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2013年8月

2013年8月26日 (月)

ゴブリンのこれがおすすめ 41 中国・台湾映画

【おすすめの中国映画】
「燃えよドラゴン」(1973) ロバート・クローズ監督
「天雲山物語」(1980) シェ・チン監督
「標識のない河の流れ」(1983)  ウー・ティエンミン監督
「黄色い大地」(1984) チェン・カイコー監督
「黒砲事件」(1985) ホアン・チェンシン監督
「野山」(1985) ヤン・シュエシュー監督
「男たちの挽歌」(1986) ジョン・ウー監督
「最後の冬」(1986) ウー・ツーニュウ監督
「大閲兵」(1986) チェン・カイコー監督
「恋愛季節」(1986) ウアルシャナ監督
「紅いコーリャン」(1987)  チャン・イーモウ監督
「子供たちの王様」(1987)  チェン・カイコー監督 
「スタンド・イン 続黒砲事件」(1987) ホアン・チェンシン監督
「芙蓉鎮」(1987) シェ・チン監督
「古井戸」(1987) ウー・ティエンミン監督 
「菊豆」(1990)  チャン・イーモウ監督
「紅夢」(1991)  チャン・イーモウ監督
「乳泉村の子」(1991) シェ・チン監督
「心の香り」(1992) スン・チョウ監督 
「さらば、わが愛 覇王別姫」(1993)  チェン・カイコー監督
「青い凧」(1993) ティエン・チュアンチュアン監督
「活きる」(1994)  チャン・イーモウ監督 
「女人、四十」(1995) アン・ホイ監督
「キープ・クール」(1997) チャン・イーモウ監督 
「宋家の三姉妹」(1997) メイベル・チャン監督、香港・日本
「始皇帝暗殺」(1998)  チェン・カイコー監督
「きれいなおかあさん」(1999) スン・ジョウ監督
「山の郵便配達」(1999)  フォ・ジェンチイ監督
「あの子を探して」(2000)  チャン・イーモウ監督
「初恋のきた道」(2000)  チャン・イーモウ監督
「鬼が来た!」(2000) チアン・ウェン監督
「北京の自転車」(2000)ワン・シャオシュアイ監督
「思い出の夏」(2001) リー・チーシアン監督   
「インファナル・アフェア」(2002) アンドリュー・ラウ、アラン・マック監督
「涙女」(2002) リュウ・ビンジェン監督 
「ションヤンの酒家」(2002) フォ・ジェンチイ監督 
「至福のとき」(2002) チャン・イーモウ監督 
「天上の恋人」(2002) ジャン・チンミン監督 
「HERO」(2002) チャン・イーモウ監督 
「北京バイオリン」(2002) チェン・カイコー監督
「わが家の犬は世界一」(2002) ルー・シュエチャン監督 
「ココシリ」(2004) ルー・チュ-アン監督 
「キムチを売る女」(2005) チャン・リュル監督 
「白い馬の季節」(2005) ニンツァイ監督 
「胡同のひまわり」(2005) チャン・ヤン監督 
「孔雀 我が家の風景」(2006) クー・チャンウェイ監督 
「長江哀歌」(2006) ジャ・ジャンクー監督 
「トゥヤーの結婚」(2006) ワン・チュアンアン監督 
「胡同の理髪師」(2006) ハスチョロー監督 
「戦場のレクイエム」(2007) フォン・シャオガン監督
「ラスト、コーション」(2007) アン・リー監督、アメリカ・中国・台湾・香港 
「花の生涯~梅蘭芳」(2008) チェン・カイコー監督
「冷たい雨に撃て、約束の銃弾を」(2009)  ジョニー・トー監督、仏・香港
「再会の食卓」(2010) ワン・チュアンアン監督
「無言歌」(2010) ワン・ビン監督(香港・フランス・ベルギー)

■中国関連映画
「ラスト・エンペラー」(1987)  ベルナルド・ベルトルッチ監督、伊・英・中国
「ジョイ・ラック・クラブ」(1993)  ウェイン・ワン監督、アメリカ
「延安の娘」(2002)  池谷薫監督、日本
「小さな中国のお針子」(2002) ダイ・シージエ監督、フランス
「中国の植物学者の娘たち」(2005) ダイ・シージエ監督、カナダ・フランス
「蟻の兵隊」(2005)  池谷薫監督、日本
「千年の祈り」(2007)  ウェイン・ワン監督、アメリカ・日本

■こちらも要チェック
「風の輝く朝に」(1984) レオン・ポーチ監督
「誰かがあなたを愛している」(1987) メイベル・チャン監督
「北京物語」(1987) チェン・トンティエン監督
「晩鐘」(1987) ウー・ツーニュウ監督
「秋菊の物語」(1992) チャン・イーモウ監督
「太陽の少年」(1995)  チアン・ウェン監督
「變臉この櫂に手をそえて」(1995)  ウー・ティエンミン監督
「シュウシュウの季節」(1998) ジョアン・チェン監督
「スパイシー・ラブスープ」(1998) チャン・ヤン監督
「こころの湯」(1999) チャン・ヤン監督
「ただいま」(1999) チャン・ユアン監督
「西洋鏡」(2000) アン・フー監督、中・米・独・台
「グリーン・デスティニー」(2000)  アン・リー監督、中国、アメリカ
「プラットホーム」(2000)  ジャ・ジャンクー監督
「ハッピー・フューネラル」(2001) フォン・シャオガン監督、中国・アメリカ
「ハリウッド・ホンコン」(2001)  フルーツ・チャン監督、香港・日本
「再見 また逢う日まで」(2001)  ユイ・チョン監督
「雲南の少女 ルオマの初恋」(2002)  チアン・チアルイ監督
「上海家族」(2002) ポン・シャオレン監督
「たまゆらの女」(2002) スン・チョウ監督 
「緑茶」(2002)  チャン・ユアン監督
「胡同愛歌」(2003)  アン・ザンジュン監督
「イノセントワールド 天下無賊」(2004) フォン・シャオガン監督
「見知らぬ女からの手紙」(2004) シュー・ジンレイ監督 
「玲玲の電影日記」(2004)  シャオ・チアン監督
「エグザイル/絆」(2006)  ジョニー・トー監督
「クレイジー・ストーン」(2006)  ニン・ハオ監督
「画皮 あやかしの恋」(2008)  ゴードン・チャン監督
「レッド・クリフ Part II ―未来への最終決戦―」(2009) ジョン・ウー監督

【おすすめの台湾映画】
「川の流れに草は青々」(1982)  ホウ・シャオシェン監督
「冬冬の夏休み」(1984) ホウ・シャオシェン監督
「童年往時」(1985)  ホウ・シャオシェン監督
「恋恋風塵」(1987) ホウ・シャオシェン監督
「悲情城市」(1989) ホウ・シャオシェン監督
「推手」(1991) アン・リー監督
「戯夢人生」(1993) ホウ・シャオシェン監督
「熱帯魚」(1995) チェン・ユーシュン監督
「ヤンヤン/夏の想い出」(2000) エドワード・ヤン監督
「ウェディング・バンケット」(2003) アン・リー監督
「恋人たちの食卓」(1994) アン・リー監督
「海角七号/君想う、国境の南」(2008) ウェイ・ダーション監督
「父の初七日」(2009) ワン・ユーリン&エッセイ・リウ監督

 僕の映画自伝である「あの頃名画座があった(改訂版)⑧」にも書いたが、僕が最初に観た中国映画はチェン・カイコー監督の「大閲兵」である。文芸座で開催された「中国映画祭‘87」で上映された作品中の一本だった。上映された8本全部を観た。他の7本は「黒砲事件」、「恋愛季節」、「最後の冬」、「死者の訪問」、「スタンド・イ ン」、「盗馬賊」、「古井戸」。文芸坐の「中国映画祭」は前年の1986年から始まっているようだが、86年当時はまだ中国映画は僕の視野の中に入っていなかったということだろう。恐らく中国映画が最初に注目されたのは87年と思われる。「中国映画祭‘87」で観た8本のうちの1本である「古井戸」はその年の第2回東京国際映画祭のグランプリ作品である。僕は第1回東京国際映画祭にはせっせと通ったが、なぜか第2回は行かなかったのでこの時には見逃している。しかしそれまで全く未知だった中国映画がグランプリを取ったというのには大いに驚いた記憶がある。

 恐らく「古井戸」の受賞によって中国映画は日本である程度知られるようになり、僕自身も注目するようになったのだ。ただ、87年に文芸坐で「古井戸」を観た時はグランプリを取るほどの作品かと疑問に思った記憶がある。期待値が高すぎたのだろう。2006年に改めてDVDで観た時に傑作だと思いなおしたのである。それはともかく、「黄色い大地」や「野山」という中国映画がすごいらしいという噂を僕が聞くようになったのも87年の秋ごろだった。「野山」は「中国映画祭‘86」で上映された。「黄色い大地」はその映画祭では上映されなかったが、同じ86年に公開されている。このようにまだ観ぬ中国映画に対する関心が高まっていたので、「中国映画祭‘87」にせっせと通ったのである。  

 そして最初に「大閲兵」を観てその質の高さに 驚いたのである。最初の「大閲兵」でがっかりすれば8本全部観たかどうか分からない。「大閲兵」を観て中国映画のレベルの高さに驚いたからこそ通いつめて全部観たということである。それ以降、すっかり中国映画の魅力に取り付かれ、これまで100本くらい観てきた。

 翌年の88年に東京を離れて長野県の上田に居を移したため、残念ながら「中国映画祭」は観られなくなってしまったが、その後2、3年間は無理して年に何度かは東京まで映画を観に行っていた。そうやって東京まで観に行った作品の一つが88年に岩波ホールで公開された「芙蓉鎮」だった。文革の実体を生々しく描いたこの映画には文字通り衝撃を受けた。この映画を観て中国映画の水準は世界の最高レベルにあるという考えは確信に変わった。その後も数々の名作と出会い、今でもその思いは揺るがない。僕が最も親近感を感じるのは中国映画とイギリス映画である。 

 「胡同のひまわり」のレビューで次のように書いた。「庶民の苦しみ、哀しみ、温かさ、ささやかな幸せ、親子や夫婦や家族の絆と情。こういったテーマを扱って、中国映画は数々の傑作を生み出してきた。」中国映画にも当然様々なジャンルがあるが、一番僕の心に響くのはこのようなテーマをあつかった作品だ。「芙蓉鎮」、「古井戸」、「心の香り」、「さらば、わが愛 覇王別姫」、「活きる」、「山の郵便配達」、「胡同のひまわり」、「孔雀 我が家の風景」、「胡同の理髪師」等々。またこういう作品と出会いたい。中国映画という豊かな鉱脈のごく一部しかわれわれは知らない。優れた中国映画がもっともっと日本で公開されることを願う。

* * * * * * * * * *

 最初に観た台湾映画は「恋恋風塵」と「悲情城市」。91年5月3日に文芸坐で観た。『キネマ旬報』のベストテン1位に選ばれ世評の高かった「悲情城市」よりも僕は「恋恋風塵」の方が気に入った。同年7月には「冬冬の夏休み」を観たが、これはさらに気に行った。僕の評価では「恋恋風塵」、「冬冬の夏休み」、「川の流れに草は青々」がホウ・シャオシェン監督のベスト3である。

 その後久しく優れた台湾映画に出会わなかったが、2006年の暮れにアン・リー監督の「推手」をDVDで観て衝撃を受けた。その後「恋人たちの食卓」、「ウェディング・バンケット」と“父親3部作” を観終わった段階で、この3作こそ台湾映画の頂点だと思った。残念だが以後これらを越える作品は生まれていないのではないか。


<追記>
 左上の「アーカイブ」欄に「ゴブリンのこれがおすすめ一覧」のリンクがありますので、他のおすすめリストを参照したい方はそちらからお入りください。
 なお、作品名が青くなっているものはレビュー(短評も含め)を載せています。リンクが張ってありますので、レビューを読みたい場合は作品名をクリックして下さい。

2013年8月23日 (金)

これから観たい&おすすめ映画・DVD(13年9月)

【新作映画】
8月17日公開
 「レフ・クレショフ傑作選」
8月23日公開
 「スター・トレック イントゥ・ダークネス」(J.J.エイブラムズ監督、米)
8月24日公開
 「上京ものがたり」(森岡利行監督、日本)
 「メキシカン・スーツケース」(トリーシャ・ジフ監督、スペイン・メキシコ)
8月30日公開
 「マン・オブ・スティール」(ザック・スナイダー監督、米・加・英)
 「オン・ザ・ロード」(ウォルター・サレス監督、仏・米・英・他)
8月31日公開
 「悪いやつら」(ユン・ジョンビン監督、韓国)
 「夏の終わり」(熊切和嘉監督、日本)
 「黒いスーツを着た男」(カトリーヌ・コルシニ監督、仏・モルドヴァ)
 「ジンジャーの朝」(サリー・ポッター監督、英・デンマーク・加・他)
 「ソウル・フラワー・トレイン」(西尾孔志監督、日本)
 「日本の悲劇」(小林政広監督、日本)
 「美輪明宏ドキュメンタリー ~黒蜥蜴を探して~」(パスカル=アレックス・ヴァンサン監督、仏)
9月6日公開
 「サイド・エフェクト」(スティーブン・ソダーバーグ監督、米)
9月7日公開
 「うそつきパラドクス」(吉田浩太監督、日本)
 「アップサイドダウン 重力の恋人」(フアン・ソラナス監督、カナダ・フランス)
 「スーサイド・ショップ」(パトリス・ルコント監督、仏・ベルギー・加)
 「キャプテンハーロック」(荒牧伸志監督、日本)監督、日本)
 「共喰い」(青山真治監督、日本)
 「大統領の料理人」(クリスチャン・バンサン監督、フランス)
 「ハーメルン」(坪川拓史監督、日本)
 「わたしはロランス」(グザビエ・ドラン監督、カナダ・仏)
9月13日公開
 「私が愛した大統領」(ロジャー・ミッシェル監督、英)
 「許されざる者」(李相日監督、日本)
9月14日公開
 「ストラッター」(カート・ボス監督、米)
 「Miss ZOMBIE」(SABU監督、日本)
 「ポルトガル、ここに誕生す ギマランイス歴史地区」(ビクトル・エリセ、他、監督)
9月20日公開
 「エリジウム」(ニール・ブロムカンプ監督、米)

【新作DVD・BD】
8月21日
 「10人の泥棒たち」(チェ・ドンフン監督、韓国)
 「遺体 明日への十日間」(君塚良一監督、日本)
 「すーちゃん まいちゃん さわ子さん」(御法川修監督、日本)
8月23日
 「サイド・バイ・サイド フィルムからデジタルへ」(キアヌ・リーブス、他監督、米)
 「野蛮なやつら SAVAGES」(オリバー・ストーン監督、米)
 「故郷よ」(ミハル・ボガニム監督、フランス・ウクライナ・他)
 「世界にひとつのプレイブック」(デビッド・O・ラッセル監督、米)
8月24日
 「最初の人間」(ジャンニ・アメリオ監督、仏・伊・アルジェリア)
8月28日
 「脳男」(瀧本智行監督、日本)
9月3日
 「キャビン」(ドリュー・ゴダード監督、米)
 「ゼロ・ダーク・サーティ」(キャスリン・ビグロー監督、米)
 「キング・オブ・マンハッタン 危険な賭け」(ニコラス・ジャレッキー監督、米)
 「愛してる、愛してない」(イ・ユンギ監督、韓国)
9月4日
 「メッセンジャー」(オーレン・ムーバーマン監督、米)
 「L.A.ギャング ストーリー」(ルーベン・フライシャー監督、アメリカ)
 「ブラインドマン その調律は暗殺の調べ」(ザビエ・パリュ監督、フランス)
 「ウェイストランド」(ローワン・アトリー監督、イギリス)
 「パラノーマン ブライス・ホローの謎」(クリス・バトラー監督、米)
9月6日
 「愛、アムール」(ミヒャエル・ハネケ監督、仏・独・オーストリア)
 「体脂肪計タニタの社員食堂」(李闘士男監督、日本)
 「ザ・マスター」(ポール・トーマス・アンダーソン監督、米)
 「プラチナ・データ」(大友啓史監督、日本)
 「体脂肪計タニタの社員食堂」(李闘士男監督、日本)
 「ランズエンド 闇の孤島」(ニック・マーフィ監督、イギリス)
9月7日
 「アンナ・カレーニナ」(ジョー・ライト監督、イギリス)
9月11日
 「ビトレイヤー」(エラン・クリービー監督、英・米)
9月13日
 「リンカーン」(スティーブン・スピルバーグ監督、アメリカ)
 「アナザー・ハッピーー・デイ ふぞろいな家族たち」(サム・レビンソン監督、米)
9月18日
 「奪命金」(ジョニー・トー監督、香港)
 「藁の楯 わらのたて」(三池崇史監督、日本)
9月25日
 「二郎は鮨の夢を見る」(デビッド・ゲルブ監督、アメリカ)
 「ル・コルビュジエの家」(ガストン・ドゥブラット、マリアノ・コーン監督、アルゼンチン)
 「ペダル ダンス」(石川寛監督、日本)
9月27日
 「G.I.ジョー バック2リベンジ」(ジョン・チュウ監督、アメリカ)
9月28日
 「駆ける少年」(アミール・ナデリ監督、イラン)
 「イラン式料理本」(モハメド・シルワーニ監督、イラン)
10月2日
 「ヒッチコック」(サーシャ・ガバシ監督、米)
 「NO ONE LIVES ノー・ワン・リヴズ」(北村龍平監督、米)
 「よりよき人生」(セドリック・カーン監督、フランス・カナダ)
 「王になった男」(チュ・チャンミン監督、韓国)
 「ジャッキー・コーガン」(アンドリュー・ドミニク監督、アメリカ)
 「ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮」(ニコライ・アーセル監督、デンマーク・他)
 「よりよき人生」(セドリック・カーン監督、フランス・カナダ)
10月4日
 「オブリビオン」(ジョセフ・コジンスキー監督、アメリカ)
 「偽りなき者」(トマス・ピンターベア監督、デンマーク)
10月9日
 「コズモポリス」(デビッド・クローネンバーグ監督、加・仏・伊・ポルトガル)
 「華麗なるギャッツビー」(バズ・ラーマン監督、豪・米)
10月11日
 「だいじょうぶ3組」(廣木隆一監督、日本)
 「ハッシュパピー バスタブ島の少女」(ベン・ザイトリン監督、アメリカ)
10月15日
 「図書館戦争」(佐藤信介監督、日本)
10月17日
 「千年の愉楽」(若松孝二監督、日本)

【旧作DVD・BD】
8月24日
 「アギーレ 神の怒り」(72、ヴェルナー・ヘルツォーク監督、西独)DVD
9月3日
 「エル・トポ」(70、アレハンドロ・ホドロフスキー監督、メキシコ)
9月13日
 「エル・ドラド」(66、ハワード・ホークス監督、米)
 「シェーン」(53、ジョージ・スティーブンス監督、米)
9月25日
 「ノッティングヒルの恋人」(99、ロジャー・ミッシェル監督、英・米)
 「ブロークバック・マウンテン」(05、アン・リー監督、米・加)

 今月はかなり充実している。劇場新作では、まずパトリス・ルコント監督が撮ったアニメ映画「スーサイド・ショップ」が面白そうだ。自殺用品専門店を舞台に超ネガティブ志向の一家を末っ子が明るく変えてゆくという展開がいかにもルコント監督らしい。「メキシカン・スーツケース」は「<ロバート・キャパ>とスペイン内戦の真実」という副題が付いているドキュメンタリー。07年にメキシコで発見されたキャパのネガからスペイン内戦の軌跡をたどるという実に興味深い映画だ。「ハーメルン」は奥会津などで撮影され、東日本大震災など幾度もの製作中止の危機を乗り越えて上映される。日本の原風景のような村を舞台に「忘れ去られようとしているけれど、実は大切なもの」が描かれる。「オン・ザ・ロード」はジャック・ケルアックの名著『路上』の映画化作品。監督はなんと「モーターサイクル・ダイアリーズ」のウォルター・サレス。

 他にも、「第9地区」で知られるニール・ブロムカンプ監督の新作SF映画「エリジウム」、薬の副作用が絡むサスペンス「サイド・エフェクト」、フランス製のサスペンス映画「黒いスーツを着た男」、チェ・ミンシクとハ・ジョンウ共演の韓国製ノワール「悪いやつら」、瀬戸内寂聴の自伝的小説の映画化した恋愛ドラマ「夏の終わり」、男ばかりの大統領官邸で奮闘する女性料理人の活躍を描く「大統領の料理人」、アキ・カウリスマキ、ビクトル・エリセ、マノエル・ド・オリベイラ、ペドロ・コスタの4人の監督によるオムニバス「ポルトガル、ここに誕生す ギマランイス歴史地区」に期待。

 ユーロスペースで公開される「レフ・クレショフ傑作選」については特筆しておきたい。全く知らなかったが、映画史的には重要な人物のようだ。モンタージュ理論と言えばエイゼンシュテインを思い浮かべるが、その理論的基礎を打ち立てたのはこのレフ・クレショフだという。プドフキンやエイゼンシュテインの師だというのだから大変な人物である。しかもその作風はコメディやスパイ活劇からサスペンスや重厚な人間ドラマにまでわたるというのだから興味深い。今回上映されるのは「ボリシェビキの国におけるウェスト氏の異常な冒険」(24年)、「掟によって」(26年)、「二人のブルディ」(29年)のサイレント3作品。いずれも65分から80分の中編である。

 新作DVD・BDも注目作が目白押しだ。「遺体 明日への十日間」、「サイド・バイ・サイド フィルムからデジタルへ」、「故郷よ」、「世界にひとつのプレイブック」、「メッセンジャー」、「ウェイストランド」、「愛、アムール」、「ザ・マスター」、「ランズエンド 闇の孤島」、「リンカーン」、「駆ける少年」、「ヒッチコック」、「よりよき人生」、「王になった男」、「よりよき人生」、「オブリビオン」、「ハッシュパピー バスタブ島の少女」など。ほかにも、「ランズエンド 闇の孤島」と「ウェイストランド」は劇場未公開ながら案外拾いものかも。

 旧作DVD・BDは寂しい限り。ただ、「ゴブリンのこれがおすすめ 40 中南米映画」でも名前を挙げた「エル・トポ」の発売は貴重だ。

ゴブリンのこれがおすすめ 40  中南米映画

中南米映画

<おすすめの中南米映画>
「ル・コルビュジエの家」(2009) ガストン・ドゥプラット、他、監督、アルゼンチン
「瞳の奥の秘密」(2009) フアン・ホセ・カンパネラ監督、スペイン・アルゼンチン
「闇の列車、光の旅」(2009) ケイリー・ジョージ・フクナガ監督、メキシコ・米
「ルイーサ」(2008) ゴンサロ・カルサーダ監督、アルゼンチン・スペイン
「永遠のこどもたち」(2007)  J・A・バヨナ監督、スペイン・メキシコ
「フランシスコの2人の息子」(2005) ブレノ・シウヴェイラ監督、ブラジル
「ウィスキー」(2004)  フアン・パブロ・レベージャ、他監督、ウルグアイ・アルゼンチン
「娼婦と鯨」(2004) ルイス・プエンソ監督、アルゼンチン・スペイン
「僕と未来とブエノスアイレス」(2003) ダニエル・プルマン監督、アルゼンチン、スペイン、仏、伊
「シティ・オブ・ゴッド」(2002) フェルナンド・メイレレス監督、ブラジル・仏・米
「フリーダ」(2002) ジュリー・テイモア監督、米・加・メキシコ
「オリンダのリストランテ」(2001) パウラ・エルナンデス監督、アルゼンチン
「アモーレス・ペロス」(1999) アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督、メキシコ
「セントラル・ステーション」(1998) ヴァルテル・サレス監督、ブラジル
「クアトロ・ディアス」(1997) ブルーノ・バレット監督、ブラジル
「ラテンアメリカ光と影の詩」(1992) フェルナンド・E・ソラナス監督、仏・アルゼンチン
「スール その先は・・・愛」(1988) フェルナンド・E・ソラナス監督、アルゼンチン
「100人の子供たちが列車を待っている」(1988) イグナシオ・アグエロ監督、チリ
「ナイト・オブ・ペンシルズ」(1986) エクトル・オリベラ監督、アルゼンチン
「オフィシャル・ストーリー」(1985) ルイス・プエンソ監督、アルゼンチン
「タンゴ―ガルデルの亡命」(1985) フェルナンド・E・ソラナス監督、仏・アルゼンチン
「蜘蛛女のキス」(1985) ヘクトール・バベンコ監督、アメリカ・ブラジル
「追憶のオリアナ」(1984) フィナ・トレス監督、フランス、ベネズエラ
「アルシノとコンドル」(1982) ミゲル・リティン監督、ニカラグア
「アントニオ・ダス・モルテス」(1969) グラウベル・ローシャ監督、ブラジル
「黒い神と白い悪魔」(1964)  グラウベル・ローシャ監督、ブラジル
「エル」(1952)  ルイス・ブニュエル監督、メキシコ
「忘れられた人々」(1950) ルイス・ブニュエル監督、メキシコ

<中南米関連の映画>
「チェ28歳の革命」(2008) スティーヴン・ソダーバーグ監督、米・仏・スペイン
「ボーダータウン 報道されない殺人者」(2006)  グレゴリー・ナヴァ監督、米
「メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬」(2006) トミー・リー・ジョーンズ監督、米・仏
「スパングリッシュ」(2004) ジェームズ・L・ブルックス監督、アメリカ
「モーターサイクル・ダイアリーズ」(2004) ヴァルテル・サレス監督、英・米
「カーサ・エスペランサ」(2003) ジョン・セイルズ監督、アメリカ・メキシコ
「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」(1999)  ヴィム・ヴェンダース監督、独・米・仏・キューバ
「カルラの歌」(1996)  ケン・ローチ監督、イギリス
「愛と精霊の家」(1993) ビレ・アウグスト監督、ドイツ、デンマーク、ポルトガル
「クール・ランニング」(1993)  ジョン・タートルトーブ監督、アメリカ
「戒厳令下チリ潜入記」(1988) ミゲル・リティン監督、スペイン
「ミッション」(1986)  ローランド・ジョフィ監督、イギリス
「サルバドル~遥かなる日々」(1985) オリバー・ストーン監督、アメリカ
「エル・ノルテ 約束の地」(1983) グレゴリー・ナヴァ監督、アメリカ
「ミッシング」(1982)  コンスタンタン・コスタ=ガヴラス監督、米
「メキシコ万歳」(1979) セルゲイ・M・エイゼンシュテイン、他、監督、ソ連
「戒厳令」(1973)  コンスタンタン・コスタ=ガヴラス監督、仏・伊
「黒いオルフェ」(1959) マルセル・カミュ監督、フランス・ブラジル

<気になる未見作品>
「偽りの人生」(2012) アナ・ピターバーグ監督、アルゼンチン・スペイン・独  
「幸せパズル」(2010) ナタリア・スミルノフ監督、アルゼンチン・仏
「チェ39歳 別れの手紙」(2008) スティーヴン・ソダーバーグ監督、仏・スペイン
「今夜、列車は走る」(2004) ニコラス・トゥオッツォ監督、アルゼンチン
「ビハインド・ザ・サン」(2001) ウォルター・サレス監督、ブラジル
「バスを待ちながら」(2000) ファン・カルロス・タビオ監督、キューバ、スペイン・メキシコ・仏
「サンチャゴに雨が降る」(1975)  エルヴィオ・ソトー監督、フランス・ブルガリア

<こちらも要チェック>
「エル・トポ」(1970) アレハンドロ・ホドロフスキー監督、メキシコ

 僕が最初に観た中南米の映画はミゲル・リティン監督の「アルシノとコンドル」である。1986年の2月15日に岩波ホールで観ている。監督のミゲル・リティンは後に衝撃的なドキュメンタリー映画「戒厳令下チリ潜入記」を撮った人として知られている人だ。80年代は世界中の様々な映画が日本に入ってきた時期で、70年代までは外国映画と言えばアメリカ、フランス、イタリア、イギリス、ソ連の映画がほとんどを占めていていた。それ以外と言えばインドのサタジット・レイ監督、スペインのルイス・ブミュエル、ポーランドのアンジェイ・ワイダやイエジー・カワレロウィッチ、アンジェイ・ムンク、ロマン・ポランスキー、デンマークのカール・ドライエル、スウェーデンのイングマル・ベルイマン、ギリシャのジュールス・ダッシンなどの巨匠の作品が入ってくるだけだったと言っても過言ではない。

 それが80年代に入り様々な国の映画が公開されるようになった。スイス、ハンガリー、トルコ、ベトナム、ユーゴスラビア、チェコ、ポーランド、ギリシャ、等々。エジプトやセネガルなどのアフリカ映画も入ってきた。才能ある多くの映画人がナチスに追われて亡命したため長い間停滞していたドイツ映画が「ニュー・ジャーマン・シネマ」と呼ばれて復活したのも80年代。独裁者フランコの下で長い間苦難を強いられていたスペイン映画も、フランコ死後の80年代に一気に黄金期を迎え、各種映画祭で次々にグランプリを獲得した。名作「黄昏の恋」(1982)はスペイン映画として初めてアカデミー外国語映画賞を獲得している。

 80年代最大の収穫は中国映画の公開である。「中国映画祭」を毎年開催していた池袋の「文芸坐」が果たした役割は非常に大きい。中国でも映画を作っていたのかと当時びっくりしたものだが、その質の高さに仰天したものだ。韓国映画が公開され始めたのも80年代の末頃だ。88年に「旅人は休まない」、「鯨とりコレサニヤン」、「ディープ・ブルー・ナイト」が公開されている。しかしこの時期の韓国映画は今と比べるとまだ珍品扱いだった。僕が韓国映画を観はじめたのは90年代からであり(80年代はまだ観ていなかったので)、同じころに公開され始めた台湾映画と当時はほとんどごっちゃになっていた。

 ラテン・アメリカ諸国の映画もやはりこの80年代に日本で公開されるようになったのである。恐らくそれ以前には「アントニオ・ダス・モルテス」が公開された程度ではないだろうか(1970年『キネマ旬報』ベストテン11位)。それが80年代になって何本も公開されるようになったのである。87年9月には三百人劇場で「メキシコ時代のルイス・ブニュエル特集」が組まれている。翌88年には草月ホールで「ラテンアメリカ映画祭」が開かれた(10月5日から13日まで)。

 以後、アルゼンチンとブラジルとメキシコを中心として、数は少ないが中南米の映画はほぼ毎年何本かは日本に入ってきている。「変貌著しい世界の映画」という記事に2006年現在の世界の映画製作本数比較を乗せたが、アルゼンチンは13位で74本、続く14位がブラジルで70本である。年間でこれだけの製作本数があるのだから、アルゼンチンやブラジルは映画大国といって良い。その割には日本での公開本数が少ないが、それは必ずしも質の問題だけではなく、馴染が少なく華やかなスターもいない中南米の映画を輸入するのにためらいを持つ日本側の問題もかかわっていると考えるべきだ。実際、中南米映画の水準は決して低くはない。僕の個人的なベスト5は「闇の列車、光の旅」、「フリーダ」、「セントラル・ステーション」、「100人の子供たちが列車を待っている」、「オフィシャル・ストーリー」だが、いずれも欧米の名作群と並べても全く遜色ない堂々たる傑作だ。

<追記>
 80年代の映画公開状況については「あの頃名画座があった(改訂版)①~⑧」と「あの頃こんな映画があった 1988年」を参照してください。左上にある「アーカイブ」の「映画レビュー以外の記事一覧」にリンクがあります。「あの頃こんな映画があった 1988年」は71年から87年までを取り上げた僕の映画自伝「あの頃名画座があった」シリーズの後続企画でしたが、88年をまとめたところで中断。いつか時間ができたら89年以降もまとめてみたいのですが、はたしていつのことになるやら。

2013年8月 2日 (金)

先月観た映画 採点表(13年7月)

「高地戦」(2011、チャン・フン監督、韓国)★★★★★
「砂漠でサーモン・フィッシング」(2011、ラッセ・ハルストレム監督、英)★★★★
「風立ちぬ」(2013、宮崎駿監督、日本)★★★★
「ユナイテッド ミュンヘンの悲劇」(2011、ジェームズ・ストロング監督、英)★★★★
「レ・ミゼラブル」(2012、トム・フーパー監督、英)★★★
「ミイラ再生」(1932、カール・フロイント監督、米)★★★
「フランケンウィニー(実写版)」(1984、ティム・バートン監督、アメリカ)★★☆

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