これから観たい&おすすめ映画・DVD(11年9月)
【新作映画】
8月27日公開
「ハンナ」(ジョー・ライト監督、米・英・独)
「ゴーストライター」(ロマン・ポランスキー監督、仏・独・伊)
「インシディアス」(ジェイムズ・ワン監督、米)
「ハウスメイド」(イム・サンス監督、韓国)
「あしたのパスタはアルデンテ」(フェルザン・オズベテク監督、イタリア)
「サヴァイヴィングライフ 夢は第二の人生」(ヤン・シュバンクマイエル監督、チェコ)
9月1日公開
「ライフ いのちをつなぐ物語」(マイケル・ガントン、他監督、イギリス)
9月3日公開
「パレルモ・シューティング」(ヴィム・ヴェンダース監督、独・仏・伊)
9月9日公開
「スマーフ」(ラージャ・ゴスネル監督、米)
「ゲット・ラウド」(デイヴィス・グッゲンハイム監督、米)
9月10日公開
「ミケランジェロの暗号」(ウォルフガング・ムルンベルガー監督、オーストリア・他)
9月16日公開
「サンクタム」(ジェイムズ・キャメロン監督、米・豪)
9月17日公開
「世界侵略:ロサンゼルス決戦」(ジョナサン・リーベスマン監督、米)
「レジェンド・オブ・フィスト 怒りの鉄拳」(アンドリュー・ラウ監督、中国)
「アジョシ」(イ・ジョンボム監督、韓国)
「女と銃と荒野の麺屋」(チャン・イーモウ監督、中国)
9月公開
「さすらいの女神(ディーバ)たち」(マチュー・アマルリック監督、フランス)
10月8日公開
「明かりを灯す人」(アクタン・アリム・クバト監督、キルギス・仏・独・伊・オランダ)
【新作DVD】
8月24日
「カントリー・ストロング」(シャナ・フェステ監督、米)
8月27日
「祝の島 原発はいらない!」(纐纈あや監督、日本)
9月2日
「サラエボ、希望の街角」(ヤスミラ・ジュバニッチ監督、ボスニア・他)
「英国王のスピーチ」(トム・フーバー監督、英・豪・米)
「アメイジング・グレイス」(マイケル・アプテッド監督、英)
「キラー・インサイド・ミー」(マイケル・ウインターボトム監督、米・英・他)
「ザ・ホークス ハワード・ヒュ-ズを売った男」(ラッセ・ハルストレム監督、米)
9月7日
「アンチクライスト」(ラース・フォン・トリアー監督、デンマーク・他)
「アウェイク」(ジョビー・ハロルド監督、米)
「ブラック・スワン」(ダーレン・アロノフスキー監督、米)
「毎日かあさん」(小林聖太郎監督、日本)
9月9日
「トゥルー・グリット」(ジョエル&イーサン・コーエン監督、米)
「戦火のナージャ」(ニキータ・ミハルコフ監督、ロシア)
「アレクサンドリア」(アレハンドロ・アメナーバル監督、スペイン)
「ダンシング・チャップリン」(周防正行監督、日本)
9月14日
「インサイド・ジョブ」(チャールズ・ファーガソン監督、米)
9月16日
「アジャストメント」(ジョージ・ノルフィ監督、米)
9月21日
「アンノウン」(ハウメ・コジェ・セラ監督、米・英・他)
9月22日
「台北の朝、僕は恋をする」(アービン・チェン監督、台湾・米)
9月23日
「ブンミおじさんの森」(アピチャッポン・ウィーラセタクン監督、タイ・英・他)
9月24日
「引き裂かれた女」(クロード・シャブロル監督、仏)
9月28日
「わたしを離さないで」(マーク・ロマネク監督、英・米)
「ブルーバレンタイン」(デレク・シアンフランス監督、米)
9月30日
「ヤコブへの手紙」(クラウス・ハロ監督、フィンランド)
10月4日
「ザ・ファイター」(デビッド・0・ラッセル監督、米)
10月5日
「SOMEWHERE」(ソフィア・コッポラ監督、米)
「ヒアアフター」(クリント・イーストウッド監督、米)
「ビー・デビル」(チャン・チョルス監督、韓国)
10月7日
「神々と男たち」(グザビエ・ボーボワ監督、フランス)
10月19日
「赤ずきん」(キャサリン・ハードウィック監督、米・加)
【旧作DVD】
8月21日
「逢びき」(45、デビッド・リーン監督、イギリス)デジタル・リマスター版
8月26日
「銃殺」(64、ジョセフ・ロージー監督、イギリス)
8月27日
「シナのルーレット」(76、ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー監督、独・仏)
「儀式」(71、大島渚監督、日本)
9月2日
「ディーバ HDリマスター」(81、ジャン・ジャック・ベネックス監督、仏)
9月7日
「追想」(75、ロベール・アンリコ監督、仏)
9月9日
「ある貴婦人の肖像」(96、ジェーン・カンピオン監督、英・米)
9月23日
「アレクセイ・ゲルマン DVD-BOX」(アレクセイ・ゲルマン監督)
収録作品:「道中の点検」、「戦争のない20日間」、「フルスタリョフ、車を!」、他、計4作品
「ロシアン・クラシックス DVD-BOX」
収録作品:「サーカス」、「アエリータ」、「宇宙飛行」、「母」、「大地」、「アジアの嵐」、「人生案内」
今月も充実しています。劇場新作ではロマン・ポランスキー監督の「ゴーストライター」に一番期待している。他にはヴィム・ヴェンダース監督の「パレルモ・シューティング」、「インシディアス」、「ミケランジェロの暗号」、「さすらいの女神(ディーバ)たち」、3人のギタリスト共演の音楽ドキュメンタリー「ゲット・ラウド」あたりが良さそうだ。珍しいキルギス映画「明かりを灯す人」もマークしておきたい。
DVD新作で観たのは「英国王のスピーチ」のみ。もちろんこれはおすすめ。他に期待しているのは、ドキュメンタリー「祝の島 原発はいらない!」、「サラエボ、希望の街角」、「トゥルー・グリット」、「戦火のナージャ」、「アレクサンドリア」、「インサイド・ジョブ」、「アジャストメント」、「アンノウン」、「ブンミおじさんの森」、「わたしを離さないで」、「ヒアアフター」あたり。
DVD旧作もすごい。飛び上がりたいほど嬉しいのは「アレクセイ・ゲルマン DVD-BOX」の発売。長年DVD発売を望んでいた名作「道中の点検」がやっと手に入る。「わが友イワン・ラプシン」は退屈だったが、未見の「戦争のない20日間」、「フルスタリョフ、車を!」には期待している。「ロシアン・クラシックス DVD-BOX」にも注目。フセヴォロド・プドフキン監督の「母」と「アジアの嵐」、アレクサンドル・ドブジェンコ監督の「大地」、ニコライ・エック監督の「人生案内」など、ソ連映画の古典的名作がぎっしり詰まっている。他にもアレクセイ・トルストイ原作でソビエト初のSF映画「アエリータ」も入っている。
いやあ懐かしい、「母」、「アジアの嵐」、「大地」、「人生案内」などは70年代半ばに、「アエリータ」は87年に三百人劇場で観た。この勢いでソ連映画の名作をどんどん出してほしい。かつて入手困難だったソ連/ロシア映画もずいぶん手に入るようになったが、欲しい作品はまだある。セルゲイ・ゲラーシモフ監督の「湖畔にて」、アンドレイ・スミルノフ監督の「遠い日の白ロシア駅」、アレクセイ・バターエフ監督の「外套」、レゾ・チヘイーゼ監督の「ルカじいさんと苗木」、カレン・シャフナザーロフ監督の「ジャズメン」、アレクサンドル・アーロフ、ウラジーミル・ナウーモフ監督の「帰郷」など。よろしく。
もう1本、ジョセフ・ロージー監督の「銃殺」にも注目。逃亡兵に対する軍法会議を通じて、軍隊という組織の非人間性を問う。名作「召使」(1963)と「できごと」(1967)の間に撮られた隠れた傑作だ。