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2006年12月24日 (日)

寄せ集め映画短評集 その15

 

  11月に入院して以来だいぶ力を抜いてブログに接しています。レビューの本数を減らす代わりに映画を観る数を増やしました。ただせっかく観たのだから何も書かない手はない、ということで一旦終わらせた「寄せ集め映画短評集」シリーズを復活させることにしました。

「ヘイフラワーとキルトシュー」(2002年 フィンランド)
2005年10月公開
評価:★★★★
監督:カイサ・ラスティモ
脚本:カイサ・ラスティモ、マルコ・ラウハラ
撮影:ツオモ・ヴィルタネン
出演:カトリーナ・タヴィ、ティルダ・キアンレト、アンティ・ヴィルマヴィルタ
   ミンナ・スローネン、メルヤ・ラリヴァーラ、パイヴィ・アコンペルト
   ロベルト・エンケル、ヘイキ・サンカリ

  イギリス映画「ポビーとディンガン」と同じ子供を主人公にした映画。子供が主人公なのでファンタジー的な要素を持っているのは共通するが、「ポビーとディンガン」の方がよりリアリスティックであり、「ヘイフラワーとキルトシュー」はどちらかというとコメディ調である。小生意気で気分屋の子供に周りが振り回されるという意味では、スウェーデンの「ロッタちゃん」シリーズにむしろ近いと言ったほうがいいかも知れない。
  この映画の魅力はなんといっても二人の子役のかわいらしさである。思いっきりわがまSdang409_2 まな妹のキルトシュー、もうじき学校に上がるので妹の面倒を誰が見るのか心配しているしっかり者の姉ヘイフラワー。両親もユニークだ。毎日ジャガイモの研究に没頭しているパパ、大学出なので自分は家事などせず外で働く女だと思っているママ。この一家に巨大なお尻を持つ(一人が窓にお尻が挟まって動けなくなってしまうシーンが可笑しい)親切な二人の姉妹とおとぼけ警官コンビが絡むというコメディ仕立て。
  キルトシューのわがまま放題のやんちゃ振りが可愛いし、家事が出来ないママと芋しか頭にないパパの代わりに妹の面倒を見るヘイフラワーがけなげ。自分が学校に上がった後が心配で、ヘイフラワーが夜神様にお祈りするシーンには涙が出た。しかしあるきっかけでそのヘイフラワーがへそを曲げて口を利かなくなってしまう。逆に妹が姉に意見するあたりが可笑しい。
  パパの影響で芋ばかり食べているので「スパゲッティが食べたい!」とキルトシューが駄々をこねたり、娘たちのために家事に乗り出したママがぬいぐるみを洗濯機で洗ってしまったりと笑いどころはたっぷり盛りだくさん。ロシア映画「ククーシュカ ラップランドの妖精」、日本映画「かもめ食堂」で描かれたフィンランド。あのゆったりとしたリズムと透明な空気感は当然この映画にもある。さらには家の作りやインテリア、そして自然の美しさも魅力の一つ。他愛がないといえば他愛がないが、まあ、親子で見るのを前提としているような映画なので、あまりうるさいことを言わず楽しめばいい。

「ダ・ヴィンチ・コード」(2006年 アメリカ)
2006年5月公開
評価:★★★☆
監督:ロン・ハワード
脚本:アキヴァ・ゴールズマン
撮影:サルヴァトーレ・トチノ
出演:トム・ハンクス、オドレイ・トトゥ、イアン・マッケラン、アルフレッド・モリナ
   ジャン・レノ、ポール・ベタニー、ユルゲン・プロフノウ、エチエンヌ・シコ
   ジャン=ピエール・マリエール

  ダン・ブラウンの原作はめちゃくちゃ面白い。元来僕はこの手の物語が好きだ。今夢中で連載を読んでいる東周斎雅楽原作、魚戸おさむ画『イリヤッド-入矢堂見聞録』や星野之宣の『ヤマタイカ』、『宗像教授伝奇考』シリーズなどは古代の神話や伝説が縦横無尽に駆使されて奇想天外なドラマが展開される。「物語」好きにとっては奇抜なストーリー展開と天翔る空想が入り混じってこたえられない面白さである。原作の『ダ・ヴィンチ・コード』も基本的には同様の面白さである。
  レオナルド・ダ・ヴィンチの名画に隠された暗号の解読から始まり、アーサー王伝説でも 有名な聖杯伝説を経て、キリスト教が長い間ひた隠しにしてきた秘密にいたる展開。これKey_mb3_1 に何重もの暗号解読やアナグラムなどの謎解きが差し挟まれ、クリプテックスという小道具が使われ(原作ではマトリョーシカ人形のように入れ子細工になっているのだが映画では単純化されていた)、さらには秘密結社シオン修道会、オプス・デイ、マグダラのマリアなどが絡んでくるのだから、これが面白くないはずはない。キリスト教にまつわる薀蓄がこれでもかと盛り込まれている。謎解きサスペンスと知的好奇心が両方とも満足させられるまれに見るミステリー小説だ。主人公たちが犯人扱いされ、警察に追われながら彼らも「謎」を追いかけるという展開にしたことも功を奏している。
  しかしこれが映画になるとかなりの部分を割愛しなければならない。展開は急激でしかも説明を入れている余裕がないので原作を読んでいなければ理解しにくいだろう。映画を観る前からそうなることは充分予想できた。だから1週間レンタルになってから観たのである。最初から期待はしていなかった。しかし意外なことに結構楽しめた。1週間レンタルになってから借りたのは正解だった。原作を読んでからだいぶ時間がたっていたからかえって楽しめたのである。この映画を理解するには予備知識が必要なのである。だから原作を先に読んでおく方が望ましい。しかし原作を呼んだ直後に観てはあまりに物足りなくて楽しめなかっただろう。時間がたって記憶が薄れていたから意外に面白く観れたのである。原作の『ダ・ヴィンチ・コード』は、読んでいる間は面白いけれども長く記憶には残らない。そういう類の小説である。したがってこの映画はまず原作を先に読んで、少なくとも半年以上間を空けてから映画を観るべし。これが正しい観方である。

「プロデューサーズ」(2005年、アメリカ)
2006年4月公開
評価:★★★★☆
監督:スーザン・ストローマン
製作:メル・ブルックス 、ジョナサン・サンガー
脚本:メル・ブルックス トーマス・ミーハン
撮影:ジョン・ベイリー 、チャールズ・ミンスキー
振付:スーザン・ストローマン
作詞作曲:メル・ブルックス
出演:ネイサン・レイン、マシュー・ブロデリック、ユマ・サーマン、ウィル・フェレル
   ゲイリー・ビーチ、ロジャー・バート、マイケル・マッキーン、アイリーン・エッセル
   デヴィッド・ハドルストン、デブラ・モンク、アンドレア・マーティン

  これは楽しめました。僕は、何を隠そう、古典的ミュージカル映画はあまり好きではない。嫌いではないのだが好んで観ることはない。MGMミュージカルの総集編「ザッツ・エンタテインメント」もいまだ観ていない。もちろん、アステア/ロジャース、モーリス・シュバリエ、ジーン・ケリー、ビング・クロスビーなど一通りは観た。観ればそれなりに楽しめる。しかし決して好きなジャンルではない。
 ミュージカルのマイ・ベスト3は「サウンド・オブ・ミュージック」、「ウエスト・サイド物語」そして「屋根の上のバイオリン弾き」。最近のものでは「シカゴ」が楽しめた。しかしどちらかというと「ブルース・ブラザーズ」、「ザ・コミットメンツ」、「歌え!フィッシャーマン」、「SUPER8」、「僕のスウィング」、「風の前奏曲」などのタイプの方が好きだ。
  個人的好みはともかく、「プロデューサーズ」は68年に製作されたメル・ブルックスの処女監督作品を完全リメイクしたもの。今回は監督を舞台版の演出・振付を担当したスーザSdcacarousel01 ン・ストローマンに譲り、自身は製作と作詞作曲を務めている。主人公のマックス・ビアリストック(ネイサン・レイン)はかつてブロードウェイで名を馳せた敏腕プロデューサー。しかし今はすっかり落ちぶれて借金の工面に四苦八苦。そこにやってきたハンカチ王子(意味は観れば分かる)会計士のレオ・ブルーム(マシュー・ブロデリック)。彼が帳簿を見て発見した意外な事実にインスピレーションを受けて、ビアリストックはわざとショウを1日でコケさせて出資金を丸々せしめようと画策する。早速史上最悪の脚本と演出家とキャストをかき集めるのだが、意に反してヒトラー礼賛ミュージカル「スプリングタイム・オブ・ヒトラー」がヒットしてしまう。
  というようなストーリーはどうでもいい。メル・ブルックス作品だから展開はめちゃくちゃ、ハプニングの連続、とにかくこれでもかとばかり笑いと歌と踊りとお色気そして下ネタをてんこ盛り。徹底したサービス振り。エンドロールが終わった後にもまだおまけがあって、最後の最後にメル・ブルックス本人が顔を出してやっと終りを告げる。”It’s over.”
 とにかく主演のネイサン・レインが芸達者。歌も踊りも芝居もうまい。ショウの脚本を書いたヒトラーかぶれのへんてこ男を演じたウィル・フェレルも画面いっぱいに暴れまくっている。マシュー・ブロデリックも線は細いが負けずに頑張っている。ゲイリー・ビーチとロジャー・バートのオカマ2人組みもすごいゲイ達者ぶりを発揮。
  もっぱらお色気を担当するのはユマ・サーマン。突然事務所に押しかけてきてキャストに採用して欲しいと色仕掛けでアピール。「氷の微笑」のシャロン・ストーンよろしく何度も足を組み替えてみせる(魅せる?)チラリズムでビアリストックとブルームをふらふらにさせる。踊り終わった後に感想を聞かれて「下半身はスタンディング・オーベイションです」と答えるお下劣駄洒落が可笑しい。
  いろんな引用も盛りだくさん。マシュー・ブロデリック演じるレオポルド・ブルームという役名はジェイムズ・ジョイス著『ユリシーズ』の主人公の名前。それから、お気づきだろうか、二重帳簿が見つかって刑務所にぶち込まれたビアリストックが鉄格子の中で歌い踊っている時に、突然しんみりと母親を回想する場面がある。あれはトム・ジョーンズの歌で大ヒットした「思い出のグリーングラス」のもじり。この歌は監獄で囚人が故郷の家族や緑の草原or庭の草(グリーン・グラス)を夢に見ているという内容の歌である(語りの部分の最初の言葉は「目が覚めて見回すと四方を灰色の壁に囲まれていた」)。その他ヒトラー関連も含めいろんな面白い引用があります。とことん遊んでいる映画。おすすめです。

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コメント

カゴメさん またまたTB&コメントありがとうございます。

今までこんなにたくさんの人からいっぺんにコメントをもらったことがないのでびっくりしています(笑)

「ダ・ヴィンチ・コード」の宣伝は異常でしたね。僕も鼻白んでむしろ反発を感じました。でも、記事に書いたように、期待値が低かっただけに却って楽しめました。もっとも原作の面白さには到底かないませんが。

こんにちわです、ゴブリンさん♪♪♪
「ダ・ヴィンチ・コード」はちょっと煽られ過ぎて、
元来が天邪鬼なカゴメは、
始めっから斜に構えて観てしまったとです(苦笑)。
ちょっと宣伝が華々しすぎですね。
ちなみに、主役据え置き・同じ原作者で、
第2弾の製作に入ってるらしいですね。
一応、楽しみにしてるです(原作、読んでおこうかなぁぁ)。

突然で申しわけありません。現在2006年の映画ベストテンを選ぶ企画「日本インターネット映画大賞」を開催中です。投票に御参加いただくようよろしくお願いいたします。なお、日本インターネット映画大賞のURLはhttp://www.mirai.ne.jp/~abc/movieawards/kontents/index.htmlです。

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「ダ・ヴィンチ・コード」(2006) 米 HE DA VINCI CODE 監督:ロン・ハワード製作:ブライアン・グレイザー ジョン・コーリー製作総指揮:トッド・ハロウェル ダン・ブラウン原作:ダン・ブラウン 『ダ・ヴィンチ・コード』脚本:アキヴァ・ゴールズマン撮影:サル...... [続きを読む]

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