神川探索
神川探索に出かけた。神川は産川、浦野川、依田川などと並んで上田市民になじみの川である(いずれも千曲川の支流)。浦野川同様両岸を緑に覆われて野性味の残る川である。水源は菅平の四阿山。途中菅平湖を経て真田町を縦断して国分あたりで千曲川にそそぐ。総延長は22キロ。調べてみると、意外なことに神川は上小地方の千曲川水系の中で最大の水量を持つということだ。豊富な水量を生かして幾つもの堰が築かれ、昔から上田盆地東部の水田地帯を潤してきたのである。
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久保林橋(3枚)
18号に出て、神川を渡り、蒼久保の信号を左折。神川は左手にあるがなかなかそちらに行く道が見つからない。ようやくよさそうな脇道に入る。すぐ先に橋があった。名前は久保林橋。神川も浦野川同様両岸を林で囲まれている。コンクリが目立つ水路のような川ではないので感じがいい。橋を渡ってみると古里を抜けて浅間サンラインに出た。右折して野竹トンネルを抜ける。トンネルのすぐ先が神里橋で、その写真を撮りたかったが駐車スペースがなくて通りすごしてしまった。残念。
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境橋(3枚)
仕方がないので久保林橋と神里橋の間にある境橋に行ってみることにする。しかしこのあたりの道は細いうえにくねくねしていて分かりにくい。川の方に行こうと思ってもなかなか近付けない。カフカの「城」のような感覚を覚えた。だいぶ迷ったが、なんとか行きついた。ここも橋自体はどこにでもあるコンクリ橋でこれといった特徴はない。ただ川の両岸の林は橋のあたりでは途切れていて、川のすぐ横に家が建っていたりする。木がない分ちょっと開けた感じがして、また独特の感覚だ。そこからさらに上流に向かう。またサンラインに出て脇道に入る。適当なところで左折すると下郷橋に出た。この橋もごく普通の形だが、しばらく何も遮るもののない田んぼの中を走ってきた後だけに、木に囲まれた川の眺めがなかなかいいと感じた。周りに家がなく山の中の橋のような趣があるので、散歩にはいいところだ。
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下郷橋、下郷橋の下流、下郷橋の上流
ここも橋を渡って高台にあがる。どこかまた川に下りられそうなところを探す。途中道の片側に水路が走っている一角があった。絵になる風景なので車を停めて写真を撮った。そのちょっと先で下に下りられそうな細い道を見つける。しかしあまりに細い道なので、切り返せる場所があるかどうか不安になった。そこで高台の所に脇道に車を突っ込んで停めた。細い道を歩いて下りる。こういう初めて通る道は先がどうなっているか分からないのでわくわくする。こんな一角があったのかというような静かな場所だ。降りてみると家がわずかにある。道なりに進むと2軒の家があるところで行きどまり。川の音はするがそこからは見えない。田んぼのあぜ道を通ってみたが、川まで行くには藪を突っ切らなければならない。諦めてあぜ道を引き返す。上に戻ることにした。ところが舗装道路から別の舗装されていない道が分かれていて、その先が川の方に曲がっているのでひょっとすると川に出られるかもしれないと気付いた。迷わず行ってみる。道を曲がると川に出た。そこは木もなく見通しがいい。橋はないが川の写真を撮った。ちょうど上流側にはローマン橋の一部が見える。川とローマン橋を一緒に撮った。
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神川とローマン橋、同じ場所から下流を見る、用水路への取水口
さらに上流に向かう。高速道路を越えてまた川の近くに行けそうな小道があったので入ってみる。邪魔にならないところに車を停める。川まで降りて行く道があった。このあたりは川に白い岩がごろごろしていた。川の上流と下流を撮る。また車に戻り、その先のセブンイレブンで休憩。地図を確かめてようやく大体の位置を確認。前の道は176号線だ。ちょっと先に下原の信号があり、そこで菅平に向かう144号線と交差している。
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神川の白い石、道に迷って見つけた道祖神?、白い西洋風東屋(左の写真の近く)
一休みして出発。144号線に入り、さらに上流(菅平方面)へ向かう。川の方に入る適当な場所を探していたが、結局荒井の信号を左折して35号線に入る。信号のすぐ隣を流れる神川を渡り、その先の真田中学のグランドに駐車。ちょうど「真田まつり」の日だったらしく、臨時駐車場の看板が目に入ったからだ。真田中学はすぐ川沿いにある。橋がすぐ目の前だ。近くまで行って驚いた。川に橋が3本並んで架かっている。1本はさっき渡ってきた35号線の橋。その下にもう1本の橋があり、その横に何かのパイプを渡す橋(厳密には橋といえるのか分からないが)がある。下の橋の名前は四日市橋。上の橋の名前は確認しなかった。このあたりも木に囲まれていてワイルドな感じだが、水量はそれほど多くはなかった。写真を何枚か撮って帰宅。
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四日市橋(2枚)、四日市橋から下流を見る
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