これから観たい&おすすめ映画・BD(13年12月)
【新作映画】
11月16日公開
「燦燦 さんさん」(外山文治監督、日本)
11月22日公開
「ウォールフラワー」(スティーブン・チョボスキー監督、アメリカ)
「すべては君に逢えたから」(本木克英監督、日本)
11月23日公開
「かぐや姫の物語」(高畑勲監督、日本)
「遥かなる勝利へ」(ニキータ・ミハルコフ監督、ロシア)
「ジ、エクストリーム、スキヤキ」(前田司郎監督、日本)
「もらとりあむタマ子」(山下敦弘監督、日本)
「ネイキッド・ソルジャー 亜州大捜査線」(マルコ・マク監督、香港)
11月29日公開
「キャプテン・フィリップス」(ポール・グリーングラス監督、アメリカ)
「グリフィン家のウエディングノート」(ジャスティン・ザッカム監督、アメリカ)
11月30日公開
「REDリターンズ」(ディーン・パリソット監督、米・仏・加)
「オーバードライヴ」(リック・ローマン・ウォー監督、米・アラブ首長国連邦)
「ザ・コール 緊急通報司令室」(ブラッド・アンダーソン監督、米)
「アイ・ウェイウェイは謝らない」(アリソン・クレイマン監督、アメリカ)
「おじいちゃんの里帰り」(ヤセミン・サムデレリ監督、ドイツ)
「母の身終い」(ステファヌ・ブリゼ監督、フランス)
12月6日公開
「47RONIN」(カール・リンシュ監督、アメリカ)
「セッションズ」(ベン・リューイン監督、米)
12月7日公開
「ブランカニエベス」(パブロ・ベルヘル監督、スペイン・仏)
「利休にたずねよ」(田中光敏監督、日本)
「名探偵ゴッド・アイ」(ジョニー・トー監督、香港・中国)
「リヴ&イングマール ある愛の風景」(ディーラージ・アコルカール監督、スウェーデン・他)
12月13日公開
「ゼロ・グラビティ」(アルフォンソ・キュアロン監督、アメリカ)
「鑑定士と顔のない依頼人」(ジュゼッペ・トルナトーレ監督、イタリア)
12月14日公開
「ブリングリング」(ソフィア・コッポラ監督、米・英・仏・独・日)
「武士の献立」(浅原雄三監督、日本)
「カノジョは嘘を愛しすぎてる」(小泉徳広監督、日本)
「少女は自転車にのって」(ハイファ・アル・マンスール監督、サウジアラビア・独)
12月20日公開
「ウォーキングwithダイナソー」(ニール・ナイチンゲイル・他、監督、英・米・豪)
「オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ」(ジム・ジャームッシュ監督、英・独・仏・他)
12月21日公開
「永遠の0」(山崎貴監督、日本)
1月10日公開
「大脱出」(ミカエル・ハフストローム監督、アメリカ)
1月18日公開
「エンダーのゲーム」(ギャビン・フッド監督、アメリカ)
1月25日公開
「オンリー・ゴッド」(ニコラス・ウインディング・レフン監督、デンマーク・フランス)
「小さいおうち」(山田洋次監督、日本)
1月31日公開
「アメリカン・ハッスル」(デビッド・O・ラッセル監督、アメリカ)
【新作DVD・BD】
11月22日
「恐怖と欲望」(スタンリー・キューブリック監督、米)
「愛さえあれば」(スサンネ・ビア監督、デンマーク)
「ガーディアンズ 伝説の勇者たち」(ピーター・ラムジー監督、米)
「建築学概論」(イ・ヨンジュ監督、韓国)
11月29日
「スタンリーのお弁当箱」(アモール・グプテ監督、インド)
12月3日
「孤独な天使たち」(ベルナルド・ベルトルッチ監督、イタリア)
「俺はまだ本気を出してないだけ」(福田雄一監督、日本)
「ペーパーボーイ 真夏の引力」(リー・ダニエルズ監督、米)
「私のオオカミ少年」(チョ・ソンヒ監督・韓国)
「きっと、うまくいく」(ラージクマール・ヒラニ監督、インド)
「タイガー 伝説のスパイ」カビール・カーン監督、インド)
12月4日
「殺人の告白」(チョン・ビョンギル監督、韓国)
「イノセント・ガーデン」(パク・チャヌク監督、米・英)
「リアル 完全なる首長竜の日」(黒澤清監督、日本)
「ザ・タワー 超高層ビル大火災」(キム・ジフン監督、韓国)
12月5日
「グランド・マスター」(ウォン・カーウァイ監督、香港・中国・フランス)
「はじまりのみち」(原恵一監督、日本)
12月6日
「奇跡のリンゴ」(中村義洋監督、日本)
「二流小説家 シリアリスト」(猪崎宣昭監督、日本)
12月11日
「パシフィック・リム」(ギレルモ・デル・トロ監督、米)
12月13日
「後宮の秘密」(キム・デスン監督、韓国)
「モスダイアリー」(メアリー・ハロン監督、カナダ・アイルランド)
12月18日
「マン・オブ・スティール」(ザック・スナイダー監督、米・加・英)
12月20日
「25年目の弦楽四重奏」ヤーロン・ジルバーマン監督、米)
「マジック・マイク」(スティーブン・ソダーバーグ監督、米)
「僕が星になるまえに」(ハッティー・ダルトン監督、イギリス)
「遠くでずっとそばにいる」(長澤雅彦監督、日本)
「オリバー・ストーンが語るもうひとつのアメリカ史」(TVドキュメンタリー)
12月21日
「終戦のエンペラー」(ピーター・ウェーバー監督、米)
12月25日
「朝食、昼食、そして夕食」(ホルヘ・コイラ監督、スペイン・アルゼンチン)
「真夏の方程式」(西谷弘監督、日本)
「許されざる者」(李相日監督、日本)
1月1日
「ホワイトハウス・ダウン」(ローランド・エメリッヒ監督・米)
1月7日
「プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ 宿命」(デレク・シアンフランス監督、米)
「スマイル、アゲイン」(ガブリエレ・ムッチーノ監督、米)
「悪いやつら」(ユン・ジョンビン監督、韓国)
「闇の帝王DON ベルリン強奪作戦」(ファルハーン・アクタル監督、インド・独)
「命ある限り」(ヤシュ・チョプラ監督、インド)
1月8日
「スター・トレック イントゥ・ダークネス」(J.J.エイブラムズ監督、米)
「ジンジャーの朝」(サリー・ポッター監督、英・デンマーク・加・他)
「ブルーノのしあわせガイド」(フランチェスコ・ブルーニ監督、イタリア)
「嘆きのピエタ」(キム・ギドク監督、韓国)
「偽りの人生」(アナ・ピターバーグ監督、アルゼンチン・スペイン・独)
「ある会社員」(イム・サンユン監督、韓国)
「樹海のふたり」(山口秀矢監督、日本)
「スーサイド・ショップ」(パトリス・ルコント監督、仏・ベルギー・加)
1月10日
「アンコール!!」(ポール・アンドリュー・ウィリアムズ監督、英・独)
「コレクター」(モーガン・オニール監督、米)
「トゥ・ザ・ワンダー」(テレンス・マリック監督・米)
「サンゴレンジャー」(中前勇児監督、日本)
1月15日
「ローン・レンジャー」(ゴア・バービンスキー監督、米)
1月18日
「ニューヨーク、恋人たちの2日間」(ジュリー・デルピー監督、仏・伊・ベルギー)
【旧作DVD・BD】
11月22日
「ビッグ 製作25周年記念版」(ペニー・マーシャル監督、米)
「大いなる幻影」(1937、ジャン・ルノワール監督、フランス)
「自転車泥棒」(1948、ビットリオ・デ・シーカ監督、イタリア)
「素晴らしき哉、人生!」(フランク・キャプラ監督、アメリカ)
「バス停留所」(ジョシュア・ローガン監督、アメリカ)
「無防備都市」(1945、ロベルト・ロッセリーニ監督、イタリア)
11月23日
「沈黙の声」(1960、カジミェシュ・クッツ監督、ポーランド)
「不運」(1960、アンジェイ・ムンク監督、ポーランド)
11月27日
「戦争のはらわた」(サム・ペキンパー監督、英・西独)
「秋刀魚の味」(1962、小津安二郎監督、日本)
「彼岸花」(1958、小津安二郎監督、日本)
12月4日
「ベルナルド・ベルトルッチ アーリー・イヤーズ Blu-ray BOX」
収録作品:「殺し」、「革命前夜」、「ベルトルッチの分身」
「もののけ姫」(1997、宮崎駿監督、日本)
「ライトスタッフ」(1983、フィリップ・カウフマン監督、アメリカ)
12月5日
「わが恋せし乙女」(1946、木下恵介監督、日本)
12月20日
「アンドレイ・ルブリョフ」(1966、アンドレイ・タルコフスキー監督、ソ連)
「鏡」(1975、アンドレイ・タルコフスキー監督、ソ連)
「ぼくの村は戦場だった」(1962、アンドレイ・タルコフスキー監督、ソ連)
12月21日
「秋のソナタ」(1978、イングマール・ベルイマン監督、スウェーデン・仏・西独)
「トリコロール ブルーレイBOX」(1993-4、クシシュトフ・キェシロフスキ監督、仏・他)
1月8日
「ダブルボーダー」(1987、ウォルター・ヒル監督、アメリカ)
1月10日
「グッバイ・レーニン!」(2003、ダニエル・ブリュール監督、ドイツ)
今月の劇場新作は最近ではまれに見るほど充実している。作業中に宇宙空間に投げ出されてしまった二人の宇宙飛行士のサバイバルを描いたSFアドヴェンチャー「ゼロ・グラビティ」。高畑勲監督が「竹取物語」に新たな解釈を付け加えた「かぐや姫の物語」。ニキータ・ミハルコフ監督の「遥かなる勝利へ」は「太陽に灼かれて」、「戦火のナージャ」に続く3部作完結編。「戦火のナージャ」は見逃したが、「太陽に灼かれて」は傑作だっただけに期待が膨らむ。「グリフィン家のウエディングノート」はロバート・デ・ニーロ、スーザン・サランドン、ダイアン・キートン、ロビン・ウィリアムズ共演のドタバタ劇。こりゃ楽しめそうだ。「おじいちゃんの里帰り」ではドイツに移民したトルコ人一家が一台のバスに乗って里帰り。なにやら「リトル・ミス・サンシャイン」を思わせるヒューマンなドラマのようで期待大。
闘牛が絡む映画といえば「血と砂」、「真実の瞬間」(フランチェスコ・ロージ監督)、「黒い雄牛」(赤狩りでハリウッドを追われたダルトン・トランボが偽名で原作を書いてアカデミー原作賞を受賞)などの名作が頭に浮かぶが、久しく闘牛を描いた映画と出会っていなかった気がする。「ブランカニエベス」は闘牛士としてデビューした女性を描くスペイン映画。新たな闘牛映画の歴史を開くことができるだろうか。「鑑定士と顔のない依頼人」はジュゼッペ・トルナトーレ監督のミステリー。94年製作のサスペンス「記憶の扉」は不可思議でシュールな雰囲気の佳作だったが、この新作はさらに出来が良さそうだ。
「少女は自転車にのって」は珍しいサウジアラビア映画。キルギス映画の佳作「あの娘と自転車に乗って」を連想させるタイトルだが、自転車を買うためにコーランの暗証コンテストに出場するというのはイラン映画「運動靴と赤い金魚」を思わせる。一見の価値はありそうだ。「小さいおうち」は中島京子の直木賞受賞を山田洋次監督が映画化した作品。安心印の山田作品となれば十分楽しめるに違いない。その他にも面白そうな作品が結構ある。目移りして困るほどで、しばらくは贅沢な悩みが続きそうだ。
一方、新作BD・DVDは今月もやや寂しい。注目しているのは「はじまりのみち」、「奇跡のリンゴ」、「25年目の弦楽四重奏」、「悪いやつら」、「嘆きのピエタ」、「偽りの人生」、「スーサイド・ショップ」、「アンコール!!」など。また、インド映画もだいぶ変わってきたようで、「スタンリーのお弁当箱」、「闇の帝王DON ベルリン強奪作戦」などは、従来の歌って踊ってはしゃぎまわるイメージとはだいぶ違うらしい。もう一つ、「オリバー・ストーンが語るもうひとつのアメリカ史」は監督自身の視点でアメリカの現代史をとらえ直したTVドキュメンタリー。僕は学生の頃、岩波新書の『アメリカ人民の歴史』(レオ・ヒューバーマン著)を読んで深い感動を覚えた。この名著に匹敵するほどの内容かどうかは分からないが、DVD5枚分の「アメリカ史」ばかなり見応えがありそうだ。
旧作BD・DVDはなかなかの充実ぶり。旧作のBD化作業がだいぶ進んできたようだ。この勢いが続いてほしいものだ。傑作、佳作がずらりと並ぶが、「ダブルボーダー」だけ取りあげておきたい。僕はこの映画で初めてニック・ノルティを観た。凄まじいばかりの銃撃戦が展開される映画だが、ニック・ノルティの精悍さが強烈に目に焼き付いている。彼の初期の代表作だろう。
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