庭のテラスで読書、至福の時
今年の連休はずっと庭の手入れをしている。連休後半に入っても庭の手入ればかり。このところ仕事が忙しく、ブログにも時間をとられて庭は荒れ放題だった。この3日間だいぶ手を入れたので庭もすっかりきれいになった。 1時ごろ食事に出かける。天気がいいので近くのラーメン屋まで歩いて食べに行った。片道15分くらいか。このぐらいの距離なら歩くのもいいものだ。帰りに鉢植え用の花を買ってきた。
すぐ買ってきた花を植えた。その後庭の手入れをする。まだ手入れの行き届かないところがあるが、あの荒れ放題だったときに比べるとだいぶすっきりした。ふと見ると、シロヤマブキ(山吹とは別種)の花が二つ三つ咲いていることに気づいた。白い花はたくさんあるが、僕はこの花の白さが一番好きだ。大きすぎず小さすぎず、形もきれいだ。そしてその白さ。こんなきれいな白い花は他にないと思う。近くにある山吹も花芽が大きくなってきたので、連休明け頃に黄色い花が咲き出すだろう。
連休前はどこかいい喫茶店があれば行ってみようかと考えていた。しかし雑誌で探しても、行ってみたいと思うような新しい店は見つからなかった。そこで考えを変えた。どうせ喫茶店に行ってもそう長くはいられない。金も時間もかかる。それなら、自分の家の庭をもっと快適にして、そこでゆったりと本でも読めばいいではないか。庭もだいぶきれいになってきたので、早速その考えを実行に移した。
庭の手入れでだいぶ汗をかいたので、まずシャワーを浴びて汗を流した。すっきりしてからテラスに出る。ガーデンテーブルにパラソルをたて、冷たい飲み物を用意して本を読み始めた。今の季節だと湿気が低いので、気温は高くても日陰だとちょうどいい暖かさになる。それに何と言っても外は気持ちがいい。
考えてみれば、自分の家の庭なら時間も金も節約できる。出かける手間は省ける。なにせ家から0分。場所代もいらない。飲み物代も只。何時間粘っても誰からも文句を言われ ない。快適な気温で、庭の眺めも悪くない(回りは住宅ばかりだがそっちは見ないようにすればいい)。少し読書に疲れたたら、ちょっとその辺を散歩する。20メートルも行けば田んぼに出る。そこから独鈷山が眺められる。遠くには美ヶ原や浅間山も見える。しばし辺りを眺めて気分を入れ替えた。こうして2時間ほど読書にふけった。暗くなる前に藤沢周平の『蝉しぐれ』を読み終えた。映画版と違って深い感動を覚えた。文四郎とお福の今生の別れの場面は涙が出た。「文四郎さんの御子が私の子で、私の子供が文四郎さんの御子であるような道はなかったのでしょうか。 」映画でも使われたせりふだが、さすがに原作の方は胸に深く沁みた。
自宅のテラスで過ごす至福の時。家のすぐ前だが、これだって立派なアウトドア・ライフだ。自宅の庭がこんなに快適だなんて。どうしてもっと前に思いつかなかったのだろう。これは残り二日もこれで行くしかないな。天気が続くことを祈ろう。
さて、夜は映画三昧だ。
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