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2006年2月21日 (火)

チャーリーとチョコレート工場

hana_300 2005年 アメリカ・イギリス
監督:ティム・バートン
原作:ロアルド・ダール『チョコレート工場の秘密』
脚本:ジョン・オーガスト
撮影:フィリップ・ルースロ
美術:アレックス・マクダウェル
音楽:ダニー・エルフマン
出演:ジョニー・デップ、フレディ・ハイモア、デヴィッド・ケリー
    ヘレナ・ボナム・カーター、ノア・テイラー、ミッシー・パイル
    ジェームズ・フォックス、ディープ・ロイ、クリストファー・リー
    アダム・ゴドリー、アンナソフィア・ロブ、ジュリア・ウィンター
   ジョーダン・フライ、フィリップ・ウィーグラッツ、リズ・スミス
    アイリーン・エッセル 、デヴィッド・モリス

  ティム・バートンに関して最初に言っておきたいことがある。彼はまるでオタクの代表みたいに言われることがよくある。しかしこれは正確な捉え方ではないと思う。そういう印象が生まれるのは彼の独特のスタイルから来ている。怪異な登場人物やクリーチャーが次々と現れ、どこかゴシック小説を思わせる(「スリーピー・ホロウ」の原作はゴシック小説の代表作のひとつ)独特の幻想的なスタイルを持っており、また徹底的に細部にこだわるからである。しかし、独特のスタイルを持っているというのならヒッチコックだって、デヴィッド・リンチだって、黒澤や小津だって、宮崎駿だって、いやひとかどの名声を得た人なら誰でも持っていて当然である。ある特定の分野だけオタクの範疇に入るというわけではないだろう。細部へのこだわりだって、それこそ小津や黒澤は徹底して細部にこだわった。いや、わざわざ大監督の名を出さなくても、例えば美術部を取り上げれば、ある建物をセットで再現する場合にどれだけ細部に徹底してこだわるか考えてみればいい。「エイリアン」シリーズだって「スター・ウォーズ」シリーズだって相当凝っている。細部へのこだわりは当たり前のことにすぎない。

  オタクというのは他の人から見たらどうでもいいようなことにとことんこだわる人のことを指すのではないか。だとしたら幅広いファンがいるティム・バートンはどう考えてもオタクではない。彼の映画はオタク仲間だけがどこかに集まって内輪で楽しんでいる類の映画ではない。もしそうだったらハリウッドのメジャースタジオで仕事ができるわけがない(独立系ではなくメジャーにいるのは豊富な資金が使えるからではないか)。むしろ彼がそれだけ独自のスタイルを作り出しているということなのである。そう考えるべきだ。もっともその点ではニック・パークの方がこだわり度は高いと思うが。

  さて、前置きはこれくらいにして、「チャーリーとチョコレート工場」に話を向けよう。次に示すように、正直言ってこの作品に対する僕の評価は高くない。平凡な出来だと思う。いろんなブログを見てみたが、驚いたことにどこも絶賛の嵐。もちろん、楽しめたのならそれに越したことはないし、せっかく楽しんできた人に、あれを楽しいと思うのは間違っていると冷や水を浴びせるつもりもない。ただ自分で観てそれほど楽しめなかった以上、そう書くしかない。この映画を楽しんだ人はここから先は不愉快でしょうから、この先は読まない方がいいと思います。

ティム・バートン作品、マイ・ランキング  
 1 ナイトメアー・ビフォア・クリスマス(製作・原案)  
 2 ビッグ・フィッシュ  
 3 シザーハンズ  
 4 チャーリーとチョコレート工場  
 5 マーズ・アタック  
 6 スリーピー・ホロウ  
 7 プラネット・オブ・ザ・エイプス  
 8 エド・ウッド
3位までは傑作の部類。3位と4位の間は大きく開いている。4位から8位まではほぼ横一線。つまりどれも平凡な出来。

  僕は児童文学が大好きで、80年代には新作も含めかなり買い集めていた。有名な作品は大方読んだが、C.S.ルイスの『ナルニア国物語』やロアルド・ダールの『チョコレート工場の秘密』は気になりつつもまだ読んでいない。後者は映画のほうを先に観ることになってしまったし、前者もそうなりそうだ。

  「チャーリーとチョコレート工場」は『チョコレート工場の秘密』の二度目の映画化作品。評判がよかったのでかなり期待して観たのだが、結果は期待をだいぶ下回った。内容的には悪い子には罰を、よい子にはご褒美をという単純なもの。原作がそうなっているのだろうが、ティム・バートンらしいひねりが欲しかった。映画の視覚的効果という点でも肝心なチョコレート工場の部分が今ひとつだ。どうも期待したほどわくわくさせてもらえなかった。チャーリーの貧しい家の方がよほどファンタスティックだと思う。屋根が崩れそうに落ち窪み、壁は倒れそうなほど傾いている。屋根には穴が開いており、屋根裏部屋のチャーリーのベッドには雪が舞い降りてくる。

  テーブルに布団をかぶせているのか、大きなコタツのようなものに足を入れて動かないチャーリーの4人の祖父母たちのキャラクターがまたいい。できるだけ漫画チックな顔の人を集めてきましたという感じで何ともシュールだ。このオンボロ家屋の中で展開される部分がいちばんよく出来ていた。

  しかし、全体としてみると話の展開があまりに単純すぎる。ストーリーの展開の主筋は「ゴールデン・チケット」を手にした5人の子供のうち誰がご褒美をもらえるかというものである。しかしチャーリー以外の4人の子供たちはいずれも誰の目にも明らかな「問題児」ばかり。大食らいでパンパンに太ったオーガスタス、見るからにわがままなベルーカ・サルト、なんでも一番でないと気がすまないバイオレット・ボールガード、TVゲームおたくで何でも計算ずくで手に入ると思っているマイク・テービー。さながら子供版「七つの大罪」だ。傲慢、強欲、暴食の三つを幾分混ぜ合わせながら4人に振り分けた感じだ。唯一チャーリーだけがbottleg 普通の男の子だ。これでは先が見えすぎている。たとえて言えば、80を超えた老人たちとでっぷりと太った兄ちゃんたちばかりの中に高橋尚子が混じってマラソンレースをするようなものだ。これじゃあ走る前から結果が見えている。賭けも成立しない。しかも予想通りの結果に終わってしまう。それではさすがに芸がないから、ティム・バートンらしいいろいろな工夫をするのだが、それがまたどうも今ひとつなのだ。話の大筋が初めから見えているのでどうしても意外性に欠ける。

  もし意外なことがあるとしたら、ほのぼのファンタジー的要素が大きな要素として入りこんでいることだろう。チャーリーの家族の部分がそれに当たる。家族愛がテーマだという指摘もあるほどで、これは確かに意外だった。ティム・バートンともあろうものがこんな「当たり前の」テーマを扱うのか?正直そう思った。もっとも、考えてみれば「ビッグ・フィッシュ」もほのぼのとした味わいがあって、作風が変わったのかと思ったわけだが。

  これに対して別の声が聞こえてくる。いやいや、本当のお楽しみは他にある。この映画の目玉はチョコレート工場の秘密そのものだ。一体誰がどのようにしてチョコレートを作っているのか。ウィリー・ウォンカとはどんな人物なのか。本当に面白いのはここだと。しかしチョコレート工場もあまり楽しめなかった。チョコレート工場で一番問題なのは、チョコレートが少しもうまそうに見えないことである。ギラギラギトギトの原色で色づけされているので、どれを見ても無機質なプラスティックの作り物に見えてしまう。全く食欲がわかない。子どもの頃グリム童話の『お菓子の家』で育っているだけに(あれは本当に食べてみたかった)、なんとも拍子抜け。あのギトギトの色彩は「オズの魔法使い」にかなり近い。しかしあれは別に食べ物で出来ているわけではない。イエロー・ブリック・ロードを食べてみろと言われてもとてもそんな気にはなれない(芋虫のスープを食わされるようなものか)。どうもティム・バートンはテクニックに溺れたなと感じた。しかも「お菓子の家」らしさが出てくるのは最初だけ。あとはさらに無機質な機械仕掛けや実験室が出てくるだけ。今度は「フランケンシュタイン」の世界に突入してしまう。もっとも「フランケンシュタイン」の実験室の雰囲気は最初のチョコレート・ガーデンにも出ているが。大食いのオーガスタスが詰まってしまう透明の管なんかはまさにそうだ。ただ不思議なことに、同じ無機質な感じでも、冒頭に出てくる、機械がチョコレートを次々に製造してゆくプロセスは非常に印象的だった。これは仮定の話だが、このチョコレート製造機の置かれたところが工場見学の終点で、それまで散々チョコレートを食い散らかしてきて体がチョコレートに同化してしまった子供たちは機械の中に投げ込まれチョコレートにされてしまう、もしもこういう展開だったら面白かっただろう。こういうグリム的残酷童話なら僕は好きだ。

  また別の声が聞こえてくる。いやいや、本当の本当に見所なのはウンパルンパの歌や踊りと全編に盛り込まれているブラックな笑いだよ。しかしそれもねえ。ウンパルンパは一度か二度でやめておけばよかったものを、何度も出てきたので飽きてしまった。あまりにしつこい。だいたい、散々チョコレート工場の謎が明らかにされるぞと期待させておいて、チョコレートを作っていたのはウンパルンパでしたというのは、まるで犯人は宇宙人でしたという「フォーガットン」とほとんど同じレベルじゃないか。それじゃあんまりだろう。まあ、はたを織っていたのはツルでしたという話もあるからいいのかも知れないが。ブラックユーモアだってほとんど駄洒落のレベル。はなから「問題児」と分かっている子供を散々なぶってみてもねえ。ぶくぶくにふくれあがったり、逆のぺしゃんこにされるだけで十分だろうに(ただそこまでされても全然反省していないところが可笑しい)。

  というわけで、せっかく楽しもうとして期待して観たのにちっとも楽しませてくれない。その上、あろうことか途中で眠くなる始末(まあ夜中に観たせいもあるだろうが)。ティム・バートンのイマジネーションはこの程度だったのか。あの「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」の全く斬新なアイデアはどこに行ったのか。工場の入り口で人形が踊りだして歓迎するが、火がついて燃えてしまうあたりはディズニーに対する風刺があるが、その点では「シュレック」の方がずっと優れている。

  ティム・バートンが本領を発揮できないのは原作に問題があるのかもしれない。恐らく原作は教訓物語で、欲張りな子供を批判する一方で「家族愛」を称揚する作品なのだろう。どうもティム・バートンはその原作をもてあましている感じだ。彼の作風にはあまり合わない。会社から無理やり作らされてるのだろうか。それはともかく、同じこの映画を観て、家族愛に共鳴する観客とシュールなブラックさに魅力を感じる観客とはっきり別れるのはこのせいだろう。どちらが本筋だと遣り合っても仕方がない。どちらもあるのだ。「家族愛」を消し去るわけにはいかないので、勢い無理やり派手なティム・バートン色をこてこてに塗り込もうとして結果的には中途半端になってしまった。どうもそんな感じだ。煎じ詰めると、おそらくその不徹底さに僕の不満の根源があるのかもしれない。

  それでもジョニー・デップはよく頑張ったと思う。この手の役はお手の物とはいえ、下手な受けないジョークを連発したり、ガラスに思い切り激突したりと大健闘。おかっぱ頭にシルクハットをかぶった青白い顔は忘れがたい。その父親を演じたクリストファー・リーも出番は少ないがさすがの存在感(原作には出てこないそうだが)。ただ、チャーリー役のフレディ・ハイモアは家族といる時はいいのだが、一旦工場の中に入ってしまうと存在が薄くなってしまうのが残念。

  この辺でやめておくけれども、一つ気になったことがある。ウォンカは「両親」という言葉を発音しようとすると必ず口ごもる。何か親に対してわだかまりがある事を示しているが、どういうわけか母親は最初から不在である。これは一体何を意味するのか。これがどうも最後まではっきりしない。歯医者をしていてチョコレートを禁じていた父親への恨みは理解できるが、何で母親は出てこないのか。なぜ父親ではなく「両親」で口ごもるのか。原作には書いてあるのだろうか。やはり一度読んでみる必要があるな。

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コメント

 HANAさん コメント&TBありがとうございます。
 コメントが入れにくくて申し訳ありません。ココログは大規模なメンテナンスをしてからだいぶ調子が良くなって安心していたのですが・・・。
 満足できたのは良かったですね。僕は期待が大きすぎたのかもうひとつ楽しめませんでした。ジョニー・デップもご指摘のクリストファー・リー(チョイ役なのにさすがの存在感)も本当に良かったのですが、肝心のチョコレート工場がいまいちで。
 でもHANAさんのぶろぐ、「純情息子」さんのエピソードがチャーリーの家みたいにほのぼのして、楽しく読ませていただきましたよ。親子でPSPを覗いている姿を想像すると、これまたチャーリーの家みたいでいいなあ。

う~ん、なんでかなあ?この間も1度目はコメントが表示されていなかったけど、今度も・・・・。
昨日コメントしたんだけどなあ~。

ということで、もう一度。

チャーリーの家のファンタジーやウォンカの母の不在は私も同感。でも、息子と二人で父親役のクリストファー・リーが出てきたときには思わず感嘆の声をあげてしまいました。
私はドラキュラも見たことあるし、息子は「スターウォーズ」「ロード・オブ・ザ・リング」でお馴染みです。

さらに、私はひげもメガネもないジョニー・デップを見られたのでとりあえず満足でした。

 カゴメさん コメント&TBありがとうございます。
 チャーリーがチョコレートをみんなに分けてあげる場面は泣かせますね。ただ、そういうほろりとさせる場面が教訓話と裏腹になっているところが原作の書かれた時代を反映していますね。その辺が引っかかったのですが、考えてみれば日本昔話だってみんなそんなつくりです。ところが工場の中は超モダンで、つくりもブラックなので、昔話を楽しむようには見られません。どうもそのあたりに違和感があったのかもしれません。
 カゴメさんの記事楽しく読ませていただきました。ウンパルンパもキモかわいくて嫌いじゃないのです。しかし出すぎだなあ。ワンポイントのほうが強烈だったかも。

おはようございます!!
おお、手厳しいですね。でも、仰る通りです。
カゴメはこの映画、楽しめましたが、
ウンパ・ルンパやアトラクション紛いの仕掛けの、
「見せ方置き方に興じた」に過ぎない気がします。
それはそれで充分楽しめるものでしたが…。

>チャーリーの貧しい家の方がよほどファンタスティックだと思う。

まったく同感。あの家には経済的な貧困があるだけで、
その他の幸せがギッシリ詰まってます。
見上げれば、屋根の破れ目から夢幻の空間が展望出来ます。
下を向けば、いつでも自分を愛していてくれる家族の、
全ての顔が一望出来ます。
ちょっと望み得ようのない素晴らしい環境ではないかしらん?
冬は寒いけど、それ以上に暖かいものが充満してますね。

この作品でカゴメが一番惹かれたのは、ウォンカと父親の和解ですね。
ここは良かった。(といっても、もっと良い作品は幾らでもあるけど)
雪原にポツンと、たった一軒だけ立っている父親の家の有り様が、
とても痛々しく切なく見えました。壁一杯の記事の切り抜きも。
そしてゴム手袋の鳴く音も…。

>何で母親は出てこないのか。

なぜでしょう?
カゴメも原作読んでいないので解らないですねぇぇ…。
冗漫になって、尺が長くなるからかなぁ?(悩笑)…。

という訳で(?)、私のレビュー、トラバさせてくらさい。

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