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2009年2月15日 - 2009年2月21日

2009年2月21日 (土)

これから観たい&おすすめ映画・DVD(09年3月)

【新作映画】
2月21日公開
 「7つの贈り物」(ガブリエレ・ムッチーノ監督、米)
 「ロックンローラ」(ガイ・リッチー監督、イギリス)
 「シリアの花嫁」(エラン・リクリス監督、イスラエル・仏・独)
 「ホルテンさんのはじめての冒険」(ベント・ハーメル監督、ノルウェー)
2月28日公開
 「オーストラリア」(バズ・ラーマン監督、オーストラリア・米)
 「いのちの戦場 アルジェリア1959」(フローラン・エミリオ・シリ監督、仏)
 「シネマ歌舞伎 刺青奇偶」(寺崎裕則演出、日本)
 「カフーを待ちわびて」(中井庸友監督、日本)
 「いのちの戦場 -アルジェリア1959」(フローラン=エミリオ・シリ監督、仏)
3月7日公開
 「花の生涯 梅蘭芳」(チェン・カイコー監督、中国)
 「ダウト あるカトリック学校で」(ジョン・パトリック・シャンレー監督、米)
 「パッセンジャーズ」(ロドリゴ・ガルシア監督、米・加)
 「インストーラー」(ジュリアン・ルクレール監督、仏)
 「長江にいきる~秉愛の物語」(フォン・イェン監督、中国)
 「ジェネラル・ルージュの凱旋」(中村義洋監督、日本)
3月14日公開
 「ダイアナの選択」(バディム・パールマン監督、米)
 「ホノカアボーイ」(真田敦監督、日本)
 「THIS IS ENGLAND」(シェーン・メドウズ監督、イギリス)
 「PVC-1〔余命85分〕」(スピロス・スタソロプロス監督、コロンビア)
 「バオバブの記憶」(本城成一監督、日本)
3月20日公開
 「ワルキューレ」(ブライアン・シンガー監督、米・独)
 「リリィ、はちみつ色の秘密」ジーナ・プリンス・バイスウッド監督、米)
 「フィッシュストーリー」(中村義洋監督、日本)
4月4日公開
 「トワイライト 初恋」(キャサリン・ハードウィック監督、米)
4月10日公開
 「レッドクリフ Part2」(ジョン・ウー監督、米・中国・他)

【新作DVD】
2月25日
 「接吻」(万田邦敏監督、日本)
2月27日
 「まなざしの長さをはかって」(カルロ・マッツァクラーティ監督、イタリア)
 「森の生活」(クリスティヨナス・ビルジューナス監督、リトアニア)
 「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」(若松孝二監督、日本)
3月4日
 「落語娘」(中原俊監督、日本)
3月6日
 「リダクテッド 真実の価値」(ブライアン・デ・パルマ監督、米・カナダ)
 「アメリカン・ティーン」(ナネット・バースタイン監督、米)
 「僕らのミライへ逆回転」(ミシェル・ゴンドリー監督、米)
 「パコと魔法の絵本」(中島哲也監督、日本)
 「ヒストリーボーイズ」(ニコラス・ハイトナー監督、イギリス)
3月11日
 「レッド・クリフ Part1」(ジョン・ウー監督、中国、日本、他)
3月18日
 「おくりびと」(滝田洋二郎監督、日本)
3月25日
 「TOKYO!」(ミシェル・ゴンドリー、他監督、仏・日・独・韓国)
 「コッポラの胡蝶の夢」(フランシス・フォード・コッポラ監督、米・独・他)
 「バンク・ジョブ」(ロジャー・ドナルドソン監督、イギリス)
 「P.S.アイラヴユー」 (リチャード・ラグラヴェネーズ監督、米)
3月27日
 「天安門、恋人たち」(ロウ・イエ監督、中国・フランス)
 「ブロードウェイ♪ブロードウェイ」(ジェイムズ・D・スターン、他監督、米)
4月3日
 「ベティの小さな秘密」(ジャン・ピエール・アメリス監督、フランス)
 「マルタのやさしい刺繍」(ベティナ・オベルリ監督、スイス)
 「ランジェ公爵夫人」(ジャック・リベット監督、仏・伊)
 「この自由な世界で」(ケン・ローチ監督、英・伊・独・他)
4月10日
 「ブタがいた教室」(前田哲監督、日本)

【旧作DVD】
2月28日
 「ライナー・ヴェルナー・ファスビンダーDVD-BOX③」
   収録作品:「出稼ぎ野郎」、「悪の神々」、聖なるパン助に注意」
3月4日
 「若者たち ⑩~⑮」(66、森川時久演出、TVドラマ)
3月6日
 「ジョンとメリー」(69、ピーター・イエーツ監督、米)
 「ラスト・アメリカン・ヒーロー」(73、ラモント・ジョンソン監督、米)
 「北国の帝王」(73、ロバート・アルドリッチ監督、米)
3月11日
 「チャンス」(79、ハル・アシュビー監督、米)
3月27日
 「傷だらけの山河」(64、山本薩夫監督、日本)
4月2日
 「悪の花園」(54、ヘンリー・ハサウェイ監督、米)

080518_35  久々に良さそうな新作がそろった。傑作「キッチン・ストーリー」のベント・ハーメル監督作品「ホルテンさんのはじめての冒険」、アカデミー賞ノミニー3人をそろえた「ダウト あるカトリック学校で」を始め、「長江にいきる~秉愛の物語」、「シリアの花嫁」、「オーストラリア」、「いのちの戦場 アルジェリア1959」、チェン・カイコー監督の「花の生涯 梅蘭芳」、ドキュメンタリー「バオバブの記憶」など、期待できそうな作品がずらりと並ぶ。

 新作DVDでは話題の「レッド・クリフ Part1」が出る。「Part2」も4月に公開を控えている。個人的にはなんと言っても「リダクテッド 真実の価値」とケン・ローチ監督の「この自由な世界で」を早く観たい。他にも「天安門、恋人たち」、「ブロードウェイ♪ブロードウェイ」、「ランジェ公爵夫人」、「コッポラの胡蝶の夢」、「おくりびと」、「ブタがいた教室」などが続々登場。

 旧作DVDはいまひとつ物足りない。80年代中国映画やスペイン映画の発掘とか、どこか企画してくれないかなあ。まだまだいい映画はたくさん眠っているのだが。

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2009年2月17日 (火)

告発のとき

2007年、アメリカ、2008年6月公開
評価:★★★★☆
原題:In the Valley of Elah
監督:ポール・ハギス
脚本:ポール・ハギス
撮影監督:ロジャー・ディーキンス
音楽:マーク・アイシャム
編集:ジョー・フランシス
出演:トミー・リー・ジョーンズ、シャーリーズ・セロン、スーザン・サランドン     
   ジョナサン・タッカー、ジェームズ・フランコ、フランシス・フィッシャー     
   ジョシュ・ブローリン、ジェイソン・パトリック、ジェイク・マクラフリン     
   メカッド・ブルックス、ヴィクター・ウルフ

 長くテレビ界で活躍し、映画初監督作品「クラッシュ」でアカデミー作品賞と脚本賞を受賞したポール・ハギス監督の2作目。「クラッシュ」の前年には彼が脚本を担当した「ミリオンダラー・ベイビー」がアカデミー作品賞を受賞している。この人は監督としても脚本家としても非凡な才能を有している。

 「告発のとき」は「クラッシュ」の延長線上にある。つまり、「告発のとき」もまた「ポスト9.11映画」なのである。この点は最初にはっきり指摘しておきたい。「ポスト9.11映画」と言っても「ユナイテッド93」や「ワールド・トレード・センター」のような映画を指しているのではない。「クラッシュ」のレビューで次のように書いた。

 この映画は「ランド・オブ・プレンティ」同様、9.11後の、方向性と自信を見失い、憎しみや怒りばかりが掻き立てられ、絶えず不安に悩まされてさいなまれているアメリカ人の、いらだちささくれ立った心に捧げられたレクイエムなのである。

081102_20  「ランド・オブ・プレンティ」、「クラッシュ」、「セプテンバー11」、「華氏911」「ミュンヘン」「ジャーヘッド」「ロード・オブ・ウォー」「アメリカ、家族のいる風景」、「シリアナ」、「ナイロビの蜂」、「勇者たちの戦場」、「リダクテッド 真実の価値」、等々。「グッドナイト&グッドラック」「スタンドアップ」「メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬」「ホテル・ルワンダ」などの作品も、9.11後のアメリカ見直しの機運があってこそ作られた映画だ。そしてもう1本。「告発のとき」を理解するうえで重要なヒントを与えてくれる映画が「父親たちの星条旗」である(これもポール・ハギスの脚本だ)。これもまた兵士の英雄化をはっきり否定しているという点で「ポスト9.11映画」と位置づけていい。より重要な関連性は星条旗である。英雄は本当に英雄なのか、「父親たちの星条旗」が問うたのはまさにそのことである。そして、彼らは作られた英雄だった、星条旗を押し上げているあの勇ましい兵士たちの姿から連想される英雄的イメージは虚像だったと結論を下す。6人の兵士が力を合せアメリカの旗を今まさに垂直に立てようとしているあの有名な写真は、アメリカの国旗を引き降ろそうとしているようにも見えてくる。そして「告発のとき」の最後ではボロボロになったアメリカ国旗がさかさまに掲げられている(僕はシカゴのサード・アルバムのジャケット写真、血塗られたボロボロの星条旗を連想した)。泥沼にはまり込み、迷走するアメリカは救援信号を発しているのだ。

 「告発のとき」はミステリー・サスペンス調で展開して行く。軍警察を定年退職したハンク(トミー・リー・ジョーンズ)の息子マイク(ジョナサン・タッカー)がイラクから帰還後行方不明となり、やがてマイクのバラバラ死体が発見される。遺体は数十回もナイフで刺されており、バラバラに解体された上に燃やされていた。発見された時遺体の一部は野犬に食いちぎられていた。軍も警察も頼りにならず、ハンクは単独で真相を突き止めようとする。やがて事件を担当した地元警察の女性刑事エミリー(シャーリーズ・セロン)が彼に協力するようになる。

 なかなか真相が分からない。犯人かと思われた男も実は無関係だった。何重もの底があるためぐいぐい引き込まれる。その点、ミステリー・サスペンス映画としても良く出来ている。しかし「告発のとき」という邦題に引きずられて観てゆくと足元をすくわれる。マイクは何かイラクで重大な秘密を目撃してしまったために消されたのではないか。軍や政府の幹部が犯罪に絡んでいるのではないか。よくあるそういう類の映画を期待して観ていたならば、あまりにあっけない真相にがっかりするかもしれない。事件の真相そのものはそれほど広がりがあるわけでもなく、深刻なわけでもない。

080614_97_2   この映画の眼目は誰が何故マイクを殺したかを突き止めること自体にあるのではない。ハンクが突き止めたのはむしろイラクから帰還したマイクの荒れ果て、変わり果てた人間像である(マイクが戦場で「ドク」と呼ばれていた理由を知ったとき、ハンクは背筋が寒くなる思いをしただろう)。深刻なのは、兵士たちはイラクで勇敢に戦っていると信じていた父親の思い込みが無残にも崩壊してゆく点である。自分自身元軍人であったハンクの愛国心が現実の前に崩れ去っていったのだ。告発されていたのは根拠も道理もないイラク占領に邁進して力の政策を続けるアメリカの姿勢そのものであり、兵士を英雄としてたたえ、国の政策を支持してきたハンクのような国民たちの姿勢である。

 誰が犯人だったかは問題ではない。犯人も次の日には自分が殺されていたかも知れないと語っている。この映画が真に批判しているのは、若者をイラクへと追いやり、彼らの命を奪い、精神を崩壊させているアメリカ政府の政策である。同時に、兵士たちはイラクで勇敢に戦っていると信じ込んでいる国民の誤った理解も幻想だと突きつけているのだ。ボロボロになったアメリカ国旗がそれを象徴している。

 真相に到達した時、ハンクは息子のマイクとそして自分自身とも向き合うことになる。老いたりとはいえども、いまだ軍隊式の規則正しい生活を通している。女性には礼をもって接する(シャツ1枚でいる所に女性刑事エミリーが現れると、あわてて洗濯中のワイシャツを着るシーンがある)。軍隊は男をまっとうな人間に育てる場所だとハンクは信じていたに違いない。そして兵士は戦場では英雄なのだと。ハンクがエミリーの息子に語りかけた物語(ペリシテ軍の巨人ゴリアテを倒した少年時代のダビデ王の話)は、まさに彼の英雄像を示している(原題「エラの谷」はダビデが巨人ゴリアテと戦った場所)。

 しかし、息子の死とその真相とともに彼の英雄像も崩れ去った。同時に、アメリカが戦っている戦いは正義の戦いだという信念もついえ去る。アメリカを突き動かしてきたのは「強いアメリカ、正義のアメリカ」という巨大な幻想だった。今戦わねばならないのはむしろその幻想だ。非戦闘員までも殺し、精神を病んでゆくアメリカの兵士たち。マイクはハンクに「こんなところから連れ出して欲しい」と電話で泣きついた。水を張った湯船に飼い犬と妻を浸けて殺した帰還兵。今正視しなければならないのはそういった現実だ。映画はそう告発している。

081004_4  ハンクを演じたトミー・リー・ジョーンズが圧倒的だった。「ノー・カントリー」の短評の中で、「あの渋い顔を生かした役柄とコミカルな役柄を使い分ける才能があるのだから、作品を選べばむしろこれからが活躍の時期なのかもしれない」と書いた。予想通り、彼の代表作となる作品がさっそく現われた。「歌え!ロレッタ愛のために」(1980)の若々しい彼もいいが、今後はあの渋い顔を活かして重厚な役を演じて行くのではないか。

 シャーリーズ・セロンが演じたエミリーは「スタンドアップ」(2005)のジョージーとよく似た役柄だ。男どもの嫌がらせにもひるまず、しっかりと自分の主張が出来る女性。演技派の彼女にはこういう役柄が似合う。今後どんな作品に出演するのか楽しみだ。

 ハンクの妻ジョアンに扮したスーザン・サランドンも登場場面は少ないが強い印象を残した。地味な女優だがしっかりとした演技力を持っている。こういう人がいなければ映画は成り立たない。

<おまけ>
■トミー・リー・ジョーンズ マイ・ベスト5
 「告発のとき」(2007)
 「メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬」(2005)
 「逃亡者」(1993)
 「JFK」(1991)
 「歌え!ロレッタ愛のために」(1980)

■スーザン・サランドン マイ・ベスト5
 「告発のとき」 (2008)
 「デッドマン・ウォーキング」(1995)
 「ザ・プレイヤー」 (1992)
 「白く渇いた季節」 (1989)
 「アトランティック・シティ」(1980)

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