これから観たい&おすすめ映画・DVD(11年3月)
【新作映画】
2月19日公開
「サラエボ、希望の街角」(ヤスミラ・ジュバニッチ監督、ボスニア・他)
2月25日公開
「恋とニュースのつくり方」(ロジャー・ミッチェル監督、米)
2月26日公開
「シリアスマン」(ジョエル&イーサン・コーエン監督、米・英・仏)
「アンチクライスト」(ラース・フォン・トリアー監督、デンマーク・他)
「悪魔を見た」(キム・ジウン監督、韓国)
「レイチェル・カーソンの感性の森」(クリストファー・マンガー監督、米)
「英国王のスピーチ」(トム・フーバー監督、英・豪・米)
3月5日公開
「ツーリスト」(フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク監督、米・仏)
「神々と男たち」(グザビエ・ボーボワ監督、フランス)
「アメイジング・グレイス」(マイケル・アプテッド監督、英)
「さくら、さくら サムライ化学者高峰譲吉の生涯」(市川徹、日本)
「ショパン 愛と哀しみの旋律」(イェジ・アントチャク監督、ポーランド)
「アレクサンドリア」((アレハンドロ・アメナーバル監督、スペイン)
「ブンミおじさんの森」(アピチャッポン・ウィーラセタクン監督、タイ・英・他)
「再生の朝に ある裁判官の選択」(リウ・ジエ監督、中国)
3月12日公開
「塔の上のラプンツェル」(ネイサン・グレノ、他監督、米)
「ランナウェイズ」(フローリア・シジスモンディ監督、米)
「SP革命編」(波多野貴文監督、日本)
「落語物語」(林家しん平監督、日本)
「台北の朝、僕は恋をする」(アービン・チェン監督、台湾・米)
3月18日公開
「トゥルー・グリット」(ジョエル&イーサン・コーエン監督、米)
3月19日公開
「ファンタスティック Mr.FOX」(ウエス・アンダーソン監督、米・英)
「お家をさがそう」(サム・メンデス監督、米・英)
「ザ・ライト(エクソシストの真実)」(ミカエル・ハフストローム監督、米)
「漫才ギャング」(品川ヒロシ監督、日本)」
【新作DVD】
2月25日
「脇役物語」(緒方篤監督、日本)
「北京の自転車」(ワン・シャオシュアイ監督、中国・台湾)
3月2日
「怪盗グルーの月泥棒 3D」(ピエール・コフィン、他監督、米)
3月4日
「シングルマン」(トム・フォード監督、米)
「クロッシング」(アントワン・フークア監督、米)
「ドン・ジョバンニ」(カルロス・サウラ監督、スペイン・伊)
「パリ20区、僕たちのクラス」(ローラン・カンテ監督、フランス)
「悪人」(李相日監督、日本)
「ハナミズキ」(土井裕泰監督、日本)
「ゲーム・オブ・デス」(ジョルジョ・セラフィーニ監督、米)
「ソウル・パワー」(ジェフリー・レビ・ヒント監督、米)
「ビルマVJ消された革命」(アンダース・オステルガルド監督、デンマーク)
3月9日
「恋愛戯曲 私と恋におちてください」(鴻上尚史監督、日本)
3月11日
「君に届け」(熊澤尚人監督、日本)
「君が踊る、夏」(香月秀之監督、日本)
3月16日
「トイレット」(荻上直子監督、日本)
「ガールフレンド・エクスペリエンス」(スティーブン・ソダーバーグ監督、米)
3月23日
「マチェーテ」(ロバート・ロドリゲス監督、米)
3月25日
「隠された日記 母たち、娘たち」(ジュリー・ロペス=クルバル監督、仏・カナダ)
「わたしの可愛い人――シェリ」(スティーブン・フリアーズ監督、英・仏・独)
「七瀬ふたたび」(小中和哉監督、日本)
3月26日
「シルビアのいる街で」(ホセ・ルイス・ゲリン監督、スペイン・仏)
3月31日
「THE LAST MESSAGE 海猿」(羽住英一郎監督、日本)
4月2日
「リミット」(ロドリゴ・コルテス監督、スペイン)
「ラスト・ソルジャー」(ディン・シェン監督、中国・香港)
「アメリア 永遠の翼」(ミーラー・ナイール監督、米・加)
4月6日
「100歳の少年と12通の手紙」(エリック・マニュエル・シュミット監督、ベルギー・他)
「キャタピラー」(若松孝二監督、日本)
「マザーウォーター」(松本佳奈監督、日本)
4月8日
「スプリング・フィーバー」(ロウ・イエ監督、中国・仏)
「ミック・マック」(ジャン・ピエール・ジュネ監督、仏)
「メッセージそして、愛が残る」(ジル・ブルドス監督、独・仏・加)
4月13日
「ストーン」(ジョン・カラン監督、米)
4月15日
「ロビン・フッド ディレクターズ・カット版」(リドリー・スコット監督、米・英)
「桜田門外の変」(佐藤純彌監督、日本)
4月16日
「SP野望編」((波多野貴文監督、日本)
4月20日
「カラフル」(原恵一監督、日本)
【旧作DVD】
2月25日
「ラインの監視」(43、ハーマン・シュムリン監督、米)
「アナとオットー」(98、フリオ・メダム監督、スペイン・仏)
「カンザス・シティ」(96、ロバート・アルトマン監督、米)
2月26日
「独裁者」(40、チャールズ・チャップリン監督、米)
3月4日
「レオス・カラックス監督“アレックス三部作”」
収録作品:「ボーイ・ミーツ・ガール」、「汚れた血」、「ポンヌフの恋人」
「アレハンドロ・ホドロフスキーDVD-BOX」
収録作品:「エル・トポ」、「ホーリー・マウンテン」、「ファンド・アンド・リス」
3月25日
「冬のライオン」(68、アンソニー・ハーベイ監督、英)
有名ミニ・シアターが次々に閉館になっているという話を聞いて、ミニ・シアター系の作品はいずれ日本では見られなくなるのかと心配せずにはいられない。そんな不安にもかかわらず、劇場新作は相変わらず豊作だ。「チェイサー」レベルの作品を期待したくなる韓国の「悪魔を見た」、作品と主演のコリン・ファースがアカデミー賞にノミネートされている「英国王のスピーチ」、同じく作品と主演のジェフ・ブリッジスがアカデミー賞にノミネートされている「トゥルー・グリット」(助演女優賞も)、アレハンドロ・アメナーバル監督作品ともなればいやでも期待せずにいられない「アレクサンドリア」、カンヌでパルムドールを受賞したタイ映画「ブンミおじさんの森」、『沈黙の春』で知られるレイチェル・カーソンの晩年を描いた「レイチェル・カーソンの感性の森」、中国映画らしい温かい人間ドラマが期待できそうな「再生の朝に ある裁判官の選択」、内戦の傷を乗り越えて行こうとする「サラエボ、希望の街角」などを特にあげておきたい。それ以外も水準は高そうだ。
新作DVDも充実している。「北京の自転車」、「怪盗グルーの月泥棒 3D」、「悪人」、「ビルマVJ消された革命」、「トイレット」、「キャタピラー」、「シルビアのいる街で」、「シングルマン」、「パリ20区、僕たちのクラス」、「マチェーテ」、「スプリング・フィーバー」あたりはどれも良さそうだ。
旧作DVDではリリアン・ヘルマンの戯曲を映画化した「ラインの監視」が登場。未見だが、ずっと観たかった作品である。イギリス歴史劇の名作「冬のライオン」もやっと出る。キャサリン・ヘップバーンとピーター・オトゥールの名演に酔いたい。チャップリンの名作が次々に再発されている。言うまでもなく、いずれも必見の名作ぞろい。二つのDVD-BOXは先月紹介済み。