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2008年5月20日 (火)

「ヒロシマナガサキ」を観ました

 被爆者たちの証言を中心に編集したドキュメンタリー映画。面白いとか出来がどうとかいうのではなく、観なくてはならない映画だ。昨年は日本映画にも「夕凪の街 桜の国」という優れた映画があった。ちなみに記憶に残る原爆関連映画を挙げておこう。

新藤兼人監督「原爆の子」(52)
ピアース&ケヴィン・ラファティ監督「アトミック・カフェ」(82)
今村昌平監督「黒い雨」(89)
黒木和雄監督「TOMORROW/明日」(88)
黒木和雄監督「父と暮らせば」(04)
佐々部清監督「夕凪の街 桜の国」(07)

Photo_2  これらに日系3世であるスティーヴン・オカザキ監督の「ヒロシマナガサキ」(07)が加わった。1945年8月6日が何の日か分からない渋谷の若者たちにはあきれ果てるが(インタビューに応じてくれた8人全員が知らなかった)、言うまでもなく印象的なのは被爆者たちの証言だ。上記の映画以外にも中沢啓治の『はだしのゲン』(中沢啓治も証言者の1人として「ヒロシマナガサキ」に登場している)や大江健三郎の『ヒロシマ』(岩波新書)、あるいは新聞や雑誌の記事をいろいろ読んできたが、戦争や原爆の話は何度聞いても衝撃を受けないものはない。「ヒロシマナガサキ」でもっとも印象深い証言をしたのは下平作江さんという女性だ。最後に彼女の言葉を2つ引用しておこう。

 「いつも思うんですけど、わたしたち人間にはぎりぎりの時に死ぬ勇気と生きる勇気と、2つ並べられるんじゃないかな。妹は残念ながら死ぬ勇気を選んだんですけれども、私は生きる勇気を選びました。ならば一人ぼっちでもいい。生きてゆこう。」

 「私たちはせっかく生き残っても、人間らしく死ぬことも人間らしく生きることも出来ませんでした。」

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コメント

kimion20002000さん コメントありがとうございます。
最初の10分くらいはあまり引き込まれませんでした。しかし次々と証言が語られるあたりからはぐいぐい引き込まれてゆきました。当時の映像も初めて観るものが多くありました。
こういう記録はもっとたくさんの人たちに観てもらわなくてはいけません。そしてもっとたくさん作られなければなりません。証言者たちがいなくなってしまう前に。

こんにちは。
監督は500人の被爆者にインタヴューをされたようですね。
証言者が、被爆前の自分や家族や友人たちとの記念写真をもって、語り始めるさまには、涙が止まりませんでした。
たぶん、土門拳の「ヒロシマ」の写真展に行ったとき以来かもしれません。

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