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2006年12月22日 (金)

ナイロビの蜂

2005年 イギリス 2006年5月 128分 Bluebara1
原題:The Constant Gardener
評価:★★★★
監督:フェルナンド・メイレレス
原作:ジョン・ル・カレ 『ナイロビの蜂』(集英社文庫刊)
脚本:ジェフリー・ケイン
撮影:セザール・シャローン
音楽:アルベルト・イグレシアス  
出演:レイフ・ファインズ、レイチェル・ワイズ、ユベール・クンデ、ダニー・ヒューストン
   ビル・ナイ、ピート・ポスルスウェイト、ジェラルド・マクソーリー
    ジュリエット・オーブリー、リチャード・マッケーブ、アーチー・パンジャビ

  映画のタイプとしてはサスペンスだが、主題からすれば「ロード・オブ・ウォー」に近い。いわゆる内幕暴露物。「ロード・オブ・ウォー」は武器商人が主人公。「ナイロビの蜂」はイギリスの外交官が主人公で、殺された妻が調べていた製薬会社の疑惑を夫が引き継いで追求してゆく。「ロード・オブ・ウォー」が倒叙物だとすれば、「ナイロビの蜂」は真相究明型の本格的ミステリー・サスペンス物。アフリカが舞台という意味では「ホテル・ルワンダ」にも通じる面がある。

  展開としては製薬会社の疑惑追及という主筋に主人公ジャスティン(レイフ・ファインズ)と妻テッサ(レイチェル・ワイズ)の夫婦愛が絡む。この夫婦が対照的である。英語の原題が示すように、ジャスティンはガーデニングが好きな男で、外交官でありながら面倒なことからは目を背ける事なかれ主義者。一方のテッサはかなりラディカルで、思ったことを率直に言葉にし、行動するアクティブなタイプ。

  二人が出会う冒頭のシーンが二人の性格の違いを明確に描き出している。イギリス外務省一等書記官のジャスティンが外務省アフリカ局長の代理で講演をしている。ほとんど無内容な彼の話を聞いていたテッサが彼に噛み付く。彼女は英米によるイラク侵略を取り上げ、イギリスのアメリカ追従政策を批判する。自分は代理だからと逃げようとするジャスティンに彼女はなおも食い下がる。二人の性格の違いがよく出ているが、このシーンでもう一つ重要なことがある。会場にいた者が誰一人彼女に賛同を示さず、あきれて会場を去ってゆくことだ。あれを観ていて異様だと思った。まともな人間が一人もいない。声高に何かを主張することを嫌う日本ならありうることだがイギリスでも同じなのか。彼女の発言をめぐって会場が賛否両論に分かれて騒然とするという展開にすらならない。終始しらけている。そんな聴衆に向って内容のない話をするジャスティン。その形骸化した催しのむなしさ。冒頭の場面が描いているのは主人公二人の性格の違いだけではなく、テッサ以外誰一人として現実を見ようとせず、表面的な理解で分かったようなつもりになっている現状である。

  テッサは常識をわきまえない過激な人間だとあの場面を観て理解したのでは、映画が伝えようとしたことを充分読み取っていないことになる。「ホテル・ルワンダ」のあの印象的なせりふ、虐殺現場のビデオをテレビで流しても「世界の人々はあの映像を見て”怖いね”と言うだけで、ディナーを続ける」というせりふはこの場面にこそあてはまる。遠い国で起こっている現実に世界がいかに無関心であるか。「ナイロビの蜂」はアフリカの現実に無関心だったジャスティンが妻の死をきっかけに彼女の遣り残した疑惑の追及を引き継ぐという展開になる。テッサがジャスティンに言う「わたしを探求して」という言葉が暗示的だ。テッサの死をきっかけに彼女の足跡をたどることは、そのまま製薬会社がイギリス人外交官ぐるみで行ってきたアフリカ人を使った新薬人体実験の追及につながるのだから。

  アフリカの現状がよく映し出されている。見渡す限り黄色いトタン屋根がぎっしりと立ち並ぶ粗末な家々。「フラガール」に出てきた炭鉱長屋よりさらに粗末で雑然としている。テッサの遺体が発見されたトゥルカナ湖の赤茶けた岸辺の寒々とした光景。そして貧困、政治の不安定、エイズや疫病の蔓延。「ホテル・ルワンダ」は部族間対立による大量虐殺を描いたが、アフリカでは虐殺がなくても日常的に人が死んでいる。国際的な援助やNGO団体のボランティア活動も隅々には行き渡らない。長い間「暗黒大陸」と呼ばれてきたアフリカ。アフリカ人は遺伝子的に劣等だと決め付けられ、西欧の進んだ文明を「施されて」来た人々。奴隷として売られていった人々も数知れない。西欧諸国の植民地にされて食い荒らされてきた長く苦い歴史を持つ国々。

  テッサはこういうアフリカの現状の中に飛び込んでいって、医療ボランティアに従事してTr_06 いた。しかし治療を要する人はあまりにも多く、医療関係の援助物資はあまりにも不足している。送られてきた薬品も使用期限切れで役に立たない。ボランティアに従事している人たちの多くはテッサの様な善意と熱意を持った人たちだろうが、しかしその中にボランティアを装って新薬の人体実験をしている薬品会社があることにテッサは気づく。イギリスの外交筋と癒着した「スリー・ビーズ」(三匹の蜂)である。何人かの患者がその副作用で死んだのが疑いを持ったきっかけである。いつの間にかその死んだ人たちの記録も消されていた。

  映画の冒頭でテッサは彼女の同僚である医師のアーノルドと共に飛行機でロキへと旅立っていった。恐らくその証拠を集めるためだったのだろう。何も知らないジャスティンは2日後にまた会えると思っていた。次にジャスティンが彼女に会ったのは死体安置所だった。そこにあったのは黒く焼け爛れた妻の遺骸だった。あの死体安置所の寒々とした雰囲気、整然と並んでいるいくつもの遺体(中には激しい損傷を受けているものもある)、アフリカの現状のエッセンスを見る思いだった。

  テッサの死は事故扱いされ、彼女とアーノルドの不義も噂される。しかしジャスティンは納得せず、真相は別にあると考え彼女の足跡をたどってゆく。いつの間にか彼女の果たせなかった不正追求を彼が引き継いでいた。その中で「スリー・ビーズ」による新薬の人体実験が明らかになるのだが、おぞましいのはそれ自体よりもその背後にある認識である。例えば、イギリスの製薬会社がイギリス人を使って新薬の実験をするだろうか?アフリカ人なら平気で実験に使える、どうせ普段でも多数の人が死んでいるのだ、少しぐらい増えても疑われはしない。この感覚、しかもそれが医療ボランティアという美名の下で行われていたのである。アフリカ人を奴隷扱いしていた時代とどれほどの違いがあるのか。副作用があると分かっていても、新薬を改良するのにかかる経費と時間を考えればそのまま製品化したほうが安上がりだ。こういう考え方がこの映画を通して抉り出されてゆく。帝国主義時代以来変わっていないのかと疑いたくなるほど露骨な人種的偏見と資本主義の利潤追求が裏腹に結びついている。企業活動の裏には必ず利潤追求があるのはいまさら言われるまでもないが、それが人種的偏見と結びついた時何ともおぞましい事態になる。「カーサ・エスペランサ」「ココシリ」のレビューでも書いたが、途上国の人々を犠牲にして、つまり彼らから搾り取ることで先進国の発展が支えられているという関係はここでも成り立っている。

  テッサが殺されるまでは傍観者だったジャスティンがこの追求を通じて行動的人間に変わって行く。それを象徴するのが「目の前の一人を助けたところでどうなる。ああいう人は、他に何千、何万といるんだ」という言葉。ほぼ同じ言葉が二度繰り返される。最初は患者を見舞いに来た家族が長い道を歩いて家に帰るのを見たテッサが夫に車に乗せてあげようと提案した時ジャスティンが口にする。全員横並びで一人だけ特別扱いは出来ない。まさにお役所的発想である。二度目は一連の真相を知る医師ローピア(ピート・ポスルスウェイト)にジャスティンが会いに行った時。キャンプが別の部族に襲撃され白人たちは飛行機で脱出しようとする。その時一緒にいたアフリカ人の男の子も乗せてくれとジャスティンはパイロットに言うが、パイロットが言ったのは以前ジャスティン本人が言ったのとほぼ同じ言葉だった。二人が言い争っている間に男の子は自分で飛行から下りてしまう。男の子の気持ちは、丁度「ホテル・ルワンダ」で白人だけが乗った脱出用バスをホテルに残されたアフリカ人たちが見送る時の気持ちと一緒だっただろう。何とも痛切な場面である。

  この場面はジャスティンが事なかれ主義からテッサの遺志を受け継いだ行動する人になっていたことを表している。と同時に、一人二人を救っても根本的な解決にはならないことをも示している。それは確かに事実なのだ。アフリカのありよう、アフリカの国々自体の貧しさ、膨大な数の難民、政治体制や社会保障体制の未発達、人権の未確立、植民地支配の残滓、さらには諸外国や諸団体の「援助」のありかた、見直すべき事柄が多すぎ、まTatatemy104た大きすぎて先が見えない。これらの問題を解決しなければアフリカの現状を根本から変えることは出来ない。しかし全く変わっていないわけではない。かつて悪名高きアパルトヘイトで知られた南アフリカは大きく変化した。「アマンドラ!希望の歌」に描かれた体全体を使って歌い踊る人々。彼らの歌は「抑圧の隙間から染み出てきた」。抑えられても抑えられても噴き出してくる民衆の情熱と熱気、生きようとする意欲。ついにはアパルトヘイトを突き崩してしまった。「ナイロビの蜂」でも、様々な問題を抱えながら街角にあふれかえる人々の間には活気があった。彼らは悲惨な状況を生き延びてきた。そこに可能性がある。この映画に物足りないものがあるとすれば、やはりアフリカ人自身が充分描かれていないことだろう。それは恐らく原作自体が抱える問題でもある。この映画は徹頭徹尾西欧人の視点で描かれている。アフリカやアフリカ人の内奥にはどうしても入り込めない。

  ジャスティンがほとんど自殺とも取れる行動をとるエンディングも疑問だ。結局ラブ・ストーリーで終わっているとも言えなくはない。映画のラストはジャスティンのテッサへの愛で終わっている。テッサも夫を愛していたが、彼女の愛はもっと広かった。テッサは彼が彼女の後を追うようにして死ぬことを望んでいただろうか。

  そもそも水と油のテッサとジャスティンが惹かれ合うというのも説得力に欠ける気がするが、まあその点は映画の基本設定として受け入れてもいい。テッサがジャスティンに何も知らせずに行動したのはジャスティンを巻き込みたくなかったからというのも理解できないことはない。ジャスティンがアフリカを覆う黒い霧を調べ始めるきっかけが愛する妻の突然の死という個人的な出来事だったというのも不自然ではない。きっかけは何でもいい。問題はその後の追及の深さなのだから。夫婦の愛を描く場面も悪くはない。中でもジャスティンが妊娠していたテッサと子供の名前について話し合う場面が印象的だ。ジャスティンが「チェ」はどうかと言うとテッサが「そんなの嫌よ!」と答える場面。「チェ」とは恐らくエルネスト・チェ・ゲバラのことを意味しているのだろう。「チェ」はゲバラのあだ名である。君は「革命家」だからという夫の軽い皮肉が込められている。

  ジャスティンは真相にたどり着いたが、自ら告発はしなかった。事件の真相はテッサの従兄弟によって告発された。すべてを彼に預け、自分はむしろ死を選んだ。この結末は何を意味しているのか。結局、西洋人の視点で描かれているこの映画はアフリカに対する西洋人の懺悔のような作品だったのかもしれない。ある意味で彼らの無力感の裏返しだったのだろうか。一つの問題を解決しても、また別の問題が浮かび上がる。根本的な解決などどこにも見出せない。問題をある程度抉り出しながらも、最後は夫婦の愛という口当たりの良いベールで覆って終わらせてしまう。必然性のないジャスティンの死にそんなことを感じた。

   この映画の原題 “The Constant Gardener” はジャスティンのことを直接的には指しているのだろうが、もっと別の意味で受け取ることも可能である。アフリカの現状を変えるには一時しのぎではダメだ。関わり続けなければ、種を蒔き続けなければならないという意味で。甘い蜜に群がる連中は尽きることはない。ブラジル生まれのフェルナンド・メイレレス監督は決してアフリカの人々を意気消沈して生気のない人たちとしては描かなかった。しかし最後は結局西洋人の問題として終わらせてしまう。彼は「シティ・オブ・ゴッド」で社会の底辺に生きる子供たちの現実を冷徹な目で見つめつつも、語り手を抗争に巻き込まれそうになりながらも最後まで決して暴力に走らないカメラマン志望の少年にしていた。そこに救いがあった。「ナイロビの蜂」の劇場用パンフレットには「彼らの未来はどうなるのか?未来への希望を持つのは難しい。だが我々は希望を持たねばならないんだ」という監督の言葉が載っているそうである。しかしこの映画のエンディングはそうなっているだろうか。原作は西洋人が書いたものだが、映画化するときにもっとブラジル人監督らしい別の終わり方に出来なかったのか。その点が疑問として残った。

〔追記〕
 「再出発日記」のkuma0504さんからエンディングの解釈について非常に説得力のあるコメントをいただきました。どうぞそちらもお読みください。

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コメント

タウムさん コメントありがとうございます。
このところアフリカを舞台にした映画がたくさん公開されています。「ナイロビの蜂」もその1本ですが、欧米諸国によって食い尽くされているアフリカの現状がサスペンス・タッチで描かれていて見ごたえがありましたね。テッサとジャスティンの夫婦愛も決して付け足しではなく、作品の根幹を支えていました。ハリウッド大作とイギリス映画の違いはそこに出ていたと思います。

TBさせていただきました。

噂どおりの名作で、社会派の映画でありながら心から感動しました。

はなこさん コメントありがとうございます。
恐らくココログに字数制限はないと思います。今まで引っかかったことがないので意識もしませんでした。
テート・モダンに行かれたのですか、うらやましい。僕は10年以上前にテート・ブリテンがまだテート・ギャラリーと呼ばれていた頃にいったことがありますが、テート・モダンにはまだ行ったことがありません。ロンドンもしばらく行っていないので懐かしい。
「ダーウィンの悪夢」もご覧になったのですね。今一番観たいと思っているドキュメンタリーです。DVDになるのはまだだいぶ先でしょうね。ああ、待ち遠しい。

ゴブリンさん、お久しぶりです(と言っても覚えておいででないかもしれないですが)。
昨年末にTBをいただいていたのですが、あいにく帰省で身辺がドタバタしていたこともあって、エコーTB漏れとなってしまったようです。返信が遅くなり申し訳ありません。

いつもながらの詳細なレビュー。ココログの字数制限は何字なのですか?(因みにAOLダイアリーは2500字です)映画自体見たのがかなり前のことだったので、ゴブリンさんのレビューで復習できました。感謝。

テッサとジャスティンの出会いのシーン。窓外の風景から見て、テートモダンの上階で撮影したのかなと思いました(映画を見た2カ月前に行ったばかりなので)。そのシーンについての言及、ゴブリンさんのご指摘の通りだと思います。先進国、特に欧米諸国のああいう会議に出席するような層は所詮アフリカのことなど真剣に憂慮などしていないのでしょう(実は日本は過去の歴史的接点が希薄で、それほど偏見や利害関係がない分、アフリカに対しては欧米よりも誠実<フェア>だと思います)。

最近、『ダーウィンの悪夢』を映画館で見ました。本作(原作?)と同様のテイストだと思いました。イレギュラーながらそのレビューもこちらにTBさせていただきましたので、よろしければお読みください。

ほんやら堂さん TB&コメントありがとうございます。

本当にこの映画の結末には様々な解釈があるのですね。一つの記事にこれだけ多くのコメントをもらったのは初めてです。恐らく妻が死んだ同じ場所で死ぬことで再び妻と一体になるという解釈が多数派なのでしょうね。僕もそういう描き方になっていると思うのですが、どうもそれでいいのかという釈然としない思いが残ってしまいます。

ゴブリンさんコメント有り難うございました.
最後のシーンは難しいところ.しかし僕はジャスティンがテッサと最終的に一体化するシーンとして受け取りたいと思いました.
弾倉を抜いたピストルを構え,ケニア人の殺し屋に立ち向かって銃弾を浴びたのは,その死が同時に告発ともなる1つのやり方だったのでしょう.

カゴメさん、真紅さん、富田弘嗣さん TB&コメントありがとうございます。

<カゴメさん>
う~ん、同胞でもやりますか。製薬会社の闇も深いな。タイトルの解釈はたゆまず種を蒔き続けるという僕の解釈にも近いですかね。ラストは確かに理屈を越えたものを感じますね。あれはあれで美しいのですが、死ぬ前にもう一波乱とつい思ってしまいます。

<真紅さん>
昔からハリウッドには世界中の才能のある人たちが集まってきていましたが、このところ外国人監督の活躍が目立つ気がします。ラッセ・ハレストレム、ニキ・カーロ、アン・リー、もう帰っちゃいましたがヴィム・ヴェンダースとか。外の血を導入しないとやってゆけない状況なのでしょうね。
アフリカの風景の美しさと人々の活気、悲惨な話の中でわずかな救いでした。

<富田弘嗣さん>
ありがたいお言葉、ありがとうございます。そう言っていただくとまた気力が湧いてきます。でも、以前のように無理は出来ないのでぼちぼちとやっていきます。

ゴブリンさん、こんにちわ♪♪♪

>イギリスの製薬会社がイギリス人を使って新薬の実験をするだろうか?

多分、同胞でも無力な弱者相手ならやると思うです。
かつてアメリカでも沢山事例があるとですよ。
きっと日本でも裏ではありそうな気がするですね…。

>この映画は徹頭徹尾西欧人の視点で描かれている。

原作者のル・カレは確か、
50年代にジャスティンと同じ様に書記官をやってたらしいです。
(かの国は作家が諜報員をやる例が多いですね。サマセット・モームとか)

>この映画の原題 “The Constant Gardener” はジャスティンのことを直接的には指しているのだろうが、

Constantには「不屈の」という意味もあるらしいですね。
カゴメは最初、ジャスティンのことだろうと思ってましたが、
「庭=アフリカ」と捉えると、
テッサの事をも指してるなぁぁと思ったです。
(スリービーズの農薬を“庭”に撒くことに、激しい嫌悪感をあらわにするシーンは印象的であります)

ジャスティンが従容として死に赴く様には、道理を超えた摂理を感じます。
割と日本人には“納まりの良い死に方”かと(苦笑)。
あと、戦略的に考えても、
妻が死んだ後に行方知らずだった夫も殺された方が、
よりセンセーションナルで、事を暴露させ易くなるという狙いも期待出来ますね。

ゴブリンさま、かなり古い記事ですがTBさせていただきました。
映画館で鑑賞したのですが、アフリカの映像の美しさに圧倒されました。
またこの作品、キャスティングはじめほぼ全権を原作者のジョン・ル・カレが掌握していたそうですから、ラストも彼の意向だと思います。
フェルナンド・メイレレスは雇われ仕事だったと思いますが、それでも非常に優れた作品であると感じました。
彼の次回作にも注目ですね。ではでは。

 トラックバック、ありがとうございます。これぞ本当の評論ですね。私のブログは評論とはかけ離れたモノで、恥ずかしく思いました。読み応えがあり、かなり前に観たので忘れかけていたのですが、評論を読ませてもらい、映画の記憶が蘇ってきます。映画を観て、これだけの文章と文章力であれば、もうプロも真っ青だと思います。素晴らしい。また、遊びにきて下さい。稚拙な文章ですが・・・。本当に本当に、読ませてもらい、ありがとうございました。  冨田弘嗣

YOSHIYU機さん TB&コメントありがとうございます。

観ているわれわれからするともっと何かできなかったのかという思いはどうしても残ってしまう結末ですね。かといって、ガーデニングを愛するただの外交官ですから、アメリカ映画のように一人で敵を迎え撃って派手な銃撃戦をやるわけにも行きませんが。どうせ殺されるなら妻と同じ場所で死にたいという気持ちも分からなくはないのですが、う~ん複雑な気持ちですね。

TB有難うございました。
レビューは、非常に大作ですね!
最後は、殺しに来たのはアフリカ人ですし
可能性の低い銃撃戦する意味が無いと考えたのでは?
目的は果たしたし事ですし。

元・副会長さん TB&コメントありがとうございます。

確かに現実を反映したシリアスな映画が増えてきましたね。アメリカ映画でさえも、いやアメリカ映画が特に、9.11後の混迷を映し取った作品を多数生み出しています。今アメリカ映画は曲がり角に来ていると思います。今年は骨太な映画とたくさん出会えましたが、来年はどんな映画が来るのでしょう。今から楽しみです。

日本映画は相変わらず志の低いものを大量に作っていますが、それでも優れた作品が生まれてきていることに僕は注目しています。シリアス物は確かに少ないですが、「博士の愛した数式」、「かもめ食堂」、「嫌われ松子の一生」、「フラガール」、「武士の一分」などは映画として優れたものだと思います。

またお寄りください。こちらこそよろしくお願いいたします。

トラックバックありがとうございました。

私のブログにも何度か書いていますが、今年の欧米の映画は厳しいものが多いです。国際情勢がそうであるからだけではなく、この状況が一般市民の生活にも不可分であるという事実に、欧米の映画作家達は敏感に反応しているからだと思います。本作もそのひとつで、南北問題と国際資本の横暴をシビアに捉えると共に、夫婦愛をからめて描いているところが泣かせます。

ひるがえって、邦画の体たらくは一体何なのでしょうか。生ぬるいお涙頂戴劇のオンパレードじゃないですか。先日「めぐみ」を観ましたが、ああいうネタでさえ外国人に持って行かれるとは、恥ずかしくないのかと思いますね。

貴ブログにはこれからもお邪魔したいと思います。これからもヨロシクお願いします。

KUMA0504さん TB&コメントありがとうございます。

非常に説得力のある見解だと思います。僕も資料をテッサの従兄弟に渡した段階でジャスティンは自分の死を決意していたと思います。いずれ自分にも暗殺者の手が伸びることを予想して、資料を他の人に渡したのでしょう。しかし彼が囮になって敵を引き付けたというところまでは思い至りませんでした。これはかなり有力な見解だと思います。本文に追記しておきます。

ただ、やりきれないのはこの問題がアフリカを蝕む問題の一部に過ぎないことです(最後の告発も途中でうやむやにされてしまうかもしれません)。アフリカの闇は深い。どうしたら「種を蒔き続けられるのか」、どうしたらアフリカ人自身が現状を変えてゆけるのか、結局その糸口が見出せないことが僕自身の不満として残ったのかもしれません。

有意義なご意見ありがとうございました。

TB有難うございました。
鋭い分析記事であって、簡単に書いた私が恥ずかしいくらいなのですが、今年のアメリカ映画を代表する一本であることは間違いとと思っています。
ひとつ、ジャスティンの最後の行動についてですが、私はあれしか方法の無い見事な反撃の方法だと思っています。
私の記事のコメント欄に少し書いていますが、あまり意を尽くしていないので、少し加筆してここに載せます。

ジャスティンの最後の選択は自暴自棄ではないか、という批判があるのを読んで、違うと思いました。いろんな立場の人間から何度も警告を受けながら、あの湖まで行った時点で客観的にも99%彼の命はなかったのです。最初は敵対する相手から、脅しとして。本当はあの時点で殺されてもおかしくは無かったはずである。次は、事情を知っている相手から善意としての警告。それでもジャスティンは行く。そして、最後は一連の真相を知る医師ローピアから。ここまで来て、ジャスティンが生き延びる道は多分全くなかったでしょう。そうだとしたら、せっかく貰った資料を生かさなくてはならない。自分が生きていたら取り上げられる可能性のほうが高い。自分を囮にして資料を生かす。あれが最良の方法でしょう。ならば、彼はわれわれにはまねの出来ないやり方で愛を表現したのだ、というふうに受け止めることが出来るのです。社会性と恋愛の両面を見る人が、最後の場面を感動をもってみることが出来ると思う。

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この世界の問題として、一個の人間の心の物語として、両面的に素晴らしい。 ケニアロケを敢行して、リアルなアフリカをとらえた映画関係者たちに拍手。 ナイロビに勤務する英国外務省一等書記官ジャスティンの妻テッサが殺された・・・。殺人事件の原因究明に始まり、まずはそのサスペンスに惹きつけられる。一体彼女に何が起こったのかという謎解きの中、アフリカを食い物にする先進国企業の問題が浮き彫りになり、それを通してジャスティンとテッサの物語が再構築されるという、重層的で見ごたえのあるドラマ。謎に引っ張られなが... [続きを読む]

» ナイロビの蜂 [映画/DVD/感想レビュー 色即是空日記+α]
夫婦の深いラブストーリーであり、重い社会派サスペンス。怒りを覚え、恐ろしくもあり、切なくもあり、感動の話でもある。見ている間は感動も何もなかった。ただただ圧倒されて。エンドロールが流れ出しても最後まで席を立てずに湧き上がる思いを感じていた。... [続きを読む]

» 映画「ナイロビの蜂」 [茸茶の想い ∞ ~祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり~]
原題:The Constant Gardener アフリカ・ナイロビで、3人に一人が死ぬという結核のための新薬の人体実験が・・人命を軽々しく扱う巨悪に立ち向かい、不正を暴こうとするが・・。 ケニア・ナイロビの英国外交官ジャスティン・クエイル(レイフ・ファインズ)が妻テッサ・クエイル(... [続きを読む]

» 『ナイロビの蜂』’05・英 [虎党 団塊ジュニア の 日常 グルメ 映画 ブログ]
あらすじアフリカのナイロビで、イギリスの外交官として働くジャスティン(レイフ・ファインズ)は、ある日、救援活動家の美しい妻テッサ(レイチェル・ワイズ)を殺されてしまう。失意の中、ジャスティンは、妻の殺人の真相を探るが・・・。感想アカデミー賞助演女優賞(...... [続きを読む]

» 『 ナイロビの蜂 』 [My Style]
いろいろあって1ヶ月ぶりの映画鑑賞! 観たい映画が目白押しのこの時期・・・まずは 一番観たかった『ナイロビの蜂』を鑑賞。 アフリカの雄大な風景をバックに描き出されていたのは、 夫婦の愛、貧しいアフリカの現状、国ぐるみでの製薬会社の陰謀・・・ ラブストーリー?でもあり、サスペンスタッチな。 去年読んだ『アフリカの瞳』を思い出した。治療を装いエイズの新薬の 治験を行う欧州の製薬会社のこと、貧しいアフ�... [続きを読む]

» ナイロビの蜂・・・・・評価額1700円 [ノラネコの呑んで観るシネマ]
ブラジル、リオのスラムで生きる少年たちの姿を鮮烈に描いた、「シティ・オブ・ゴッド」のフェルナンド・メイレレス監督のハリウッド進出第一作。 何と「鏡の国の戦争」などで知られる、スパイ・冒険小説の大御所ル・カレの小... [続きを読む]

» 国際協力の日/ナイロビの蜂(05・英) [毎日が映画記念日]
10月6日は「国際協力の日」。 [続きを読む]

» ナイロビの蜂 [活動写真評論家人生]
梅田ピカデリー 日本人の感覚として、映画はまだ「特別な時間」である。多くの日本人は、1年に映画を1 [続きを読む]

» 骨太のラブストーリーに涙〜『ナイロビの蜂』 [真紅のthinkingdays]
 原作者ジョン・ル・カレの著作は未読だし、監督フェルナンド・メイレレス の作品も未見。でもレイチェル・ワイズがアカデミー助演女優賞を受賞した本作 はどうしても観たかった。レディースデイに近くのシネコンまで足を運... [続きを読む]

» ★「ナイロビの蜂」、湖畔と彼岸に佇む二つの影★ [★☆カゴメのシネマ洞☆★]
「ナイロビの蜂」(2005) 英 THE CONSTANT GARDENER 監督:フェルナンド・メイレレス製作:サイモン・チャニング・ウィリアムズ製作総指揮:ジェフ・アッバリー ゲイル・イーガンジュリア・ブラックマン ロバート・ジョーンズドナルド・ランヴォ原作:ジョン・ル・...... [続きを読む]

» 独断的映画感想文:ナイロビの蜂 [なんか飲みたい]
日記:2006年12月某日 映画「ナイロビの蜂」を見る. 2005年.監督:フェルナンド・メイレレス.原作:ジョン・ル・カレ.音楽:アルベルト・イグレシアス. レイフ・ファインズ,レイチェル・ワイズ,... [続きを読む]

» ナイロビの蜂 [とにかく、映画好きなもので。]
   テッサの愛に彼は包まれる・・・世界の果てで。  ナイロビでイギリス外交官として働くジャスティン(レイフ・ファインズ)。  ある日、訃報が訪れる。ロキに赴いた美しい彼の妻テッサ(レイチェル・ワイズ)が何者かに殺害されたとの知らせを受....... [続きを読む]

» ナイロビの蜂 [It's a Wonderful Life]
フェルナンド・メイレイス監督の「シティ・オブ・ゴッド」は衝撃的な作品。 ブラジルのスラムの子供たちが銃を持って簡単に隣人や友達まで殺してしまう 衝撃的な要素ももちろんなんですが、 俳優が演じている作品なのに、まるで主人公がカメラを廻して 撮ったドキ...... [続きを読む]

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