ボストン滞在記 その5 パブリック・ガーデン
ビーコン・ヒルに行った後、もうついでなのでボストン・パブリック・ガーデンにも行ってみた。ボストン・コモン同様、日曜日とあって大変な人出だった。こちらはボストン・コモン以上に公園として整備されていて実に楽しい。足はだいぶ疲れていたが、行ってみてよかった。
ボストン・コモンは変形5角形だが、パブリック・ガーデンは長方形である。公園の真ん中にラグーン(潟湖)と呼ばれる大きな池があり、その真ん中あたりに橋が架かっている。その橋の上で男女二人組のミュージシャンがパフォーマンスをしていて、人だかりができていた。女性の方は日本人のように見えた。つい遠慮して写真を撮らなかったのが今になって惜しまれる。
ラグーンの中を遊覧船がゆったりと走っている。ベンチに座って池を眺める、芝生の上で横になる、遊歩道をゆっくりと散歩する、ジョギングをする。人々が思い思いの時間の過ごし方をしているのが素晴らしい。
入口のすぐ横に短編小説の名手エドワード・エヴェレット・ヘイルの像が建っている。公園の奥の方にはジョージ・ワシントンの立派な騎馬像もある。騎馬像といえば、池のl手前で騎馬警官が嬉しそうにはしゃぐ子供たちに囲まれていた。イギリスでも同じような光景を見かけた。市民と身近に接するためのパフォーマンスだろうが、見ていて微笑ましかった。池の近くではリスを見かけた。人を見ても逃げないので、だいぶ人に慣れているようだ。おかげで写真を撮ることができた。ロンドンのハイドパークでもリスを何度か見かけた。日本では野生のリスを見かけることはめったにないが、外国ではアヒルや鴨ほどではないにしても結構身近な存在のようだ。
大きな公園が身近にある幸せ。日本ではなかなかこうはいかない。大変なぜいたくに思える。しかしこれをぜいたくと考えるべきではないだろう。自然を残すことも大事だが、人工的ではあってもこういう公園を造ることも大切だ。ぜいたく品ではなく、生活に潤いを与えるための必需品。そう考えるべきだ。
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