ゴブリンの映画パンフ・コレクション①
上田に来てからは映画館で映画を観ることは滅多になくなってしまった。東京にいた頃は、既にビデオレンタルは普及していたものの、一度もレンタルはしたことがなかった。レンタル店の中に入ったことすらなかった。映画はすべて映画館で観ていた。
88年に上田に来てから僕の映画環境は激変した。当時上田には映画館が5軒しかなかった。しかもその1軒はポルノ専門館。最新作の上映もなければ、観たい映画も来ない。駅前にあった「ニューパール」という映画館はあまりに古びており、いつ行っても同じ映画の看板(それもだいぶ前の映画)がかかっていたのでつぶれた映画館だと思い込んでいた。こんな状態なので90年ごろまでは土日に東京まで結構映画を観に行っていた。しかしこれも費用と時間がかかるので長続きしなかった。仕方がないのですぐレンタル・ビデオ店の会員になって、それ以来映画は基本的にレンタルして観るようになった。
その影響でいくつかの変化が生じた。東京にいた頃は毎号買っていた「ぴあ」を買わなくなった。理由は書くまでもないだろう。代わりに買い始めたのはビデオ・DVD情報誌。今ではインターネットの普及でそれすらも不要になりつつあるが、いまだに毎号買っている。ブログに連載している「これから観たい&おすすめ映画・DVD」シリーズは基本的に『DVDでーた』誌に基づいて書いている。買ってきた日にざっと目を通して記事を書き、その後新聞の映画評やネットで得た情報を順次付け足すという手順を取っている。
変化といえば、劇場用パンフレットを買わなくなったのもその一つ。映画館に行かないのだから手に入りようはない。チラシも手に入りにくくなった。チラシは80年代以降に集めたものだが、パンフレットもやはり80年代のものがほとんどだ。90年代以降のものは少ない。たまに映画を見に行った時に買うものと、書店や古本屋で手に入れた中古のパンフ程度だ。
それでもこれまで集めたパンフ類はかなりの数になる。5、600部はあるだろうか。個々の映画のパンフ以外にも映画祭などの特集上映会のパンフ、フィルムセンターなどで買った資料パンフなどもある。結構貴重なものもあるので、チラシとは別にこちらも何回かに分けて紹介したい。
« クィーン | トップページ | 「ALWAYS 続・三丁目の夕日」と「めがね」を観てきました »
コメント
この記事へのコメントは終了しました。
kimion20002000さん コメントありがとうございます。
神保町はずいぶん久しく行ってないなあ。確か岩波ホールの飯田橋よりに映画専門古書店がありましたね。でも欲しいものがなくて買った記憶はあまりありません。
チラシをポイ捨てしてしまうのですか。う~、もったいない。僕はコレクターなのでとても捨てられません。でも考えてみれば集めるのが主で、ほとんど読んだことがない!本末転倒かな?パンフは結構じっくり読むのですが、チラシはすぐファイリングしてそれっきりですね。
でも時々取り出して眺めていると懐かしくなります。これからもシリーズで続けますのでどうぞお楽しみに。
投稿: ゴブリン | 2007年11月11日 (日) 03:19
ときどき、僕も神保町の映画専門古書店に寄ります。
昔のパンフとかチラシとか、味がありますね。
逆に、東京は、チラシ氾濫ですね。
僕もDVD派ですが、月に数回、名画座なんかに行きます。
そこで、チラシを片っ端からそれこそ、数十枚カバンに詰め込んで、映画のアト、喫茶店やBARで2時間ぐらい、チラシを眺めるんです。それが楽しみ。そのあと、本当に見る映画は、一部なんですけどね。雑誌代わりだけど、チラシひとつにも、配給サイドとかの想いがあるじゃないですか。
でも、読み終わったら、まとめてポイ捨てします。ちょっと、心が痛みますけどね(笑)
ゴブリンさんのパンフコレクション。表紙眺めてるだけで、楽しいです。
投稿: kimion20002000 | 2007年11月10日 (土) 22:57