最高の映画資料「ぴあシネマクラブ」
今日「ぴあシネマクラブ」の外国映画編と日本映画編を買ってきた。合わせて7400円。決して安い買い物ではない。いや、高い買い物だと言うべきだろう。映画の情報がぎっしりと詰まった分厚い冊子で、金もかかるが場所もとる(何年か前までは邦画と洋画が1冊に入っていた)。それでももう10年近く毎年買い替えている。インターネットでかなりの情報は手に入るが、やはりこのような紙媒体も手元に置いておくと便利だ。何が便利かというと、本体が充実していることもさることながら、巻末についている監督、男女優、脚本家、カメラマン等のフィルモグラフィーが実に便利なのである。監督や男優、女優等のリストとしても使える。特に洋画の場合は原題が国別に載っているので、原題を調べるだけではなく、国別にどんな映画があるかを調べるのに便利なのである。「世界中の映画を観てみよう」をモットーに掲げている僕にとってはこれが実に有用だ。かなり高価なものなのであまり人には薦められないが、毎年買わないまでも一度買っておくと便利ですよ。
僕は毎年買い換えたときに古いものを人にあげています。行きつけのレストランのマスターで、毎月そこで映画の会(メンバー6人)を開いている。その時にこれがあると実に便利なのだ。何せみんな年だから人名やタイトルがなかなか出てこないことがしょっちゅうある。「え~と、彼女なんてったっけ。ほらあの金髪の女優だよ」って、それで分かるわけないだろ。悲しいことにこの連発である。「何に出てた人だよ」と聞けば、今度はタイトルが出てこない。まるでなぞなぞのような事態と相成る。その時これがあればすっきりするというわけ。
僕の場合、映画や音楽の情報は基本的にインターネットではなく雑誌から得ている。僕が毎月欠かさず買っている雑誌は「DVDでーた」、「レコード・コレクターズ」、「ミュージック・マガジン」、「CDジャーナル」の4誌。記事は基本的に読まない。俳優やアーティストの個人情報には一切関心がない。新作情報とレビューだけが目当て。「スイング・ジャーナル」は毎年年末に出る1月号だけ買う。「完全データブック」という年間のレコード評を1冊にまとめた別冊子が付録で付くからである。これさえあれば十分。「キネマ旬報」も2月5日発売のベストテン号だけ買う。本の場合は「これから出る本」という無料の冊子と新聞が情報源。それと「ブックスケジュール」という無料ソフトも時々使っている。関心のある作家名や漫画のシリーズ名などを登録しておくと、1月先くらいまでの発売日がチェックできる。これ便利です。
ネットに切り替えればだいぶお金の節約にもなるのだが、何せ長年の習慣だから半分惰性で買い続けている。音楽雑誌などは、以前は「FM fan」を買っていたが、何誌もあったFM雑誌は90年代末ごろに全滅。そのたびに別の雑誌に乗り換えてきた。変わらず買い続けているのは「レコード・コレクターズ」だけだ。音楽雑誌はジャリたれ相手のものが多いので取り上げている新譜をよく吟味して選らばなければならない。
今買い続けている漫画のシリーズは「20世紀少年」、「プルートゥ」、「バガボンド」、「蟲師」、「平成釣りキチ三平」、「カバチタレ」、「イリヤッド」、「アタゴオルは猫の森」、「愛・・・しりそめし頃に」、「美味しんぼ」、「決定版カムイ伝全集」。作家としては、ますむらひろし、星野之宣、谷口ジロー、花輪和一、石川サブロウ、水木しげる、大友克洋、白土三平、つげ義春、諸星大二郎、浦沢直樹。手塚はほぼ欲しいのはそろえた。最近の発見はこうの史代。女性向だがなかなかいい。朝日新聞の日曜日に読書欄が載るが、漫画紹介の記事が常設されているので役に立つ。ちくま文庫も要チェック。「寺島町奇譚」を始め滝田ゆうの作品が何冊か入っている。
何のかんのといってもただチェックするだけでは漏れもある。一番いいのはとにかく足しげく書店、レンタル店、中古店等に通うこと。こんなものが出てたのかという発見が結構あるものだ。東京中の古本屋と中古レコード店を歩き回っていた頃からもう30数年。いまだにラウンド(中古店めぐり)を続けている。僕のコレクター人生は一生続くんだろうなあ。
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