NHKの「韓流シネマ 抵抗の軌跡」シリーズが面白い
24日の金曜日。疲れて帰ってきてぼーっとテレビを観ていたらたまたま素晴らしい番組に出会いました。NHKの「知る楽 歴史は眠らない」という番組で4月下旬から「韓流シネマ 抵抗の軌跡」というシリーズが始まります。24日の放送はたぶんその予告だったのだと思いますが、シリーズ1回目の「それはアリランから始まった」を放送していました。
案内人はシネカノン代表のリ・ボンウ氏。日本による植民地支配下の韓国映画人の抵抗と苦悩を紹介していました。焦点を当てられたのは韓国映画の源流といわれる「アリラン」(1926)の監督ナ・ウンギュと心ならずも国策映画に協力した日夏英太郎(本名ホ・ヨン)です。
とりわけ映画「アリラン」とナ・ウンギュ監督に興味を惹かれました。主題歌であるアリランの歌は日本でも良く知られていますが、映画「アリラン」は朝鮮戦争の混乱の中でフィルムが紛失してしまい、今では幻の映画になっています。番組ではその大まかなストーリーが紹介され大いに参考になりました。シリーズの副題に「抵抗の軌跡」とつけた理由がよく理解できます。
本格的放送は4月28日(火)から。教育テレビで毎週火曜の午後10時25分からの放送。再放送は翌週の火曜午前5時35分からです。第2回放送は「朝鮮戦争 巨匠たちの苦悩」(5月5日)、第3回放送は「風吹く良き日を求めて」(5月12日)、第4回放送は「映画は国境を越えて」(5月19日)の予定。
テキストは『知る楽 歴史は眠らない 2009年4ー5月号』が現在店頭に並んでいます。放送を見た翌日書店で入手しました。このテキストだけでも資料として十分価値があります。こちらも購入することをおすすめします。
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