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2005年9月18日 (日)

中国旅行記――中国の旅は驚きの連続だ

_3  1週間ほど出張で中国に行ってきました。滞在したのは内蒙古のフフホトと大連です。では、お約束の旅行記をお届けします。

  中国に行ってまず驚くのは交通状態。はっきり言って全くの無政府状態だ。ほんの10年ほど前までは自転車の大部隊が道路を占領している映像をよく見かけたが、今は車が急増して道路状態は混乱の極に達している。急に車が増えたので対応が追いつかないのだろう。車はともかく自転車も歩行者も信号を守ろうなどという気は全くない。車、自転車、バイク、人が入り乱れて道を行き来する。しかもそのそれぞれの数が半端ではない。
  主要な道路はどこも道幅が広い。片側4車線から5車線もある。横断歩道がなくても中国人は平気でこの広い道を渡る。だが日本人にとってそこを歩いてわたるのには勇気がいる。何せ広すぎて一気には渡れない。車がびゅんびゅん通る道の真ん中に立っている人を何度も見た。しかも中国は右側通行だから、日本とは逆から車が来る。この感覚に慣れるのにも時間がかかる。中国経験の豊富な日本人同僚に、道を渡るときは中国人の後についてゆけと教えられた。17
    移動は基本的にタクシーだったが(初乗り料金が8元だから120円程度で安い)、乗っていて何度も肝を冷やすような場面を経験した。しかし運転手には日常茶飯事なのだろう。平気で車や人すれすれに走ってゆく。仕事の関係で狭い道の両側に露店がぎっしり並んでいるところを何度も通ったが、人であふれているその道にタクシーは強引に入ってゆく。信じられない。怖くてとても自分では運転できないと思った。
(左上の写真はフフホトの通り。混んでいる時はこんなものじゃない。右は大連の市街電車。)


 今回は内蒙古のフフホトと遼東半島の大連市を回った。フフホトは人口200万。日本の1_1 感覚では大都会だ。大連にいたっては人口600万。とてつもない大都会である。大連に行ってまず驚くのは高層ビルがいたるところににょきにょきと建っていることだ。中国は地震がないので高層ビルが建てられる。経済発展の波に乗って巨大ビルが次から次へと出現する。同僚から毎年来るたびに古い家が並ぶ地域がなくなり、そこに新しいビルが出来ていると聞いた。アメリカの1920年代さながらだ(摩天楼が出現したのはこの時代)。後から後から作られるので、既に倒産した高層ビルも幾つかある。

   中国の経済発展の勢いを一番感じたのは星海広場へ行ったときだ。市_9電を降りて広場に向かうと、見渡す限り続く広大な地域に出る。左側には超高層の近代的ビルが4棟並んで立っている(右の写真)のが目に入る。かなり距離はあるが相当な高さである事は分かる。その左隣にはクリスタル・パレスの様な総ガラス張りの巨大な建物がある。こちらは同僚によれば、去年はなかったそうだ。右側を見れば巨大なマンション群が建ち並んでいる。後で中国の人に聞いたが、ここには中国中の金持ちが集まってくるそうだ。4棟の超高層ビルには温泉が付いているという。唖然とする。

_15

 

   売店でジュースを買って飲んでみた。昔懐かしいオレンジジュースの味だ。公園自体はフランス庭園風に左右対称の幾何学的配置になっている(左上の写真)。バスで団体客も来ている。海には遊覧船も浮かんでいる。公園広場自体も広大だが、丘の上の巨大マンション群まで含めるととんでもない広さだ。丘の上の巨大マンションの_13隣には西洋のお城の様な建物もある(左下の写真)。確か貝の博物館だそうである。中国の経済発展の目覚しさ、力強さをまざまざと見せ付けられた感じだ。経済の新陳代謝が盛んな証拠だ。

 

 

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   その巨大建造物の下には貧しい人たちもいる。中山広場に面した旧中山ホテルの横に少数民族と思われる女性が子供をかかえて階段の下にうずくまるように座っていた。仕事を終えて戻ってきたときもまた同じところに同じ姿勢で座っていた。
   フフホトにいたとき金剛座舎利宝塔と大召寺を見て回った。後者は大きくて立派なお寺だった。よく映画で見る手でくるくる回すドラムの様なものに初めて触った。意外にも真鍮で出来ていた。ところどころへこんでいる。寺から出ると両足のない人、両手の先がない人などが金をせびっていた。昔上野駅にも傷病兵がよくいたことを思い出した。(右は金剛座舎利宝塔)

_10 しかし一番印象的だったのは金剛座舎利宝塔から大召寺に行く途中に通った貧民街のような所だ(左の写真)。映画で見るようなみすぼらしい建物が並んでいる。一部はこわされて新しいビルが建っている。いずれは全部消えてゆくのだろう。家にトイレがなく、共同便所が何箇所かある。このようなスラム街を実際に見るのは初めてだ。
   大連駅近くから市街電車に乗って星海広場へ行ったときも途中相当に古い町並みを通った。フフホトで見た貧民街ほどではないが、今の日本ではまず見かけないみすぼらしい家々だ。薄汚れた壁の家々、看板が外れて鉄の枠だけが残っている商店。ほんの少し前までの中国ではこんな建物が大半だったのだろう。ところどころ廃墟の様な建物があったり、壊されてレンガの山になっている所もあった。スクラップ・アンド・ビルド。貧しさと近代化が隣り合っている。なんとも奇妙な光景だ。

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   大連のロシア人街に行った(右の写真)。途中線路をまたぐ橋を渡るが、この橋の上でも見るからに貧しそうな人たちがとても売れそうにない品物を並べて売っていた。橋の下を覗くと線路脇にいろいろなものが捨てられていた。橋を渡りきると、その先がロシア人街だった。昔のものを再現したもので、ほとんどは人が住んでいないそうだ。道の両側にみやげ物を売る露店が並んでいる。さながら浅草の仲見世通りといった感じだ。

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コメント

初めまして。
TBを頂きましたariaです^^
大連の事よくまとまっています。
凄いです!

とても可愛いblogですね♪
映画がお好きなのですね。
今週末から一時帰国をするので
何か映画を観たいなぁ・・と
思っています。
何かお薦めの映画はありますか?

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