お気に入りブログ

  • 真紅のthinkingdays
    広範な映画をご覧になっていて、レビューの内容も充実。たっぷり読み応えがあります。
  • 京の昼寝〜♪
    僕がレンタルで観る映画のほとんどを映画館で先回りしてご覧になっています。うらやましい。映画以外の記事も充実。
  • ★☆カゴメのシネマ洞☆★
    細かいところまで目が行き届いた、とても読み応えのあるブログです。勉強になります。
  • 裏の窓から眺めてみれば
    本人は単なる感想と謙遜していますが、長文の読み応えのあるブログです。
  • なんか飲みたい
    とてもいい映画を採り上げています。短い文章できっちりとしたレビュー。なかなかまねできません。
  • ぶらぶらある記
    写真がとても素敵です。

お気に入りホームページ

ゴブリンのHPと別館ブログ

無料ブログはココログ

« 皆様よいお年を | トップページ | ボルベール<帰郷> »

2008年1月 4日 (金)

谷根千そぞろ歩き

 あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。さて、本年最初の記事は「谷根千」散策です。今回もまた日記文に写真を豊富に載せてお届けします。

 * * * * * * * * * *

 大晦日に帰省する途中、谷根千(谷中・根津・千駄木)を歩いてきた。上野で山手線に乗り換えて日暮里駅へ行く。まず谷中霊園へ行く。ここは前回(99年)行かなかったところだ。入ってすぐ小平浪平の墓を見つけた。僕の実家は茨城県の日立市だが小平浪平は日立製作所の創業者である。小学校の歴史で必ず習う、地元では知らぬ者のいない有名人だ。しかし有名人の墓はこれしか見つけられなかった。広すぎるし、墓が多すぎてどこにあるのか分からない。稲垣浩、上田敏、川上音二郎、獅子文六、高橋お伝、長谷川一夫、横山大観などたくさんあるはずだが。まあ何度も来て根気よく探すしかないだろう。

071231071231_1071231_2







  日暮里駅の反対側に出て、御殿坂から夕やけだんだん、谷中銀座商店街へと進む。これは前にも通ったコースだ。商店街の途中にある書店で『谷根千』を7冊買った。目次を見てじっくりと選んだ。1冊525円。店主が谷根千の地図などをおまけにくれた。地図は家を出るとき持ってくるのを忘れたので大いに助かった。谷中歴史散歩という地図には七福神を始め、お寺や神社だけが載っている。その表紙の絵が素晴らしい。夕やけだんだんの上から商店街を見下ろした絵だ。絵というより滝田ゆうの名作漫画『寺島町奇譚』のようなタッチだ。作者は東京芸大卒の宮田琴(みやたこと)と書いてある。ネットで調べたら面白い仕事をしている人だ。非常に興味を引かれた。

071231_3071231_1_2071231_4







 商店街を抜けるとT字路になっている。根津神社に行きたかったので左折する。まっすぐ進むと三崎坂に出る。前回はこの坂沿いに「いせ辰」や喫茶「乱歩」に行ったが、今回はそのまま坂を突っ切りへび道に入る。ここも前回通ったところだが、名前の通りくねくねと道が曲がっている。かつては藍染川が流れていたところだ。道々気に入った路地や建物があると写真を撮った。へび道を抜けたところにある喫茶店に入って一休み。店の人にここはどの辺かと地図を見せて聞いたら、「根津八重垣界隈」というさらに詳しい緑色の地図をくれた。

071231_9071231_7071231_8







 根津神社は前の通りを渡ってすぐのところだった。何だこんなに近かったのか。前回もここまで来たが、根津神社はもっと先だと勝手に思い込んでいて、だんご坂の方に行ってしまった。今回も地図はざっと見ただけで、道なりに適当に歩いてきたのである。喫茶店でこの後どこを見て回るか計画を立てた。まずオバケ階段を見てから根津神社に行き、その後夏目漱石住居跡を見て、最後に大名時計博物館を回ることにした。

071231_12071231_5071231_11







  オバケ階段は何の変哲もない階段だった。間違ったのかと思って地元の人に聞いたら確かにあそこだと言う。どうしてオバケ階段なのかと聞いたら、上るときと降りるときでは段の数が違うからだと言っていた。恐らく1番下の段が上るときと降りるときでは段に見えたり見えなかったりするということだろう。それはともかく昔のオバケ階段の写真(こちらを参照)を見ると、下から見上げたとき、左に板塀右に石の塀があったのだが、今はそのどちらもない。しかも左側に別の石段があって、階段が2つ並んでいる形になっている。しかも左側の階段は上った先が行き止まりである。一体何のためにこの左側の階段はあるのか。こちらの方こそオバケ階段だという気がする。いやはや何とも不思議な階段たちだ。

071231_6071231_1_3071231_22








071231_21071231_4_2071231_2_2







 根津神社はいろいろなものが盛りだくさんで面白かった。まず鳥居をくぐると赤い立派な門があり、その手前に緑色の橋がある。池に架かった橋だ。橋フェチとしては見逃せない。池に白い鳥が1羽とまっていた。橋、池、池の上の植え込み、どれも絵になる。もうその時点で根津神社にはまっていた。門と本殿を撮り、次に小さな鳥居がいくつも並んでいる通路(?)を撮る。通路の途中にお稲荷さんがあり、その先にまた別のお社がある。錦鯉がいるまた別の池もある。ぐるりと一周して本殿に戻ると、大晦日とあって本殿の前には何十人もお参りの人たちが列を作って待っていた。一周する間に20枚以上写真を撮っていた。来てよかった。僕は特に神社やお寺に興味があるわけではないが、ここは来てみる価値があると思った。

071231_6_2071231_9_2071231_10








071231_12_2071231_18071231_23







 根津神社に夢中になったせいで、漱石住居跡と大名時計博物館を回るのを忘れてしまった。不忍通りを上野方面に歩き出してから思い出したが、引き返すのも面倒なのでそのまま不忍池まで歩いた。歩いて10分ちょっとか。そこで不忍池と弁天堂などを撮る。ここは盆と正月に帰省する際、電車を一時下車してよく一息入れに来るところだ。

071231_13071231_3_2071231_4_3








071231_7_2071231_9_3071231_10_2







 2時間ほど歩いただろうか。さすがに疲れた。しかしこれだけ歩いて谷根千のごく一部しか見ていない。谷中霊園と根津神社以外は前回来たときとほぼ同じ道をたどっている。何回も通わないととても全部回り切れない。帰りにも寄ろうと思ったが上野まで立ちっ放しで疲れたのでまっすぐ上田に帰った。今度東京に来る時にでもまた寄ってみよう。谷根千は何度でも来てみたい町だ。

<ブログ内関連記事>
 森まゆみ著『路地の匂い 町の音』

人気blogランキングへ

« 皆様よいお年を | トップページ | ボルベール<帰郷> »

コメント

ほんやら堂さん あけましておめでとうございます。
コメントありがとうございました。大名時計博物館の隣が母方の実家!そうでしたか。あの辺は馴染なのですね、うらやましい。
大名時計博物館は前回も今回も行きそびれてしまいました。谷根千にはまたこれからも何度か行ってみようと思っていますので、今度こそ入ってみます。
では、今年もよろしくお願いいたします。

ゴブリン様,あけましておめでとうございます・

正月谷根千散策とは素敵ですね.

僕の母方の実家は,実は大名時計博物館の隣です.最近は行くことはありませんが,子供の頃はよく遊びに行きました.

根津神社も何回か行ったことがあります.今では「仕掛け人梅安」などの時代劇でロケ地としてたまに見るくらいですが.

僕も谷根千界隈に,近いうちにまた行ってみたいと思います.

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 谷根千そぞろ歩き:

» 谷中界隈 [Cartouche]
数年前まではG.W.というとキャンプに行っていたのですが、 どこもかしこも、帰りの高速も渋滞なので、都内でゆっくりすることに・・ 今回は谷中あたりを散策しました。 最近は下町ブームでちょっと観光地化しつつありますが、まだまだ素朴で 魅力的です。 台東区谷中は不忍通りぐらいしか幹線道路がなく、細い道や一通が入り組み、 谷中霊園や有名なお寺がひしめきあっていて車での移動は大変でした。 細かな路地を走りやっとコインパーキングを見つけほっと一安心。 まずは谷中福丸の10円..... [続きを読む]

» 谷中界隈 朝倉彫塑館 [Cartouche]
谷中散歩の途中で立ち寄ったのが朝倉彫塑館。 JR日暮里駅から歩いて3〜4分のところにあり、谷中銀座からもすぐです。 **まず朝倉文夫さんって? 日本の近代彫塑の技法を確立したと言われていて、東洋のロダンとも言われています。 東京美術学校(現東京芸術大学美術部)を卒業後、38歳で母校の教壇を務めます。 この頃、ライバルと称された高村光太郎と並んで日本美術界の重鎮でした。 1934年(昭和9年)にアトリエを改築しこの朝倉彫塑館を作りましたが 戦時中、アトリエは残ったものの金属供..... [続きを読む]

« 皆様よいお年を | トップページ | ボルベール<帰郷> »