2009年に観た映画 マイ・ベスト50
明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。 昨年は忙しすぎて、観た映画の本数もついに100本に到達できず(94本でした)、映画の本格レビューもわずかしか書けませんでした。今年も忙しさは増すことはあっても減りそうにはありません。それでも何とか100本台を回復し、レビューもできるだけ多く書きたいと思います。
* * * * * * * * * * *
僕は基本的にDVDで映画を観ているので、どうしても新作映画の年間ベストテンをまとめるのが半年ほど遅れてしまいます。そこで新作映画のベストテンとは別にその年に観た映画のベストテンを作ることにしました。これなら1月に作ることができます。毎月「先月観た映画」を書いていますので、実質的には「先月観た映画」の年間総まとめ編です。
「2009年公開映画 マイ・ベストテン」をまとめるのは7月ごろになるでしょう。2009年に公開された映画はまだ15本しか観ていませんので、当ベスト50のほとんどは2008年に公開された映画とDVDで鑑賞した旧作です。
なお、最初に月別映画鑑賞数を載せていますが、この記事を書く時に調べなおしたところ、「先月観た映画」から漏れている作品が3本あることに気が付きました。11月に観た「ロシュフォールの恋人たち」、6月に観た「宇宙戦争」(52、バイロン・ハスキン監督、米)と8月に観た「チェコアニメ傑作選 1」が抜けていました。また念のために付け加えておきますが、「チェコアニメ傑作選 1」や「ユーリ・ノルシュテイン作品集」のように短編を集めたDVDは全体で1本と数えています。一応の順位を付けてありますが、それほど固定的ではありません。ほとんど差はなく気分次第で入れ替え可能なものです。まあ目安程度だと考えてください。
昨年は文句なしの傑作といえる作品は少なかったと思います。全体にアメリカ映画が健闘しています。これは例年なら上位を占めるアメリカ以外の映画にいい作品が少なかったということでもありますが、資金不足で青息吐息のアメリカで大作ではないがしっかりとした映画が増えてきた結果でもあるでしょう。
日本映画も全体としては優れたものは少なかったですが、「劔岳 点の記」、「おくりびと」、「ぐるりのこと。」などは外国映画と比べても引けを取らない立派な作品でした。
■月別映画鑑賞数
1月 8本
2月 11本
3月 11本
4月 7本
5月 6本
6月 7本
7月 11本
8月 8本
9月 8本
10月 6本
11月 5本
12月 6本 合計 94本
■マイ・ベスト20
「この自由な世界で」(07、ケン・ローチ監督、イギリス・他)★★★★★
「未来を写した子どもたち」(04、ロス・カウフマン、ザナ・ブリスキ監督、米)★★★★★
「戦場のレクイエム」(07、フォン・シャオガン監督、中国)★★★★★
「劔岳 点の記」(08、木村大作監督、日本)★★★★★
「ヤング@ハート」(07、スティーヴン・ウォーカー監督、イギリス)★★★★★
「チェンジリング」(08、クリント・イーストウッド監督、アメリカ)★★★★★
「グラン・トリノ」(08、クリント・イーストウッド監督、アメリカ)★★★★★
「胡同の理髪師」(06、ハスチョロー監督、中国)★★★★☆
「路上のソリスト」(09.ジョー・ライト監督、アメリカ)★★★★☆
「やわらかい手」(06、サム・ガルバルスキ監督、イギリス・他)★★★★☆
「告発のとき」(07、ポール・ハギス監督、米)★★★★☆
「ウォーリー」(08、アンドリュー・スタントン監督、米)★★★★☆
「おくりびと」(08、滝田洋二郎監督、日本)★★★★☆
「ぐるりのこと。」(08、橋口亮輔監督、日本)★★★★☆
「ユーリ・ノルシュテイン作品集」★★★★☆
「その土曜日、7時58分」(07、シドニー・ルメット監督、米・英)★★★★☆
「イースタン・プロミス」(07、デビッド・クローネンバーグ監督、英・米・加)★★★★☆
「アクメッド王子の冒険」(26、ロッテ・ライニガー監督、ドイツ)★★★★☆
「アフター・ウェディング」(06、スサンネ・ビア監督、デンマーク)★★★★☆
「赤い風船」(56、アルベール・ラモリス監督、フランス)★★★★☆
■マイ・ベスト21~50
「ダージリン急行」(07、ウェス・アンダーソン監督、米)★★★★☆
「モンテーニュ通りのカフェ」(06、ダニエル・トンプソン監督、仏)★★★★☆
「12人の怒れる男」(07、ニキータ・ミハルコフ監督、ロシア)★★★★☆
「ダークナイト」(08、クリストファー・ノーラン監督、米)★★★★☆
「歩いても 歩いても」(07、是枝裕和監督、日本)★★★★☆
「イントゥ・ザ・ワイルド」(07、ショーン・ペン監督、アメリカ)★★★★☆
「ホルテンさんのはじめての冒険」(07、ベント・ハーメル監督、ノルウェー)★★★★☆
「ワルキューレ」(08、ブライアン・シンガー監督、アメリカ・ドイツ)★★★★☆
「ジプシー・キャラバン」(06、ジャスミン・デラル監督、米)★★★★☆
「懺悔」(84、テンギズ・アブラゼ監督、ソ連)★★★★☆
「アメリカン・ギャングスター」(07、リドリー・スコット監督、米)★★★★☆
「ダウト」(08、ジョン・パトリック・シャンリー監督・アメリカ)★★★★☆
「シークレット・サンシャイン」(07年、イ・チャンドン監督、韓国)★★★★☆
「死者の書」(05年、川本喜八郎監督、日本)★★★★☆
「アフタースクール」(08、内田けんじ監督、日本)★★★★☆
「ハッピーフライト」(08、矢口史靖監督、日本)★★★★☆
「バンク・ジョブ」(08、ロジャー・ドナルドソン監督、イギリス)★★★★
「クライマーズ・ハイ」(08、原田眞人監督、日本)★★★★
「マルタのやさしい刺繍」(06、ベティナ・オベルリ監督、スイス)★★★★
「チェ28歳の革命」(08、スティーヴン・ソダーバーグ監督、米・仏・スペイン)★★★★
「エグザイル/絆」(06、ジョニー・トー監督、香港)★★★★
「悪魔の発明」(57、カレル・ゼマン監督、チェコスロヴァキア)★★★★
「カレル・ゼーマン作品集」★★★★
「ここに幸あり」(06、オタール・イオセリアーニ監督、仏・伊・露)★★★★
「4ヶ月、3週と2日」(07、クリスティアン・ムンジウ監督、ルーマニア)★★★★
「光州5.18」(07、キム・ジフン監督、韓国)★★★★
「白い馬」(53、アルベール・ラモリス監督、フランス)★★★★
「画家と庭師とカンパーニュ」(07、ジャン・ベッケル監督、仏)★★★★
「さらば友よ」(68、ジャン・エルマン監督、フランス)★★★★
「西の魔女が死んだ」(08、長崎俊一、日本)★★★★
(注)
それぞれの作品は本ブログ中の記事とリンクさせてありますが、青色は本格レビュー(ないし短くても独立した記事になっているもの)、緑色は短評を載せてあります。
« 先月観た映画(09年11月) | トップページ | これから観たい&おすすめ映画・DVD(10年2月) »
コメント
この記事へのコメントは終了しました。
真紅さん
コメントありがとうございます。こちらからはなかなかお伺いする余裕がなくて申し訳なく思っております。
真紅さんも鑑賞本数が減りましたか。余裕がなくなってきているのはみな同じということでしょうか。
余裕がないと集中するのが非常に億劫になってきます。地域SNS「おらほねっと」には毎日のように記事を載せているのですが(それも2本ずつ)、それはあまり考えなくても時間さえあれば記事が書けるからです。つまり気持ちが逃げているのですね。
記事を書いても短いレビューばかりで恐縮です。来た甲斐がないとがっかりされるのではないかと内心心配です。アクセス数もがた減りです。一時は1日平均200を超えていたのですが、今はもう過去の栄光です。
また、いつもの愚痴になってしまいました。とにかく頑張って書くしかありませんね。真紅さんの健筆も期待しております。今年もよろしくお願いいたします。
投稿: ゴブリン | 2010年1月 9日 (土) 01:39
ゴブリンさん、こんにちは~。ご無沙汰しておりました。
私も昨年は、多忙で鑑賞本数がかなり減ってしまいました。
今年も何とか100本は観たいと思っているのですが・・・。
記事更新、月一回程度であっても楽しみにしております。
マイペースで続けて下さいね!
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
投稿: 真紅 | 2010年1月 8日 (金) 10:49
kimion20002000さん
おめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
昨年は公的にも私的にも忙しくて、思うように映画が観られませんでした。レビュー数も激減してしまいました。今年はもっと頑張らねば。
そちらのブログでも「お薦め映画」を発表されたのですね。まだ観ていない映画が多数あります。そのうちの何点かはレンタルしたものの観られずに返したもの(涙)!ああ悔しい。
投稿: ゴブリン | 2010年1月 6日 (水) 13:18
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
ゴブリンさんと同じく、僕も大半がDVD観賞なので、たくさん重なってますね。嬉しいです。
シネコン中心のベストランキングとだいぶん趣がこの時点では
異なってきてしまいますよね。
上記で観てない映画が数点あるので、そちらを優先観賞しましょう(笑)
http://blog.goo.ne.jp/kimion20002000/e/b6ad62b84b09a39c235a78f57e89e6f3
投稿: kimion20002000 | 2010年1月 6日 (水) 03:23