2025年第2クール(4~6月)に観たTVドラマ 採点表
ここ数年地上波テレビのドラマ数が大幅に増えている。衛星放送も同じかもしれないが、こちらは契約していないので分からない。衛星放送はともかく、地上波でドラマが増えたのは動画配信の普及とコロナ禍が関係していると思われる。まず、この二つは時期的にほぼ重なっている。もう一つの根拠は、テレビ番組で動画配信のコンテンツに向いているのはNHKの特集や教養番組、そしてドラマやアニメだからだ。バラエティーショーなどは繰り返し見ようとは思わないし、あるいは見逃したからといってわざわざ配信で観ようとは思わないからだ。まさに使い捨て。テレビがつまらなくなったのは、こういうつまらない番組が増えたからだ。とりわけ年間4クールあるドラマ・サイクルの切り替わり時期によく放送される長いばかりのだらだらとした特別番組はろくでもないものばかりだ(ろくに観てもいないのにこう言うのもなんだが)。
その点ドラマやアニメは映画と同じように配信向きである。つまり映画同様、二次利用ができるコンテンツなのである。おそらくテレビ局はそこに目をつけたのだ。それを後押ししたのはコロナ禍で家にいる時間が長くなったことである。配信でテレビ・ドラマを一気見して過ごした人は少なくないだろう。それは見方を変えれば、テレビ・ドラマの質も観客を飽きさせないほどに上がってきているということである。この数年日本の社会は土台からどんどん崩れてきており、生き辛さや息苦しさを感じている人は多いだろう。それに呼応するように、ドラマは意欲的に社会問題を取り込み、かなり前向きに生きる人たちを描くようになってきた(その一方で社会の歪みを受け身的に反映して、やりきれないほど暗い番組ももちろんあるが)。おそらくこういう事情が、テレビ・ドラマが増えていることの背景として存在しているのではないか。
映画については毎月観た映画の採点表を掲載していますが、テレビ・ドラマは一定期間続くので、年間の4つのクールごとにTVドラマの採点表を掲載します。作品については「新作編(その年の当該クールに放送されたドラマ)」と「旧作編」に分け、同じ評価点は全て横並び、製作年代順かつ五十音順に並べてあります。
【2025年に放送されたドラマ】
「続・続・最後から二番目の恋」(2025)日本 ★★★★★
「しあわせは食べて寝て待て」(2025)日本 ★★★★☆
「ソロ活女子5」(2025)日本 ★★★★☆
「対岸の家事~これが、私の生きる道!~」(2025)日本 ★★★★☆
「キャスター」(2025)日本 ★★★★△
「人事の人見」(2025)日本 ★★★★△
「ススキノ・インターン~マーケ学生ユキナの、スナック立て直し記~」(2025)日本 ★★★★△
「ダメマネ! ―ダメなタレント、マネジメントします―」(2025)日本 ★★★★△
「Dr.アシュラ」(2025)日本 ★★★★△
「アストリッドとラファエル5」(2024)フランス ★★★★△
「イグナイト」(2025)日本 ★★★★
「いつかヒーロー」(2025)日本 ★★★★
「彼女がそれも愛と呼ぶなら」(2025)日本 ★★★★
「恋は闇」(2025)日本 ★★★★
「魔物」(2025)日本 ★★★★
「ザ・ピット/ピッツバーグ救急医療室」(2025)アメリカ ★★★★
「あなたを奪ったその日から」(2025)日本 ★★★★▽
「天久鷹央の推理カルテ」(2025)日本 ★★★☆
「パラレル夫婦」(2025)日本 ★★★
「ミッドナイト屋台~ラ・ボンノォ~」(2025)日本 ★★★☆
「ムサシノ輪舞曲」(2025)日本 ★★★
「地震のあとで」(2025)日本 ★★★
【2025年より前に放送されたドラマ】
「エンジェルフライト 国際霊柩送還士」(2023)日本 ★★★★△
「東京貧困女子。‐貧困なんて他人事だと思ってた‐」(2023)日本 ★★★★☆
「だから殺せなかった」(2022)日本 ★★★★
「埋もれる殺意 ~30年目の贖罪」(2021)イギリス ★★★★☆
「大豆田とわ子と三人の元夫」(2021)日本 ★★★★☆
「リセット ~運命をさかのぼる1年~」(2020)韓国 ★★★★△
「家族狩り」(2014)日本 ★★★★△
「トクソウ」(2014)日本 ★★★★
「猫弁と透明人間」(2013)日本 ★★★★△
「猫弁~死体の身代金~」(2012)日本 ★★★★△
「警察署長」(1983)アメリカ ★★★★☆