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2008年12月7日 - 2008年12月13日

2008年12月 9日 (火)

先月観た映画(08年11月)

「ジェイン・オースティンの読書会」(ロビン・スウィコード監督、米)★★★★
「つぐない」(ジョー・ライト監督、イギリス)★★★★
「ラスト・コーション」(アン・リー監督、米・中国・台湾・香港)★★★★
「ガチ☆ボーイ」(小泉徳宏監督、日本)★★★☆
「茄子 アンダルシアの夏」(高坂希太郎監督、日本)★★★☆

081206_48  先月は何と5本しか観ていない。レビューはおろか映画自体もほとんど観なくなってしまった。ボストンの滞在記をずっと書いているうちに写真日記の方に関心が傾いてしまい、日本に帰ってからもそれが続いているという感じ。デジカメを新調したこともあり、写真を撮るのに夢中になっている。地域SNSには毎日記事を3~5本書くという入れ込みよう。完全に逆転してしまいました。まあ、嘆いていても仕方がない、ぼちぼちやります。

「ジェイン・オースティンの読書会
 さて、まずは「ジェイン・オースティンの読書会」。12月1日に観た「最高の人生の見つけ方」はスペイン映画「死ぬまでにしたい10のこと」に似たテーマを持つ作品だと感じたが、こちらもデンマーク映画「幸せになるためのイタリア語講座」に似た設定の映画だと思った。アメリカ映画もよほどネタに困ってきたようだ。最近は日本の映画館で上映されるアメリカ映画の数も減り、大ヒット作品も少なくなった。代わりに日本映画が大量に公開されるようになった。アメリカ映画に翳りが見え始めている。

 そんなアメリカ映画の中では「ジェイン・オースティンの読書会」は良質な映画だといえる。かといって重いテーマではない。ジェイン・オースティンの作品をめぐる文学談義も出てくるが、彼女の作品を深く読み込んでいなければ理解できないというわけではない。ちょっとした文学的味付け程度である。そこはアメリカ映画、読書会に集まった4人の女性と男性一人はそれぞれに悩みを抱えてはいるが、決して深刻ではなく、ハッピーエンドに向かって明るいタッチで展開される。そこはどこか北欧的な暗いムードが漂う「幸せになるためのイタリア語講座」と異なる点だ。後者の6人の男女たちは深い悩みと心の傷を抱え、満たされない心の隙間を埋めるようにイタリア語講座に通う。心の傷が深い分、それぞれに愛する相手を求め合う気持ちも強い。こちらもハッピーエンドだが、悩みが深い分感動も深い。

 それに比べると「ジェイン・オースティンの読書会」はコメディ・タッチもまじえて描いており、恋の駆け引きやすれ違いなどに焦点を当てる。オースティンほどの深い人間観察はないが、悲喜こもごもの人間模様を軽妙なタッチで描いている。インテリたちが中心のドラマだが、それぞれに幸せをつかもうともがく人たちに暖かい視線を注いでいる点は「幸せになるためのイタリア語講座」と共通する。「幸せになるためのイタリア語講座」は地味で、「ジェイン・オースティンの読書会」はやや軽い。しかしそれぞれに味わいがあるいい映画だと思う。

「つぐない」
 「つぐない」は久々に観たイギリス映画。イギリスらしい気品のある映画だった。さほど深い感銘を与える映画ではないが、なかなかの出来である。13歳の少女の誤解が元で思わずついた嘘が一人の男の運命を変え、彼女自身と彼女の姉の運命も変えてしまう。身分の違う男女の恋愛、戦争、人生の最後まで背負い続けた罪意識というメロドラマ的な要素がたっぷり入っている。よく出来たメロドラマらしい劇的な展開。少女が誤った証言をした時点とその4年後が中心に描かれるが、最後にさらにその数十年後が描かれる展開がうまい。

 主演のキーラ・ナイトレイとジェームズ・マカヴォイも悪くないが、なんといってもこの映画の価値を格段に高めたのは少女の晩年を演じたヴァネッサ・レッドグレイヴである。ジュディ・デンチ、マギー・スミス、ヘレン・ミレンなどと並ぶイギリスの大女優。さすがの風格。「ヴィーナス」では彼女にふさわしい役を与えられなかったが、「つぐない」の役はまさにこの大女優にふさわしい役柄だった。彼女の登場で最後が一気にぐっと引き締まった。

081201_49 「ラスト・コーション」
  「ラスト コーション」は2時間半もある長い映画だった。予想はしていたが、後半はポルノ映画のようになってゆく。だが、アン・リー監督の人物描写は(濃厚なセックス描写も含め)さすがに巧みで、全体として悪くない映画だ。老け役に挑んだトニー・レオンと新人女優タン・ウェィの演技もなかなかいい。ただ、どうも基本の設定がリアルではない。傀儡政府の特務機関のボスであるトニー・レオンにはさすがの凄みと威圧感があるが、タン・ウェィはとても抗日組織のテロリストには見えない。テロ組織には何ら切羽詰った緊迫感もないし、テロに走らざるを得ない抑圧的状況がほとんど描かれていない。射撃の練習をしている場面などは、ほとんど学生の遊びにしか見えない。その点がどうもうそ臭くて最後まで違和感がある。したがってラストにいたる展開もいまひとつ盛り上がれなかった。

 アン・リー監督は初期の3部作「推手」、「ウェディング・バンケット」、「恋人たちの食卓」がいまだに彼の頂点だと思う。「いつか晴れた日に」や「ブロークバック・マウンテン」も優れた作品だが、やはりこの3部作には及ばない。

「ガチ☆ボーイ」その他
 「ガチ☆ボーイ」はそこそこのでき。これまた「フライ、ダディ、フライ」によく似た映画だ。若者の描き方が情けないオバカ映画ののりだ。どうして若者を描くとこうなってしまうのか。ただラストのガチンコ勝負あたりはなかなかの迫力。ではあるが、泣かせる演出という、これまた日本映画の悪い癖がこの映画にも出ている。堤新一と岡田准一という強力な役者がいる分出来は「フライ、ダディ、フライ」の方が上だ。ただし、この手の映画には韓国に「反則王」という秀作がある。ソン・ガンホ主演のサラリーマンの悲哀を描いたガチンコ・コメディ映画。同じプロレスがテーマだけに完成度の違いはいやでも目立ってしまう。

 「茄子 アンダルシアの夏」は日本のアニメ映画。公開当時から気になっていたがやっと観ることができた。アニメ大国日本の作品なのでさすがに出来は悪くない。監督の高坂希太郎が宮崎駿監督の一番弟子だけあって絵のタッチなどはジブリ作品を思わせる。ただ、自転車をこぐ足の動きなど絵の荒い点も目立つ。しかも47分の短い作品なので物足りなさが残る。まあ、物足りないというのはもっと観たかったという気持ちと裏腹だから、そう思わせる力があるともいえる。続編の「茄子2 スーツケースの渡り鳥」は出来がいいようだ。こちらも機会があれば観てみよう。

 アニメといえばテレビで放映された「墓場鬼太郎」のDVDも最初の1本だけ観た。原作の持ち味をそのままアニメにしているので大いに楽しめる。水木しげるの絵は実に味わい深い。決して正義の味方ではない鬼太郎がまたいい。続きを観たいがレンタル店で見つからない。置いてないのか?

081206_17  映画をあまり観ていないので、おまけとして市民劇場で観た「詩人の恋」について簡単に紹介しておこう。これは実にユニークで面白い劇だった。音楽劇は今まで結構見たが、これはいわゆるミュージカルではない。シューマンの「詩人の恋」を題材に、若手天才ピアニストのスティーブンと落ち目の声楽家マシュカン教授がすったもんだする二人芝居。ピアノを習いたいので歌はどうでもいいと言うスティーブンを、教授は歌い手の気持ちが分からなければ優れたピアニストにはなれないと説得。最初はしぶしぶ、しかし次第に教授の言う喜びと悲しみを知らなければ優れたピアニストにはなれないという言葉が理解できて来る。

 実際にピアノを弾き、ドイツ語で歌う。その驚くべき力量に正直驚いた(ドイツ語のせりふはさすがにうまくはないが)。さらには、二人とも実はユダヤ人であり、教授は第二次大戦中強制収容所にいたことが分かってくる。これが無理やりではなく、うまくテーマにかみ合っている。終始コメディとして展開されながらも、社会的テーマも違和感なく取り込まれている。教授役を加藤健一、スティーブン役を畠中洋が演じている。この二人しか出てこない。背景もずっと同じ。これで退屈させないところはさすが加藤健一だ。原作はジョン・マランス。

<おまけ>
■ジャック・ニコルソン(1937- ) マイ・ベスト10
 「最高の人生の見つけ方」(2007)
 「アバウト・シュミット」(2002)
 「恋愛小説家」(1997)
 「クロッシング・ガード」(1995)
 「シャイニング」(1980)
 「カッコーの巣の上で」(1975)
 「チャイナタウン」(1974)
 「さらば冬のかもめ」(1973)
 「ファイブ・イージー・ピーセス」(1970)
 「イージー・ライダー」(1969)

■モーガン・フリーマン(1937- ) マイ・ベスト5
 「素敵な人生の見つけ方」(2007)
 「ミリオンダラー・ベイビー」(2004)
 「ショーシャンクの空に」(1994)
 「許されざる者」(1992)
 「ドライビングMissデイジー」((1989)
 「グローリー」(1989)

(注)文中の写真は自分で撮ったものです。

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