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2006年4月23日 (日)

ライフ・イズ・ミラクル

3117a 2004年 フランス、セルビア・モンテネグロ
監督: エミール・クストリッツァ
脚本: エミール・クストリッツァ、ランコ・ボジッチ
撮影:ミシェル・アマチュー
音楽: エミール・クストリッツァ、デヤン・スパラヴァロ
出演:スラブコ・スティマチ、ナターシャ・ソラック
    ヴク・コスティッチ ヴェスナ・トリヴァリッチ
    アレクサンダル・ベルチェク ニコラ・コジョ
    ストリボール・クストリッツァ

  この映画を観て最初に思い浮かんだのはソ連の文芸理論家ミハイル・バフチンのカーニヴァレスクという概念である。彼の『ドストエフスキー論』(冬樹社)を読んだのはもう20年以上前だ(今は『ドストエフスキーの詩学』というタイトルで”ちくま学芸文庫”から新訳が出ている)。他にもバフチンとの関連で論じている記事を見かけたので、僕だけの印象ではないようだ。

  ここでバフチンの説明をするつもりもないしその能力もない。ただ、誰でも「ライフ・イズ・ミラクル」の中にあふれる祝祭的な要素に気づくだろう。歌あり踊りありのお祭り騒ぎ、ユーモラスな明るさ、人間と動物が入り混じってドタバタ飛び回る破天荒な展開、とにかく生命力が横溢している。砲弾や銃弾が飛び交う中で展開される「THE有頂天ホテル」とでも言おうか。爆撃による激しい振動で天井から埃や破片が落ちてきても特にあわてる様子もない。その悠揚迫らぬ泰然自若振りがいい。

  これまで観たボスニア紛争を題材にした映画には「ブコバルに手紙は届かない」(94)、「ビフォア・ザ・レイン」(94)、「ユリシーズの瞳」(96)、「パーフェクト・サークル」(97)、「ビューティフル・ピープル」(99)、「ノー・マンズ・ランド」(01)などがある。「ビューティフル・ピープル」を除いて、いずれも重苦しい映画である。題材が題材だけにそれは当然である。「ビューティフル・ピープル」だけがコメディ調であるのは舞台がイギリスだからである。この一連の映画の中に「ライフ・イズ・ミラクル」を入れてみると、それがいかに独特で破格であるか分かる。ボスニアが舞台になっているのに「ビューティフル・ピープル」以上にコミカルなのである。ひっきりなしに爆発音が聞こえるのに、全体に祝祭的なにぎやかさとおおらかな笑いがあふれている。しかしそれでいて他の深刻な映画より軽くて内容が薄いという印象を受けない。そこにクストリッツァ監督の類まれな創造性が感じられる。悲痛な現実を前にして、悲痛さを前面に出さずに、かつ現実から逃避せずに、人生の賛歌を歌い上げる。クストリッツァはこの難しい課題に挑み見事成功させた。苦渋に満ちた現実をいやというほど見せ付けられる上記の諸作と並べても少しも見劣りしない。文字通り「奇跡」のような傑作である。

  このクストリッツァ・マジックを作り上げたのは祝祭的な要素ばかりではない。この映画には色々な要素がそれこそごった煮的にぶち込まれている。ブラック・ユーモアと哄笑、皮肉や辛辣さ、あふれる隠喩や寓意(トンネル、線路、トロッコ、空飛ぶベッド、ジオラマと模型の列車、等々)、不条理さ、やや屈折しているがおおらかな性(ボクシングのグローブをはめて女の尻をたたき陶酔する男女、立木の陰から突き出たサバーハの尻、素裸で泳ぐザバーハとルカ、等々)、過剰なまでにエネルギッシュな登場人物たち、寓話性とメルヘン、そして砲弾や銃弾という形で現れる戦争という現実。そこは死と隣り合わせの世界なのだ。だがこの映画を支配しているのは恐怖や不安や絶望ではない。ここには喜怒哀楽のすべて、すなわち人生がある。かつての知り合い同士が殺し合い、主人公の息子が捕虜になるといった悲惨な現実から決して目をそむけてはいないが、しかし映画の基調をなすのはユーモアと笑いだ。ヒューマンな感覚と独特のユーモアを決して忘れない。戦争を笑い飛ばせ!庶民のしたたかなバイタリティーや人を愛する情熱が笑いに力を与え、それを武器に変えた。「コープス・ブライド」で、死者の世界(明るい音楽が鳴り響く陽気な世界)の住民たちが生者の住む地上に出てきて生者を圧倒する場面があるが、ちょうどそれと同じ様な状態だ。祝祭性とユーモアと音楽が生活への闖入者である戦争を取り囲み圧倒してしまう。

  銃弾が飛んでこようが近くで砲弾が炸裂しようが、俺たちはチェスをやりたい。吹き飛ばされないようにチェスの駒を盤に貼り付けてまでチェスにこだわる。この感覚がいい。主人公たちは爆音の中でも生活を営み、飲み食い歌い踊り愛し合う。それが人生さ。現実が過酷で悲惨であればあるほど、なおさらエネルギッシュに笑って過ごそう。「SUPER8」の”ウンザ・ウンザ”という独特のうねるリズムがここではどこかロシア音楽を思わせるジンタのようなリズムに変わり、人々の気持ちを浮き立たせ、カーニヴァル的気分を盛り立ててゆく。

  「アンダーグラウンド」(1995)は戦争と歴史を寓意的に描こうとしたが、その寓意が必ずしも成功せず、中途半端な作品になってしまった。「ライフ・イズ・ミラクル」では人生そのものを描こうとした。それがこの作品を成功させている。「パパは、出張中」(1985)に描かれた苦い現実とユーモラスな感覚、それに「SUPER8」(2001)のエネルギッシュな音楽をかぶせ、「黒猫・白猫」(1998)の独特のユーモアとシュールな感覚を盛り込み、「アンダーグラウンド」の寓意と隠喩を張りめぐらす。「ライフ・イズ・ミラクル」はそんな映画だ。過酷な現実にひるまず、笑って乗り越えようとする姿勢。「私は人生というものの奇跡を信じている」というエミール・クストリッツァ監督の言葉には、前向きな強い意志が感じられる。だから、涙を流しながら線路をまたいでいる「自殺願望」のロバを登場させても、決して悲痛ではなくユーモラスなのである。同じように絶望した主人公のルカ(スラブコ・スティマチ)が線路に寝転んで自殺しようとした時、このロバが彼を救うという奇跡を描けるのである。

  このロバの例が典型だが、クストリッツァのユーモアの仕掛けの一つは動物を使った擬人化によるソフト化効果である。人間を使うとリアルになりすぎるのを動物に置き換えることによって間接化し、かつ擬人化によってユーモアを混ぜ込む。分かりやすい例が「クロアチアからの難民熊」だ。いつの間にか人家に熊が侵入し、家のドアを空けると数頭の熊が占領している。なんとそのうちの1頭は風呂に浸かっているではないか。実にシュールでユーモラスな映像である。ふと上を見上げるとその家の主人が殺されて木の枝に引っかかっているのが目に入るが、そのときはもう悲惨さは感じない。侵入していたのが熊ではなく実際の難民であったなら、ひどく深刻な場面になる。もちろんそうならない描き方も可能だが、熊に置き換えることによってよりユーモラスで寓話的な映像にすることが可能になったのである。このように現実の過酷さを寓話化することによって和らげている。これが戦争を笑い飛ばす戦略に用いられた効果の一つである。

  笑い飛ばすばかりか、文字通りベッドまで飛ばしてしまう。ルカとサバーハ(ナターシャ・ソラック)が寝ているベッドが空を飛ぶシーンには、つらい現実を何とか抜け出したいという願望が込められている。ここではファンタジーあるいはメルヘンの手法が使われている。そしてなんといってもこの映画をファンタスティックにしているのはこのベッドに乗っていた二人、ルカとサバーハの道ならぬ恋である。サバーハは敵の捕虜になったルカの息子と引き換えるためにルカの友人が捕まえてきたのだが、ルカはサバーハを捕虜として監禁したりRisuc12 はせず、家族のようにおおらかに付き合っている。サバーハがルカの妻の服を無断で借りたときには怒鳴り散らすが、代わりに義姉の服を貸してやる。ところがこれがまたえらいセクシーな服ばかりで、サバーハが次々に着替えてルカに見せるあたりはさながらファッション・ショーである。戦火が迫る中で脳天気にファッション・ショーまがいをやっているところが妙におかしい。この感覚はクストリッツァ独得のものだ。サバーハ役のナターシャ・ソラックがまたかわいらしくて、なんとも魅力的な場面である。

  敵の捕虜、しかも自分の息子の引き換え相手に恋をしてしまう。「ブコバルに手紙は届かない」ではクロアチア人のアナとセルビア人のトーマが結婚した後で内戦が始まるという展開だった。「ライフ・イズ・ミラクル」ではセルビア人のルカとムスリム(イスラム教徒)のザバーハが戦火のさなかで恋に落ちる。ルカには既に妻も子供もいるという点は別にして、内戦前であれば特に珍しくないケースだったろう。民族と宗教が入り混じっていた旧ユーゴスラビアでは、アイルランド人とインド人移民の恋愛を描いた「やさしくキスをして」のような軋轢は少なかったと思われる。しかしこの場合はサバーハはいずれ息子と捕虜交換しなければならないという皮肉な運命が待ち受けている。ここに新たな苦悩が生まれる。息子を取り戻すためにサバーハを敵に渡せるのか。しかもサバーハはいまや敵側の人間である。この苦悩もまた戦争が生んだものだ。戦争は生命を脅かすだけではない。次々に重く超えがたい課題を人間に突きつける。息子との捕虜交換相手と恋愛関係になってしまうという設定は実話に基づくのだが、これを映画の素材として取り込むことによって映画に深みが増した。クストリッツァは祝祭性とユーモアを前面に押し出しながらも、決して戦争が生み出す悲惨な現実を軽く扱わなかった。人々は苦悩しながらもそれを笑いで乗り越えていった。クストリッツァは戦争それ自体を描きはしなかったが、第三者の立場で安全なところから無責任に報道していた外国のテレビレポーターとは根本的に違う視点から事態を観ている(この報道を観ていたルカは腹をたて窓からテレビを放り投げてしまう)。終始主人公たちと同じ視線にたち、彼らをユーモアを込めて暖かく見つめていた。

  ルカたちにしてみれば戦争はある日突然始まり、無理やり彼らの生活の中に侵入してきた。わけも分からないうちに、憎しみもないのに昨日までの同じ国民が敵味方に分かれてしまう。ルカが息子の替わりに軍に入ろうとした時、友人のアレクシチ大佐(ストリボール・クストリッツァ)に「この戦争は我々の戦争ではない」と言われる。では誰のための戦争だったのか。最初はちょっとした小競り合いだったはずだ。アメリカが無闇に介入してからかえって戦争が拡大した。ルカたち一般の人たちはわけも分からずただ翻弄されるのみ。クストリッツァも戦争の意味を深く追求はしない。映画の中でもルカに「知的に探っても何も明かされない」と言わせている。ルカたちの視点で見れば確かにその通りなのだ。彼らに出来るのはただ可能な限りいつもの生活を続けることだけだ。戦争中でも生活は続けなければならない。恋愛だって同じこと。しかしルカとサバーハの恋愛はルカの息子との捕虜交換で終わらざるを得ない。橋の上での交換の場面は印象的だ。国連軍の制止を振り切りルカはサバーハを追いかけるが、橋の向こうから息子のミロシュ(ブク・コスティッチ)がやってくる。ルカは息子を抱きしめる。サバーハにかけてやろうとしたコートを息子の肩にかける。足を負傷して担架に乗せられているサバーハはルカを呼び続ける。作品中最も切ない場面である。

  息子は帰ってきた(ついでに男と駆け落ちしていた妻も戻ってきていた)がサバーハを失ってしまった。初めて絶望感を感じたルカは上で示したように自殺をしようとするが、ロバに助けられる。その直後ルカとサバーハがそのロバに乗ってトンネルを抜ける短い場面が続き、トンネルを抜けたところでストップモーションになる。悲惨さの中に陽気さと希望を描いてきたこの映画らしいラストである。

  ルカの趣味は鉄道模型を動かすことだが、その鉄道は現在敵対している国と国を結んでいる。模型の列車は難なく国境を越えてゆく。元は一つの国だった。ジオラマの中を走る模型の列車を眺めるルカがうれしそうなのは、もちろん鉄道が好きだからである。しかし同時に、国を一つに結びつけるという、ここでしか得られない幸せを噛みしめているからなのだ、そうも思えてくる。銃で撃たれたサバーハにルカが輸血する場面があるが、ここにも民族と宗教を超えたつながりと交わりが暗示されている。

  現実を理性で捉えようとすれば踏み迷うばかりだ。この不条理に満ちた現実をどう理解できるというのか。「知的に探っても何も明かされない」理解するのではなく感じるのだ。悲惨な現実の中にある明るい面を。つらくても生きていれば人生を楽しめる。「ライフ・イズ・ミラクル」というタイトル(正確なタイトルは「ライフ・イズ・ア・ミラクル」である)に込められた意味は、悲惨な人生の中に奇跡が起こるという意味ではないだろう。人生そのものが奇跡なのだ。

エミール・クストリッツァ マイ・ランク
1 ライフ・イズ・ミラクル(2004)
2 黒猫・白猫(1998)
3 パパは、出張中(1985)
4 SUPER8(2001)
5 アンダーグラウンド(1995)

未見
アリゾナ・ドリーム(1992)
ジプシーのとき(1989)

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コメント

 mimiaさん コメントありがとうございます。
 「難民熊」や「自殺願望のロバ」、こんな発想がどこから出てくるのでしょう。他にもいろんな動物が出てきました。まるで皇居近くのカルガモ一家みたいなのも出てきましたね。
 21世紀に入っても地上から争いが絶えないのが残念です。でも、苦しいとき辛いときこそ笑顔が必要なのかもしれません。

TBありがとうございました。
クストリッツアに出てくる動物たちはみんな魅力的ですよね。
宇宙から見たらきっと動物も人間もみな同じ、地球に線引いて何かバカバカしいものやってるなぁ…ってことでしょうか。
戦争を笑い飛ばす力量に感服です。

タコ壺さん、かえるさん、ボー・BJ・ジングルズさん
コメントありがとうございます。

タコ壺さん
 この記事を書き上げた昨日、偶然にも中古店で「ライフ・イズ・ミラクル」のDVDをゲットしました。いい作品はやはり手元においておきたいですよね。

かえるさん
 「黒猫・白猫」のあのユニークな持ち味、シュールな感覚は素晴らしいですね。「ライフ・イズ・ミラクル」と同じくらい好きです。

ボー・BJ・ジングルズさん
 映画を観て自分が感じたことを的確に表現することはとても難しいことです。僕はレビューを書くときに、既に書かれている記事を参考にしています。自分の頭だけでは無理です。ボー・BJ・ジングルズさんの文章も参考にさせていただきましたよ。これからも学ばせてください。どうぞよろしく。

TBありがとうございます。たしかにクストリッツァの一連の作品はバフチンをカーニヴァレスクを思い出させますね。なんだかバフチンを読んで以降、この手の作品を随分見ているような気もしてきました。
人間の弱さと強さ、不条理との向き合い方、日常の中の戦争など、書いていらっしゃることに全く同意見です。いやー、本当にいい映画だった。DVD買うか迷ってます。

こんにちは。
私も実は、批評家筋?で最も評価の高い「アンダーグラウンド」以上に、本作と「黒猫白猫」が好きなんです。

TBありがとうございました。
この映画、去年のマイベストになりました。
私の場合、感じてはいても、ここまで的確に文章にならないので、うらやましい限りです。
軽薄が浮遊している我が家ですが、また、よろしくお願いします!
(TBもしましたが、反映されるかどうか…?)

 Riccaさん はじめまして。コメント&TBありがとうございます。
 世界中には色々な資質を持った映画人がいますが、クストリッツァ監督はその中でも飛びぬけてユニークな存在です。
 絶望的な状況をどう描くのか。誰にとっても難しい課題ですが、クストリッツァ監督は他の誰にも作れないユニークなタッチで悲惨さを乗り越えた陽気さを描き、その課題に答えました。昨年度公開作品の中でベスト3にはいる傑作だと思います。
 長い記事ばかりのブログですが、また時々覗いてみてください。
 

ゴブリンさん、はじめまして。
TBありがとうございました(^^)
記事おもしろく読ませてもらいました♪

人生そのものが奇跡。
全くそのとおり。ですね。
でも、普段なかなかその事実には気づけないものです。

クストリッツァ監督は、
そんな一番大事な事実を映画というかたちにできる
稀有な監督だと思います。

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