2005年公開映画マイ・ベストテン
今日『キネマ旬報』のベストテン号が発売された。毎年必ずベストテン号だけは買っている。もう20年以上そうしている。普段はよほどいい特集でもなければ買うことはない。
映画のベストテンは各種あるが、『キネマ旬報』のベストテンが有用なのは得票が入ったすべての映画が掲載されている点である。他のベストテンは文字通り10位までしか示されていない。これでは資料としての価値はない。僕は『キネマ旬報』のベストテンを、見逃した映画のチェックとその年の傾向を確認する材料に使っている。ここにほぼ見る価値のある作品が網羅されているからである。当然入ってしかるべきものが選外になっていることもあるが(例えば今回の「マラソン」)、それはほんのわずかである。ここに載っていなければほとんど無視して差し支えないだろう。順位そのものは大して意味は無い。納得の行く順序で並んでいたことなど一度もないのだから。
僕は映画館で映画を観ることは滅多にない。ほとんど9割以上はDVDで観ている。したがって2005年公開映画でめぼしいものをほぼ観終わるには、今年の夏ごろまでかかるだろう。しかしその頃に2005年のベストテンを出しても遅すぎる。そこで『キネマ旬報』ベストテン号の発売にあわせて、とりあえず2005年前半期のマイ・ベストテンを載せることにした。当然暫定的なベストテンで、順位は順次入れ替えてゆくことにする。
なお、今年ははじめて日本映画のベストテンを付けた。近年になく充実した年だったのでベストテンをつけてみたくなったしだい。2005年公開外国映画の概況については、あらためて別に書くことにする。
【2005年外国映画マイ・ベストテン】
1 亀も空を飛ぶ バフマン・ゴバディ監督
2 大統領の理髪師 イム・チャンサン監督
3 ヒトラー 最期の12日間 オリヴァー・ヒルシュビーゲル監督
4 海を飛ぶ夢 アレハンドロ・アメナーバル監督
5 ライフ・イズ・ミラクル エミール・クストリッツァ監督
6 ロード・オブ・ウォー アンドリュー・ニコル監督
7 天空の草原のナンサ ビャンバスレン・ダバー監督
8
9 キャロルの初恋 イマノル・ウリベ監督
10 ミリオンダラー・ベイビー クリント・イーストウッド監督
次 サイドウェイ アレクサンダー・ペイン監督
次 風の前奏曲 イッティスーントーン・ウィチャイラック監督
シンデレラマン ロン・ハワード監督
ヴェラ・ドレイク マイク・リー監督
コープス・ブライド ティム・バートン監督・製作
シン・シティ ロバート・ロドリゲス監督
ミリオンズ ダニー・ボイル監督
ランド・オブ・プレンティ ヴィム・ヴェンダース監督
Dearフランキー ショーナ・オーバック監督
やさしくキスをして ケン・ローチ監督
旅するジーンズと16歳の夏 ケン・クワピス監督
運命を分けたザイル ケビン・マクドナルド監督
ロング・エンゲージメント ジャン・ピエール・ジュネ監督
ビフォア・サンセット リチャード・リンクレイター監督
きみに読む物語 ニック・カサヴェテス監督
ラヴェンダーの咲く庭で チャールズ・ダンス監督
ボーン・スプレマシー ポール・グリーングラス監督
マゴニア イネケ・スミツ監督
コーラス クリストフ・バラティエ監督
わが家の犬は世界一 ルー・シュエチャン監督
【2005年日本映画マイ・ベストテン】
日本映画は10位までほとんど横一線。どれが一位でもおかしくない。とりあえず並べてみただけ。
1 メゾン・ド・ヒミコ 犬童一心監督
2 運命じゃない人 内田けんじ監督
3 ALWAYS三丁目の夕日 山崎貴監督
4 パッチギ 井筒和幸監督
5 村の写真集 三原光尋監督
6 フライ、ダディ、フライ 成島出監督
7 リンダ リンダ リンダ 山下敦弘監督
8 いつか読書する日 緒方明監督
9 青空のゆくえ 長澤雅彦監督
10 カーテンコール 佐々部清監督
次 NANA 大谷健太郎監督
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