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« 「麦の穂をゆらす風」を観ました | トップページ | ゴブリンのこれがおすすめ 37 »

2007年5月 6日 (日)

ドリームガールズ

アメリカ 2007年2月公開Jewelgrape5
評価:★★★★☆
原題:Dreamgirls
監督・脚本:ビル・コンドン
撮影:トビアス・シュリッスラー
振付:ファティマ・ロビンソン
作詞:トム・アイン
音楽:ヘンリー・クリーガー
音楽スーパーバイザー:ランディ・スペンドラヴ、マット・サリヴァン
出演:ジェニファー・ハドソン 、ビヨンセ・ノウルズ、ジェイミー・フォックス
    エディ・マーフィー、アニカ・ノニ・ローズ 、 ダニー・グローバー
    キース・ロビンソン、シャロン・リール、ヒントン・バトル、ジョン・リスゴー
    ロバート・チッチーニ

  僕はジーン・ケリー、フレッド・アステア&ジンジャー・ロジャース、ビング・クロスビーなどが歌い踊る「正統派」のミュージカル映画はあまり好きではない。楽曲が古いし、ストーリーは貧弱なのでどうももう一つ乗れない。ただ、作曲家やミュージシャンの伝記ものはストーリーの骨格があるので結構好きである。古くは「未完成交響楽」、「愛情物語」、「ベニイ・グッドマン物語」、「グレン・ミラー物語」、「五つの銅貨」など。もう少し下って、「歌え!ロレッタ愛のために」、「ローズ」、「アマデウス」、「永遠のマリア・カラス」、「ほんとうのジャクリーヌ・デュ・プレ」あたりになると傑作ぞろい。この伝統は最近の「Ray/レイ」、「五線譜のラブレター」、「ビヨンドtheシー」などへとつながっている。一方、「シカゴ」、「プロデューサーズ」など「正統派」のミュージカルにも優れた作品が現われてきた。楽曲、演出共にかつてのものに比べると格段によくなっている。一時廃れたと思われていたこれらのジャンルは最近また充実してきた。

  この二つの系統の延長線上に優れた映画がまた1本加わった。「ドリームガールズ」は「ザ・スプリームズ」をモデルにしているので伝記映画の系統に近いが、せりふの途中で突然歌い出すあたりはオーソドックスなミュージカル的でもある。しかし主要な登場人物がすべて黒人キャストというのは異色である。他に思い当たるのは少ない。東京にいた頃渋谷の「ユーロスペース」で観たキャブ・キャロウェイの記録映画「ミニー・ザ・ムーチャー」、渋谷ジョイシネマで観た同じく記録映画「ゴスペル」(ジェームズ・クリーブランドやシャーリー・シーザーなど出演)が思い浮かぶ程度。劇映画では「黒いオルフェ」くらいしか思い当たらない。しかし、いずれもソウル・ミュージックをたっぷり堪能できる劇映画からは程遠い。音楽のジャンルとして一番近い劇映画は、ダイアナ・ロスが偉大なジャズ歌手ビリー・ホリデイを演じた「ビリー・ホリデイ物語/奇妙な果実」やウーピー・ゴールドバーグ主演でゴスペル・ブームの火付け役になった「天使にラブ・ソングを」とその続編あたりになるだろうか。こう考えてみると、ブラック・ミュージックの、いやアメリカの音楽の主要なジャンルであるソウル/R&Bを前面に押し出した劇映画がこれまでほとんどなかったことが逆に分かる。ミュージカルや音楽映画のジャンルは一貫して白人と白人音楽中心だったのである。

  「ドリームガールズ」の一番の魅力は歌そのものにある。ブラック・ミュージックに慣れていない人にはうるさいし暑苦しくてかなわないだろうが、それこそがブラック・ミュージックの魅力である。そもそも白人とは声の質が違うのだ。総じて声が太い。ちょっと声を聴いただけで歌っているのが白人か黒人か分かるほどだ。だから朗々と歌い上げるかシャウトするタイプの歌手が多い。もちろん黒人歌手でもディオンヌ・ワーウィックやナンシー・ウィルソンなどソフトな声の持ち主もいる。ダイアナ・ロスもどちらかといえばこのタイプだろう。

  「ドリームガールズ」は60年代に一世を風靡したザ・スプリームズ(当時は「シュープリームス」と呼んでいた)をモデルにした映画である。当初まだ「ドリーメッツ」と言っていた頃のリード・ヴォーカルは野太い声でシャウトし歌い上げる一時代前のタイプのエフィー・ホワイト(ジェニファー・ハドソン)だった。しかし「ドリームガールズ」としてデビューした時リード・ヴォーカルはソフトな声のディーナ・ジョーンズ(ビヨンセ・ノウルズ)に代わっていた。その理由は二つある。一つはディーナのほうがスタイルもよく美人だったこと。もう一つはエフィーの野太い声と熱唱型の歌い方が白人のリスナーも視野に入れたポップ路線には合わなかったこと。この主役交代による確執が「ドリームガールズ」の中心ストーリーである。それと並行するように、やはり一時代前のスターであるジェームス・“サンダー”・アーリー(エディ・マーフィ)の人気の失墜が描かれる。エディー・マーフィのリトル・リチャード風もっこりリーゼントは50年代のスタイルだ。

  「ドリームガールズ」の歌曲の魅力を語る前にブラック・ミュージックの豊かさ多様さを強調しておかなければならない。ブラック・ミュージックはアメリカの音楽に計り知れないほど大きな影響を与えた。白人の音楽が黒人の音楽を取り入れなかったならば、今のアメリカの音楽はずっと貧弱なものになっていただろう。吉田ルイ子の『ハーレムの熱い日々』(昭和47年、講談社)に面白い記述がある。「いかにもハーレムの建物らしいのは、エレベーターの扉が開くたびにちがった音楽が聞こえてくることだ。三階ではゴスペル、五階ではブルース、十二階でジャズ、十六階でリズムアンドブルース、そして二十階ではキューバンリズムというように。」黒人の音楽と白人の音楽が出会い、融合したからこそアメリカは世界でもっとも多様な音楽を生み出したのである。「ドリームガールズ」の中でも60年代の多様な音楽がふんだんに出てくる。

  冒頭の新人発掘オーディションで優勝したのはリトル何某という大柄な男。B・B・キングばりにブルースをうなっていた。当時の大物歌手ジェームズ・アーリー(エディ・マーフィ)はJBばりにR&Bをど派手にシャウトしていた。優勝こそ逃したものの(最初から優勝者は決まっていた雰囲気)、エフィー、ディーナ、ローレル(アニカ・ノニ・ローズ)の3人による女性コーラスグループ「ドリーメッツ」の歌った「ムーブ」もすごい。この「ドリーメッツ」が後に「ドリームガールズ」になるわけだが、リード・ヴォーカルのエフィの歌のうまさ、豊かな声量にいきなり惹きつけられてしまう。ジェニファー・ハドソンの力量は驚くべきである。へヴィなR&Bで観客の心をのっけから鷲づかみにしてしまう。

  「ドリーメッツ」に対する観客の圧倒的支持に目をつけたのがカーティス・テイラー・ジュニア(ジェイミー・フォックス)という男である。車のディーラーだが音楽業界に食い込みたいという野心を持っていた。モータウンの創設者ベリー・ゴーディ・ジュニアがモデルである。この男とにかく時代の流れを読むのがめっぽううまい。彼の野心は大胆なものだった。それまで黒人の音楽はほとんど黒人の中でしか聞かれなかったが、彼はさらに白人のリスナーまで取り込もうと考えていたのである。そのためには人目を引く素材が必要であり、泥臭い黒人音楽ではなく、ポップな白人向きの歌を黒人に歌わせようと言うわけだ。かくして「ドリームガールズ」の旗揚げとなるが、その際にリード・ヴォーカルが歌のうまいエフィから美人のディーナに替えられてしまう。そして「歌え!ロレッタ愛のために」でも描かれたような猛烈な売り込み。札束が飛ぶ。

  しかしこの映画の見所は、主役が美人のディーナではなくエッタ・ジェイムズのような体型のエフィーだという点にある。音楽業界の裏側を見せつつ、主役交代をめぐる人間ドラマに焦点が当てられる。のし上がってゆくものとその影で落ちぶれて行くもの。エフィーのモデルとされるフローレンス・バラードは主役交代後アルコールに溺れ若くして亡くなるが、エフィーは持ち前の歌の力で再起を図り、ラストでは4人目の「ドリームガール」として舞台で「ドリームガールズ」と共演する。ラストの泣かせの演出はいかにもハリウッド的だが、ドラマよりも歌に重きがあるのでそれほど大きな欠点ではない。

  とにかくオリジナルの楽曲がどれも素晴らしい。しかもドラマの要所要所でその場面にUtahime1_1 ぴったりと合った楽曲が用意されているので効果はさらに倍増。見事な演出だ。勢いに乗っているときの曲ももちろんいいのだが、大きな転機が訪れた時の曲がとりわけ素晴らしい。エフィーの目に余る「わがまま」(遅刻したのはカーティスの子を妊娠してため病院にいっていたからだが、彼女はその事を誰にも言わなかった)のためにカーティスに首を宣言された時に歌う”And I Am Telling You I’m Not Going”。この映画のハイライトとなる力強い曲だ。哀しみと悔しさを込めて切々とかつ朗々と歌い上げるスケールの大きい曲である。低音から高音までうねるようにいくつもの起伏があるこの長い曲をジェニファー・ハドソンは語るように、そして思いのたけを振り絞るように歌いきった。声だけではなく心まで天に駆け上ってゆくような名唱である。しかしこの曲だけが突出して素晴らしいわけではない。彼女の復帰第1作"I Am Changing"や作曲家C.C.ホワイト(キース・ロビンソン)がエフィーのために書いたバラード"One Night Only"も素晴らしい曲だ。

  ジェニファー・ハドソンに比べるとビヨンセはどうしても見劣りしてしまうが、エフィーに続いて彼女も強引なカーティスの下を離れようと決意した時に歌う”Listen”も、操り人形だったそれまでの自分を乗り越え、これからは自分の歌を歌いたいという気持ちがこもった熱唱だった。もう一人忘れてはいけない。エディ・マーフィ演じるジェームス・アーリーの最後の熱演。彼も気に染まないまま流行のやわな歌を最初は歌っていたが、途中で彼本来のブリブリR&Bを歌い出す。「下品」なブラック・ミュージックに白人の観客たちは引いてゆく。しかしジェームズは止まらない。ついには乗りすぎて興奮のあまりズボンを下してしまう。これが彼のミュージシャン生命と彼自身の命を絶ってしまうわけだが、俺が本当に歌いたいのはこれだという彼の熱いパフォーマンスには感動すら覚える。

  時代の変化についてゆけなかったジェームズの死。ところどころ差し挟まれるキング牧師の演説や暴動のシーン。この映画のもう一つの主題は時代の変化だった。残念なことに、当時の社会情勢を映す映像は点描的にしか差し挟まれていない。時代の動きに敏感なカーティスによってディーナが髪型をアフロ・ヘアーに変えた程度だ(ロバータ・フラックの3作目「クアイエット・ファイアー」のジャケット写真を意識しているのかもしれない)。しかしこの時代の変化は劇的だった。アメリカが空前の繁栄を享受していた黄金の50年代の後に続いたのは激動の60年代だった。公民権運動とベトナム反戦運動の高まり。それまで押さえつけられていた黒人や先住民たちの不満と怒りがブラック・パワーとそれに呼応したレッド・パワーと呼ばれる社会的運動として噴出した。この10年間にアメリカ現代史の重要な出来事が相次いで起こっている。

 

63年:ワシントン大行進とキング牧師の有名な演説、ケネディ大統領暗殺
64年:強力な公民権法の成立、都市部で人種暴動が吹き荒れた「長く暑い夏」
65年:ベトナムへの北爆開始とベトナム反戦運動の高まり、マルコムXの暗殺
66年:黒人の急進的な政治組織ブラック・パンサー党の結成
68年:キング牧師とロバート・ケネディの暗殺、レッド・パワーの高まり

 対立する政治の流れがぶつかり合い、暗殺事件が相次いだ。当然黒人大衆の意識も大きく変化した。黒人が白人に対して劣等感を感じる主要な要素は二つある。黒い肌とちりちりの髪。マルコムXの自伝には、彼が若い頃髪の毛をコテと薬剤を使って直毛にしようと涙ぐましい努力を重ねていたエピソードが記述されている。しかし60年代に入って彼らの意識が変わった。彼らは逆にこの二つの要素を誇示し始めた。「ブラック・イズ・ビューティフル」の標語を掲げて黒い肌を誇示し、こぞって髪型をアフロ・ヘアーに変えてちりちりの髪をむしろ目立たせた。カーティスが髪型をアフロ・ヘアーにしたディーナのポスターを作ったのはこの変化に乗っかったのである。

  「ドリームガールズ」の背景にはこのような社会の変動が隠れている。「ドリームガールズ」というタイトルが意味深長だ。「ドリーメッツ(小さな夢)」から「ドリームガールズ」へ。黒人大衆の意識の変化に乗って大きな夢をつかんだ3人の女性たち。そして「ドリーム」は言うまでもなく”I have a dream.”と何度も繰り返されたキング牧師の有名な演説(これは20世紀で最も優れた演説の一つである)と重なっている。「私には夢がある。私の四人の小さい子ども達が、肌の色ではなく内なる人格で評価される国に住める日がいつか来るという夢が。・・・将来いつか、幼い黒人の子ども達が幼い白人の子ども達と手に手を取って兄弟姉妹となり得る日が来る夢が。」残念ながら「ドリームガールズ」にはこれほど強い、そして痛切な思いは込められていない。彼女たちの夢はむしろ「成功の夢」だった。

  しかしその夢は彼女たちがチャンスをつかめる可能性があって初めて実現するものである。60~70年代の公民権運動はマイノリティたちが社会に進出するチャンスを大きく広げた。なにしろ70年代までは白人俳優と混じってスクリーンに立てる黒人俳優はハリー・ベラフォンテやシドニー・ポアチエくらいだったのである。今思うと隔世の感がある。カーティスはこの時代の変化を的確につかんでいたに違いない。カーティスが目指した路線はそれまでの黒人音楽が持っていた泥臭く、野太く、粘つくような音楽性をスマートで口当たりのいいものにする路線だった。その点で正直物足りないと感じるところもある。しかしそうすることで、それまでほぼ黒人たち内部に限られていたリスナーを飛躍的に増やした功績を過小評価すべきではないだろう。その勢いは、当時ビートルズを始めとするイギリス勢の攻勢にアメリカ側で唯一対抗できたのは「シュープリームス」だけだったと言われるほどである。

  4人で舞台に立つラストは甘いと感じるが、その前にディーナが独善的過ぎるカーティスの下を去る決意をするシーンは、彼女たちの新しい可能性を示唆していて素直に胸を打つ。いやあのラストですら、フローレンス・バラードが果たせなかった夢をスクリーンの上で実現させたと考えれば感慨深いものもある。

  最後にジェニファー・ハドソンについて一言。確かに彼女はビヨンセのような美人ではない。しかし彼女には茶目っ気があって、ちょっとしたそぶりが可愛く見える。実に魅力的な女性だと思う。歌手としてだけでなく女優としても、とてつもない可能性を持った大器だ。この後どんな作品に登場するのか、実に楽しみだ。

〔参考〕
  ブラック・ミュージックの源流の一つにミンストレル・ショーがある。白人が顔を黒塗りにして舞台に立つショーである。有名なトーキー第1作「ジャズ・シンガー」(1927)やそこで主演したアル・ジョルソンの伝記映画「ジョルスン物語」(1946)でミンストレル・ショーが描かれている。あるいは先日紹介した『黒人ばかりのアポロ劇場』にもその舞台裏が紹介されている。

  インターネット上では「Crisscross」という非常に優れたサイトに収録されている「明らかになるミンストレル・ショーの真実」を是非読んでいただきたい。最近の研究成果も取り入れた優れた考察である。「Crisscross」というサイトはだいぶ前から本館HP「緑の杜のゴブリン」のリンクに入れてあるが、このサイトに納められている論考(「記事」ではなくこう呼ぶのがふさわしい)はいずれもきわめて水準の高いものばかりである。恐らくプロの手になるものだろう。時間があるときにじっくり目を通してみることをおすすめする。

  モータウンからはザ・スプリームズ以外にも、コモドアーズ、スモーキー・ロビンソン&ミラクルズ、テンプテーションズ、ジャクソン・ファイヴ、フォー・トップス、マーサ・リーヴス&ザ・ヴァンデラス、マーヴェレッツ、グラディス・ナイト&ピップス、スティーヴィー・ワンダー、メリー・ウェルズなどの素晴らしいグループやシンガーが生まれた。よりディープな世界を覗きたい場合はサザン・ソウルやブルースを中心にしたスタックス・レーベルをおすすめする。スタックス傘下のアーティストたちが結集した一大野外コンサートを収録した「ワッツタックス」は是非聴いてほしい。CDとDVDの両方が出ている。アイザック・ヘイズ、カーラ・トーマス、ステイプル・シンガーズ、アルバート・キングなどの熱い演奏が聴ける。

 「ゴブリンのこれがおすすめ 37」でソウル女性ヴォーカルの名盤80枚を挙げていますので、興味のある方はそちらもどうぞ。

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コメント

ほんやら堂さん TB&コメントありがとうございます。
僕の周りにも「シカゴ」はつまらなかったという人は多いですね。僕は傑作だと思ったのですが。
「ドリームガールズ」の魅力はブラック・ミュージックの魅力とジェニファー・ハドソン、ビヨンセ・ノウルズ、エディ・マーフィーたちの熱唱にあるでしょうね。ソウル・ミュージックやR&Bをたっぷり楽しめる映画でした。

ゴブリンさん,TB&コメント有り難うございました.
そうです.僕は「シカゴ」駄目でした,途中で寝ちゃいました.
両者の違いは何でしょうね.ビートの差でしょうか?
ブラックミュージックの迫力には圧倒されるものがあります.
この映画の中でも,軽快なダンスナンバーとR&Bの対比が描かれていましたが,それぞれが素晴らしい魅力があると思います.
ゴブリンさんの音楽に関する蘊蓄の深さにも圧倒される,このレビューでした.またおじゃまさせていただきます.

cyazさん、咲太郎さん TB&コメントありがとうございます。

<cyazさん>
ジェニファー・ハドソンの迫力には圧倒されっぱなしでした。それこそ生で聞いたら腹の底にまで響くでしょうね。
ビヨンセも美しいだけではなく、”Listen”の熱唱が耳に残ります。二人の関係をどろどろに描かなかったのは良かったと思います。まあ、ミュージカルですからあまり重くしても仕方がないのですが。
またお寄りください。

<咲太郎さん>
二度もコメントいただきありがとうございます。上田にもタワーレコードはあるのですが、中古専門で買っていますので普段滅多に利用しません。上田店にミュージカルコーナーなんてあったかなあ?「MAMA I WANT TO SING」のサントラ盤もあるのですね。田舎にいると有名な舞台を見る機会はほとんどないので、この方面にはあまり関心がありませんでした。アマゾンで探してみようと思います。
「RENT」はやっぱりいいのですか。自分でも「これから観たい&おすすめ映画・DVD(06年10月)」に挙げておきながら、ジャケットがいかにもB級な感じなので今まで気になりながらも観ていないのです。これも観てみましょう。
色々と教えていただきありがとうございました。自分とは違った関心をお持ちの方の助言は有益ですね。これからもどうぞよろしく。

こんばんは、オール・ブラック・キャストの映画って探せば結構あるかもしれませんね。
スパイク・リー監督の作品も確かそうですよね。

舞台版のサントラはHMVとかタワーレコードのミュージカルコーナーで手に入りますよ。輸入版なら恐らく約¥2000で買えるかと思います。
そのほかにコンサート版もありますよ。こちらもまたキャストが違います。
もしよろしければ・・・。

おすすめ37の中で唯一
ホイットニーの『グレイティスト・ヒッツ』と『天使の贈り物』の二枚は所有しておりました(笑)。
他はほぼ未聴なので、LIVE終了後にでも聴いてみますね。

『MAMA I WANT TO SING』のサントラもお薦めですよ。
PARTⅡは特に。

ゴブリンさんは『RENT』はご覧になりましたか?
DVD発売済みです(レンタル可です)。
こちらも未見でしたら是非ご覧下さい。
音楽がとてもいいです。
『SEASONS OF LOVE』はひょっとしたら
聞いたことがあるかもしれませんよ。

それではまた。
丁寧なコメントありがとうございました。
m(_)m

TBありがとうございましたm(__)m

ビヨンセを超えるジェニファーの迫力ある歌声に圧倒されました。 古き時代のショービズ界の裏側を観せてもらったような気がします。それにしてもジェニファーの生歌、聴いてみたい気がします~♪

咲太郎さん、りょーこ♪さん、真紅さん
コメント&TBありがとうございます。
<咲太郎さん>
一つの映画で3つの記事を書くとはよほど感動されたのでしょうね。僕もCDリストを作ってしまったくらいですから、その気持ちは分かります。
オール・ブラック・ミュージカルに関する情報、ありがとうございます。僕も「サラフィナ」と「アマンドラ!」はすぐ思いつきましたが、「サラフィナ」は観ていなかったので書きませんでした。「Mama, I Want to Sing」も思い浮かびましたが、これはまだ映画になっていませんよね?一時よく中古店でディアトラ・ヒックスのCDを見かけましたので、気になっているミュージカルです。
「WIZ」は全く知りませんでした。恐らく舞台では、オール・ブラック・キャストのものは結構あるのだと思います。映画でも一時黒人映画が大量に作られた時期があるので探せばあるのでしょうね。ジェニファー・ホリデーも気になります。舞台版のサントラがあるとは知りませんでした。何とか手に入れたい。
ご自身も歌を歌うのですね。音楽に詳しい方はあまりいらっしゃらないので、また機会があったら情報を寄せください。

<りょーこ♪さん>
おすすめリストには「どこがいいんだ?」というものがいくつもあるかも知れません。人にはどうしても好みがありますから仕方ありませんね。まずはレンタルしたりダウンロードしたりして、自分のお気に入りを見つけるといいとおもいます。気に入った人やグループが見つかれば、そこからどんどん広がって行きます。
どうか長く付き合えるお気に入りが見つかりますように。

<真紅さん>
僕も男ですからビヨンセの美しさには目を奪われましたよ。最初はどこにいるのかと思わず探してしまうほど地味で目立ちませんでした。それがリード・ヴォーカルになった途端に輝かんばかりの美しさに!女性は衣装と化粧と髪型でかくも変わるのですね。アフロヘアーにしたときの彼女は当時のダイアナ・ロスそっくりでしたよ。実際彼女も一時期アフロにしていましたからね。
童顔で愛嬌のあるジェニファー・ハドソンも僕は可愛いと思います。この二つの違うタイプの個性がぶつかり合うのですから、すごくないはずはありません。ラストの共演はステージとしては最高でした。
ブラック・ミュージックがたっぷり楽しめる映画がもっと作られるといいですね。

ゴブリンさま、こんにちは。拙宅にコメント&TBありがとうございました。
この優れたミュージカル映画が、オスカーの作品賞候補にならなかったのは解せませんね。
私は女だからか(?)ビヨンセの美しさに参りました。彼女の歌う『Listen』には大変感銘を受けました。
大スターである彼女が、新人のジェニファー・ハドソンの影に隠れる役を演じただけでもすごいことだと思います。
二人の今後に注目ですね!ではでは、また来ます~。

「HAPPYに行こう♪-映画・音楽-」のりょーこ♪です。TBありがとうございますm(__)m


とても読み応えのある記事で興味深く拝読致しました。

この映画、私のツボにはまりました。とても良かったです。当初はフィクションだと思って観ていたので後から実在のモデルがあると知り、びっくりしました。モータウン、ザ・スプリームズ、ダイアナ・ロス、聞いた事があるだけだった名前が少し立体感を帯びたり繋がったり。なかなか面白い体験でした。

おススメのソウル女性ヴォーカルの名盤、聞いてみたいと思います♪

又、遊びにきます(*^_^*)

失礼しました。
したから二行目はジェニファー・ハドソンでした。
間違えました。

TBありがとうございます。
ものすごい情報量ですね。
オール・ブラックミュージカルに関して少し
「オズの魔法使い」をオール・ブラック・キャストで上演した『WIZ』(映画にもなってます)
反アパルトヘイトがメッセージの『サラフィナ』ゴスペル満載の『MAMA,I WANT TO SING』
など来日した作品も多々ありますよ。ほんの一部ではありますが、参考程度に。

さて『ドリームガールズ』ですが、私は以前からミュージカル音楽が好きで、ブロードウエイ版のサントラを聴き込んでいまして、いつか観てみたいと思っていた矢先の映画化は非常に嬉しかったです。
「AND I AM TELLING YOU I’M NOT GOING」は大好きな曲で、自分のLIVEでも歌ったほどです。
映画版のエフィ役ジェニファー・ハドソンは勿論素晴らしかったのですが、舞台版初演キャスト、ジェニファー・ホリデーの歌唱も見事ですよ。
『MY FAVORITE BROADWAY THE LEADING LADIES』というLIVE DVDで彼女の歌声が聴けます。
お薦めですよ。

とにかく音楽がとてもよかった。
私もジェニファー・ホリデーに関してはゴブリンさんと同意見です。
実に魅力的で今後の活躍が楽しみな人だと思いました。

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