これから観たい&おすすめ映画・DVD(13年7月)
【新作映画】
6月21日公開
「アフター・アース」(M.ナイト・シャラマン監督、米)
6月22日公開
「さよなら渓谷」(大森立嗣監督、日本)
「10人の泥棒たち」(チェ・ドンフン監督、韓国)
「殺しのナンバー」(カスパー・バーフォード監督、イギリス)
6月28日公開
「アンコール!!」(ポール・アンドリュー・ウィリアムズ監督、英・独)
6月29日公開
「真夏の方程式」(西谷弘監督、日本)
「欲望のバージニア」(ジョン・ヒルコート監督、米)
「コンプライアンス 服従の心理」(クレイグ・ゾベル監督、米)
「コン・ティキ」(ヨアヒム・ローニング監督、英・独・ノルウェー・デンマーク)
「桜姫」(橋本一監督、日本)
「レジェンド・オブ・トレジャー」(パトリック・レオン監督香港)
7月6日公開
「ワイルド・スピード EURO MISSION」(ジャスティン・リン監督、米)
「モンスターズ・ユニバーシティ」(ダン・スキャンロン監督、米)
「樹海のふたり」(山口秀矢監督、日本)
「25年目の弦楽四重奏」(ヤーロン・ジルバーマン監督、米)
「台湾アイデンティティー」(酒井充子監督、日本)
7月12日公開
「偽りの人生」(アナ・ピターバーグ監督、アルゼンチン・スペイン・独)
7月13日公開
「バーニー みんなが愛した殺人者」(リチャード・リンクレイター監督、米)
「ベルリンファイル」(リュ・スンワン監督、韓国)
「熱波」(ミゲル・ゴメス監督、ポルトガル・独・ブラジル・仏)
「じんじん」(山田大樹監督、日本)
「パリ猫ディノの夜」(アラン・ガニョル・他監督、フランス)
「いのちの林檎」(藤澤勇夫監督、日本)
7月20日公開
「最後のマイ・ウェイ」(フローラン・エミリオ・シリ監督、仏・ベルギー)
「ジャニダールの花」(石井岳龍監督、日本)
「風立ちぬ」(宮崎駿監督、日本)
「SHORT PEACE」(大友克洋、他監督、日本)
【新作DVD・BD】
7月2日
「マリー・アントワネットに別れをつげて」(ブノワ・ジャコー監督、仏・スペイン)
「ドラゴンゲート 空飛ぶ剣と幻の秘宝」(ツイ・ハーク監督、中国)
「フリーランサー NY捜査線」(ジェシー・テレロ監督、米)
7月3日
「ダイ・ハード ラスト・デイ」(ジョン・ムーア監督、アメリカ)
「東ベルリンから来た女」(クリスティアン・ベッツォルト監督、ドイツ)
「逃走車」(ムクンダ・マイケル・デュウィル監督、米)
「地球、最後の男」(ウィリアム・ユーバンク監督、米)
7月5日
「愛について、ある土曜日の面会室」(レア・フェネール監督、仏)
「アルマジロ」(ヤヌス・メッツ監督、デンマーク)
「わたしたちの宣戦布告」(バレリー・ドンゼッリ監督、フランス)
7月6日
「映画 鈴木先生」(河合勇人監督、日本)
「東京家族」(山田洋次監督、日本)
「悪人に平穏なし」(エンリケ・ウルビス監督、スペイン)
7月10日
「シャドー・ダンサー」(ジェームス・マーシュ監督、アイルランド・英)
「LOOPER ルーパー」(ライアン・ジョンソン監督、米・中国)
「クラウド アトラス」(トム・ティクバ監督、独・米・香港・シンガポール)
7月12日
「人生、ブラボー!」(ケン・スコット監督、カナダ)
7月17日
「ストロベリーナイト」(佐藤祐市監督、日本)
「メモリーズ・コーナー」(オドレイ・フーシェ監督、フランス・カナダ)
7月19日
「フライト」(ロバート・ゼミキス監督、米)
7月24日
「テッド」(セス・マクファーレン監督、アメリカ)
7月26日
「ヒプノティスト 催眠」(ラッセ・ハルストレム監督、スウェーデン)
8月2日
「塀の中のジュリアス・シーザー」(パオロ&ビットリオ・タビアーニ監督、イタリア)
「アルバート氏の人生」(ロドリゴ・ガルシア監督、英・アイルランド・仏・米)
「マリーゴールド・ホテルで会いましょう」(ジョン・マッデン監督、英・米・他)
「ムーンライズ・キングダム」(ウエス・アンダーソン監督、アメリカ)
「きいろいゾウ」(廣木隆一監督、日本)
「マーサ、あるいはマーシー・メイ」(ショーン・ダーキン監督、米)
「オズ はじまりの戦い」(サム・ライミ監督、米)
「ライジング・ドラゴン」(ジャッキー・チェン監督、香港・中国)
「さよならドビュッシー」(利重剛監督、日本)
8月7日
「横道世之介」(沖田修一監督、日本)
「ジャンゴ 繋がれざる者」(クエンティン・タランティーノ監督、米)
「ジャックと天空の巨人」(ブライアン・シンガー監督、アメリカ)
8月9日
「世界にひとつのプレイブック」(デビッド・O・ラッセル監督、米)
「草原の椅子」(成島出監督、日本)
「ベラミ 愛を弄ぶ男」(デクラン・ドネラン、ニック・オーメロッド監督、イギリス)
【旧作DVD・BD】
6月21日
「サンセット大通り」(50、ビリー・ワイルダー監督、米)BD
6月26日
「乱暴者」(53、ラズロ・ベネディック監督、アメリカ)BD
「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」(ガイ・リッチー監督、英)BD
6月28日
「黒いオルフェ」(59、マルセル・カミュ監督、ブラジル・仏・伊)BD
「ホテル・ニューハンプシャー」(84、トニー・リチャードソン監督、英・加・米)
6月29日
「フィツカラルド」(82、ヴェルナー・ヘルツォーク監督、西独・ベルギー)
7月3日
「ラヴ・ストリームス」(84、ジョン・カサベテス監督、アメリカ)
7月10日
「秋菊の物語」(92、チャン・イーモウ監督、中国・香港)
7月12日
「おばあちゃんの家」(02、イ・ジョンヒャン監督、韓国)BD
「反則王」(00、キム・ジウン監督、韓国)BD
「ユージュアル・サスペクツ」(95、ブライアン・シンガー監督、米・独)
7月17日
「燃えよドラゴン」(73、ロバート・クローズ監督、香港・米)
「紅の豚」(92、宮崎駿監督、日本)BD
7月26日
「霧の波止場」(38、マルセル・カルネ監督、フランス)BD
「シベールの日曜日」(62、セルジュ・ブールギニョン監督、フランス・イタリア)BD
「ひまわり」(70、ビットリオ・デ・シーカ監督、フランス・イタリア)BD
劇場新作はそこそこ期待作が揃った。「アンコール!!」はテレンス・スタンプとヴァネッサ・レッドグレイブの競演。老人合唱団 “年金ズ” の活躍を描く。名作「ヤング@ハート」に匹敵する作品になるか。「25年目の弦楽四重奏」はフィリップ・シーモア・ホフマン、キャサリン・キーナー、クリストファー・ウォーケン、マーク・イヴァニールたちが共演。チェリストが不治の病を宣告され、4人の完璧なハーモニーにひずみが生じる。4人は苦闘しながら失われたハーモニーを取り戻そうとする。
「偽りの人生」はヴィゴ・モーテンセン主演のアルゼンチン映画。死んだ双子の兄になり変わった男を描くサスペンス。「ベルリンファイル」はハ・ジョンウとハン・ソッキュ(なつかしい!)主演のサスペンス・アクション。「風立ちぬ」はゼロ戦の生みの親堀越二郎がモデルだが、堀辰雄の『風立ちぬ』からの着想も盛り込まれている。「コン・ティキ」はコン・ティキ号で太平洋を横断したヘイエルダールを描く。
「熱波」はスペイン映画の陰に隠れてあまり目立たないポルトガル映画が生み出した上質のメロドラマ。
他にドキュメンタリー映画「台湾アイデンティティー」、フランス製アニメ「パリ猫ディノの夜」、創作絵本大会を主題にした心温まる映画「じんじん」にも期待したい。
「モンスターズ・ユニバーシティ」、「10人の泥棒たち」、そしてハリウッド大作「アフター・アース」と「ワイルド・スピード EURO MISSION」も十分楽しませてくれるだろう。
新作DVD・BDでは「東ベルリンから来た女」、「愛について、ある土曜日の面会室」、「アルマジロ」、「東京家族」、「悪人に平穏なし」、「塀の中のジュリアス・シーザー」、「アルバート氏の人生」、「マリーゴールド・ホテルで会いましょう」、「ムーンライズ・キングダム」、「草原の椅子」あたりに期待。
旧作DVD・BDでは名作が続々とBDで出る。初めてデジタル化された希少品はないが、いずれも定評のある作品ばかり。その中でここでは比較的知られていない「反則王」を取り上げておこう。名優ソン・ガンホ主演のサラリーマン・コメディ。しかしコメディながらサラリーマンの悲哀感がよく出ていて出色の出来だ。そこに漂う悲哀感はビリー・ワイルダー監督の名作「アパートの鍵貸します」に通じるものがある。