女たちの舞台~」「ヒトラー暗殺、13分の誤算」「シャーリー&ヒンダ ウォール街を出禁になった2人」「尚衣院 サンイウォン」「ブリッジ・オブ・スパイ」「顔のないヒトラーたち」「マイ・ファニー・レディ」「黄金のアデーレ 名画の帰還」など。
旧作DVD・BDは相変わらず低調。珍しい作品も混じっているが、とにかく全体に数が少なすぎる。今考えれば、VHSビデオ時代の方がよっぽど貴重な作品が出ていた。80年代、90年代にビデオで観た映画でDVD・BDが出ていないものがまだたくさんある。80年代ぐらいまでは映画館で映画を観るのが常識だった。ビデオが家庭に普及し家庭で映画が観られるようになった80年代後半から90年代、レンタルあるいは家庭用ビデオを制作している人々にはあの名作を、あの懐かしい映画をビデオにして家庭に届けようという情熱があったと思う。今はそんな情熱をあまり感じなくなってしまった。それが残念だ。