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2006年2月26日 (日)

リンダ リンダ リンダ

fuwa_heart1 2005年 日本
監督:山下敦弘
脚本:向井康介、宮下和雅子、山下敦弘
プロデューサー:根岸洋之、定井勇二
音楽プロデューサー:北原京子
撮影:池内義浩 
美術:松尾文子 
バンドプロデュース:白井良明
出演:ぺ・ドゥナ、前田亜季、香椎由宇、関根史織
    三村恭代、湯川潮音、山崎優子、甲本雅裕
    松山ケンイチ、小林且弥、小出恵介、三浦誠己
    りりィ、藤井かほり、近藤公園、ピエール瀧
    山本浩司、山本剛史

 

  「リンダ リンダ リンダ」は「スウィングガールズ」同様ラストのコンサートで山場を迎える。ブルーハーツの「リンダリンダ」を爆発的に熱唱するのだが、途中の練習場面では最後まで歌わない。おいしいところは最後までとっておきましょう、という感じでお預けにされてしまう。最後まで引っ張りに引っ張って山場に突入するという形になっている。いや本番のコンサートでも肝心の主人公たちは連日の徹夜での練習がたたって家で寝過ごしてしまう。その間今村繭(湯川潮音)と中島田花子(山崎優子)が間を持たせるために歌を歌う。しかしこれがまたすばらしい。山場はすでにここから始まっていたと言ってもよい。山崎優子が野太いハスキー・ボイスで歌うフォーク調の曲がなかなか聞かせる。何年か留年しているという設定で、その堂々とした落ち着きぶりは到底高校生には見えないのがご愛嬌。ステージでの歌いっぷりもプロ並みの(実際プロだが)落ち着きと迫力。

  また、湯川潮音の歌う”The Water Is Wide”がこれまた絶品。透き通るような声が柔らかなこの曲に見事にマッチしている。この曲はもともと作者不詳のアイルランド民謡で、僕の高校時代のアイドルだったPPM(ピーター・ポール&マリー)が”There Is a Ship”というタイトルで歌ってヒットさせた。高校生のときに買ったレコード「ベスト・オブ・ピーター・ポール&マリー 第二集」に入っていて、あの頃何度も聞いたものだ。ずっとCDを探しているが、いまだに見つからない。同じものは出ていないのかもしれない。ただこのレコードの収録曲の一部はライブ音源で、それらはPPMの2枚組みCD「イン・コンサート」に収録されている。”There Is a Ship”もその中に入っている。中古店で見つけたときは飛び上がるほどうれしかった。もう1枚挙げるならカーラ・ボノフの名盤「ささやく夜」に収められた"The Water Is Wide"。こちらもしっとりとした味わいでおすすめ。

  湯川潮音は名前しか知らなかった。実際に歌を聞いたのはこの映画が最初。映画だけの印象で言えば第二の白鳥英美子という感じだ。「天使の歌声」という呼び名がともに似合う。そういえば白鳥英美子の「Re-voice 白鳥英美子ベスト」に収録されている「ソレアード」という曲も”There Is a Ship”を思わせる、ゆったりとした美しいバラードである。彼女がソロになったのはもうだいぶ前だが、僕が高校生のころは(70年代初頭)「トワ・エ・モア」というデュオを組んでいた。PPM、「トワ・エ・モア」、そして「リンダ リンダ リンダ」に出てくる文化祭でのコンサートとくれば、いやでも僕の高校時代が思い出される。僕は高校のとき音楽部に属していた。いろいろな催しがあるとよく体育館のステージで歌ったものだ。ビートルズ、サイモンとガーファンクル、トニー・オーランド&ドーン、フィフス・ディメンションそしてPPMなどをよく歌っていた。僕の高校ではどういうわけか文化祭は3年に1回で、僕の場合1年生のときに回ってきた。部室を黒い紙で覆って真っ暗にしてレコード・コンサートをやった。今思えばただレコードをかけているだけの単純なものだったが、部室に泊り込んで同輩や先輩たちと一晩中話し合っていたことが懐かしい(そういえば「リンダ リンダ リンダ」にも主人公たちが夜部室に忍び込んで音を立てずに静かに練習する場面が出てきた)。

  さて、肝心の「リンダ リンダ リンダ」。ひょんなことからバンドのヴォーカルを務めることになった留学生のソン(ペ・ドゥナ)、短気だがリーダーとしてしっかりしているギターの立花恵(香椎由宇)、ほんわか・のほほんムードの愛らしいドラマー山田響子(前田亜季)、ベーシストらしい控えめで縁の下の力持ち的存在である白河望(関根史織)。4者4様の個性をうまく描き分けている。しかしなんといっても「リンダ リンダ リンダ」を支えているのはペ・ドゥナだ。日本映画に韓国人俳優が出演するのは小栗康平監督の「眠る男」で眠る男を演じたアン・ソンギくらいだったが、山下監督のオファーでついにペ・ドゥナの日本映画出演が実現した。特筆すべきことである。ペ・ドゥナは「ほえる犬は噛まない」と「子猫をお願い」それに「リンダ リンダ リンダ」しか観ていないが、もう7、8本は観ている感じがする。それほど一度観たら忘れられない独特の存在感を持っている。もともと少しテンポのずれた感覚が持ち味だが、日本語がうまく話せない留学生という設定がそれを増幅している。そこからいろいろ独特の笑いが生まれる。たとえば、カラオケの店員とのやり取り。歌いにきたのだからドリンクはいらないと粘るソン(水のペットボトル持参)、店員も飲まないと歌えないんですよと頑張る。何とか入れたと思ったら、「リンダリンダ」ではなく韓国語で「Can you celebrate?」を陶酔した感じで熱唱している(笑)。男子生徒に告白されても、何それって感じでさっぱり反応を示さない場面も面白い。それでいて他人の恋路には興味深々。しっかりと覗き見している。

  可笑しさだけではなく感動的な場面もある。たとえば、ソンが初めて「リンダリンダ」をヘッドホンで聞いて涙を流す場面。とても印象的だ。あるいは仲間から一人抜け出して本番の舞台shelfとなる体育館のステージに上がり、誰もいない大きな空間を眺めるシーン。おそらく彼女はこれほど充実した日を日本に来てから送ったことはなかったのだ。うまく歌えるか不安
であると同時にうれしくて興奮してもいる。彼女の背中にそれが表れている。ソンは誰もいない観客席に向かってバンドのメンバーを紹介し始める。「ドラム!練習さぼるけど、かわいい響子!・・・そしてボーカル。ソン!イエィ、行くぞ~」そして歌い始める。「ドブネズミみたいに美しくなりたい。写真にはうつらない美しさがあるから~♪」この映画で最も感動的な場面だ。

  本番の日、眠気覚ましに恵とソンがトイレで顔を洗うシーンもいい場面だ。先に声をかけたのはソンだ。「ありがとう。バンド誘ってくれて。」恵「ありがとうね。ソン。メンバーになってくれて。」ソン「ありがとう同士だ。」ペ・ドゥナはあるインタビューで「韓国の女子高生たちは勉強することに忙しくて私も青春を謳歌したことがない。映画で実際とは異なる女子高生を体験できてよかった」と答えている。文化祭では「日韓交流のブース」を任されているが、ほかの生徒はさっぱり関心を向けず、ソンはいやいやながらやっている。交流の部屋では居眠りばかり。バンド仲間は留学して初めてできた日本人の友達だった。彼女の感謝の気持ちは心からのものだろう。

  ブルーハーツをやることになったきっかけもまた面白い。古いダンボール箱を開けてみるとカセットテープがたくさん入っていた。ジッタリンジンの「あなたが私にくれたもの キリンが逆立ちしたピアス」という歌詞が話題になり、テープを聴いてみることにしたが、なんと流れてきたのはブルーハーツの「リンダリンダ」だった。一気に彼女たちは乗りまくってしまうという展開。ジッタリンジンが懐かしい。僕が東京から長野県に移る前後に爆発的にはやっていたTV番組「イカ天」(正式には「平成名物TV・いかすバンド天国」)で出てきたグループだ。司会は三宅裕司と相原勇。この番組のおかげで当時ものすごいバンドブームになった。沖縄のバンド「ビギン」もこの番組で出てきたグループだ。

  いい場面があちこちにちりばめられているが、全体としてみるとかなり中だるみしていると言わざるを得ない。「リアリズムの宿」で見せた独特の「間合い」やズレた感覚の笑い(よく「オフ・ビート感覚」と言われる)はここでは必ずしも効果を発揮していない。不思議空間ではなく女子高校生のごく日常的な感覚をリアルに描こうとしているからであり、最後の最後に盛り上がりを持ってきているので途中が間延びしているように感じてしまうからである。この辺は実に微妙だ。日常のリアルな生活感と間延びしたダラダラ感は紙一重だ。最後の山場までの描写は「犬猫」に近い。「珈琲時光」ほど何事もなく淡々としてはいないが、一方で「リアリズムの宿」のような非日常的な日常性、あのまっこと不思議な感覚でもない。無駄だと思える描写も多い。たとえば、冒頭と最後の頃に出てくる、文化祭実行委員と思われる男子生徒が女の子のビデオを撮っているシーン。なくても一向に差し支えない。終始淡々と乾いた笑いを交えつつ描くのならいいが、クライマックスを最後に設定しているだけに途中の盛り上がりも必要だった。ダラダラしたシーンをもっと切り詰め、その分何かを付け加えるべきだった。最後の盛り上がりを除いて全体にテンポが遅い。そこに山場での盛り上がりとの齟齬がある。たとえば、「ボレロ」のように少しずつテンポが速まり、次第に盛り上がってゆく演出にすればもっと引き締まった作品になったのではないか。テーマ・ソングであるブルーハーツの「リンダリンダ」は最初ゆっくりと始まり「リンダリンダ」で一気に盛り上がる。それが何回か繰り返されつつしだいに盛り上がってゆく構成だ。映画もそれに合わせるとよかったかもしれない。逆に日常のリアルな生活感を強調したかったならば本番の場面はさっと流し、文化祭後の場面も入れて終始淡々と描くべきだ。やたらと小ネタを交えて大げさに描いた「スウィング・ガールズ」に比べると、「リンダ リンダ リンダ」はなんでもないあたりまえな感覚や雰囲気にあふれ、格段にリアリティがある。その一方でダラダラとした展開が間延びした感覚を覚えさせる。やはり全体の構成に問題があるのだ。

 「スウィングガールズ」や「リンダ リンダ リンダ」のような元気な女の子がはじける映画が出てきたのはある意味で現実を反映しているのだろう。現実世界でも映画の中でも若い男たちは押しなべて脱力系である。女の子のほうが元気だ。音楽系の映画では「青春デンデケデケデケ」という映画があったが、これは時代がだいぶさかのぼる。男の子にまだ夢があった時代だ。今の男子はでれでれダラダラと情けないことこの上ない。そうしている間に女性がそれまで男子だけだった世界にどんどん入り込んでくる。

 この傾向は「リンダリンダ」をテーマ曲に選んだことにも反映している。「ドブネズミみたいに美しくなりたい。写真にはうつらない美しさがあるから~♪」と女の子たちが大声で歌う。ドブネズミを美しいという感覚。「写真にはうつらない美しさ」とは外面とは違う美しさを指している。カッコばかりにこだわるやわな男どもを尻目に女の子たちは目標を持ち着実にそれに向かって前進している。男どもがでれでれぐずぐずしているのは目標がないからだ。テレビドラマにそういう男がやたら出てくる。何かというとすぐ怒鳴ったり切れたりするのは弱さの表れだ。言い方を変えれば、女子のほうが大人なのだ。

  バンドのリーダー格である香椎由宇がその辺をよく体現している。バンドの創設メンバーでリードギターを務めていた丸本凛子(三村恭代)との確執を乗り越えて(いずれ仲直りする気配だ)、練習場を確保したり仲間を束ねたりと頑張っている。それでいてシャカリキでないところがいい。肩の力が抜けているということであって、決して脱力系ではない(「あ~あ、もうやめようよ」なんて誰も言い出さない)。顔がでかくやや太めの足がどっしりとした安定感を与える。しかもなかなかの美人だ。ギターを弾いている姿も結構様になっている。他のメンバーを含め、普通の女子高校生として実に自然に見える。「チルソクの夏」で感じた演技の未熟さはまったくない。これだけ様々なタイプの女の子をそろえ、しかもどの子も他の子の中に埋もれていない。この映画の成功の一部はキャスティングにあると言ってもいいだろう。

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コメント

kimion20002000さん コメントありがとうございました。
やはりいいですねこういう音楽映画は。僕は高校時代にこれほど一生懸命に練習したことはありませんでしたが、これだけ打ち込めるというのはうらやましくもあります。
途中のだらだら感と最後の疾走感。だらだらした部分には映画作りとして不満もありますが、まあ実際の生活はそんなもんでしょうね。しばらくこういう映画とは会っていません。時間があったら見直してみたい映画です。

こんにちは。
この作品もずっと前に、ゴブリンさんからはコメ&TBもらっているのに。
僕は、いまでも、この作品とか「下妻物語」とかあれば見たいですね。
レヴューには書いてないけど、アメリカのダンスとかストリートミュージックとか、ヒップホップとか、まあ学園ものの音楽やダンスを軸にした作品を10本ぐらい見ました。
ほとんどは、黒人や少数民族や白人の落ちこぼれたちの再生物語なんですけどね。
お話は単純だけど、撮影とかテンポはすごいノリがあるますし、やっぱり、定番の最後のハイライトではジーンと来ますけどね。
でも、「リンダ・リンダ・リンダ」みたいな作品はある意味で皆無です。
で、これは日本特有の日常の中のかったるさみたいな世界かもしれないけど、とてもいいことだと思うんですね。
別に学園と言うことに限定しているわけじゃないけど、邦画のエンターテイメントのかたちのひとつの流れなのかなぁ、と思ってるんです。
ハリウッドを背伸びして真似してもしょうがないし・・・(笑)

 ほんやら堂さん コメントありがとうございます。
 実は、僕も音楽は聴く一方で、楽器はだめです。
 ブルーハーツは前から気にはなっていたのですが、これまでCDを1枚も持っていませんでした。やっと先日中古店でベスト版をゲットしました。連休中にじっくり聞いてみるつもりです。

ゴブリン様
TB,コメントありがとうございました.
小生の息子がブルー・ハーツ命(!)で,自然と小生も隠れファンとなってしまいました.
バンド青春ものは好きです.小生も何か楽器やってたら良かったなーと,時に思うことあり.
ではまた

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