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2021年5月

2021年5月29日 (土)

これから観たい&おすすめ映画・BD(21年6月)

【新作映画】公開日
5月12日
 「くれなずめ」(2021)松居大悟監督、日本
 「大綱引の恋」(2020)佐々部清監督、日本
5月15日
 「グンダーマン 優しき裏切り者の歌」(2018)アンドレアス・ドレーゼン監督、ドイツ
5月21日
 「茜色に焼かれる」(2021)石井裕也監督、日本
 「お終活 熟春!人生、百年時代の過ごし方」(2021)香月秀之監督、日本
 「いのちの停車場」(2021)成島出監督、日本
 「やすらぎの森」(2019)ルイーズ・アルシャンボー監督、カナダ
5月22日
 「ペトルーニャに祝福を」(2019)テオナ・ストゥルガル・ミテフスカ監督、北マケドニア・他
5月27日
 「クルエラ」(2021)クレイグ・ギレスピー監督、アメリカ
5月28日
 「アメリカン・ユートピア」(2020)スパイク・リー監督、アメリカ
 「5月の花嫁学校」(2020)マルタン・プロヴォ監督、フランス
 「明日の食卓」(2021)瀬々敬久監督、日本
 「HOKUSAI」(2020)橋本一監督、日本
 「アメイジング・グレイス/アレサ・フランクリン」(2018)シドニー・ポラック撮影、米
 「ローズメイカー 奇跡のバラ」(2020)、ピエール・ピノー監督、フランス
6月1日
 「女たち」(2021)内田伸輝監督、日本
6月4日
 「グリーンランド 地球最後の2日間」(2020)リック・ローマン・ウォー監督、米・英
 「カムバック・トゥ・ハリウッド!!」(2020)ジョージ・ギャロ監督、アメリカ
 「コンティニュー」(2021)ジョー・カーナハン監督、アメリカ
 「田舎司祭の日記」(1950)ロベール・ブレッソン監督、フランス
 「幸せの答え合わせ」(2018)ウィリアム・ニコルソン監督、イギリス
 「トゥルーノース」(2020)清水ハン栄治監督、日本・インドネシア
6月5日
 「デニス・ホー ビカミング・ザ・ソング」(2020)スー・ウィリアムズ監督、アメリカ
 「戦火のランナー」(2019)ビル・ギャラガー監督、アメリカ
6月11日
 「逃げた女」(2020)ホン・サンス監督、韓国
 「ブラックバード 家族が家族であるうちに」(2019)ロジャー・ミッシェル監督、米・英
 「劇場アニメ映画 漁港の肉子ちゃん」(2021)渡辺歩監督、日本
6月12日
 「ベル・エポックでもう一度」(2019)ニコラ・ブドス監督、フランス
6月18日
 「RUN/ラン」(2020)アニーシュ・チャガンティ監督、アメリカ
 「グリード ファストファッション帝国の真実」(2019)マイケル・ウィンターボトム監督、英
 「青葉家のテーブル」(2021)松本壮史監督、日本

【新作DVD・BD】レンタル開始日
6月2日
 「アーニャは、きっと来る」(ベン・クックソン監督、イギリス・ベルギー)
 「カポネ」(ジョシュ・トランク監督、アメリカ・カナダ)
 「キーパー ある兵士の奇跡」(マルクス・H・ローゼンミュラー監督、イギリス・ドイツ)
 「チィファの手紙」(岩井俊二監督、中国)
 「メイキング・オブ・モータウン」(ベンジャミン&ゲイブ・ターナー監督、英・米)
 「燃ゆる女の肖像」(セリーヌ・シアマ監督、フランス)
 「Swallowスワロウ」(カーロ・ミラベル・デイヴィス監督・米・仏)
 「ニッティングヒルの洋菓子店」(エリザ・シュローダー監督、イギリス)
6月4日
 「ニューヨーク 親切なロシア料理店」(ロネ・シェルフィグ監督、デンマーク・カナダ・他)
 「ファヒム パリが見た奇跡」(ピエール・フランソワ・マルタン・ラヴァル監督、仏)
 「滑走路」(大庭功睦監督、日本)
6月16日
 「鬼滅の刃 無限列車編」(2020)外崎春雄監督、日本
6月18日
 「あの頃。」(今泉力哉監督、日本)
6月23日
 「天外者(てんがらもん)」(田中三敏監督、日本)
7月2日
 「鵞鳥湖の夜」(ディアオ・イーナン監督、中国・フランス)
 「靴ひも」(ヤコブ・ゴールドヴァッサー監督、イスラエル)
 「KCIA 南山の部長たち」(ウ・ミンホ監督、韓国)
 「ソニア ナチスの女スパイ」(イェンス・ヨンソン監督、ノルウェー)
 「チャンシルさんには福が多いね」(キム・チョヒ監督、韓国)
 「天空の結婚式」(アレッサンドロ・ジェノヴェージ監督、イタリア)
 「天国に違いない」(エリア・スレイマン監督、仏・カタール・独・トルコ・パレスチナ)
 「どん底作家の人生に幸あれ!」(アーマンド・イアヌッチ監督、イギリス・アメリカ)
 「100日間のシンプルライフ」(フロリアン・ダーヴィト・フィッツ監督、ドイツ)
 「ベイビーティース」(シャノン・マーフィ監督、オーストラリア)
 「マーメイド・イン・パリ」(マチアス・マルジウ監督、フランス)
7月7日
 「聖なる犯罪者」(ヤン・コマサ監督、ポーランド・フランス)
 「ホモ・サピエンスの涙」(ロイ・アンダーソン監督、スウェーデン・ドイツ・ノルウェー)
 「野球少女」(チェ・ユンテ監督、韓国)
7月14日
 「花束みたいな恋をした」(土井裕泰監督、日本)

【旧作DVD・BD】発売日
5月25日
 「道化師の夜」(1953) イングマール・ベルイマン監督、スウェーデン
5月26日
 「スピード」(1994) ヤン・デ・ボン監督、アメリカ
 「スリー・ビルボード」(2017) マーティン・マクドナー監督、アメリカ
5月28日
 「モーターサイクル・ダイアリーズ」(2004) ウォルター・サレス監督、英・米
6月9日
 「ジャン=ポール・ベルモンド傑作選 Blu-ray BOX 1 冒険ロマンス編」(1975~81)
  収録作品:「大頭脳」「大盗賊」「オー!」「ムッシュとマドモアゼル」
7月16日
 「ベルヴィル・ランデブー」(2002) シルヴァン・ショメ監督、フランス・ベルギー・カナダ

*色がついているのは特に注目している作品です。

 

 

2021年5月10日 (月)

ゴブリンのこれがおすすめ 60 シンガー・ソングライター 国内編

青柳拓次「たであい」
新良幸人+サトウユウ子「浄夜」
RC.サクセション(忌野清志郎)「初期のRC.サクセション」
アンジェラ・アキ「ホーム」
家入レオ「LEO」
五輪真弓「少女」
  〃 「恋人よ」
稲葉喜美子「倖せの隣」
井上陽水「心もよう」
  〃 「氷の世界」
  〃 「9.5カラット」
  〃 「センチメンタル」
井上陽水&奥田民生「ダブル・ドライブ」
忌野清志郎「シングズ・ソウル・バラッド」
上田知華とカリョービン「I Will」
      〃    「ゴールデン・ベスト」
植村花菜「いつも笑っていられるように」
宇多田ヒカル「First Love」
EPO「ゴールデン・ベスト」
UA 「ゴールデン・グリーン」
 〃「泥棒」
 〃「ファイン・フェザーズ・メイク・ファイン・バーズ」
 〃「ネフューズ」
大島保克「島時間」
大瀧詠一「ロング・ヴァケーション」
大貫妙子「シニフィエ」
  〃 「ピュア・アコースティック」
  〃 「ブックル・ドレイユ」
  〃 「ライブラリー アンソロジー 1973-2003」
  〃 「ロマンティーク」
奥山みなこ「ワン・バイ・ワン」
小谷美沙子「i」
  〃  「PROFILE」
  〃  「adore」
鬼束ちひろ「インソムニア」
  〃  「This Armor」
  〃  「ジ・アルティメイト・コレクション」
  〃  「LAS VEGAS」
kaco「身じたく」
加藤和彦「ぼくのそばにおいでよ」
川江美奈子「この星の鼓動」
  〃  「時の自画像」
木下美紗都「それからの子供」
木村カエラ「8 EIGHT 8」
 〃  「KAELA」
清家千晶「トーキョー・エスケープ・ミュージック」
キロロ「長い間~キロロの森」
 〃 「好きな人~キロロの空」
 〃 「キロロのうた」
 〃 「ワンダフル・デイズ」
Cocco「ベスト・裏ベスト・未発表曲」
 〃 「きらきら」
 〃 「ベスト」
斉藤和義「ベスト/ゴールデン・デリシャス」
 〃 「35ストーンズ」
 〃 「青春ブルース」
 〃 「カラー」
SAKURA「シシラ」
   〃  「ラバー・ライト」
笹川美和「まよいなく」
  〃 「夜明け」
沢田知可子「マチュア・ヴォイス」
椎名林檎「三文ゴシップ」
柴山一幸「君とオンガク」
ジャスミン「イエス」
白鳥英美子「グレース」
  〃  「彩り」
  〃  「アメイジング・グレイス」
  〃  「クロス・マイ・ハート」
スガシカオ「シュガーレス」
杉瀬陽子「音画」
Superfly(越智志帆)「ワイルド・フラワーズ&カバー・ソングズ」
関取花「君によく似た人がいる」
曽我部恵一「おはよう」
  〃  「瞬間と永遠」
  〃  「ブルー」
sowan song「抱きしめたい」
高田渡「ごあいさつ」
滝沢朋恵「私、半分になって」
竹井詩織里「second tune ~世界止めて~」
竹内まりや「スーベニール」
  〃  「ヴァラエティ」
  〃  「クワイエット・ライフ」
  〃  「リコレクション」
橘いずみ「どんなに打ちのめされても」
寺尾沙穂「御身」
寺岡呼人「ラプソディー」
中島みゆき「転生」
  〃  「I Love You 答えてくれ」
  〃  「時代 Time goes around」
  〃  「シングルズ」
  〃  「予感」
中村中「天までとどけ」
中村一義「太陽」
二階堂和美「にじみ」
  〃  「二階堂和美のアルバム」
元ちとせ「ノマド・ソウル」
 〃 「ハナダイロ」
 〃 「オリエント」
  〃 「ハイヌミカゼ」
長谷川健一「凍る炎」
橋本一子「ターンド・パースペクティヴ」
 〃 「ナジャナジャ」
 〃 「ハイ・エキセントリック」
 〃 「ビューティ」
畠山美由紀「歌で逢いましょう」
 〃  「クロニクル」
 〃  「サマー・クラウズ、サマー・レイン」
 〃  「ダイヴィング・イントゥ・ユア・マインド」
 〃  「フラジャイル」
 〃  「リフレクション」
 〃  「レイン・フォールズ」
 〃  「わたしのうた」
浜田真理子「あなたへ」
  〃  「月の記憶」
  〃  「mariko live~月の記憶~2002」
  〃  「MARIKO」
  〃  「ラヴ・ソング」
原田郁子「銀河」
  〃 「ケモノと魔法」
一青窈「月点心」
 〃 「&」
平井堅「ライフ・イズ・・・」
 〃 「フェイキン・ポップ」
平原綾香「フロム・トゥ」
  〃 「オデッセイ」
  〃 「そら」
  〃 「パス・オブ・インディペンデンス」
藤原さくら「グッド・モーニング」
古内東子「ストレンクス」
BONNIE PINK「ヘブンズ・キッチン」
松任谷由実「悲しいほどお天気」
  〃  「ひこうき雲」(荒井由実)
  〃  「ユーミン・ヒストリー」(荒井由実)
  〃  「流線形 ’80」
美雪「フォトランダム」
ものんくる「飛ぶものたち、這うものたち、歌うものたち」
森山良子「あなたへのラブソング」
  〃 「”We shall overcome” を歌った日」
  〃 「カルヴァドスの風」
  〃 「ベスト・コレクション」
  〃 「ザ・ベスト」
矢井田瞳「キャンドライズ」
  〃 「ダイヤモンド」
  〃 「シングル・コレクション」
  〃 「ヒア・トゥデイ・ゴーン・トゥマロウ」
  〃 「I / flancy」
矢野顕子、上原ひろみ「ゲット・トゥゲザー~ライブ・イン・東京」
やもり(森山良子&矢野顕子)「あなたと歌おう」
山下達郎「ポケット・ミュージック」
  〃 「レアリティーズ」
  〃 「アルチザン」
  〃 「JOY」
  〃 「僕の中の少年」
  〃 「ムーングロウ」
  〃 「ソノリテ」
  〃 「コージー」
  〃 「オン・ザ・ストリート・コーナー 2」
山田杏奈「カラフル」
YUI「I LOVED YESTERDAY」
 〃「キャント・バイ・マイ・ラヴ」
又紀仁美「キス・イン・ザ・レイン」
吉田省念「黄金の館」
吉田拓郎「青春の詩」
 〃  「元気です」
 〃  「午前中に・・・」
吉田美奈子「ステイブル」
吉野千代乃「レイン・バラード」
  〃  「ジャーニー・トゥ・ラブ」
VA(奥田民生、鈴木慶一、大貫妙子、宮沢和史、矢野顕子)「ライブ ビューティフル・ソングズ」

 

 かなりの枚数を列挙してはあるが、網羅的というにはまだほど遠い。杏里、稲垣潤一、小椋佳、岡村孝子、辛島美登里、小坂明子、小坂恭子、さだまさし、佐野元春、椎名林檎、髙橋真梨子、松山千春、南こうせつ、山崎ハコ、渡辺真知子など大物が多数ぬけている。評価点を付ける前に買ったものが多く、聞き直す時間的余裕がなかったからだ。あるいはリストに入ってはいるが、同じ理由で主要作品がまだ抜け落ちている人も少なくない。そうそう、レコードで持っている場合も結構あるので(CDを買い足していないものが少なからずある、もちろん洋楽の場合も同様)、聞き直せないものがある。だいぶ処分したが、レコードはまだ数千枚残っている。レコード・プレーヤーもあるが、普段ステレオにつないでいないので、今はほとんど宝の持ち腐れだ。中古で安く買う主義なので、当然新しいシンガーも少ない。まあ、適宜追加してゆけばいいという軽い気持ちで踏み切った。
 面白いことに外国のCDはカタカナ表記のタイトルが多いのに、日本人のCDにはアルファベット表記のタイトルが少なくない。本多勝一の言う植民地意識がまだ抜けないせいなのか、英語表記の方がかっこいいという意識がこの世界では根強い。それでいてフランス語やロシア語、スペイン語などは読めないと思うからかカタカナ表記、または日本語表記にする。中国のCDもそのまま漢字を使うことはない。まあ、そんなことはともかく、ここではアルファベット表記になっているものも極力カタカナ表記にしてあることをお断りしておく。
 なお、ベスト盤などは通常何種類も出ているので、レーベル名や発売年などを明記すべきだが、面倒なのでそのままにしてある。

 

2021年5月 1日 (土)

先月観た映画 採点表(2021年4月)

「万引き家族」(2018)是枝裕和監督、日本 ★★★★☆
「デトロイト」(2017)キャスリン・ビグロー監督、アメリカ ★★★★☆
「ぼくの名前はズッキーニ」(2016)クロード・バラス監督、スイス・フランス ★★★★☆
「愛を積むひと」(2015)朝原雄三監督、日本 ★★★★☆
「ドレッサー」(2015)リチャード・エアー監督、イギリス(TVM) ★★★★☆
「社葬」(1989)舛田利雄監督、日本 ★★★★☆▽
「ヒトラーに屈しなかった国王」(2016)エリック・ポッペ監督、ノルウェー ★★★★△
「モリのいる場所」(2017)沖田修一監督、日本 ★★★★△
「ローズの秘密の頁」(2016)ジム・シェリダン監督、アイルランド ★★★★△
「はちどり」(2018)キム・ボラ監督、韓国 ★★★★△
「博士と狂人」(2018)P・B・シェムラン監督、英・アイルランド・仏・アイスランド ★★★★△
「横堀川」(1966)大庭秀雄監督、日本 ★★★★△
「春江水暖」(2019)グー・シャオガン監督、中国 ★★★★△
「青天の霹靂」(2014)劇団ひとり監督、日本 ★★★★△
「82年生まれ、キム・ジヨン」(2019)キム・ドヨン監督、韓国 ★★★★△
「ヴィクトリア女王 最期の秘密」(2017)スティーヴン・フリアーズ監督、英・米 ★★★★△
「罪の声」(2020)土井裕泰監督、日本 ★★★★△
「わたしたち」(2015)ユン・ガウン監督、韓国 ★★★★△
「夢見るように眠りたい」(1986)林海象監督、日本 ★★★★△
「夜明けの祈り」(2016)アンヌ・フォンテーヌ監督、フランス・ポーランド ★★★★△
「ニンゲン合格」(1999)黒沢清監督、日本 ★★★★△
「マヌケ先生」(1998)大林宣彦、内藤忠司監督、日本 ★★★★△
「麻雀放浪記」(1984)和田誠監督、日本 ★★★★△
「あつもの 杢平の秋」(1999)池端俊策監督、日本 ★★★★
「閉鎖病棟 -それぞれの朝-」(2019)平山秀幸監督、日本 ★★★★
「ヒトラーを欺いた黄色い星」(2017)クラウス・レーフレ監督、ドイツ ★★★★
「奇蹟がくれた数式」(2015)マシュー・ブラウン監督、イギリス ★★★★
「夏時間」(2019)ユン・ダンビ監督、韓国 ★★★★
「善悪の刃」(2017)キム・テユン監督、韓国 ★★★★
「飛べ!ダコタ」(2013)油谷誠至監督、日本 ★★★★
「男はつらいよ 葛飾立志篇」(1975)山田洋次監督、日本 ★★★★
「廃市」(1984)大林宣彦監督、日本 ★★★★
「リトルパフォーマー 風の鼓動」(2015)六車俊治監督、日本 ★★★★
「夏の庭 The Friends」(1994)相米慎二監督、日本 ★★★★
「凪の海」(2020)早川大介監督、日本 ★★★★
「木曜組曲」(2001)篠原哲雄監督、日本 ★★★★
「スクール・デイズ」(2011)マイケル・パヴォーネ監督、アメリカ ★★★★
「ルーム」(2015)レニー・アブラハムソン監督、アイルランド・カナダ ★★★★▽
「ブレードランナー ディレクターズ・カット版」(1992)リドリー・スコット監督、米 ★★★★▽
「瀬戸内少年野球団 青春篇 最後の楽園」(1987)三村晴彦監督、日本 ★★★

主演男優
 5 イアン・マッケラン「ドレッサー」
   アンソニー・ホプキンス「ドレッサー」
   山崎努「モリのいる場所」
   イェスパー・クリステンセン「ヒトラーに屈しなかった国王」
   佐藤浩市「愛を積むひと」
   ショーン・ペン「博士と狂人」
   メル・ギブソン「博士と狂人」
   緒方拳「社葬」
   大泉洋「青天の霹靂」
   劇団ひとり「青天の霹靂」
   ウィル・ポールター「デトロイト」
   笑福亭鶴瓶「閉鎖病棟 -それぞれの朝-」
   リリー・フランキー「万引き家族」
   チョン・ウ「善悪の刃」
   小栗旬「罪の声」
   星野源「罪の声」
 4 アルジー・スミス「デトロイト」
   デヴ・パテル「奇蹟がくれた数式」
   アリ・ファザール「ヴィクトリア女王 最期の秘密」

主演女優
 5 ジュディ・デンチ「ヴィクトリア女王 最期の秘密」
   樋口可南子「愛を積むひと」
   倍賞千恵子「横堀川」
   ルーニー・マーラ「ローズの秘密の頁」
   チョン・ユミ「82年生まれ、キム・ジヨン」
   ヴァネッサ・レッドグレーヴ「ローズの秘密の頁」
 4 鈴木京香「木曜組曲」
   原田美枝子「木曜組曲」
   ルー・ドゥ・ラージュ「夜明けの祈り」
   チェ・ジョンウン「夏時間」
   パク・シフ「はちどり」
   早間千尋「リトルパフォーマー 風の鼓動」
   チェ・スイン「わたしたち」

助演男優
 5 柄本明「愛を積むひと」
   中村扇雀「横堀川」
   鹿賀丈史「麻雀放浪記」
   ジェレミー・アイアンズ「奇蹟がくれた数式」
   江守徹「社葬」
   加藤健一「麻雀放浪記」
   小沢昭一「横堀川」
 4 ジョン・ボイエガ「デトロイト」
   ルトガー・ハウアー「ブレードランナー ディレクターズ・カット版」
   風間杜夫「青天の霹靂」
   綾野剛「閉鎖病棟 -それぞれの朝-」
   カン・ハヌル「善悪の刃」
   高松英郎「社葬」
   柄本明「飛べ!ダコタ」
   佐藤浩市「社葬」

助演女優
 5 小林聡美「閉鎖病棟 -それぞれの朝-」
   アガタ・ブゼク「夜明けの祈り」
   十朱幸代「社葬」
   樹木希林「モリのいる場所」
   キム・セビョク「はちどり」
   ソル・へイン「わたしたち」
 4 浅丘ルリ子「木曜組曲」
   安藤サクラ「万引き家族」
   加藤登紀子「木曜組曲」
   柴咲コウ「青天の霹靂」
   加賀まりこ「麻雀放浪記」
   高野渚「リトルパフォーマー 風の鼓動」

 

ゴブリンのこれがおすすめ 59 イギリス映画(2)2000年以降

 90年代以降のイギリス映画は大きく5つの系統に分けられるだろう。一つは「ウェールズの山」、「ブラス!」、「フル・モンティ」、「リトルダンサー」、「グリーン・フィンガーズ」、「ベッカムに恋して」、「キンキー・ブーツ」、「シャンプー台の向こうに」、「カレンダー・ガールズ」、「天使の分け前」などの系統。努力して困難を乗り越え成功を掴むという、明るい元気が出るタイプの映画だ。80年代のサッチャー時代を経て、景気こそ回復したが同時に貧富の差が拡大したイギリスの現状の反映である。絶望の裏返しであるほとんどやけっぱちの楽天主義と、奇想天外な発想で現状を突破しようという前向きの意欲が入り混じった状態から生まれてきた映画たちである。2000年代に入るとやけっぱちな感じは消え、むしろコミカルな味わいが付け加えられる傾向にある。
 二つ目は「リフ・ラフ」、「レディバード・レディバード」、「ボクと空と麦畑」、「人生は、時々晴れ」、「がんばれリアム」、「マイ・ネーム・イズ・ジョー」、「家族のかたち」、「SWEET SIXTEEN」、「やさしくキスをして」、「麦の穂をゆらす風」、「オレンジと太陽」、「ルート・アイリッシュ」などの、イギリスの現状を反映した辛く、厳しく、暗い系統の作品群。ケン・ローチ監督の「わたしは、ダニエル・ブレイク」と「家族を想うとき」は、かつての福祉国家のなれの果てとでも呼ぶべき現状を気が滅入るほどリアルに描き出している。2000年代のすぐれた作品の多くはこの二つのタイプに属している。
 三つ目の系統は「シャロウ・グレイブ」、「トレインスポッティング」、「ザ・クリミナル」、「ロック・ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」、「ロンドン・ドッグズ」、「レイヤー・ケーキ」、「バンク・ジョブ」などの一連のイギリス版犯罪映画である。いずれも、サッチャー時代に福祉国家から競争国家に路線転換し、アル中や薬中や犯罪がはびこるリトル・アメリカ化したイギリス社会の明と暗の反映である。2000年代に入るとこの系統の作品はぐっと減る。代わりにテレビ・ドラマでサスペンス・ドラマの傑作が大量に作られるようになる。
 もちろんこういった作品ばかりではなく、四つ目の系統として、「Queen Victoria 至上の恋」、「エリザベス」、「アイリス」、「いつか晴れた日に」、「日陰のふたり」、「プライドと偏見」、「オリバー・ツイスト」、「クィーン」、「英国王のスピーチ」、「もうひとりのシェイクスピア」などの文芸映画や歴史劇なども作られている。
 2000年代に入って増えてきたのは「エセルとアーネスト ふたりの物語」、「マイ・ビューティフル・ガーデン」、「ロンドン、人生はじめます」、「ガーンジー島の読書会の秘密」、「マイ・ブックショップ」などの、家庭劇や人間的な絆、コミュニティの絆を描く作品群。1番目のタイプに含めることも可能だが、自助や自己責任で済ませようとする政治的傾向に対する反動だと考えられる。サッチャー元首相は「社会などは存在しない。あるのは個人と家族だ」と言ったが、皮肉なことにコロナ禍で社会保障の大切さが見直されつつある。コロナに感染したジョンソン首相はNHS(国民健康サービス)による献身的な治療で救われた際、「社会なるものは現に存在する」というメッセージを出したという。今後はこのタイプの作品が増えてゆくのではないか。

 

「グリーン・フィンガーズ」(2000) ジョエル・ハーシュマン監督
「シーズン・チケット」(2000) マーク・ハーマン監督
「シャンプー台のむこうに」(2000)  パディ・ブレスナック監督
「チキン・ラン」(2000) ニック・パーク、ピーター・ロード監督
「ブレッド&ローズ」(2000)ケン・ローチ監督、英・独・スペイン
「リトル・ダンサー」(2000) スティーブン・ダルドリー監督
「ブリジット・ジョーンズの日記」(2001) シャロン・マグワイア監督
「ゴスフォード・パーク」(2001) ロバート・アルトマン監督、伊・英・米・独
「アイリス」(2001) リチャード・エアー監督
「家族のかたち」(2002) シェーン・メドウス監督、英・独・オランダ
「ケミカル51」(2002) ロニー・ユー監督、英・米・加
「SWEET SIXTEEN」(2002) ケン・ローチ監督
「人生は、時々晴れ」(2002) マイク・リー監督
「ベッカムに恋して」(2002) グリンダ・チャーダ監督
「運命を分けたザイル」(2003) ケヴィン・マクドナルド監督
「真珠の耳飾の少女」(2003) ピーター・ウェーバー監督
「カレンダー・ガールズ」(2003) ナイジェル・コール監督
「ディープ・ブルー」(2003) アラステア・フォザーギル、アンディ・バイヤット監督
「明日へのチケット」(2004) ケン・ローチ監督、イギリス・イタリア
「ヴェラ・ドレイク」(2004) マイク・リー監督、英・仏・ニュージーランド
「Dearフランキー」(2004) ショーナ・オーバック監督
「ホテル・ルワンダ」(2004) テリー・ジョージ監督、南アフリカ・イギリス・イタリア
「ミリオンズ」(2004) ダニー・ボイル監督
「モーターサイクル・ダイアリーズ」(2004)  ヴァルテル・サレス監督
「やさしくキスをして」(2004) ケン・ローチ監督
「ラヴェンダーの咲く庭で」(2004)  チャールズ・ダンス監督
「Vフォー・ヴェンデッタ」(2005)ジェームズ・マクティーグ監督、イギリス・ドイツ
「ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!」(2005)ニック・パーク、他、監督、英・米
「オリバー・ツイスト」(2005)ロマン・ポランスキー監督、フランス・イギリス・チェコ
「キンキー・ブーツ」(2005)ジュリアン・ジャロルド監督、英・米
「クレアモントホテル」(2005)ダン・アイアランド監督、英・米
「コープス・ブライド」(2005)ティム・バートン監督、英・米
「ナイロビの蜂」(2005)フェルナンド・メイレレス監督
「プライドと偏見」(2005)ジョー・ライト監督
「ヘンダーソン夫人の贈り物」(2005)スティーヴン・フリアーズ監督
「マッチポイント」(2005)ウディ・アレン監督
「THIS IS ENGLAND」(2006)シェーン・メドウス監督
「麦の穂をゆらす風」(2006)ケン・ローチ監督
「やわらかい手」(2006)サム・ガルバルスキ監督、イギリス・他
「イースタン・プロミス」(2007)デビッド・クローネンバーグ監督、英・米・加
「この自由な世界で」(2007)ケン・ローチ監督、イギリス・他
「ヤング@ハート」(2007)スティーヴン・ウォーカー、アイリーン・ホール監督
「ウォレスとグルミット/ベーカリー街の悪夢」(2008)ニック・パーク監督
「バンク・ジョブ」(2008)ロジャー・ドナルドソン監督
「アリス・クリードの失踪」(2009)J・ブレイクソン監督
「17歳の肖像」(2009)ロネ・シェルフィグ監督
「パイレーツ・ロック」(2009)リチャード・カーティス監督、英・独
「ロンドン・リバー」(2009)ラシッド・ブシャール監督、英・仏・アルジェリア
「英国王のスピーチ」(2010)トム・フーパー監督、英・豪
「おじいさんと草原の小学校」(2010)ジャスティン・チャドウィック監督
「オレンジと太陽」(2010)ジム・ローチ監督
「家族の庭」(2010)マイク・リー監督
「ゴーストライター」(2010)ロマン・ポランスキー監督、仏・独・英
「ルート・アイリッシュ」(2010)ケン・ローチ監督、英・仏・・ベルギー・伊・スペイン
「わたしを離さないで」(2010)マーク・ロマネク監督、英・米
「砂漠でサーモン・フィッシング」(2011)ラッセ・ハルストレム監督
「マリーゴールド・ホテルで会いましょう」(2011)ジョン・マッデン監督、英・米・他
「もうひとりのシェイクスピア」(2011)ローランド・エメリッヒ監督、英・独
「いとしきエブリデイ」(2012)マイケル・ウィンターボトム監督
「天使の分け前」(2012)ケン・ローチ監督、英・仏・伊・ベルギー
「おみおくりの作法」(2013)ウベルト・パゾリーニ監督、イギリス・イタリア
「カルテット!人生のオペラハウス」(2013)ダスティン・ホフマン監督
「グランド・ブダペスト・ホテル」(2013)ウエス・アンダーソン監督、イギリス・ドイツ
「イタリアは呼んでいる」(2014)マイケル・ウィンターボトム監督
「イミテーション・ゲーム」(2014)モルテン・ティルドゥム監督、英・米
「ジミー、野を駆ける伝説」(2014)ケン・ローチ監督
「ターナー、光に愛を求めて」(2014)マイク・リー監督
「パレードへようこそ」(2014)マシュー・ウォーチャス監督
「フューリー」(1914)デヴィッド・エアー監督
「アイヒマン・ショー」(2015)ポール・アンドリュー・ウィリアムズ監督
「エクス・マキナ」(2015)アレックス・ガーランド監督
「黄金のアデーレ 名画の帰還」(2015)サイモン・カーティス監督、英・米
「奇蹟がくれた数式」(2015)マシュー・ブラウン監督
「グランドフィナーレ」(2015)パオロ・ソレンティーノ監督、伊・仏・スイス・英
「ドレッサー」(2015)リチャード・エアー監督
「ウイスキーと2人の花嫁」(2016)ギリーズ・マッキノン監督
「エセルとアーネスト ふたりの物語」(2016)ロジャー・メインウッド監督、英・他
「セブン・シスターズ」(2016)トミー・ウィルコラ監督、英・米・仏・ベルギー
「わたしは、ダニエル・ブレイク」(2016)ケン・ローチ監督、英・仏・ベルギー
「マイ・ビューティフル・ガーデン」(2016)サイモン・アバウド監督
「ヴィクトリア女王 最期の秘密」(2017)スティーヴン・フリアーズ監督、英・米
「ウィンストン・チャーチル」(2017)ジョー・ライト監督
「ロンドン、人生はじめます」(2017)ロバート・フェスティンガー監督
「オフィシャル・シークレット」(2018)ギャヴィン・フッド監督
「ガーンジー島の読書会の秘密」(2018)マイク・ニューウェル監督、仏・英
「キーパー ある兵士の奇跡」(2018)マルクス・H・ローゼンミュラー監督、英・独
「キング・オブ・シーヴズ」(2018)ジェームズ・マーシュ監督
「シェイクスピアの庭」(2018)ケネス・ブラナー監督
「博士と狂人」(2018)P・B・シェムラン監督、英・アイルランド・仏・アイスランド
「ボヘミアン・ラプソディ」(2018)ブライアン・シンガー監督、イギリス・アメリカ
「マイ・ブックショップ」(2018)イサベル・コイシェ監督、スペイン・英・独
「1917 命をかけた伝令」(2019)サム・メンデス監督、イギリス・アメリカ 
「家族を想うとき」(2019)ケン・ローチ監督、イギリス・フランス・ベルギー
「ロケットマン」(2019)デクスター・フレッチャー監督
「ファーザー」(2020)フロリアン・ゼレール監督、イギリス・フランス 

 

ゴブリンのこれがおすすめ 58 イギリス映画(1)1990年代まで

 アレクサンダー・コルダ、マイケル・パウエル&エメリック・プレスバーガー、デヴィッド・リーン、キャロル・リード、カレル・ライス、トニー・リチャードソン、リンゼイ・アンダーソン、ジョゼフ・ロージーなどの巨匠が活躍したイギリス映画の黄金時代は60年代でほぼ終わり、70年代は低迷期だった。80年代には「炎のランナー」、「未来世紀ブラジル」、「マイ・ビューティフル・ランドレット」、「ミッション」、「遠い夜明け」、「ワールド・アパート」などの作品が現れてやや持ち直した。
 やっとイギリス映画にルネッサンスとも言うべき活況が戻って来たのは90年代になってからである。「秘密と嘘」(1996、マイク・リー監督)が1997年の『キネマ旬報』ベストテン1位に選出されたことは、90年代イギリス映画の好調さを象徴している。
 1982年にイギリス映画界にとって画期的な出来事が二つ起きている。一つはイギリス映画「炎のランナー」がアカデミー作品賞を受賞したことである。もう一つはテレビ局のチャンネル4が出来たことである。この局は映画制作に力を入れることを念頭に置いて作られた局である。これ以降メジャーな配給会社による映画とチャンネル4によるインディペンデントな小品映画が並行して作られ、少しずつ成功作が生まれてくる。86年の「マイ・ビューティフル・ランドレッ ト」は中でも印象深い作品である。その他にもジェームズ・アイヴォリーの文芸映画、デレク・ジャーマン、ピーター・グリーナウェイのアート系映画などが次々に生まれた。「インドへの道」や「ミッション」などの大作も作られた。こうしてデビッド・リーンやキャロル・リードといった巨匠が活躍した時代から、怒れる若者たちの時代60年代を経てその後下降線をたどり、低迷の70年代を送ったイギリス映画界は、80年代の回復期を経て、90年代に入りついに復活し、イギリス映画は再び黄金時代を迎えたのである。1989年には30本しか製作されなかったのが、90年代前半には50本以上になり(92年は47本、93 年は69本、95年は78本)、96年128本、97年112本と、96年以降は年間100本以上のイギリス映画が製作されているのである。
 このような好調の背景には、映画制作にかかわる事情の変化が関係している。前述したチャンネル4と公共放送のBBCが車の両輪となり、映画制作を支えている。他にもグラナダ・テレビとITCなどのテレビが劇映画を製作している。また、宝くじの売上金を映画制作に融資する制度も映画製作本数の増加に大きく貢献している。また、ブレア首相率いる労働党内閣も映画振興政策に力を入れている。ブレア首相は初めて映画担当大臣を置き、映画制作の資金調達と若手映画人育成に力を入れだした。制作費1500万ポンド以下の作品を非課税扱いとした。こういったことがすべてあいまって90年代以降のイギリス映画の好調を支えているのである。
 なぜイギリス映画はこれほど急激に活況を呈するようになったのだろうか。90年代のイギリス映画には80年代のイギリス映画にあまりなかった明るさや前向きのエネルギーが感じられる。しかし「フル・モンティ」や「ブラス!」や「リトル・ダンサー」などの明るい前向きのイメージを持った映画にも、それらの映画の明るさの裏には失業、貧困、犯罪などの現実がある。そしてこの「失業、貧困、犯罪」こそが、90年代以降のイギリス映画を読み解く重要なキーワードなのである。
 80年代はまるまるサッチャーの時代だった。サッチャー政権の新自由主義的政策によりイギリスは表面上確かに豊かになったが、その一方でアメリカ的な消費生活が急速に拡大し、金の有無だけがその人間関係を決定する社会に変貌していった。競争意識が高まることによって経済は好転したが、極端な上昇志向や拝金主義が蔓延し、弱者は切り捨てられることになった。サッチャー時代の自助努力による立身出世というイデオロギーは、上昇志向の個人がひじを張る社会を生み、そのあおりでかつてのコミュニティという人のつながりは解体されてゆく。這い上がる余地のない失業者や社会の最底辺にいる者たちは、出口のない閉塞した社会の中に捕らわれて抜け出せない。社会が人々を外から蝕(むしば)み、酒とドラッグが中から蝕んでいった。
 90年代のイギリス映画は、大局的に見て、このサッチャリズムに対する反動だったと言えるだろう。80年代にサッチャー時代を経験したことが90年代のイギリス映画の成功を生んだのである。

 

「ヘンリー八世の私生活」(1933) アレクサンダー・コルダ監督
「アラン」(1934) ロバート・フラハティ監督
「レンブラント 描かれた人生」(1936) アレクサンダー・コルダ監督
「バルカン超特急」(1938、アルフレッド・ヒッチコック監督
「巌窟の野獣」(1939) アルフレッド・ヒッチコック監督
「逢びき」(1945) デヴィッド・リーン監督
「黒水仙」(1946) マイケル・パウエル&エメリック・プレスバーガー監督
「夢の中の恐怖」(1945)ベイジル・ディアデン、チャールズ・クライトン、他、監督
「大いなる遺産」(1947) デヴィッド・リーン監督
「邪魔者は殺せ」(1947) キャロル・リード監督
「おちた偶像」(1948) キャロル・リード監督
「オリヴァ・ツイスト」(1948) デヴィッド・リーン監督
「ハムレット」(1948)  ローレンス・オリヴィエ監督
「第三の男」(1949) キャロル・リード監督
「赤い靴」(1950)マイケル・パウエル&エメリック・プレスバーガー監督
「ホフマン物語」(1951)マイケル・パウエル&エメリック・プレスバーガー監督
「二つの世界の男」(1953)キャロル・リード監督
「暁の出撃」(1954) マイケル・アンダーソン監督
「ホブスンの婿選び」(1954) デヴィッド・リーン監督
「デッド・ロック」(1954) アーサー・ルービン監督
「マダムと泥棒」(1955) アレクサンダー・マッケンドリック監督
「狩人の夜」(1955) チャールズ・ロートン監督
「リチャード三世」」(1955) ローレンス・オリヴィエ監督
「将軍月光に消ゆ」(1957) マイケル・パウエル&エメリック・プレスバーガー監督
「戦場にかける橋」(1957) デヴィッド・リーン監督
「SOSタイタニック」(1958)ロイ・ウォード・ベイカー監督
「戦塵未だ消えず」(1960) ラルフ・トーマス監督
「土曜の夜と日曜の朝」(1960) カレル・ライス監督
「謎の要人悠々逃亡!」(1960)ケン・アナキン監督
「可愛い妖精」(1961)ピーター・グレンヴィル監督
「黒い狼」(1961)ロイ・ウォード・ベイカー監督
「アラビアのロレンス」(1962) デヴィッド・リーン監督
「ズール戦争」(1963) サイ・エンドフィールド監督、英・米
「博士の異常な愛情」(1963) スタンリー・キューブリック監督
「召使」(1963) ジョゼフ・ロージー監督
「国際諜報局」(1964)シドニー・J・フューリー監督
「反撥」(1964) ロマン・ポランスキー監督
「ベケット」(1964) ピーター・グレンヴィル監督
「オセロ」(1965) スチュアート・バージ監督
「キプロス脱出作戦」(1965) ラルフ・トーマス監督
「ドクトル・ジバゴ」(1965)  デヴィッド・リーン監督
「袋小路」(1965) ロマン・ポランスキー監督
「わが命つきるとも」(1966) フレッド・ジンネマン監督
「吸血鬼」(1967) ロマン・ポランスキー監督
「できごと」(1967) ジョゼフ・ロージー監督
「遥か群集を離れて」(1967) ジョン・シュレシンジャー監督
「冬のライオン」(1968) アンソニー・ハーヴィー監督
「ミス・ブロディの青春」(1968)ロナルド・ニーム監督
「ミニミニ大作戦」(1968)ピーター・コリンソン監督
「if・・・もしも」(1969) リンゼイ・アンダーソン監督
「ケス」(1969) ケン・ローチ監督
「恋する女たち」(1969) ケン・ラッセル監督
「素晴らしき戦争」(1969)リチャード・アッテンボロー監督
「裸足のイサドラ」(1969) カレル・ライス監督
「ライアンの娘」(1970) デヴィッド・リーン監督
「時計じかけのオレンジ」(1971) スタンリー・キューブリック監督
「日曜日は別れの時」(1971) ジョン・シュレシンジャー監督
「マーフィの戦い」(1971)  ピーター・イェーツ監督
「若草の祈り」(1971) ライオネル・ジェフリーズ監督
「ジャッカルの日」(1973)  フレッド・ジンネマン監督、イギリス・フランス
「ジャガーノート」(1974)リチャード・レスター監督
「戦争のはらわた」(1975)サム・ペキンパー監督、西独・英
「ブラジルから来た少年」(1978)フランクリン・J・シャフナー監督
「ワイルド・ギース」(1978)アンドリュー・V・マクラグレン監督
「シャイニング」(1980)スタンリー・キューブリック監督
「テス」(1980) ロマン・ポランスキー監督
「フランス軍中尉の女」(1981) カレル・ライス監督
「炎のランナー」(1981) ヒュー・ハドソン監督
「英国式殺人事件」(1982) ピーター・グリーナウェイ監督
「インドへの道」(1984) デヴィッド・リーン監督
「未来世紀ブラジル」(1985) テリー・ギリアム監督
「マイ・ビューティフル・ランドレット」(1985) スティーヴン・フリアーズ監督
「風が吹くとき」(1986)ジミー・T・ムラカミ監督
「カルラの歌」(1986)ケン・ローチ監督
「眺めのいい部屋」(1986) ジェームズ・アイヴォリー監督
「モナリザ」(1986) ニール・ジョーダン監督
「ミッション」(1986) ローランド・ジョフィ監督
「戦場の小さな天使たち」(1987) ジョン・ブーアマン監督
「遠い夜明け」(1987) リチャード・アッテンボロー監督
「ワールド・アパート」(1987) クリス・メンゲス監督
「戦場の小さな天使たち」(1987) ジョン・ブーアマン監督
「ウィズネイルと僕」(1988)ブルース・ロビンソン監督
「ヘンリー五世」(1989) ケネス・ブラナー監督
「ウォレスとグルミット」(1989-93) ニック・パーク監督
「ザ・コミットメンツ」(1991)  アラン・パーカー監督、イギリス・アイルランド
「リフ・ラフ」(1991) ケン・ローチ監督
「ヒア・マイ・ソング」(1991) ピーター・チェルソム監督
「クライング・ゲーム」(1992) ニール・ジョーダン監督
「ピーターズ・フレンズ」(1992)  ケネス・ブラナー監督
「ウォレスとグルミット ペンギンに気をつけろ」(1993)ニック・パーク監督
「永遠の愛に生きて」(1993)リチャード・アッテンボロー監督、英・米
「日の名残り」(1993)ジェームズ・アイヴォリー監督
「レイニング・ストーンズ」(1993)ケン・ローチ監督
「英国万歳!」(1994) ニコラス・ハイトナー監督
「レディバード・レディバード」(1994)  ケン・ローチ監督
「いつか晴れた日に」(1995) アン・リー監督
「ウォレスとグルミット 危機一髪!」(1995)  ニック・パーク監督
「シャロウ・グレイブ」(1995)  ダニー・ボイル監督
「ある貴婦人の肖像」(1996) ジェーン・カンピオン監督
「ウェールズの山」」(1996)  クリストファー・マンガー監督
「エマ」(1996) ダグラス・マクグラス監督
「日陰のふたり」(1996) マイケル・ウィンターボトム監督
「秘密と嘘」(1996) マイク・リー監督
「カルラの歌」(1996) ケン・ローチ監督
「トレインスポッティング」(1996) ダニー・ボイル監督
「ウェールズの山」(1996) クリストファー・マンガー監督
「ブラス!」(1996) マーク・ハーマン監督
「フル・モンティ」(1997) ピーター・カッタネオ監督
「Qeen Victoria 至上の愛」(1997) ジョン・マッデン監督
「ザ・クリミナル」(1998) ジュリアン・シンプソン監督
「マイ・スウィート・シェフィールド」(1998) サム・ミラー監督
「エリザベス」(1998) シェカール・カプール監督
「恋におちたシェイクスピア」(1998) ジョン・マッデン監督
「ほんとうのジャクリーヌ・デュ・プレ」(1998) アナンド・タッカー監督
「ロック・ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」(1998) ガイ・リッチー監督
「ウェイクアップ!ネッド」(1998) カーク・ジョーンズ監督
「ヴァージン・フライト」(1998) ポール・グリーングラス監督
「ビューティフル・ピープル」(1999)  ジャスミン・ディズダー監督
「ぼくの国、パパの国」(1999) ダミアン・オドネル監督
「ロンドン・ドッグス」(1999)  ドミニク・アンシアーノ、レイ・バーディス監督

 

 

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