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2007年12月16日 (日)

ゴブリンの映画チラシ・コレクション⑤

 「洲崎パラダイス」は期待通りのいい映画でした。原作を読んだときは義治のだらしなさにいらいらし、またそんなだらしない男との腐れ縁を断ち切れない蔦枝にもいらいら。散々つかず離れずを繰り返した挙句、最後に蔦枝は義治と二人で洲崎を出てゆく。何なんだこいつらは。淡々とした芝木好子のタッチにもあまり馴染めず、あまり面白くないという印象を持った。最初に読んだ芝木好子の小説は『隅田川暮色』。これも最初は彼女の乾いた文体に馴染むのに時間がかかったが、一旦馴染んでしまうと一気に読めた。しかし『洲崎パラダイス』は洲崎遊郭界隈を舞台にした短編を集めた短編集なので、それぞれの世界に入り込める前にあっさり読み終わってしまう。全体に印象の薄い本だったのである。

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  川島雄三監督の映画版はかなり原作に忠実な作品なので、映画でももちろん上記の点に関してはいらついた。しかし実際の人間が演じる映画になるとどういうわけか話に色艶が出てくる。なんといっても蔦枝を演じた新珠三千代がいい。これまで特にいいと感じたことのなかった女優だが、「洲崎パラダイス」の彼女は実に魅力的だった。特に目がいい。大好きな淡島千景を思わせる雰囲気が気に入った。義治役は何と三橋達也。あまりに若すぎて最初はすぐには気づかなかった。時々ある角度で顔が映ったときやちょっとしたせりふを言ったときの声で確かに彼だと分かる。

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 この映画の魅力はもう一つある。洲崎遊郭の入り口である橋の手前にある飲み屋。観ているうちにまるで「男はつらいよ」の「とらや」のような居心地の良さを感じてくるから不思議なものだ。そこの女将を演じる轟夕起子がいい。「三四郎」、「武蔵野夫人」など何本か出演作を観たが、脇役俳優なので彼女の記憶はない。これほど印象的な彼女を観たのは初めて。下町のおっかさんという庶民的な佇まいが素晴らしい。飯田蝶子や望月優子とはまた違う、もっとお母さんという雰囲気。全く昔の日本映画の脇役陣は本当に層が厚かった。他にも芦川いづみや小沢昭一も少ない出番でしっかり存在感を示している。さすが川島雄三、なかなかの秀作だった。

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 昨日は「十三人の刺客」を観た。時代劇の傑作という評判なので前から気になっていた。しかし正直これにはがっかり。クライマックスの13人対53騎の殺陣シーンがあまりにちゃちなのだ。黒澤明、三隅研次、今井正、小林正樹などの傑作時代劇とは比べものにならない。ただ、内田良平という実に渋い役者を発見できたのは収穫だった。あの苦みばしった顔がいい。ちょい役(老中役)の丹波哲郎も渋い。片岡知恵蔵や嵐寛寿郎や月形龍之介はもう爺さんで、逆に里見浩太朗や山城新伍はまだ若造だ。面白かったのは西村晃。剣客という意外な役柄なのだ。剣術の稽古のときに見せる不思議な型が様になっているようでいないようで。黒澤の「七人の侍」を連想させるストーリーなのだが、役者も作りも演出も雲泥の差だった。

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 今日は長野大学で「六ヶ所村ラプソディー」の上映会に行ってきた。去年も「スティーヴィー」の上映会があったが、こちらも素晴らしいドキュメンタリー映画だった。さらにすごかったのは上映後の鎌仲ひとみ監督の講演。1時間の予定を大幅に超えて、1時間半に渡って滔滔と淀みなく喋り捲った。まさに立て板に水。現地取材、聞き取り調査ばかりではなく、文献など相当なリサーチをしてきたことが分かる。単なる裏話にとどまらない。イラクでドキュメンタリー映画を撮ったことから始まり、劣化ウラン弾を通じて六ヶ所村への取材へとつながる関心の連鎖。様々な問題に話が飛ぶが一本筋が通っていて全く聞き飽きることがない。アル・ゴアの「不都合な真実」よりはるかに面白かった。舌鋒鋭くテレビ報道の限界、日本の原発行政のあり方、「不都合な真実」を一切報道しようとしないマスコミの姿勢などをばっさばっさと切りまくって実に爽快。明るく元気でさっぱりした性格にも魅力を感じた。いやすごい人がいたものだ。「六ヶ所村ラプソディー」のパンフ、「知ることからはじめよう」というパンフ、さらには鎌仲ひとみ・金聖雄・海南友子共著『ドキュメンタリーの力』を購入。『ドキュメンタリーの力』には鎌仲さんのサインをいただいてきた。週末恒例デジカメを持っての地元探索には行けなかったが、充実した一日だった。この上映会について、詳しくは別の記事で書きます。

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