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2007年2月 6日 (火)

『キネマ旬報』ベスト・テン号発売

 やっと「恋人たちの食卓」のレビューを書き終えた。映画を観てから10日もたっていた。Cftyw009_1 これ以上日がたてば記憶が褪せてしまって書けなくなってしまう。ぎりぎりだった。そのせいか比較的短いレビューになってしまった。集中して書ける日が少なくとも二日はないと満足がいくものは書けない気がする。このところ忙しすぎて充分時間が取れなかったのが残念だ。

 三日前に待望の「グエムル 漢江の怪物」を観た。期待にたがわぬ傑作。次はこのレビューを書く予定。それから今借りているDVDが「雪に願うこと」と「ジャーヘッド」。特に「雪に願うこと」は期待できそうだ。

 忙しい忙しいといいながら結構記事を更新しているじゃないかとよく言われる。しかし、レビューが書けないときの埋め草に使っている短い日記などは時間もかからず簡単に書ける。もう少しまとまった記事、たとえば「これから観たい&おすすめ映画・DVD」シリーズや「ゴブリンのこれがおすすめ」シリーズ、最近始めた「あの頃こんな映画があった」シリーズ、あるいは「Golden Tomato Awards」の記事なども大して書くのに苦労しない。調べるのに時間は多少かかるが、頭を使わないのでレビューを書くよりはるかに楽なのである。レビューの場合はそうは行かない。ぐっと気を引き締め作品世界に入り込み、気力を高め集中しないととても書けるものではない。だから疲れて帰ってきた日はレビューを書く気になれない。代わりに何か書こうと思って、アリバイ的に上記のような記事を書こうと思い立ったら、短ければ一時間以内、長くても3、4時間後にはもう書きあがっている。去年入院したのも、意地になってレビューにこだわり続けたからだろう。書いている最中はハイになっているから時間を忘れてしまう。睡眠時間を削って書いていたわけだ。今年は無理せず、埋め草記事を大量に書いてごまかしている。本格的レビューを書けないと不満がたまる。しかし忙しい時期もいつかは終わる。時間があるときに書けばいい。そういう「ゆったりスタイル」で今年は行きたい。

  さて、昨日『キネマ旬報』のベスト・テン号が発売された。毎年2月5日のベストテン号だけは欠かさず買っている。『キネ旬』は1点でも票が入った作品はすべて掲載されているので、年間の主要作品リストとして有用だからである。今年のベスト・テンを見ていて面白かったのは日本映画。リストに挙がっている内で観たのは7本だけだが、そのうちの6本はベスト・テン入りしている。もれた1本、「THE有頂天ホテル」も充分ベスト・テン入りの資格がある映画である。これほど効率よく日本映画を観た年はない。良さそうだと思っていた作品は皆上位に来ている。自分の選択眼の確かさを誇りたいところだが、作品の出来不出来がはっきりしているということかも知れない。そうだとすればまだまだ日本映画の本格的充実は先のことである。注目していたドキュメンタリー映画も「文化映画ベスト・テン」にかなり入っていた。この部門をなくさずに維持してきたことは立派だ。

  外国映画のベスト・テンを見ると一転して気が重くなる。昨年公開の外国映画は40本くらい観ているのにまだまだ観ていない作品の方が圧倒的に多い。全部は観る必用はないにしても、観たいと思うものを拾ってみると50本は下らない。ほぼ観終えるまでまだ半年はかかるだろう。

  今年の特徴はアメリカ映画の復活、健闘である。ベスト・テンのうちの7本を占める。クリント・イーストウッドの2作が1位と2位を占めているのも驚きだ。僕のベスト・テンは最終的にはかなり違うものになりそうだが、いずれにしてもアメリカ映画に力作が多かったことは確かだ。韓国映画も相変わらず上位に何本も送り込んでいる。今年はイギリス映画も健闘している。この三つで上位30位までのほとんどを占める。ヨーロッパ勢はいまひとつ勢いがなかった。一方「スパングリッシュ」や「Vフォー・ヴェンデッタ」が選外になったのは疑問である。特に「スパングリッシュ」は上位に入れてもおかしくない優れた映画である。ドキュメンタリー映画「スティーヴィー」は未公開扱いなのだろうか。「外国映画ベスト・テン」にも「文化映画ベスト・テン」にも入っていない。傑作なのに惜しいことだ。

 最後に、ベスト・テンとは関係ないが、『キネ旬』をぱらぱらめくっていたらドイツ古典映画を中心にDVDを出している「クリティカル・エディション」シリーズの宣伝チラシが目に入った。これまでフリッツ・ラングの「ニーベルンゲン」や「メトロポリス」、F.W.ムルナウの「サンライズ」、G.W.パプストの「パンドラの箱」、さらにはデンマークの巨匠カール・ドライヤーの「裁かるるジャンヌ」等がこのシリーズから出ている。いずれも5000円台から8000円台までと高価だが、映画史上貴重な名画ばかりなのでおすすめのシリーズである。3月24日にはフリッツ・ラングの「ドクトル・マブゼ」が出る。2枚組みで8190円。ビデオは持っているがDVDもほしい。しかしこの値段。半額程度になるまで2年でも3年でも気長に待つ覚悟はあるが、この手の「物件」は値段が下がるよりも上がる可能性が高い。中古買いはタイミングが難しい。

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