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2014年12月29日 (月)

これから観たい&おすすめ映画・BD(15年1月)

【新作映画】公開日
12月20日
 「暮れ逢い」(パトリス・ルコント監督、フランス・ベルギー)
 「百円の恋」(武正晴監督、日本)
12月26日
 「サンバ」(エリック・トレダノ、オリビエ・ナカシュ監督、フランス)
 「王の涙 イ・サンの決断」(イ・ジェギュ監督、韓国)
12月27日
 「真夜中の五分前」(行定勲監督、日本)
 「海月姫」(川村泰祐監督、日本)
1月9日
 「96時間レクイエム」(オリビエ・メガトン監督、フランス)
 「トラッシュ!この街が輝く日まで」(スティーブン・ダルドリー監督、イギリス)
1月10日
 「薄氷の殺人」(ディアオ・イーナン監督、中国・香港)
 「ジミーとジョルジュ 心の欠片を探して」(アルノー・デプレシャン監督、フランス)
1月12日
 「マイ・ライフ・メモリー」(ローリー・コルヤー監督、アメリカ)
1月17日
 「ジャッジ 裁かれる判事」(デビッド・ドブキン監督、アメリカ)
 「スパイ・レジェンド」(ロジャー・ドナルドソン監督、アメリカ)
 「ジミー、野を駆ける伝説」(ケン・ローチ監督、イギリス・アイルランド・フランス)
 「チョコリエッタ」(風間志織監督、日本)
 「アゲイン 28年目の甲子園」(大森寿美男監督、日本)
 「アマゾン大冒険」(ティエリー・ラコベール監督、フランス・ブラジル)
 「劇場版 神戸在住」(白羽弥仁監督、日本)
 「ナショナル・ギャラリー 英国の至宝」(フレデリック・ワイズマン監督、イギリス・フランス)

【新作DVD・BD】レンタル開始日
12月26日
 「ブロークン」(ルーファス・ノリス監督、イギリス)
1月2日
 「グレート・グローリー 大いなる勝利のために」(ディーン・ライト監督、メキシコ)
1月6日
 「サード・パーソン」(ポール・ハギス監督、ベルギー)
 「フライト・ゲーム」(ジャウム・コレット・セラ監督、英・仏・米・加)
1月7日
 「ソウォン 願い」(イ・ジュンイク監督、韓国)
 「怪しい彼女」(ファン・ドンヒョク監督、韓国)
 「コーヒーをめぐる冒険」(ヤン・オーレ・ゲルスター監督、ドイツ)
 「アイ・フランケンシュタイン」(シュチュアート・ビーティー監督、アメリカ)
 「友よ、さらばと言おう」(フレッド・カバイエ監督、フランス)
 「ビヨンド・ザ・エッジ」(リアン・ブーリー監督、ニュージーランド)
 「神聖ローマ、運命の日 オスマン帝国の進撃」(レンツォ・マルチネリ監督、伊・ポーランド)  
 「悪魔は誰だ」(チョン・グンソプ監督、韓国)
 「やさしい本泥棒」(ブライアン・パーシバル監督、米・独)
1月14日
 「ママはレスリング・クイーン」(ジャン=マルク・ルドニッキ監督、フランス)
1月16日
 「LUCY ルーシー」(リュック・ベッソン監督、アメリカ)
1月21日
 「サスペクト 哀しき容疑者」(ウォン・シニョン監督、韓国)
 「太秦ライムライト」(落合賢監督、日本)
1月23日
 「世界の果ての通学路」(パスカル・フリッソン監督、フランス)
2月3日
 「私の、息子」(カリン・ペーター・ネッツアー監督、ルーマニア)
 「グレートデイズ!夢に挑んだ父と子」(ニルス・タベルニエ監督、フランス)
 「ジゴロ・イン・ニューヨーク」(ジョン・タツゥーロ監督、アメリカ)
 「ファーナス 訣別の朝」(スコット・クーパー監督、米)
 「ほとりの朔子」(深田晃司監督、日本)
 「私の男」(熊切和嘉監督、日本)
2月4日
 「監視者たち」(チョ・ウィソク監督、韓国)
 「テロ、ライブ」(キム・ビョンウ監督、韓国)
 「猿の惑星:新世紀(ライジング)」(マット・リーブス監督、アメリカ)
 「わたしは生きていける」(ケビン・マクドナルド監督、イギリス)
 「ジャージー・ボーイズ」(クリント・イーストウッド監督、米)
2月6日
 「マルティニークからの祈り」(パン・ウンジン監督、韓国)
 「罪の手ざわり」(ジャ・ジャンクー監督、中国・日本)
2月13日
 「ガンズ&ゴールド」(ジュリアス・エイバリー監督、オーストラリア)
 「喰女 クイメ」(三池崇史監督、日本)
2月18日
 「ホットロード」(三木孝浩監督、日本)

【旧作DVD・BD】発売日
12月26日
 「ガンバの冒険 Blu-ray BOX」(75、出﨑統監督)TVアニメ
1月7日
 「仕立て屋の恋」(89、パトリス・ルコント監督、フランス)
 「恋恋風塵」(87、ホウ・シャオシェン監督、台湾)
1月21日
 「高畑勲監督作品集」(68~13、高畑勲監督)
 収録作品:「太陽の王子ホルスの冒険」「柳川掘割物語」「火垂るの墓」「かぐや姫の物語」全11作
1月23日
 「戦艦ポチョムキン」(25、セルゲイ・エイゼンシュテイン監督、ソ連)
12月24日
 「スミス都へ行く」(39、フランク・キャプラ監督、アメリカ)
1月28日
 「戦場にかける橋」(57、デビッド・リーン監督、英・米)
 「トッツィー」(82、シドニー・ポラック監督、アメリカ)
 「博士の異常な愛情」(64、スタンリー・キューブリック監督、米・英)

 年末年始に力を入れているために1月はちょっと一息入れる感じだ。劇場新作も新作DVD・BDも品薄感あり。

 劇場新作でまず注目したいのはパトリス・ルコント監督とケン・ローチ監督の新作。パトリス・ルコント監督といえば80年代から90年代は絶好調だったが、2000年代に入ってからは今一つというのが正直な印象。新作「暮れ逢い」は道ならぬ恋を描いた恋愛映画。ルコント監督の恋愛映画というと「仕立て屋の恋」や「髪結いの亭主」という独特のタッチが思い浮かぶが、「暮れ逢い」の大まかなストーリーを聞いた限りではむしろエリック・ロメール監督を連想した。まあ、そうは言ってもルコント監督作品ともなれば、繊細さよりも独特のひねりやこだわりが盛り込まれていると思うが。「イヴォンヌの香り」にはがっかりしたので、ルコント監督らしいタッチが甦っていることを期待したい。

 ケン・ローチ監督の「ジミー、野を駆ける伝説」は「麦の穂をゆらす風」に続いてアイルランドを舞台にしている。名作「麦の穂をゆらす風」はイギリスからの独立闘争と独立後の内戦を描いた悲痛な映画だったが、「ジミー、野を駆ける伝説」は1年弱続いた内戦から10年を経た1932年に時代が設定されている。10年ぶりにアメリカから故郷に帰って来たかつての英雄ジミー。静かに村で暮らすつもりだったが、若者たちに請われ、今は閉鎖されている市民の交流のためのホール(集会所)を再建する。しかしこの自由の象徴である施設は村の保守的な勢力から目の敵にされる。「エリックを探して」や「天使の分け前」といった軽いタッチの作品が最近目立つが、この作品はケン・ローチ監督らしい重いテーマを正面から描いた作品。他人の自由を踏みつけてまでものし上がって行こうとする女性を描いた「この自由な世界で」に対して、「ジミー、野を駆ける伝説」は抑圧的な体制に抗して自由のために戦った人物を描いた作品ということもできるだろう。

 イギリス映画からもう1本。スティーブン・ダルドリー監督の「トラッシュ!この街が輝く日まで」。舞台はイギリスではなくブラジルのリオデジャネイロ郊外。ゴミをあさって生活している少年がある時ゴミの山から財布を見つける。しかしその財布には警察が報奨金を付けていた。この財布には何か裏がある、そう思った少年は仲間のふたりとなぜ警察がその財布を探しているのか調べ始める。ダニー・ボイル監督の ”棚から牡丹餅ファンタジー” 「ミリオンズ」を思わせる設定だが、ファンタジー的要素を共有しつつもっと社会問題にも踏み込んでいるようだ。「めぐりあう時間たち」や「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」は期待外れだったが、この新作はデビュー作「リトル・ダンサー」以来の快作かも。

 ベルリン国際映画祭で金熊賞を受賞した「薄氷の殺人」、「最強のふたり」の監督コンビが移民問題を描いた「サンバ」、戦争後遺症をめぐる医師と患者の物語「ジミーとジョルジュ 心の欠片を探して」などにも注目したい。韓国映画では、「王の男」や「王になった男」が傑作だっただけに、ひょっとしたらと期待したくなるのが「王の涙 イ・サンの決断」。日本映画で1本挙げるとすれば、行定勲監督のミステリアスな恋愛映画「真夜中の五分前」か。 新作DVD・BDでは「フライト・ゲーム」、「コーヒーをめぐる冒険」、「ママはレスリング・クイーン」、「世界の果ての通学路」、「私の、息子」、「私の男」、「ジャージー・ボーイズ」、「罪の手ざわり」あたりに注目している。

 旧作DVD・BDはまあまあというところか。「仕立て屋の恋」、「恋恋風塵」、「戦艦ポチョムキン」など面白いところを突いてきている。

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