大法寺に行く
今日は天気がいいのでまたふらっとドライブに行ってきた。丸子のあたりを少し走ってま た上田に戻る。車のMDから流れているのは鬼束ちひろの「インソムニア」。彼女の曲をじっくり聴くのは初めて。このアルバムはだいぶ前にレンタルCDからMDにダビングしてあったのだが、前のサニーにはカセットテープのデッキしか付いていなかったのでMDが聞けなかったのだ。自前やレンタルCDからダビングしたMDが100枚以上たまっていた。やっと去年インプレッサに買い換えた時からMDが聞けるようになったのである。「インソムニア」は意外なほど素晴らしかった。こんないいとは!他のアルバムもこんな感じなら矢井田瞳と同じくらい好きになれそうだ。
143号を青木に向かう。大法寺に行く道に入り、そのまま大法寺の方には曲がらず道を直進。坂を行けるところまで上ってみる。こんな奥まで上ってきたのは初めて。棚田に行ったときにも書いたが、初めての道は楽しい。道がかなり細くなったところで車を止める。こんな山の上まで家があるのかと驚くほど上のほうまで家が建っている。車1台しか通れない道がさらに上まで続いていて、木立の影に家が1軒見える。車を止めたところからの眺めは、丁度稲倉棚田からの眺めに似ていた。写真を撮ろうかと思ったが撮らなかっ た。また道を下って今度は大法寺の方に曲がる。ここに来るのは久しぶり。3度か4度目。三重塔まで上って写真を撮った(右上の写真)。あたりはシーンとして何も聞こえない。晴れているが木陰になるのですごく寒い。三重塔に上がる道の途中に喫茶店がある。塔を眺めながら珈琲を飲めるのが売りのようだ。まだ入ったことはないが、せっかくだから写真を撮ってきた(真ん中の写真)。
大法寺は小県郡青木村にある。昔は大宝寺と書いたようだ。国宝の三重塔が有名で、塔の姿が美しいので見返りの塔とも呼ばれる。信州の鎌倉と呼ばれる上田市にも有名な三重塔が二つある。前山寺の三重塔(左の写真、戦没画学生の絵を集めた「無言館」の近くにある) と別所温泉にある安楽寺の八角三重塔。今日は行かなかったが安楽寺の近くにある常楽寺も一度は行ってみる価値がある。一番奥にある石造多宝塔の一角はどこか不思議な雰囲気が漂っている。周りは巨大な木が茂っているために、昼間でも日が差さず初夏に行っても肌寒いくらいだ。多宝塔のあたりに木漏れ日がまるでスポットライトのように差し込んでいる。飛び回る虫たちがスポットライトの中に入ると白く姿が見え、またスポットライトから外れるとふっと消える。なんとも不思議な光景。薄暗いシーンと静まり返った苔むす石の塔の周りを消えたり現れたりして飛び回る虫たち。どこか神秘的で映画の1シーンのように思える。常楽寺のすぐ下にある別所神社もついでに行ってみるといい。能舞台のような建物があるだけだが、観光客もあまり行かないのでかえって人気のない不思議な雰囲気が味わえる。
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