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2007年9月29日 (土)

小諸の懐古園へ行く

 中国出張の前に小諸の懐古園に行っていました。出張前後のドタバタした状況の中で、ブログに書きそびれていたのです。もうだいぶ日がたってしまいましたが、写真も豊富に撮ってきましたので載せることにします。

* * * * * * * * * * * *

 ふと思い立って小諸の懐古園へ行くことにした。車で行くのは初めてだが、看板が出ているので道はすぐに分かった。専用駐車場に車を入れる。入口(三ノ門料金所)で入場料を払って公園の中に。入場料300円、駐車代が500円。入場料金よりも駐車代の方が高いってどうなの?

  誰でもそうだと思うが、近くにある有名な観光地というものは案外めったに行かないものである。軽井沢などほとんど行ったことがない。大学院生の頃に家庭教師をしていたが、そこの家族が軽井沢に別荘を持っていた(確か中軽駅の近くだったように思う)。夏は家族で軽井沢に行くので先生も来てくださいと言われ、1週間ほど別荘に滞在したことがある。初めての軽井沢体験、かつ別荘体験で楽しかった。しかし上田に来てからは、軽井沢なんてめったに行かない。そういうものだ。同様に、懐古園も1度しか行ったことはない。しかも行ったのはまだ東京に住んでいた頃である。もう25年くらい前だ。長野県に来てからは一度も行っていなかった。なかなか行く気にならなかったのは、前に一度行ったことがあるという気持ちもあったからだろう。

 懐古園は結構広い敷地で、緑が実に豊かだ。しかし何を見ても全く記憶がない。初めてきたような感じだった。20数年前に来た時にはたいして関心もなかったので、それで記憶がないのだろう。写真をとる習慣がついてきたから関心が生まれてきた。人間、関心を持つことは大事なわけだ。

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<写真>
三ノ門、黒門橋(2枚)

 橋が3つあった。入ってすぐ正面にある黒門橋、横の動物園に続く白鶴橋、寅さん会館の方に行く酔月橋。これも関心がなければ全く意識しなかっただろう。それぞれ写真を撮る。「博士の愛した数式」でロケした桜並木も写真に撮った。DVDのジャケット写真にも使われている、寺尾聰と深津絵里が通った道だ。桜が咲く時期でなかったのが残念。その時期はきっときれいだろう。そして何といっても懐古園と言えば島崎藤村。学生の頃に来たのも、小諸周辺文学散歩の一環としてだった。懐古園以外にも句碑などを見て回ったはずだが、悲しいことに全く記憶がない。帰りに駐車場のところでパンフレットを何枚か取ってきたが、その中に「文学碑めぐり」というパンフがあった。歌碑や句碑の写真がぎっしりと収められている。こんなにあるのかと驚くほどの数である。小諸周辺は県内でも有数の文学的雰囲気のある場所なのである。

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<写真>
黒門跡、紅葉ヶ丘、荒神井戸と苔むした石垣

 藤村記念館は公園の中ほどにある。ここに入るには入口で300円ではなく500円の入場券を買う必要がある。今回はパス。記念館前に立っている藤村の銅像だけ写真に撮った。そこをさらに進むと右手に酔月橋が見えてくる。ここを渡るともう一つの出入口酔月料金所があり、その先に鹿嶋神社と寅さん会館がある。橋は後で渡ることにして、さらに進むと有名な「小諸なる古城のほとり」の詩碑がある。その近くに展望台があった。水の手展望台。上ってみると、はるか眼下に千曲川が見える。素晴らしい眺め。数日雨が降り続いていたので、ここからも川が大増水している様子が分かる。橋脚に川水がぶつかり、激しく跳ね上がり渦巻いているのが見える。普段の千曲川の水はきれいだが、大雨が降った後は茶色に濁ってしまう。今日も茶色の濁流になっていた。

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<写真>
上の3枚:桜並木、藤村記念館、藤村の銅像
下の3枚:「小諸なる・・・」の詩碑、水の手展望台、千曲川の濁流

 地図で見ると、懐古園は三角形の形をしているようだ。三角形の真ん中に懐古神社がある。その横に馬場があり、そこが前述の桜の名所である。馬場と言っても今は木が植えられている。桜の花が咲いていない桜並木の下を通りぬけると、その先は崖のようになっている。どうやら3角形の3辺を崖が取り巻いているようだ。懐古園と言っているが、もとは小諸城である。パンフによると、鎌倉時代に小室太郎光兼の築いた館が原型らしい。戦国時代に武田信玄の支配下に置かれ、山本勘助と馬場信房が城郭として整備した。さらに時代が下り、仙石秀久が城を大改修して堅牢な城を築きあげた。明治13年に本丸跡に神社が祀られ「懐古園」と名付けられた。近代的な公園に改修されたのは大正15年のことだという。

 小諸城は3方を崖に取り囲まれた堅牢な城だったようだ。酔月橋下の谷は「地獄谷」と呼ばれている。水は流れていなかったが、かつては水を張って堀にしていたのかもしれない。馬場の先の崖を右に行くともう一つの展望台があった。富士見台。高校生の男女が仲良く並んで座っていた。お邪魔虫は即刻退散。そのすぐ横に白鶴橋がある。そこを渡ると動物園だ。これも別料金なので、橋の写真だけをとる。名前の通り白く塗られた鉄製のつり橋である。

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<写真>
上の3枚:白鶴橋、創造の森案内板、あづまや
下の3枚:懐古神社の池(真中は壁紙サイズ)、神社の鳥居

 道を戻り、懐古神社に行ってみる。真中に錦鯉が泳ぐ池があった。噴水も付いていてきれいな池だった。神社は写真だけ撮ってさっと通り抜ける。あづまやで一服。その後酔月橋を渡って外に出た。出口のすぐ横に鹿嶋神社がある。写真を撮ったが、もう夕方で逆行が差し込みアングルに苦労した。神社の斜め向かいに寅さん会館がある。時間があれば入ってみたいと思ったが、今日は素通り。建物と寅さん像の写真を撮っただけ。寅さん会館の向かいに小山敬三美術館がある。ここも美術館には入らなかったが、その前の所に様々な木を植え、いろいろな岩の見本などを配置した場所があった。そこがなかなかいい雰囲気だった。「イロハ英男ガッパ」(なでるとご利益があるそうな)なるユニークな彫刻もあり、結構見あきない。小山敬三美術館自体もユニークな作りで、写真をたくさんとった。小山敬三美術館の裏に千曲川を眺めるポイントがあり(「眺望百選」との札が横の柱に貼ってあった)、そこから赤い橋が見えた。あれは何という橋だろうか。いずれ日を改めて写真を撮りたいと思った。鹿嶋参道を通って駐車場に引き返す。

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<写真>
上の3枚:酔月橋、鹿嶋神社、寅さん会館前の寅さん像
下の3枚:小山敬三美術館前の公園

 帰宅後地図を眺めていたら、三ノ門料金所の前に三ノ門があり、そこに懐古園という看板がかかっていたことに気づいた。三ノ門自体の写真は撮ったのだが、裏側から撮ったので「懐古園」の題字が入っていない。いったん三ノ門をくぐって表側からも1枚撮るべきだった。う~ん悔しい。

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<写真>
小山敬三美術館(2枚)、美術館裏からの展望


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コメント

OBWさん コメントありがとうございます。アメリカの生活はどうですか?
コメント入れる記事がずれている気がしますが、まあいいでしょう。
きつい日程でしたね。特に朝起きる時間がどんどん速くなってゆくのがつらかった。
しかし僅かな時間でも何か所かは案内してもらいましたので、なんとか記事にできるくらいは写真が撮れました。ただ、記事にも書いたのですが、食事の写真を撮れなかったのが何とも残念です。

バテバテ出張、お疲れさまでした。

ずいぶん人使いの荒い会社?ですね。北京と青島をまわるのに実質4日だなんて…。まさかシャトルバスまで指定されたわけではないと思いますが、強行日程はミスのもと。ろくなことはありません。そんな日程を組んだ上司には大いに抗議してやりましょう。

大連&フフホトの日記が楽しかっただけに、北京&青島も楽しみにしていたのですが、ちょっと残念。

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