塩野神社の神橋
前の記事「浦野川散策 その4 醤油久保橋を撮る」で塩野神社の太鼓橋のことに触れ たので、以前に撮った写真を載せておきます。
ここはもう何度か行ったところですが、うっそうと杉などの大木が生い茂った中に神社があります。ほとんど日が差し込まないので真夏でもひんやりと涼しい。本殿の前を小さな小川が流れており、そこに神橋がかかっています。屋根つきの独特の形。生島足島神社の御神橋に似ていなくもないですが、極彩色ではなく木肌のまま。その古びた色合いにまた味があっていい。橋の下を流れているのは小さな川ですが、ちょっとした渓谷の趣があって、どことなく深山幽谷にいる感覚になります。まるで巨大なドームのような巨木に包み込まれているせいでしょうか。
あちこちに大きな石がたくさんあって、その石も地面も一面コケに覆われています。苔寺ならぬコケ神社。橋を渡った一番奥に本殿があります。何度か書いたことがありますが、2004年5月29日にここで韓国映画「青燕」のロケがありました。その時エキストラで出たのですが、僕ともう一人のエキストラの女性が夫婦役で本殿前まで歩いていってパンパンと手を打ちお参りして、また石段を降りてくる役でした。主役の二人(笛木優子さんともう一人男性俳優)は大きな石の蔭にいてこちらからは見えないのですが、当然キャメラは彼女たちを中心に撮っているわけで、僕らは遠くの方に小さく映っているのでしょう。日韓の間の様々なしこりのあおりでまだ日本では公開されていないのですが、観る機会があったらぜひ自分たちが映っているか確かめてみたい。
本堂の横に裏の山に登る小さな道がついていて、初めて来た時にその道を上ってみた ことがあります。結構きつい道でしたが、どんどん登ってゆくと展望台に出ます。塩田平一帯が見渡せて素晴らしい眺めでした。しんどいのでその後は一度も上ったことはないのですが、一度展望台から写真を撮ってみたい。そのためにも普段からもっと運動をしておこう。
<付記>
・浦野川散策を始めたこともあって、このところデジカメで写真を撮ることに凝っています。茶房「パニ」の写真も先日撮ったので、以前書いた「パニのベランダで伊丹十三を読みながら」という記事に入れ込みました。
・前にレンタルして観ないで返した「王の男」を観ました。軽い喜劇かと思っていたのですが、韓国版「旅芸人の記録」ともいうべき重厚な歴史劇でした。特に後半がすごい。シェイクスピアを思わせる素晴らしいセリフがふんだんに出てきます。芸人が目をつぶされ、見えない目で綱渡りをするあたりは「風の丘を越えて」を連想させられました。韓国映画としては「トンマッコルへようこそ」、「グエムル 漢江の怪物」と並ぶ昨年の収穫です。「王の男」についてはレビューを書きます。
「王の男」 ★★★★☆
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