小諸探索① 布引渓谷~布引観音
「かぐら」で食事。いつもの肉南蛮うどん。おいしゅうございました。そば茶のティーバッグも忘れずに買った。さて、その後は久しぶりのドライブと撮影。こんな晴天の日はドライブが気持ちいい。行く場所は決めていなかったがとりあえず芸術村の方に向かう。千曲ビューラインからの眺めがあまりに美しいので、途中で車を止めて写真を撮る。そのままビューライン沿いに佐久まで行こうかとも思ったが、急に考えが変わる。以前みまき大橋の写真を撮ったが、まだその橋を渡ったことがなかったのを思い出したのだ。芸術村の下を通り、突き当りを左折。みまき大橋に出る。橋を渡るのは初めてだが、すぐ先の信号から先は通ったことがある道。40号線である。千曲川の左岸を走る道で、道沿いには日帰り温泉施設「御牧の湯」、布引観音温泉、布引観音がある。まず「御牧の湯」の写真を撮った。前に1度だけ入ったことがある。今日は撮影だけ。あの時はまっすぐ風呂に行ったのだが、周りにはいろんな施設とオブジェがあって、ちょっとした公園のような感じになっている。御影石で囲った池があったので写真に撮る。ぐるっと一渡り見て回り、何枚か写真を撮る。
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御牧の湯(2枚)、千曲ビューラインからの眺め
さらに先に進むと右手に布引観音温泉が見える。ここも前に1度泊まったことがある。なんてことのない建物なのでここは素通り。今日の目的は布引観音とそのすぐ前にある布引渓谷。布引観音の下に車を止め、まずは渓谷を見に行った。駐車場前の道を渡るとそこが渓谷だ。まずは道から写真を撮る。川原には大きな岩がゴロゴロ転がっている。背後が山なので、川原の半分は日陰になっている。木が邪魔で写真が撮りにくい。道を探して川原に降りる。岩だらけで歩きにくい。ふと見ると、上流のほうに何か塔のようなものが立っている。そういうものを見つけると近くに行って写真を撮りたくなる。足場の悪い川原を上流に向って進む。上の道は頻繁に車が通っているが、川原にはほかに誰もいない。背丈ほどもある岩を乗り越えたりしていると、何か無人島で冒険でもしている気分。う~ん、楽しい、楽しい。近くまで行っても塔の正体はわからない。あれは一体何なのか?煙突のような形だが、橋脚にも見える。昔は橋が架かっていたのだろうか。腑に落ちぬまま、石に足をとられつつまた元の駐車場に戻る。
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布引渓谷(6枚)
駐車場に布引観世音のいわれが書いてあった。有名な「牛に曳かれて善光寺」の言い伝えと関係がある。あちこちに同じような話があるようだが、ここでは昔信心うすい老婆が千曲川で布を晒していると、牛が角に布をかけて走り出したという話だ。説明版の裏側には地図が書いてある。布引二段滝、馬岩、見返り地蔵、牛岩、善光寺穴、不動滝、釈尊寺。途中にいくつも見所があるようだ。階段を上り始めると、看板に片道20分と書いてある。一気に逃げ腰になる。滝だけ撮って引き返すか。しかし、あそこに石碑が、こっちにはお地蔵さんがと、写真を撮っているうちに、もうここまで来たら上まで行こうという気になった。とにかくきつい坂だ。しかし今日は久々にたっぷり睡眠をとったので足が軽いし、何度も立ち止まって写真を撮りながら上ったので息が切れるほどではなかった。あちこちの岩のくぼみや岩の上に石碑や木像、石像が置かれている。細い道の片側は谷で片側は断崖である。このあたりは岩山で、遠くからもその露出している岩肌が見える。石の上や石像の周りにはケルンのように小石が積み重ねられている。
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布引観音に至る道(3枚)
滝はどうということもなく、馬岩と牛岩には馬と牛の姿が岩に現れているというが全く分からず。不動の滝に水はなく、見返り地蔵と善光寺穴(穴が善光寺まで通じているそうな)には気づかずに通り過ぎる。しかし道端には無数のお地蔵さんや石碑(馬頭観音など)がたくさん置かれている。バシャバシャ写真を撮る。まるで羅生門のような釈尊寺の門と、頂上近くにあったお地蔵さんの赤い涎掛け特に印象的だった。
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布引観音に至る道(3枚)
やっと頂上に着く。さすがに足はがくがくだ。目の前のお堂が布引観音だと思い写真を撮る。しかし反対側(崖の方)を観て仰天。向かいの断崖絶壁のところに赤いお堂がしがみつくように建っている。後でもう一度地図で確かめたら、これが布引観音だった。望月の弁天窟の様だが、それよりはずっと立派だ。横で子供が「きれい」と声をあげている。確かに赤い柱が目に鮮やかだ。観音堂の奥は岩に食い込んでいる。床下には清水寺のような高い木組みがあり、それで支えているようだ。それにしてもどうやってあんなところに建物を建てたのか?すごいことを考える人がいるものだ。あそこから毎日下界を見下ろしていれば、僕のような者でも悟りが開けるのだろうか。下りは上りより楽だったが、足が疲れているので慎重に下りた。
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釈尊寺、布引観音(2枚) 右の写真:右側にうっすらと浅間山が見える
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