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2022年7月16日 (土)

私家版 Who’s Who その1 江口のりこ

【江口のりこ】1980年生まれ、兵庫県姫路市出身

 いつの時代にも売れっ子はいるが、この1,2年で際立って注目度を挙げた女優を個人的に挙げると江口のりこと市川実日子である。市川実日子はだいぶ前から個人的に好きだったが、世間的にはあまり注目されてはいなかったように思う。それがこの数年なぜか引っ張りだこの売れっ子ぶり。やっと彼女の時代が来たかとうれしい限りだ。

一方、江口のりこの存在を意識し始めたのは去年かせいせい一昨年あたりからかもしれない。とりわけ気に入ったのは「悪女(わる)~働くのがカッコ悪いなんて誰が言った?」。それまでは黒ずくめの服が似合って、怖いがどこか憎めないという役柄が多いという印象だった。そのイメージを覆したのが「悪女(わる)~働くのがカッコ悪いなんて誰が言った?」で演じた主人公(今田美桜)の上司役。ドレスアップするとこんなに魅力的な女性になるのかと正直驚いた。おちゃめな面も見られて、すっかり彼女の魅力にはまってしまった。

 彼女に注目しているのは何も僕だけではないと感じたのは朝日新聞に載ったあるアンケートを見た時だ。朝日新聞別刷「be」 2022年5月28日付「今こそ!見たい」シリーズの<女性の名脇役ランキング>で1位に選出されたのである。それも2位以下を引き離してダントツの1位。ちなみにベスト10を挙げておく。

1位 江口のりこ
2位 木村多江
3位 キムラ緑子
4位 余貴美子
5位 吉田羊
6位 宮本信子
7位 戸田恵子
8位 濱田マリ
9位 市川実日子
10位 木村佳乃

 錚々たる面々である。市川実日子も9位に入っているのがうれしい。やはりここ数年の活躍ぶりが反映されているのだろう。さて、話題を江口のりこに戻すと、これだけうまい女優がどうしてつい最近まで視野に入ってこなかったのかとずっと疑問に思っていた。その理由として一番考えられる可能性は、舞台中心に活躍していて、テレビに出演するようになったのは最近になってからだからではないかというもの。上記アンケートの記事によると、どうやらその推測は当たっていたようだ。劇団東京乾電池で最初は活躍していたらしい。そこから徐々に映画、テレビまで手を広げるようになったようだ。

 僕がこれまで観てきた範囲では映画よりもテレビ・ドラマの方が多い。最後にお気に入りリストを付けるが、役柄としては普段は目立たないが、これという時にズバッと的を射た発言をするというのが多いように思う。まさに名脇役という存在だが、なんと主演作もある!「ソロ活女子のススメ」がそれ。1話25分程度だが、主演なので江口のりこをたっぷり堪能できる。ファンにとってはまさに至福の時。これと先に名前を挙げた「悪女(わる)~働くのがカッコ悪いなんて誰が言った?」が現時点では彼女の代表作だと個人的には思っている。

 映画は今のところ5本しか観ていないが、テレビ・ドラマに比べると印象が薄いのは否めない。ここでは1本だけ挙げておきたい。「横道世之介」という映画だ。江口のりこはほんのちょっとしか登場しない。主人公(高良健吾)がある人物のアパートを訪ねて行ったときに、隣の部屋の窓から顔をのぞかせるだけの役である。しかしそれだけでものすごい存在感を醸し出している。頭しか出てこないのにしっかりと江口のりこらしさをアピールしていた。この場面を観てある有名女優のエッセイの一節を思い出した。高峰秀子の名著『私の渡世日記 上巻』(文春文庫)にこれと似たような場面が描かれている。高峰秀子が豊田四郎監督の「小島の春」(1940)の完成試写を観た時の話である。

 私が身を乗り出したのは・・・あるハンセン病患者を訪ねる場面であった。たぶん、醜く崩れた顔をさらしたくないためだろう、あくまでも女医に、つまりカメラに背を向けたまま、物干し竿から洗濯物を取り込む女の、その演技のずばぬけた上手さ、巧みさ、素晴らしさ!・・・私はうめいた。「これこそ演技だ!私が求めて、見たこともなかった芝居がここにあった!・・・こんなうまい俳優がこの世に居るとは知らなかった。チキショー!誰だお前は。いったい、どこのどいつなんだ!」
 それが杉村春子という名女優と私との出会いであった。(p.268)

 

<TVドラマ おすすめベスト5> 江口のりこの演技で選んでいますが、星数は作品全体に対する評価です。

「悪女(わる)~働くのがカッコ悪いなんて誰が言った?」(2022) ★★★★☆
「ソロ活女子のススメ」(2021)★★★★☆
「その女ジルバ」(2021)★★★★☆
「半沢直樹」(2020) ★★★★☆
「名もなき毒」(2013) ★★★★☆

<映画> おすすめは「横道世之介」1本だけですが、それでは寂しいので、これまで観た5本を全て並べておきます。

「仮面病棟」(2020) 木村ひさし監督 ★★★★▽
「彼らが本気で編むときは、」(2013)荻上直子監督 ★★★★△
「横道世之介」(2012)沖田修一監督、日本 ★★★★△ 
「ハッピー・フライト」(2008)矢口史靖監督 ★★★★☆
「百万円と苦虫女」(2008)タケダユキ監督 ★★★★

 

 

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