記事別年間アクセス数ベスト20
「年間」といってもココログでアクセス解析機能が使えるようになったのは今年の6月からなので、正確には集計が始まった5月からの8ヶ月分です。リストを見てもらえば一目瞭然ですが、一番の特徴は上位を日本映画が占めていることです。ベスト5のうち4本、ベスト10のうち6本が日本映画です。その下のベスト20までの10本には3本が入っています。特に「武士の一分」にいたっては12月16日に記事を載せたばかりですから、わずか半月で17位に入ってきています。ついでに言えば、その6日後の12月22日掲載の「ナイロビの蜂」が次点に入っているのも驚きです。
アクセス数は記事の内容とはあまり関係なく、むしろ人気度や話題性の反映ですから、それだけ日本映画が注目されていたということでしょう。映画のレビューだけに絞れば「父と暮らせば」がベスト10に入ってきますので、その場合はベスト10圏内に日本映画が7本も入っていることになります。2006年は日本映画が映画ファンの間で完全に定着した年だと言えそうです。
もう一つの顕著な特徴は「イギリス小説を読む」シリーズがいくつか上位に食い込んでいることです。8月と12月に増えていますから、恐らくどこかの英文科でレポート課題が出ているのでしょう。内容はまったくの雑文ですから大して参考にはならなかったと思いますが。「ズール戦争」も間違いなくレポートがらみでしょう。どなたか来年あたり「ゴブリンとは何か?」というレポート出していただけませんかねえ。
それから人によってはトップページではなく、特定の記事のページをブックマークしている可能性があります(僕自身かつて経験があります)。その場合、僕のブログに入る度にその記事にアクセスすることになりますので、それで上位に来ているものもありそうです。たとえば、″驚異的な″「ロング・セラー」である「ミリオンダラー・ベイビー」(05年11月22日掲載)と「ヒトラー最期の12日間」(06年2月5日)はその可能性があります。2本ともかなり力を入れて書いたレビューなので、長く読まれているのはそのせいだと自分では思いたいのですが、恐らく上記の理由によるものと推察されます。
個人的にうれしいのは「拝啓天皇陛下様」が16位に入っていること。あまりブログで取り上げられない映画だけに逆に集中したと思われます。過去の優れた作品を継続的に取り上げてゆくことは大事だと思います。僕ぐらいの世代がブログ人口の中で占める割合は少ないでしょうから、過去の名作を取り上げるのはむしろ義務だと考えるべきでしょう。新作に追われてなかなか古い映画を観る機会がないのですが、手元に1000本近いDVDコレクションがあるので、来年からは折を見て「~強化月間」を設けようと思います。ちなみに、今月は「中国映画強化月間」でしたが、あれこれ浮気してしまいましたので来年の1月まで延長します。日本映画(小津安二郎、黒澤明、溝口健二、今井正、木下恵介、成瀬巳喜男などの個人月間も含めて)を始め、やりたい企画は山ほどあります。取り上げられるのは月にせいぜい数本でしょうが無理しない範囲で頑張ってみたいと思っています。
来年もまたよろしくお願いいたします。
■アクセス数ベスト20(5月1日~12月30日)
1 ALWAYS三丁目の夕日
2 フラガール
3 嫌われ松子の一生
4 イギリス小説を読む『ジェイン・エア』
5 博士の愛した数式
6 カーテンコール
7 プライドと偏見
8 ヒトラー最期の12日間
9 イギリス小説を読む「キーワーズ」
10 かもめ食堂
11 ミリオンダラー・ベイビー
12 父と暮らせば
13 旅するジーンズと16歳の夏
14 ランド・オブ・プレンティ
15 天空の草原のナンサ
16 拝啓天皇陛下様
17 武士の一分
18 イギリス小説を読む『高慢と偏見』
19 ズール戦争
20 スタンドアップ
次点 ナイロビの蜂
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