最近のトラックバック

お気に入りホームページ

お気に入りブログ

お気に入りブログ 2

  • とんとん亭
    いい映画をたくさん観ているとんちゃんさんのブログ。映画の魅力を丁寧に語っています。
  • 新・豆酢館
    カテゴリーが実にユニーク。関心の広さと深さとユニークさが魅力です。
  • 虎猫の気まぐれシネマ日記
    猫が大好きなななさんのブログ。とても丁寧に、詳しく映画を紹介しています。
  • 犬儒学派的牧歌
    一見近寄りがたいタイトルですが、とても読みやすくまた内容の濃いレビューに出会えます。
  • TRUTH?ブログエリア
    GMNさんの充実したブログ。アメコミに強い方ですが、映画の記事もすごい。読ませます。
  • It's a Wonderful Life
    kazuponさんのブログ。観ている映画がかなり重なっているのでとても参考になります。
  • no movie no life
    洋画、邦画を問わず幅広くご覧になっています。しかも取り上げている映画は良質なものばかり!
  • 日っ歩~美味しいもの、映画、子育て...の日々
    おいしい物といい映画が大好きな方。味わいのある映画を選ぶ確かな目をお持ちです。
  • 再出発日記
    邦画を洋画と同じくらい観ておられます。社会的視点をしっかりとお持ちで、大いに勉強になります。
  • 藍空放浪記
    アジア映画を中心に幅広く映画をご覧になっています。レビューも長文で深い考察に満ちています。

« 2014年12月7日 - 2014年12月13日 | トップページ | 2015年1月25日 - 2015年1月31日 »

2014年12月28日 - 2015年1月3日

2015年1月 1日 (木)

先月観た映画 採点表(14年12月)

「おじいちゃんの里帰り」(2011、ヤセミン・サムデレリ監督、独・トルコ)★★★★☆
「チョコレートドーナツ」(2012、トラヴィス・ファイン監督、アメリカ)★★★★
「小さいおうち」(2013、山田洋次監督、日本)★★★★
「グランド・ブダペスト・ホテル」(2013、ウエス・アンダーソン監督、英・独)★★★★
「清須会議」(2013、三谷幸喜監督、日本)★★★★
「トランセンデンス」(2014、ウォーリー・フィスター監督、アメリカ)★★★
「her/世界でひとつの彼女」(2013、スパイク・ジョーンズ監督、アメリカ)★★★

主演男優
5 アラン・カミング「チョコレートドーナツ」
4 レイフ・ファインズ「グランド・ブダペスト・ホテル」
  役所広司「清須会議」
  ヴェダット・エリンチン「おじいちゃんの里帰り」
  大泉洋「清須会議」

主演女優
5 黒木華「小さいおうち」

助演男優
4 アイザック・レイヴァ「チョコレートドーナツ」

助演女優
5 松たか子「小さいおうち」

2014年12月31日 (水)

2014年に観た映画 マイ・ベスト60

<新作 マイ・ベスト45>

「カンタ!ティモール」(2012、広田奈津子監督、日本)★★★★★
「セデック・バレ」(2011、ウェイ・ダーション監督、台湾)★★★★★
「鉄くず拾いの物語」(2013、ダニス・タノヴィッチ監督、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ・他)★★★★★
「ゼロ・グラビティ」(2013、アルフォンソ・キュアロン監督、アメリカ)★★★★★
「少女は自転車にのって」(2012、ハイファ・アル=マンスール監督、サウジアラビア・独)★★★★☆
「もうひとりの息子」(2012、ロレーヌ・レヴィ監督、フランス)★★★★☆
「ペコロスの母に会いに行く」(2013、森崎東監督、日本)★★★★☆
「ソウルガールズ」(2012、ウェイン・ブレア監督、オーストラリア)★★★★☆
「おじいちゃんの里帰り」(2011、ヤセミン・サムデレリ監督、ドイツ・トルコ)★★★★☆
「ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅」(2013、アレクサンダー・ペイン監督、米)★★★★☆
「ハンナ・アーレント」(2012、マルガレーテ・フォン・トロッタ監督、独・仏・他)★★★★☆
「王になった男」(2012、チュ・チャンミン監督、韓国)★★★★☆
「ブランカニエベス」(2012、パブロ・ベルヘル監督、スペイン・フランス)★★★★☆
「そして父になる」(2013、是枝裕和監督、日本)★★★★☆
「鑑定士と顔のない依頼人」(2013、ジュゼッペ・トルナトーレ監督、イタリア)★★★★☆
「ザ・タワー」(2012、キム・ジフン監督、韓国)★★★★☆
「殺人の告白」(2012、チョン・ビョンギル監督、韓国)★★★★☆
「ホビット竜に奪われた王国」(2013、ピーター・ジャクソン監督、米・ニュージーランド)★★★★☆
「フォンターナ広場 イタリアの陰謀」(2012、マルコ・トゥリオ・ジョルダーナ、伊)★★★★☆
「クロワッサンで朝食を」(2012、イルマル・ラーグ監督、仏・エストニア・ベルギー)★★★★
「シュガーマン 奇跡に愛された男」(2012、マリク・ベンジェルール監督、英・他)★★★★
「ダラス・バイヤーズクラブ」(2013、ジャン=マルク・ヴァレ監督、アメリカ)★★★★
「チョコレートドーナツ」(2012、トラヴィス・ファイン監督、アメリカ)★★★★
「フルートベール駅で」(2013、ライアン・クーグラー)監督、アメリカ)★★★★
「しわ」(2011、イグナシオ・フェレーラス監督、スペイン)★★★★
「さよなら、アドルフ」(2012、ケイト・ショートランド監督、オーストラリア・独・英)★★★★
「グランド・マスター」(2013、ウォン・カーウァイ監督、香港)★★★★
「25年目の弦楽四重奏」(2012、ヤーロン・ジルバーマン監督、アメリカ)★★★★
「コン・ティキ」(2012、ヨアヒム・ローニング、他、監督、英・独・他)★★★★
「カルテット!人生のオペラハウス」(2013、ダスティン・ホフマン監督、イギリス)★★★★
「それでも夜は明ける」(2013、スティーヴ・マックィーン監督、アメリカ)★★★★
「ブラインド・フィア」(2012、ジョゼフ・ルーベン監督、アメリカ)★★★★
「ウルフ・オブ・ウォールストリート」(2013、マーティン・スコセッシ監督、アメリカ)★★★★
「42 ~世界を変えた男~」(2013、ブライアン・ヘルゲランド監督、アメリカ)★★★★
「いとしきエブリデイ」(2012、マイケル・ウィンターボトム監督、イギリス)★★★★
「小さいおうち」(2013、山田洋次監督、日本)★★★★
「スーサイド・ショップ」(2012、パトリス・ルコント監督、仏・ベルギー・カナダ)★★★★
「パーフェクト・プラン」(2011、ジル・スプレカー監督、アメリカ)★★★★
「毎日かあさん」(2011、小林聖太郎監督、日本)★★★★
「悪いやつら」(2012、ユン・ジョンビン監督、韓国)★★★★
「はじまりは5つ星ホテルから」(2013、マリア・ソーレ・トニャッツィ監督、イタリア)★★★★
「光にふれる」(2012、チャン・ロンジー監督、台湾・香港・中国)★★★★
「グランド・ブダペスト・ホテル」(2013、ウエス・アンダーソン監督、イギリス・ドイツ)★★★★
「ブロークンシティ」(2012、アレン・ヒューズ監督、アメリカ)★★★★
「アナと雪の女王」(2013、クリス・バック、ジェニファー・リー監督、アメリカ)★★★★
次点:「ソルト」(2010、フィリップ・ノイス監督、アメリカ)★★★★

<旧作 マイ・ベスト15>
「祇園の姉妹」(1936、溝口健二監督、日本)★★★★★
「シャイアン」(1964、ジョン・フォード監督、アメリカ)★★★★★
「夜行列車」(1959、イェジー・カヴァレロヴィチ監督、ポーランド)★★★★☆
「ぼくの伯父さん」(1958、ジャック・タチ監督、フランス)★★★★☆
「ミス・ブロディの青春」(1968、ロナルド・ニーム監督、イギリス)★★★★☆
「浮き雲」(1996、アキ・カウリスマキ監督、フィンランド)★★★★☆
「二十四の瞳」(1954、木下恵介監督、日本)★★★★☆
「ツイン・フォールズ・アイダホ」(1999、マイケル・ポーリッシュ監督、アメリカ)★★★★
「無法松の一生」(1943、稲垣浩監督、日本)★★★★
「ウィズネイルと僕」(1988、ブルース・ロビンソン監督、イギリス)★★★★
「侵入者」(1962、ロジャー・コーマン監督、アメリカ)★★★★
「ミツバチのささやき」(1973、ヴィクトル・エリセ監督、スペイン)★★★★
「二つの世界の男」(1953、キャロル・リード監督、イギリス)★★★★
「上海特急」(1932、ジョセフ・フォン・スタンバーグ監督、アメリカ)★★★★
「イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ」(2010、バンクシー監督、英・米)★★★★
次点:「合衆国最後の日」(1977、ロバート・アルドリッチ監督、アメリカ・西ドイツ)★★★★

<主演男優 マイ・ベスト10>
リン・チンタイ「セデック・バレ」
ブルース・ダーン「ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅」
ソル・ギョング「ザ・タワー」
チョン・ジェヨン「殺人の告白」
トニー・レオン「グランド・マスター」
ヴァレリオ・マスタンドレア「フォンターナ広場 イタリアの陰謀」
リチャード・ウィドマーク「シャイアン」
フィリップ・シーモア・ホフマン「25年目の弦楽四重奏」
ジャック・タチ「ぼくの伯父さん」
ジェフリー・ラッシュ「鑑定士と顔のない依頼人」
次点:ナジフ・ムジチ「鉄くず拾いの物語」

<主演女優 マイ・ベスト10>
山田五十鈴「祇園の姉妹」
マレーネ・ディートリッヒ「上海特急」
ワアド・ムハンマド「少女は自転車にのって」
マギー・スミス「ミス・ブロディの青春」
高峰秀子「二十四の瞳」
小泉今日子「毎日かあさん」
ジャンヌ・モロー「クロワッサンで朝食を」
ライネ・マギ「クロワッサンで朝食を」
マカレナ・ガルシア「ブランカニエベス」
黒木華「小さいおうち」
次点:サンドラ・ブロック「ゼロ・グラビティ」

<助演男優 マイベスト10>
進藤英太郎「祇園の姉妹」
ハリソン・フォード「42 ~世界を変えた男~」
リチャード・グリフィス「ウィズネイルと僕」
リリー・フランキー「そして父になる」
マイケル・キートン「ブラインド・フィア」
ダー・チン「セデック・バレ」
ビリー・コノリー「カルテット!人生のオペラハウス」
パク・シフ「殺人の告白」
リュ・スンリョン「王になった男」
エド・ベグリー「拳銃の報酬」
次点:クライヴ・ブルック「上海特急」

<助演女優 マイベスト10>
チャン・ツィイー「グランド・マスター」
赤木春恵「ペコロスの母に会いに行く」
マリベル・ベルドゥー「ブランカニエベス」
松たか子「小さいおうち」
ルチーナ・ウィンニッカ「夜行列車」
ソン・イェジン「ザ・タワー」
楠侑子「エロス+虐殺」
ヴァネッサ・レッドグレーヴ「アンコール!!」
ミシェル・ヒックス「ツイン・フォールズ・アイダホ」
ソフィア・ガラ・カスティリオーネ「偽りの人生」
次点:田中裕子「虹をつかむ男」

2014年12月29日 (月)

これから観たい&おすすめ映画・BD(15年1月)

【新作映画】公開日
12月20日
 「暮れ逢い」(パトリス・ルコント監督、フランス・ベルギー)
 「百円の恋」(武正晴監督、日本)
12月26日
 「サンバ」(エリック・トレダノ、オリビエ・ナカシュ監督、フランス)
 「王の涙 イ・サンの決断」(イ・ジェギュ監督、韓国)
12月27日
 「真夜中の五分前」(行定勲監督、日本)
 「海月姫」(川村泰祐監督、日本)
1月9日
 「96時間レクイエム」(オリビエ・メガトン監督、フランス)
 「トラッシュ!この街が輝く日まで」(スティーブン・ダルドリー監督、イギリス)
1月10日
 「薄氷の殺人」(ディアオ・イーナン監督、中国・香港)
 「ジミーとジョルジュ 心の欠片を探して」(アルノー・デプレシャン監督、フランス)
1月12日
 「マイ・ライフ・メモリー」(ローリー・コルヤー監督、アメリカ)
1月17日
 「ジャッジ 裁かれる判事」(デビッド・ドブキン監督、アメリカ)
 「スパイ・レジェンド」(ロジャー・ドナルドソン監督、アメリカ)
 「ジミー、野を駆ける伝説」(ケン・ローチ監督、イギリス・アイルランド・フランス)
 「チョコリエッタ」(風間志織監督、日本)
 「アゲイン 28年目の甲子園」(大森寿美男監督、日本)
 「アマゾン大冒険」(ティエリー・ラコベール監督、フランス・ブラジル)
 「劇場版 神戸在住」(白羽弥仁監督、日本)
 「ナショナル・ギャラリー 英国の至宝」(フレデリック・ワイズマン監督、イギリス・フランス)

【新作DVD・BD】レンタル開始日
12月26日
 「ブロークン」(ルーファス・ノリス監督、イギリス)
1月2日
 「グレート・グローリー 大いなる勝利のために」(ディーン・ライト監督、メキシコ)
1月6日
 「サード・パーソン」(ポール・ハギス監督、ベルギー)
 「フライト・ゲーム」(ジャウム・コレット・セラ監督、英・仏・米・加)
1月7日
 「ソウォン 願い」(イ・ジュンイク監督、韓国)
 「怪しい彼女」(ファン・ドンヒョク監督、韓国)
 「コーヒーをめぐる冒険」(ヤン・オーレ・ゲルスター監督、ドイツ)
 「アイ・フランケンシュタイン」(シュチュアート・ビーティー監督、アメリカ)
 「友よ、さらばと言おう」(フレッド・カバイエ監督、フランス)
 「ビヨンド・ザ・エッジ」(リアン・ブーリー監督、ニュージーランド)
 「神聖ローマ、運命の日 オスマン帝国の進撃」(レンツォ・マルチネリ監督、伊・ポーランド)  
 「悪魔は誰だ」(チョン・グンソプ監督、韓国)
 「やさしい本泥棒」(ブライアン・パーシバル監督、米・独)
1月14日
 「ママはレスリング・クイーン」(ジャン=マルク・ルドニッキ監督、フランス)
1月16日
 「LUCY ルーシー」(リュック・ベッソン監督、アメリカ)
1月21日
 「サスペクト 哀しき容疑者」(ウォン・シニョン監督、韓国)
 「太秦ライムライト」(落合賢監督、日本)
1月23日
 「世界の果ての通学路」(パスカル・フリッソン監督、フランス)
2月3日
 「私の、息子」(カリン・ペーター・ネッツアー監督、ルーマニア)
 「グレートデイズ!夢に挑んだ父と子」(ニルス・タベルニエ監督、フランス)
 「ジゴロ・イン・ニューヨーク」(ジョン・タツゥーロ監督、アメリカ)
 「ファーナス 訣別の朝」(スコット・クーパー監督、米)
 「ほとりの朔子」(深田晃司監督、日本)
 「私の男」(熊切和嘉監督、日本)
2月4日
 「監視者たち」(チョ・ウィソク監督、韓国)
 「テロ、ライブ」(キム・ビョンウ監督、韓国)
 「猿の惑星:新世紀(ライジング)」(マット・リーブス監督、アメリカ)
 「わたしは生きていける」(ケビン・マクドナルド監督、イギリス)
 「ジャージー・ボーイズ」(クリント・イーストウッド監督、米)
2月6日
 「マルティニークからの祈り」(パン・ウンジン監督、韓国)
 「罪の手ざわり」(ジャ・ジャンクー監督、中国・日本)
2月13日
 「ガンズ&ゴールド」(ジュリアス・エイバリー監督、オーストラリア)
 「喰女 クイメ」(三池崇史監督、日本)
2月18日
 「ホットロード」(三木孝浩監督、日本)

【旧作DVD・BD】発売日
12月26日
 「ガンバの冒険 Blu-ray BOX」(75、出﨑統監督)TVアニメ
1月7日
 「仕立て屋の恋」(89、パトリス・ルコント監督、フランス)
 「恋恋風塵」(87、ホウ・シャオシェン監督、台湾)
1月21日
 「高畑勲監督作品集」(68~13、高畑勲監督)
 収録作品:「太陽の王子ホルスの冒険」「柳川掘割物語」「火垂るの墓」「かぐや姫の物語」全11作
1月23日
 「戦艦ポチョムキン」(25、セルゲイ・エイゼンシュテイン監督、ソ連)
12月24日
 「スミス都へ行く」(39、フランク・キャプラ監督、アメリカ)
1月28日
 「戦場にかける橋」(57、デビッド・リーン監督、英・米)
 「トッツィー」(82、シドニー・ポラック監督、アメリカ)
 「博士の異常な愛情」(64、スタンリー・キューブリック監督、米・英)

 年末年始に力を入れているために1月はちょっと一息入れる感じだ。劇場新作も新作DVD・BDも品薄感あり。

 劇場新作でまず注目したいのはパトリス・ルコント監督とケン・ローチ監督の新作。パトリス・ルコント監督といえば80年代から90年代は絶好調だったが、2000年代に入ってからは今一つというのが正直な印象。新作「暮れ逢い」は道ならぬ恋を描いた恋愛映画。ルコント監督の恋愛映画というと「仕立て屋の恋」や「髪結いの亭主」という独特のタッチが思い浮かぶが、「暮れ逢い」の大まかなストーリーを聞いた限りではむしろエリック・ロメール監督を連想した。まあ、そうは言ってもルコント監督作品ともなれば、繊細さよりも独特のひねりやこだわりが盛り込まれていると思うが。「イヴォンヌの香り」にはがっかりしたので、ルコント監督らしいタッチが甦っていることを期待したい。

 ケン・ローチ監督の「ジミー、野を駆ける伝説」は「麦の穂をゆらす風」に続いてアイルランドを舞台にしている。名作「麦の穂をゆらす風」はイギリスからの独立闘争と独立後の内戦を描いた悲痛な映画だったが、「ジミー、野を駆ける伝説」は1年弱続いた内戦から10年を経た1932年に時代が設定されている。10年ぶりにアメリカから故郷に帰って来たかつての英雄ジミー。静かに村で暮らすつもりだったが、若者たちに請われ、今は閉鎖されている市民の交流のためのホール(集会所)を再建する。しかしこの自由の象徴である施設は村の保守的な勢力から目の敵にされる。「エリックを探して」や「天使の分け前」といった軽いタッチの作品が最近目立つが、この作品はケン・ローチ監督らしい重いテーマを正面から描いた作品。他人の自由を踏みつけてまでものし上がって行こうとする女性を描いた「この自由な世界で」に対して、「ジミー、野を駆ける伝説」は抑圧的な体制に抗して自由のために戦った人物を描いた作品ということもできるだろう。

 イギリス映画からもう1本。スティーブン・ダルドリー監督の「トラッシュ!この街が輝く日まで」。舞台はイギリスではなくブラジルのリオデジャネイロ郊外。ゴミをあさって生活している少年がある時ゴミの山から財布を見つける。しかしその財布には警察が報奨金を付けていた。この財布には何か裏がある、そう思った少年は仲間のふたりとなぜ警察がその財布を探しているのか調べ始める。ダニー・ボイル監督の ”棚から牡丹餅ファンタジー” 「ミリオンズ」を思わせる設定だが、ファンタジー的要素を共有しつつもっと社会問題にも踏み込んでいるようだ。「めぐりあう時間たち」や「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」は期待外れだったが、この新作はデビュー作「リトル・ダンサー」以来の快作かも。

 ベルリン国際映画祭で金熊賞を受賞した「薄氷の殺人」、「最強のふたり」の監督コンビが移民問題を描いた「サンバ」、戦争後遺症をめぐる医師と患者の物語「ジミーとジョルジュ 心の欠片を探して」などにも注目したい。韓国映画では、「王の男」や「王になった男」が傑作だっただけに、ひょっとしたらと期待したくなるのが「王の涙 イ・サンの決断」。日本映画で1本挙げるとすれば、行定勲監督のミステリアスな恋愛映画「真夜中の五分前」か。 新作DVD・BDでは「フライト・ゲーム」、「コーヒーをめぐる冒険」、「ママはレスリング・クイーン」、「世界の果ての通学路」、「私の、息子」、「私の男」、「ジャージー・ボーイズ」、「罪の手ざわり」あたりに注目している。

 旧作DVD・BDはまあまあというところか。「仕立て屋の恋」、「恋恋風塵」、「戦艦ポチョムキン」など面白いところを突いてきている。

« 2014年12月7日 - 2014年12月13日 | トップページ | 2015年1月25日 - 2015年1月31日 »

2017年11月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    

ゴブリンのHPと別館ブログ

フォト
無料ブログはココログ