これから観たい&おすすめ映画・DVD(10年2月)
【新作映画】
1月22日公開
「サロゲート」(ジョナサン・モストウ監督、米)
「オーシャンズ」(ジャック・ペラン監督、仏・スイス・スペイン)
1月23日公開
「Dr.パルナサスの鏡」(テリー・ギリアム監督、英・加・仏)
「サヨナライツカ」(イ・ジェハン監督、韓国)
「手のひらの幸せ」(加藤雄大監督、日本)
「すべては海になる」(山田あかね監督、日本)
「ユキとニナ」(諏訪敦彦監督、フランス・日本)
「アンダンテ~稲の旋律」(金田敬監督、日本)
1月29日公開
「ラブリーボーン」(ピーター・ジャクソン監督、米・英・ニュージーランド)
1月30日公開
「パラノーマル・アクティビティ」(キャスティング=オーレン・ペリ監督、米)
「フローズン・リバー」(コートニー・ハント監督、米)
「おとうと」(山田洋次監督、日本)
「ゴールデンスランバー」(中村義洋監督、日本)
「だれのものでもないチェレ」(ラースロー・ラノーディ監督、ハンガリー)
2月5日公開
「インビクタス 負けざる者たち」(クリント・イーストウッド監督、米)
「50歳の恋愛白書」(レベッカ・ミラー監督、米)
2月6日公開
「抱擁のかけら」(ペドロ・アルモドバル監督、スペイン)
「新しい人生のはじめかた」(ジョエル・ホプキンス監督、米)
「サベイランス」(ジェニファー・リンチ監督、カナダ)
「食道かたつむり」(富永まい監督、日本)
2月12日公開
「バレンタインデー」(ゲイリー・マーシャル監督、米)
2月13日公開
「ウィニングチケット 遥かなるブダペスト」(シャーンドル・カルドシュ監督、ハンガリー)
「カラヴァッジョ」(アンジェロ・ロンゴーニ監督、伊・仏・スペイン・独)
2月19日公開
「恋するベーカリー」(ナンシー・マイヤーズ監督、米)
「コララインとボタンの魔女 3D」(ヘンリー・セレック監督、米)
2月20日公開
「台北に舞う雪」(フォ・ジェンチイ監督、中国・日本・台湾・香港)
【新作DVD】
1月29日
「L project」(ジョン・グレン監督、アメリカ)
2月5日
「四川のうた」(ジャ・ジャンクー監督、中国・日本)
2月10日
「グッド・バッド・ウィアード」(キム・ジウン監督、韓国)
「のんちゃん のり弁」(緒形明監督、日本)
「クヌート」(マイケル・ジョンソン監督、ドイツ)
2月17日
「南極料理人」(沖田修一監督、日本)
2月19日
「私の中のあなた」(ニック・カサベテス監督、アメリカ)
2月27日
「バオバブの記憶」(本城成一監督、日本)
3月3日
「サンシャイン・クリーニング」(クリスティン・ジェフズ監督、米)
「サマーウォーズ」(細田守監督、日本)
3月5日
「未来の食卓」(ジャン=ポール・ジョー監督、フランス)
「あの日、欲望の大地で」(ギジェルモ・アリアガ監督、米・アルゼンチン)
「ノーボーイズ・ノークライ」(キム・ヨンナム監督、日本)
3月10日
「きみがぼくを見つけた日」(ロベルト・シュベンケ監督、米)
【旧作DVD】
1月29日
「意志の勝利」(35、レニー・リーフェンシュタール監督、ドイツ)
2月3日
「禁じられた抱擁」(63、ダミアノ・ダミアニ監督、仏・伊)
2月26日
「ジュリア」(77、フレッド・ジンネマン監督、アメリカ)
こういう月も珍しい。4年目に入った「これから観たい」シリーズだが、DVDの新作・旧作が貧弱で、劇場新作がこれだけ期待十分な充実ぶりというのはまずなかったのではないか。とにかく劇場新作は面白そうな作品が目白押しだ。リストに挙げた数もかなり多いが、その中で注目したい作品がまた多い。「Dr.パルナサスの鏡」、「ユキとニナ」、「ラブリーボーン」、「おとうと」、「新しい人生のはじめかた」、「ウィニングチケット 遥かなるブダペスト」など。このところ絶好調のクリント・イーストウッド監督作品「インビクタス 負けざる者たち」、ペドロ・アルモドバル監督の「抱擁のかけら」も期待大。一昨年ボストン滞在中に注目し、観るつもりで観られなかった「フローズン・リバー」がやっと日本で公開されるのもうれしい。
驚いたのは「だれのものでもないチェレ」のリバイバル。岩波ホールで上映された時は見逃して、86年11月に吉祥寺の「ジャヴ50」で観た。ずっと気になっていた映画だったが、実際に観てみるとあまりに暗くて気持ちが沈むような映画だったと記憶している。しかし、またなんで今頃リバイバルに?
新作DVD作品はどれも悪くなさそうだが、どうもこれといった目玉作品がない。リストに挙げた本数が少ないのは、アメリカ映画にみるべきものがほとんどないからである。劇場新作の充実ぶりとの違いは何を意味しているのか。投資家が雪崩を打って映画から別の方面に投資先を移して一時ぼろぼろの状態にあったが、どうやらその苦しい状況下で低予算でも質のいい映画を作る方向に転換し始めたということだろう。
旧作DVDはさらに低調だ。しかし名作「ジュリア」がついにDVD化されるのは朗報だ。ああ、大女優ヴァネッサ・レッドグレーヴのあのりりしい姿をもう一度観たい。