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2007年9月 3日 (月)

路地裏探索 その2

 以前「路地へ」という記事を書いた。今回はその第2弾。タイトルは「路地裏探索」と若干変わっているが、「路地へ」の続編である。以後「路地裏探索」としてシリーズ化するつもりだ。路地裏探索といっても別に路地の写真ばかり撮るつもりはない。要するに、にぎやかな大通りを避けて脇道に入り込み、路地や目についた建物、石碑、もちろん川と橋なども写真に撮るつもりだ。

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<写真>
宗吽寺裏の路地、道祖神と路地、毘沙門堂

  車で上田旧市街へ。海野町の駐車場に車を停めて、路地裏探索に出る。鷹匠町から常田2丁目あたりを歩いてみる。このあたりも路地の宝庫だ。古い味のある建物も多い。横町通りを渡って駐車場の向かいの路地に入る。「ささや」の裏あたり。小さな駐車場の前に道祖神があった。上田はちょっと歩くとすぐ道祖神に出会う。宗吽寺(そううんじ)の横を回り込み、さらにまっすぐ進む。このあたりは細い道ばかりだ。突き当りを右折。141号線の方に向かう。途中に緑色の古風な建物がある。昔は病院だった建物だ。相当古びていたが、今は塗装を塗り直してきれいな建物になった。その建物の横の路地に入ってみる。初めて足を踏み入れるところだ。特にどうということはないのですぐ引き返す。途中素敵な家があったので写真を撮る。緑の家のすぐ先に毘沙門堂がある。その向かいに路地がある。ここは昔常田に住んでいた頃時々通った道だ。懐かしい。久々に通ったが思ったほど道は細くなかった。時々さらに細い路地に入り込みながら進む。路地の終点は秋野大宮社の裏側になる。回り込んで神社に入り写真を何枚か撮る。秋野大宮社はジャスコ/イオン横の交番前交差点を渡ってすぐ左手にある。

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<写真>
緑の家、毘沙門堂向かいの路地、秋野大宮社

 神社を出て141号線と並行して走っている細い道を上田駅方面に進む。79号線だが、むしろ江戸の五街道(東海道、中山道、甲州街道、奥州街道、日光街道)の脇街道であった北国(ほっこく)街道と言ったほうが分りやすいだろう。上田の中心街を東西に横断している。ここも古い町並みが少し残っているところだ。「犬神家の一族」(76年版)でロケ地になったところだ。金田一耕助(石坂浩二)がここを走ったわけだ。今回の再映画化でもこことやはり北国街道沿いの柳町で再びロケをしたようだ。再び横町に出て駐車場に戻る。

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<写真>
北国街道沿いの古い民家、蔦のからまる家、横町の路地(映劇前の通り)

  物足りないので、もう1か所回ることにした。上田城跡公園横の体育館駐車場に車を停める。駐車場の正面は市営野球場。映画「博士の愛した数式」でルートが野球の試合をするシーンがあるが、そのシーンはこの球場で撮影された。僕も観客のエキストラで出る予定だったが、当日になって気が向かなくなって行かなかった。その時はあんな傑作になるとは思ってもいなかった。行っていれば、深津絵里がナマで見られたかもしれないのに、残念。

 散策に出る前に駐車場の下にある軽食・喫茶「富貴」の写真を撮る。上田城跡と体育館の間の坂道にひっそりと建っている店。小さい建物ではないが、目立つ看板を立てていないのでうっかりしていると見落としてしまう。ごくたまにしか行かないが、静かで落ち着ける店だ。特に喫茶コーナーの内装が落ち着いていてお気に入りである。

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<写真>
富貴、旧松本街道の道しるべ、歴史の散歩道入口

 常盤城(ときわぎ)あたりを歩いてみる。ここは前にも一度たどってみたところだ。諏訪部、生塚(うぶつか)あたりである。まず旧松本街道をたどる。一部が「歴史の散歩道」になっている。距離は短いがお気に入りの場所だ。上田の住人でも案外知らない人が多いかもしれない。上田市はかつて養蚕で栄えた町。道の両側に立ち並ぶ立派な家々と路地の風情からかつての蚕都上田の繁栄ぶりがうかがえる。道には長方形のスレート状石畳が敷かれている。両側が壁になっている。右側は白壁に下部が黒板。相当歴史がありそうな立派なお屋敷である。左側も大きな邸宅の壁が続く。灯籠や植込みが美しい。竹垣のところは、その下に石が積んであり、緑の草が植えてある。ちょっとしたロック・ガーデン。この緑が実に鮮やかで、思わず写真に撮ってしまった。純日本的な路地。上田で一番好きな路地かもしれない。

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<写真>
歴史の散歩道(3枚)

 そこを抜けると右側に延命地蔵尊、正面に芳泉寺がある。芳泉寺は真田信幸の正室である小松姫の菩提寺である。そこを左折して坂を少し下り(玉姫殿の方向)、また左折して路地に入る。また歴史の散歩道を通って芳泉寺の所に出る。今度は右に行く。しばらく進むとT字路に出る。ちょうど角の所に石の道しるべがある。石に「北向観世音道」と彫ってある。石の形が道祖神に似ているので、横に案内板がないと気づかない。突き当りを左折。

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<写真>
石垣の緑、散歩道終点、延命地蔵尊

 道なりに進むと矢出沢川に架かる高橋に出る。高橋という橋である。面白いもので、高橋というと人名を思い出すので、実際に橋の名前として付けられると違和感がある。長谷川という川や中山という山があったらやはり違和感があるのだろうな。橋の名前だけではなく、そのあたりも高橋と呼ぶようだ。高橋のすぐ先(下流側)で川は湾曲している。そのカーブしているところは左岸に高い石垣があり、その下にやや広い河川敷がある。そこは山田洋次監督の「たそがれ清兵衛」で真田広之が大杉漣と決闘するシーンを撮ったところである。以前常田に住んでいた頃、ここまでよく自転車で来たものだ。眺めのいいところだが、「たそがれ清兵衛」で有名になったせいか、川の横にベンチを置いたりしてきれいに整備されている。「『たそがれ清兵衛』はここで撮影されました」などと大書したでっかい看板が立たないことを祈る。

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<写真>

石の道しるべ、高橋(2枚)

 そこから北の生塚の方に向う。国道18号の手前で右折。18号と向源寺の間の細い道を通る。向源寺の角で右折してまた矢出沢川に出る。向源寺の正面に赤い橋が架かっている。橋が参道になっているので赤いのだろう。橋の名前も向源寺橋と分かりやすい。また高橋を渡り、先ほどの道を引き返す。石の道しるべのところで右折すれば芳泉寺の方に戻るのだが、曲がらずに直進した。その道も北国街道である。白壁の土蔵がたくさん残っていたのだが、今は普通の道と大して変わらない。一か所だけうだつ(「うだつが上がらない」という時のうだつだ)が付いている古い民家があったので写真にとる。しばらく行って右折。まっすぐ進むと振り出しの体育館駐車場に出る。40分くらい歩いただろうか。気持ちのいい汗をかいた。

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<写真>

高橋(決闘の河原)、向源寺、うだつの上がる家

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