久々にコレクターの血が騒いだ
最近中古品はもっぱらアマゾンで注文している。上田あたりでは見かけることすらないものでも、ネットなら根気よく探せば結構安く手に入る。自分で「ラウンド」と称している中古店めぐりは今でも続けているが、いいものはめったに手に入らない。ネットで買うより地元の店で買うほうが送料がかからない分安上がりなのだが、地元には何せいいのがあまりない。それでもびっくりするような物が手に入るときがたまにある。中古店が新規に開店した時だ。客を引き付けるためだろう、結構掘り出し物が見つかる。「ゲオ」の上田店と小諸店が開店したときも大漁だった。しかし今日ほどの大漁はこれまで経験したことがない。
僕が古本屋めぐりを始めたのは70年代初め、東京中の中古レコード店めぐりを始めたのは80年代初め。以来今日まで本、CD、DVDは基本的に中古で買ってきた(車も中古車以外は買ったことがない)。もう30年以上のキャリアだが、1日で3万円以上一つの店で買ったことはない。今日はじめてそれをやった。手持ちの金が足りなくて一度出直したほどである。「ブック・オフ」の上田中央店に初めて行ったのである。まだ開店してそれほどたっていないと思われる。前に一度見かけたことがあるが、それきり忘れていた。今日たまたま新聞の折り込みチラシを見て思い出したのである。今ならまだいいのが残っているだろうと思って多少の期待はしていたのだが、まさかこれほどとは。完全にコレクター魂に火がついて買いまくってしまった。DVD5枚、CD14枚、本2冊。締めて34050円也。もう財布はすっからかん。明日銀行で金を下ろさねば。
中古店に入ったら端から端まで、CDならAからZまでなめるように見て行く。欲しいCDはメモ用紙に数千枚びっしりリストアップしてある。棚の前でめぼしいのを見つけたら、すでに持っているかどうかメモを見て確かめる。これを怠ると同じものを買って泣くことになる(買ったものは線を引いて消すのだが、これも忘れるとやばいことになる)。分厚いメモを手にしてDVDとCDの棚を端から端まで見ている客がいたら、それは僕です。
今日の成果は以下のとおり。中古店では珍しくジャズが結構たくさん置いてあった。しかし、ケルト・ミュージック系がほとんどなかったのは残念。
[DVD]
「偉大なるアンバーソン家の人々」オーソン・ウェルズ監督
「大きな鳥と小さな鳥」ピエル・パオロ・パゾリーニ監督
「上海特急」ジョセフ・フォン・スタンバーグ監督
「嘆きの天使」ジョセフ・フォン・スタンバーグ監督
「巴里の女性」チャールズ・チャップリン監督
[CD/ロック・ソウル・ブルース etc.]
アーニー・ディフランコ「エデュケイテッド・ゲス」
アンジェラ・ジョンソン「ゴット・トゥー・レット・イット・ゴー」
エルヴィス・プレスリー「30ナンバー・ワン・ヒッツ」
ケリー・ジョー・フェルプス「スリングショット・プロフェッショナルズ」
PPM「レモン・トゥリー&アザー・グレイト・ソングズ」
フランツ・ファーディナンド「ユー・クッド・ハヴ・イット・ソー・マッチ・ベター」
マディ・ウォーターズ「ザ・ベスト・オブ・マディ・ウォーターズ」
ミッシー・エリオット「アンダー・コンストラクション」
[CD/ジャズ]
アーチー・シェップ「デジャ・ヴー」
アート・ブレイキー「カフェ・ボヘミアのジャズ・メッセンジャーズvol.1」
オスカー・ピーターソン「ガール・トーク」
ブルーベック/デズモンド「ザ・デイヴ・ブルーベック・カルテット」
ボビー・ハッチャーソン「ハプニングス」
マッコイ・タイナー「インセプション」
[本]
エリザベス・ギャスケル『メアリー・バートン』(近代文芸社)
藤沢周平『蝉しぐれ』(文春文庫)
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