最近のトラックバック

お気に入りホームページ

お気に入りブログ

お気に入りブログ 2

  • とんとん亭
    いい映画をたくさん観ているとんちゃんさんのブログ。映画の魅力を丁寧に語っています。
  • 新・豆酢館
    カテゴリーが実にユニーク。関心の広さと深さとユニークさが魅力です。
  • 虎猫の気まぐれシネマ日記
    猫が大好きなななさんのブログ。とても丁寧に、詳しく映画を紹介しています。
  • 犬儒学派的牧歌
    一見近寄りがたいタイトルですが、とても読みやすくまた内容の濃いレビューに出会えます。
  • TRUTH?ブログエリア
    GMNさんの充実したブログ。アメコミに強い方ですが、映画の記事もすごい。読ませます。
  • It's a Wonderful Life
    kazuponさんのブログ。観ている映画がかなり重なっているのでとても参考になります。
  • no movie no life
    洋画、邦画を問わず幅広くご覧になっています。しかも取り上げている映画は良質なものばかり!
  • 日っ歩~美味しいもの、映画、子育て...の日々
    おいしい物といい映画が大好きな方。味わいのある映画を選ぶ確かな目をお持ちです。
  • 再出発日記
    邦画を洋画と同じくらい観ておられます。社会的視点をしっかりとお持ちで、大いに勉強になります。
  • 藍空放浪記
    アジア映画を中心に幅広く映画をご覧になっています。レビューも長文で深い考察に満ちています。

« 2008年8月17日 - 2008年8月23日 | トップページ | 2008年8月31日 - 2008年9月6日 »

2008年8月24日 - 2008年8月30日

2008年8月28日 (木)

「蟻の兵隊」を観ました

Pocketwatch3  「延安の娘」(2002)に続いてようやく「蟻の兵隊」(2006)を観た。「延安の娘」には及ばないが、かなりのインパクトのあるドキュメンタリーだった。「延安の娘」に比べて劣ると感じるのは編集の仕方に疑問が残るからだ。インタビュアーの声が頻繁に入ってきて、それがどうも気になる。いちいち質問の声が入るのがどうもうっとうしいのだ。一つには奥村さん(主たる登場人物)の行動の邪魔をしていると感じるからである。もう一つは相手から自然に出てきた声を拾うのではなく、無理やり答えを引き出そうとしていると感じるからである。どうも撮影する側が前面に出すぎている気がする。もっと行動そのものを追い、相手の自然な声を拾い、質問などは別に時間を取ってまとめてする方がいい。質問も字幕で出すなどの工夫が欲しかった。

 そういう不満はあるが、それでもこの映画に強烈なインパクトがあるのは奥村さんの体験自体が強烈であり、また真相を追究しようとする彼の意志が強靭だからである。例えば、初年兵の時に「教育」として中国人を銃剣で刺し殺すよう上官から強要された話。初めて人を殺す体験。銃剣を持った側の方がおどおどしていたという。とにかく相手の目が見られない。「怒りのまなざしで睨みつけている」中国人の目が怖くて目をつぶってしまう。狙いがそれて相手の肋骨に当たりうまく刺さらない。上官に怒鳴りつけられ何度も繰り返し刺す破目になる。

 それだけでもすごい話なのだが、奥村さんはその場にいた人が生存していたら会って話が聞きたいという。パニック状態だった自分は目の前のことしか見えていなかった。だから実際はどんな状況だったのか聞きたいというのだ。そして実際に会う。それがまた予想外の展開となる。その後で奥村さんが漏らしたコメントがまたすごい。詳しくはレビューで書くことにするが、下手な演出まがいのちょっかいを出すより、実際にあったことをそのまま映した方がよほど迫力ある映像になる。池谷薫監督にはそういう題材を探してくる才能がある。今後どんな作品を作り上げてくるか楽しみだ。

「蟻の兵隊」(2006年、池谷薫監督、日本)★★★★

人気blogランキングへ

「ラストゲーム 最後の早慶戦」と「ザ・マジックアワー」を観ました

 今月になってやっと「新作」を2本観ることができた。新作といっても「ザ・マジックアワー」は6月公開だが、上田では「新作」である。久々に電気館で観た。一方の「ラストゲーム 最後の早慶戦」は文字通りの新作。しかも一般公開前の8月9日に行われた先行上映会で鑑賞した。

Cyou  まずは、「ラストゲーム 最後の早慶戦」から。これは実に特異な場所で鑑賞した。延べ2000人の市民がエキストラ参加してロケが行われた上田城跡公園野球場で観たのだ。野球場にスクリーンを設置して、野外上映会が行われたのである。もうかれこれ35年以上映画を観続けているが、野外での上映会は初めてだ。もちろん野球場で映画を観るのも初めての経験。しかも無料で観た。ネットで「先着50名様ご招待」に応募してただ券を2枚入手したのである。その上さらに女性連れの鑑賞。これほど好条件が重なったにもかかわらず、結構辛い目にあってしまった。

 まず、元々映画鑑賞用には作られていない野球場なので音が観客席に反響してものすごく聞きづらい。フィールドで鑑賞したのだが、そこはいわばすり鉢の底。音が交錯して何を言っているのか聞き取れないこともしばしばあった。悪い条件はそればかりではない。当日夕方の5時ごろから激しい雨が降った。上映中止になるかと心配して問い合わせたほどだ。幸い上映前に雨は止んだが、フィールドはぬかるんでいる。中止と思ってシートも折りたたみイスも車に置いたまま。取りに行く時間もない。仕方なくビニール袋を敷いて座ったが、20分も観ているとお尻が痛くなって来た。その後はずっと立ちっぱなしで鑑賞。しかも真夏だというのに長袖が欲しいくらい寒くなっていた。ぶるぶる震えながらの鑑賞だった。

 そんな状態で観たので、映画についてはあまり書けない。まともに観ていたとは言いがたいからだ。映画の印象はあまりよくない。平凡な作品だったというのが正直な印象。ただしもっといい条件で観たら印象が違っていた可能性があるので、映画の出来については保留しておこう。題材は悪くない。学徒出陣を控えた野球部員たちが最後の早慶戦を行うという話。早稲田大学野球部顧問役の柄本明がさすがの好演。しかし野球部員たちを演じた若い俳優たちがどうも物足りない。ドラマ自体もいまひとつ盛り上がりに欠ける。そういう印象が拭い去れなかった。しかし、繰り返すが、あまり映画に集中できなかったのでそのぶん割り引いて受け止めていただきたい。

Night2  「ザ・マジックアワー」は昨日観た。こちらは期待したほどではなかったが、なかなかの出来だった。全くリアリティに欠ける設定なのだが、それでも最後まで観客を飽きさせないのは三谷幸喜の卓抜なコメディ・センスのおかげだろう。5日以内に幻の殺し屋・デラ冨樫を探し出して連れて来なければ命がない切羽詰った備後とマリ。売れない俳優の村田大樹を映画の撮影だと騙して彼をデラ冨樫に仕立て上げる。村田を本物のデラ冨樫と思い込んでいるギャングたち、偽者を仕立ててひやひやする思いの備後とマリ、最後の最後になるまで映画の撮影だと思い込んでいる村田。この3者の事実認識のズレが笑いを引き起こす。「カット」、「(カメラは)どこから俺を狙っている」という映画用語がこのズレによって思わぬ笑いを引き起こす。

  ズレ、ねじれ、勘違い、思い込み。コメディの定石がこれでもかと手を変え、品を変え連発される。さらに意図的な仕掛けもある。何も知らないギャングたちと村田の間に、事情を知っている備後とマリが挟まっているという構図。元々無理な計画の破綻を防ぐために、彼らはさらにもっと無理な「仕掛け」をひねり出す。それがさらに予想外のドタバタを引き起こす。

 相変わらず豪華な出演陣だ。普段きつい顔で登場することが多い佐藤浩市がコミカルな演技を見せるのも見物だ。ギャングのボスを演じる西田敏行がまたうまい。「ペーパー・ムーン」ばりに三日月にのって登場する深津絵里が何ともかわいい。寺島進のずれたコワモテ演技も良い。そして戸田恵子。こんなセクシーな戸田恵子を見たことがない。その他ちょい役にも鈴木京香や天海祐希などもったいないほどの顔ぶれをそろえている。ただし、新興ギャングのボス役香川照之は迫力が足らなかった。

 よく練られた作品なのだが、どこか物足りないものも感じた。ギャングたちはもっと怖い方がいい。そのほうがメリハリも利いて笑いが増幅されるだろう。しかし一番問題なのは徹頭徹尾作りものの世界だということだろう。シカゴをもじった守加護という舞台が示しているように、コメディというよりもパロディに近い。しかしパロディにはもっと皮肉や風刺が必要だ。「こういうの一度作ってみたかったんだ」という三谷幸喜の個人的嗜好が前面に出すぎているのかもしれない。

「ラストゲーム 最後の早慶戦」(2008)★★★
  監督:神山征二郎、出演:渡辺大、柄本佑、柄本明、和田光司

「ザ・マジックアワー」(2008)★★★★
  監督:三谷幸喜、出演:佐藤浩市、妻夫木聡、深津絵里、西田敏行

人気blogランキングへ

« 2008年8月17日 - 2008年8月23日 | トップページ | 2008年8月31日 - 2008年9月6日 »

2017年10月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

ゴブリンのHPと別館ブログ

フォト
無料ブログはココログ