お気に入りブログ

  • 真紅のthinkingdays
    広範な映画をご覧になっていて、レビューの内容も充実。たっぷり読み応えがあります。
  • 京の昼寝〜♪
    僕がレンタルで観る映画のほとんどを映画館で先回りしてご覧になっています。うらやましい。映画以外の記事も充実。
  • ★☆カゴメのシネマ洞☆★
    細かいところまで目が行き届いた、とても読み応えのあるブログです。勉強になります。
  • 裏の窓から眺めてみれば
    本人は単なる感想と謙遜していますが、長文の読み応えのあるブログです。
  • なんか飲みたい
    とてもいい映画を採り上げています。短い文章できっちりとしたレビュー。なかなかまねできません。
  • ぶらぶらある記
    写真がとても素敵です。

お気に入りホームページ

ゴブリンのHPと別館ブログ

無料ブログはココログ

« 別所温泉を撮る | トップページ | 産川探索その3 中流域を撮る »

2007年7月16日 (月)

番屋川・鹿曲川探索 御八城大橋を撮る

 3連休の3日目にやっと晴れた。よし撮影に行くぞと思ったら地震があった。また中越地方だ。震度6強というから結構大きな地震だ。上田もだいぶ揺れた。震度4。それでも何も落ちたり倒れたりはしなかった。この程度の地震は日本に住んでいればどうということはない。しかし震源地に近い地域はまた別。大きな被害がなければいいが。

 気になりつつも、昼過ぎにデジカメを持って出かける。1時頃までは青空がのぞき、光がまぶしいくらいだった。このところ梅雨空が続き、台風まで来ていたので、青空がうれしかった。しかし出かける頃から雲が広がり始め、番屋川に着くころにはすっかり曇り空になっていた。どうもこのところ撮影の日は曇りが多い。梅雨の時期とはいえめぐりあわせが悪い。

Photo_140 Photo_141 1_16








<写真>番屋川、藤沢橋、藤沢橋から上流を観る

 丸子を抜け、芸術村の下を通って167号線に出る。そこから脇道に入り40号線(諏訪白樺湖小諸線)へ。この道は藤沢橋から千曲川との合流点までほぼ番屋川に沿って走っている。上流の藤沢橋方向へ向かい、車を停められそうなところを探す。川へ下りる脇道があったので入ってみる。浦野川も依田川もそうだが、このあたりの川はどれも山の裾を流れている。川と崖が常に一緒に映る。川は山と山の間の谷間を流れるので、どうしてもこうなる。それでも、それぞれの川に個性があるのだから面白いものだ。番屋川はいわゆる3面張りの小さな川なので特に美しくはない。最初に見つけた小さな橋のところでは写真を撮らなかった。近くに崖がむき出しになっているところがあるので、田んぼのあぜ道沿いに近くまで行ってみた。崖の下はカーブしているせいで川幅が広くなっている。ここで1枚写真を撮る。

 さらに上流に上る。すぐ藤沢橋を渡った。ちょうど道が二股になっているところである。40号線はそこで番屋川を渡って白樺湖方面に向かう。番屋川は別れた方の道に沿って流れている。というようなことは、少し先で車を停め、地図を確かめてから分かった。藤沢橋はそれと気づかずに渡っていた(汗)。そこでいったん引き返し、番屋川沿いの道に入る。適当なところで車を止めて番屋川の写真を撮ろうと思った。しかしこのあたりまで来るともう農業用水路といった感じになっている。写真はあきらめてまた引き返し、藤沢橋と番屋川の写真を撮る。

 今度は40号線を下流に向かって走る。しばらくすると、今日のお目当てである御八城大橋(みやしろおおはし)が見えてきた。橋の近くに車を停める。かなり大きな橋である。全長200mというから、千曲川にかかっている橋に劣らない立派な橋だ。もっとも川自体の幅はそれほど広くはない。ただ橋がつないでいる御牧原台地と八重原台地の間の谷が広いので、橋も長くなるわけだ。川といってもここはもう番屋川ではなく、鹿曲川(かくまがわ)である。御八城大橋のすぐ手前で鹿曲川に合流しているのである。番屋川は立科町を流れ、東御(とうみ)市に入ってすぐ鹿曲川に合流する。鹿曲川は佐久市から東御市を通って千曲川に注ぐ。したがって番屋川は、千曲川の支流である鹿曲川のそのまた支流ということになる。

2_12 7_1 9






<写真>御八城大橋(3枚とも)

 御八城大橋は大きいだけでなく、形もユニークだ。くねくねと曲がった街灯の形が独特だし、上流側だけについている歩道には不思議な模様が埋め込まれている。手すりの形もユニークだ。橋のたもとには小さな公園も付いている。素晴らしい橋だ。ゴブリン選定「上田市周辺ユニークな形の橋10選」への登録決定!パチパチパチ。ローマン橋、ハープ橋、生島足島(いくしまたるしま)神社の御神橋、塩野神社の神橋、醤油久保橋、馬坂橋に続いて7番目のエントリー。あと枠は3つしか残っていない。まだ登録されていない橋は一層努力するように(どうやって?)。

20 Photo_142 4_5







<写真>下から見上げた御八城大橋、橋横の後援、橋から上流を見下ろす

 橋の中ほどまで行って下を眺めてみる。何と上流側には薄緑色の橋が見えるではないか!橋の上から別の橋を見降ろしたのはこれが初めてだ。興味を惹かれたのでそこまで降りてみることにする。40号線をもう少し下れば下に降りる道に出られそうだ。車に戻って道を下り脇道に入る。ところが地元のおじさんが軽トラを細い道に停めて何か作業をしているので通れそうもない。仕方なく通行の邪魔にならないところに車を停め、そこから歩いてゆくことにする。  途中トンネルのようなところを抜けるとすぐ目的の橋があった。橋(残念なことに名前を確認し忘れた)と鹿曲川の写真を撮る。御八城大橋の写真も下から撮った。しかし大きすぎて全体が写せない。引き返そうとした時、崖の下にあるものを発見した。お地蔵さんや石塔などが一列に並んでいるのだ。近づいてみると「観音坂」と書いてある。右の方に観音様があり、その右隣にぼけよけ地蔵。左には水子観音、畜魂供養塔、筆塚、庚申塔、水天宮、十九夜、十五夜などがずらりと並んでいる。


13 15_1 Photo_143

 








1_17 4_6 3_4







<写真>トンネル?、薄緑色の橋、観音坂の石塔の列(上下4枚)

 「ぼけよけ地蔵」なんて物があるのか!?初めて聞いたぞ。頭を2、3回なでてくればよかったかな(罰あたりめ)。それにしても十九夜とか十五夜というのは何だろう?気になったので家に帰ってからネットで調べてみた。いやはや驚きました。十九夜さまとは集落の若妻たちが「安産祈願のために集まって念仏を唱える」宗教的な行事だそうである。さらに調べると「月待塔」という言葉が出てきた。小花波平六氏の「月待塔総説」庚申懇話会編『日本石仏事典』(雄山閣)には「月待塔は、特定の月齢の夜に集まり、月待の行事を行なった講中で、供養のしるしに造立した塔である」と書かれているそうである。

 さらに「Wikipedia」を当たると、同じ説明が書かれている。その下に「月待行事」の説明もあって、「月待行事とは、十五夜、十六夜、十九夜、二十二夜、二十三夜などの特定の月齢の夜、「講中」と称する仲間が集まり、飲食を共にしたあと、経などを唱えて月を拝み、悪霊を追い払うという宗教行事である。江戸時代の文化・文政のころ全国的に流行した。特に普及したのが二十三夜に集まる二十三夜行事で、二十三夜講に集まった人々の建てた二十三夜塔は全国の路傍などに広くみられる。十五夜塔も多い」とある。いや、全く知りませんでした。いろいろ興味を持ってみるといろんな発見がある。樋口一葉の有名な短編「十三夜」は「月待行事」と何か関係があるのだろうか。ここで言う「十三夜」とはお月見のことだと思うが。これも調べてみると面白そうだ。それにしても、「月待塔」とは何と美しい響きの言葉だろうか。昔の日本人の言葉の感覚には感心させられる。しかし美しいばかりではなかったのだろう。「月待塔」と水子観音が並んでいるあたりに、農村の厳しい生活が思われる。

Photo_144 19 6_1






<写真>御八城大橋の近くから見た鹿曲川、下から見上げた御八城大橋
      御八城大橋から下流を見る

 さて、御八城大橋とその下の小さな橋を撮り終え、さらに40号線を下った。次なる目的は「みまき大橋」。これは千曲川に合流するすぐ手前の鹿曲川に架かっている。鹿曲川の最後の橋だ。橋の正面に車を停める。これも大きな橋だ。長さは御八城大橋より長いかもしれない。橋のたもとに橋と川の名前が入ったレリーフが建っている。蝶のデザインがかわいい。歩道が付いていないが、川が良く見えるところまで行ってみる。下流方向を見て驚いた。鹿曲川がすぐ目の前で千曲川に注ぎこんでいる。合流点までこんなに近いとは。橋の上から下流側と上流側両方の写真を撮る。鹿曲川はこのあたりまで来てもそれほど川幅は広くない。全長は結構あると思うが、小さな川なのだ。ところで、このみまき大橋を「上田市周辺ユニークな形の橋10選」に入れたものか。名前のレリーフや合流点が眺められるところはプラスのポイントだが、赤茶けた色のパイプ状の手すりがダサい。う~ん、もう少し他を検討してから考えよう。千曲川に架かる上田大橋、古船橋、上田橋、常田新橋、小牧橋、大石橋、大屋橋、田中橋、羽毛山橋などもまだ検討していない。そもそも、みまき大橋はまだ通ったことがない。今度一通り千曲川に架かっている橋を渡るミニツアーでもしてみるか。

3_5 1_18 5_5

 




<写真>
上の3枚:鹿曲川のレリーフ、みまき大橋(2枚)
下の3枚:みまき大橋のレリーフ、下流の合流点を見る、上流側を見る

9_1 6_2 8

 

« 別所温泉を撮る | トップページ | 産川探索その3 中流域を撮る »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 番屋川・鹿曲川探索 御八城大橋を撮る:

« 別所温泉を撮る | トップページ | 産川探索その3 中流域を撮る »