これから観たい&おすすめ映画・DVD(08年10月)
【新作映画】
9月27日公開
「トウキョウソナタ」(黒沢清監督、日本)
「消えたフェルメールを探して」(レベッカ・ドレイファス監督、米)
「女工哀歌」(ミカ・X・ペレド監督、米)
10月4日公開
「宮廷画家ゴヤは見た」(ミロス・フォアマン監督、米・スペイン)
「宿命」(キム・ヘゴン監督、韓国)
「初恋の想い出」(フォ・ジェンチイ監督、中国)
「三本木農業高校、馬術部」(佐々部清監督、日本)
10月11日公開
「僕らのミライへ逆回転」(ミシェル・ゴンドリー監督、米)
「私がクマにキレた理由」(ロバート・プルチーニ監督、米)
「悪魔のリズム」(ビチェンテ・ペニャロッチャ監督、英・スペイン)
「その土曜日、7時58分」(シドニー・ルメット監督、米・英)
「アメリカン・ティーン」(ナネット・バースタイン監督、米)
「しあわせのかおり」(三原光尋監督、日本)
10月18日公開
「イーグル・アイ」(D.J.カルーソ監督、米)
「P.S.アイラヴユー」(リチャード・ラグラベネーズ監督・米)
「ボーダータウン 報道されない殺人者」(グレゴリー・ナバ監督、米)
「人情噺文七元結」(山田洋次監督、日本)
「マルタのやさしい刺繍」(ベティナ・オベルリ監督、スイス)
「中国映画の全貌2008」(10月18日~12月19日、新宿K’s Cinemaにて開催)
「第21回東京映画祭」(10月18日~26日、六本木ヒルズ・他にて)
【新作DVD】
9月26日
「王妃の紋章」(チャン・イーモウ監督、中国)
「スルース」(ケネス・ブラナー監督、米)
「パラノイド・パーク」(ガス・バン・サント監督、仏・米)
「地上5センチの恋心」(エリック・エマニュエル・シュミット監督、仏・ベルギー)
「今、愛する人と暮らしていますか?」(チョン・ユンス監督、韓国)
「フィクサー」(トニー・ギルロイ監督、米)
10月3日
「ぜんぶ、フィデルのせい」(ジュリー・カプラス監督、伊・仏)
「リボルバー」(ガイ・リッチー監督、英・仏)
「マルチェロ・マストロヤンニ 甘い追憶」(マリオ・カナーレ、他監督、イタリア)
「アメリカを売った男」(ビリー・レイ監督、米)
「ストップ・ロス 戦火の逃亡者」(キンバリー・ピアース監督、米)
10月8日
「パリ、恋人たちの2日間」(ジュリー・デルピー監督、仏・独)
10月10日
「モンゴル」(セルゲイ・ボドロフ監督、カザフスタン・ロシア・他)
「あの空をおぼえている」(富樫森監督、日本)
「丘を越えて」(高橋伴明監督、日本)
10月22日
「奇跡のシンフォニー」(カーステン・シェリダン監督、米)
10月24日
「アイム・ノット・ゼア」(トッド・ヘインズ監督、米・独)
10月25日
「六ヶ所村ラプソディー」(鎌仲ひとみ監督、日本)
10月31日
「白い馬の季節」(ニンツァイ監督、中国)
「雲南の少女ルオマの初恋」(チアン・チアルイ監督、中国)
【旧作DVD】
10月8日
「ふたり」(73、ロバート・ワイズ監督、米)
10月9日
「ディア・ハンター」(78、マイケル・チミノ監督、英・米)
11月13日
「リスボン特急」(72、ジャン・ピエール・メルヴィル監督、仏・伊)
今月の新作はなかなか充実している。中でもミロス・フォアマン監督の「宮廷画家ゴヤは見た」、フォ・ジェンチイ監督の「初恋の想い出」に注目。名作「エル・ノルテ 約束の地」のグレゴリー・ナバ監督が挑んだ社会派作品「ボーダータウン 報道されない殺人者」も大いに関心を引かれる。相変わらず続々と登場するドキュメンタリーの中では「消えたフェルメールを探して」と「アメリカン・ティーン」、そして「女工哀歌」が面白そうだ。日本映画も充実している。カンヌ映画祭「ある視点」部門で審査員賞を受賞した「トウキョウソナタ」、「三本木農業高校、馬術部」、「しあわせのかおり」、そして山田洋次監督のシネマ歌舞伎「人情噺文七元結」と力作がそろう。2ヶ月にわたって開催される「中国映画の全貌2008」も見逃せない。
新作DVDでは中国映画「王妃の紋章」、「白い馬の季節」、「雲南の少女ルオマの初恋」に注目。自主上映会で観た「六ヶ所村ラプソディー」の発売もうれしい。個人的には今月一番の贈り物だ。「ビフォア・サンセット」の記憶も生々しいジュリー・デルピーが監督を務めた「パリ、恋人たちの2日間」も大いに興味をそそる。ケネス・ブラナー監督が再映画化した「スルース」も気になる。ローレンス・オリヴィエとマイケル・ケインが主演した「探偵 スルース」は評判ほどの作品だとは思わなかったが(オズワルド・モリスの濃厚な映像ばかりが記憶に残っている)、新作の出来はどうか。
旧作DVDの方は寂しい限り。まだまだDVD化されていない傑作は山ほどあるというのに、既に出ている映画のリニューアル版にばかり力を入れている姿勢には疑問を感じる。とはいえ、ジャン・ピエール・メルヴィル監督の「リスボン特急」が出るのはうれしい。
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