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2006年9月25日 (月)

中国旅行記・06①

観光編

はじめに
  24日の夕方無事中国から上田に帰ってきました。いやもう疲れました。今年は出来るだけタクシーを使わずに歩いて移動したので、帰ってきたら同僚から顔が細くなったと言わPhoto_4 れました。美味しいものをたくさん食べてきましたので胴回りのほうは保障できませんが。しかしそのおかげで、大連についてはだいぶ地理がわかってきました。また、旅順に行けたのは今年の収穫でした。なぜか土曜日には大連から東京への直行便がないので、その日を旅順観光の日にして日曜日に帰ることにしたからです。
  去年の旅行記は中国事情という内容になりましたので、今年は「観光編」と「食事・レストラン編」の2回に分けて書くことにします。
  この旅行記を書くに際しては、日ごろから「そら日記」というフリーソフトを使って日記を書く習慣をつけておいたのが幸いしました。日記を書く習慣、これはおすすめです。
  なお、今回の中国行はあくまで仕事です。その合間に観光をして食事をしたということですので、くれぐれも誤解なきよう。

フフホト
  フフホトで初日に大失敗。昼食の時に馬乳酒(アルコール度30数度)でイッキ飲みを何Photo_5 度も迫られ、夜またがんがん飲まされてついにダウン。翌日まで尾を引いてしまった。その初日の夕方に現地の方の案内で博物館とお寺を回ったが、朦朧としていたのでほとんど覚えていない(汗)。というわけですので詳しい説明が書けません。写真で我慢してください。
  「内モンゴル博物館」は世界最大の恐竜の骨が展示されていた。ものすごく大きい。恐竜の名前?もちろん覚えていません。それからマンモスの骨もあった。
  お寺は去年も行った「大召寺」だと思うが記憶がはっきりしない。有名な観光地だが二日酔いでふらふらしていたのであまり印象は残っていない。いや、正確には行ったことPhoto_6 すら写真を見るまで忘れていた。 (右の写真はフフホトの街。こんな風に道端でよく人が腰掛けている。)

大連
  フフホトから北京経由で大連へ。大連で泊まった「大連フラマ南山花園ホテル」は素晴らしいホテルだった。超高層の近代的ビルが立ち並ぶ大連では5階建てのホテルは小さく見えるが、瀟洒で派手過ぎないところが良い。見かけの豪華さで客を釣ろうというはったりがない。旧日本人街の近くで、ホテルの周りの雰囲気もいい。
  しかし大連は暑かった。フフホトは17、8度だったが、なんとこちらは30度。フフホトでは半そでシャツに長袖のワイシャツでも午前中は上着が欲しいくらいだったが、こちらは何もしていなくても汗が噴出す。夏服を持ってこなかったので連日汗だくだった。
 ホテルの近くの旧日本人街を毎日歩いて通った。ほとんど新しいきれいな建物に建てPhoto_7 替えられている。しかし人気はない。高すぎて売れないらしい。所々古い昔の建物が残っていてこちらには人が住んでいる。すすけていてボロボロだが、形が凝っていてどことなく風情がある。大連版「同潤会アパート」といったところだが、建物はこちらの方がずっとしゃれている。中でも楓林街がいい。両側の新しい家が美しく、途中に小さな公園があったり屋台が出ていたりしてこのあたりの道の中では一番気に入った。
  またホテルの近くには大きな池を囲むように作られた「児童公園」がある。ここでうれしい発見をした。以前パソコンの壁紙に大連の写真を使っていた。非常に美しい写真で、大連のどこで撮ったのかずっと気になっていた。児童公園を通った時それがこPhoto_8こだと気づいた。今回の旅で出来たらどこなのか見つけたいと思っていただけに、発見できてうれしかった。
  大連はまたチャン・イーモウ監督の「至福のとき」の舞台である。これも行く前に映画を見直しておきたかったが、残念ながらその時間が取れなかった。
  大連に来て3日目の午前中で仕事が終わり、その日の午後はタクシーでテレビ塔へ行った。ここからは市内が見渡せる。坂の途中で前のタクシーが停まっているのでそこで下りるのかと思ったが、そこで切符を買う仕組みになっていた。塔の展望台まではエレベーターで上がる。展望台からの眺めは素晴らしかった。大連の街が一望できる。街中を 歩いている時には見えなかった海も見える。360度眺めてみたが、どこを見ても美しい。日本の街のように雑然としていない。建物に調和が取れている。それでいて変化にもとんでいる。それぞれの一角ごとに違った形と色の建物が並んでいるのだ。ロシアとの関係の深い街なので建物や街並みは西洋的だ。洒落た建物が多い。特に色使いがうまいと思う。旧日本人街すら日本的な雰囲気は皆無。中心部にある旧満鉄病院(左の写真)にも行ったが、ここも赤レンガでできた西洋風の実に立派な作りの建物だ。土台からしてPhoto_9 どっしりとしている。今も現役の病院(現在は「大連鉄路医院」となっている)。こういう古い建物がいたるところに残っていて、超近代的なビルと隣り合っている。様式はすべてヨーロッパ風。そういう街なのだ。山の上を除いて、山の谷あいまで建物が立ち並んでいる。大都会である。
  塔を下りてスキーのリフトと同じもの(二人乗り)で下まで降りる。一人20元。これが楽しかった。一緒に乗った同僚が高所恐怖症で、怖さを振り切るためかずっとしゃべり通しだった。観覧車が右下に見えている。下りると労働公園。射的などのゲーム、観覧車、ジェットコースター、池など色々あって、楽しめそうな公園だった。池のあたりはここだけ異次元のように中国的で、赤く塗った門や東屋のような木造の建造物が目に付いた。公園を歩いていると汗だくになった。通りを渡って大連駅のほうに向かう。去年の旅行記にも書いたが、中国は道が広い上に、車が信号などどこ吹く風で走ってくるので、道を渡るのはほとんど命がけだ。交通量の激しいところでは中国人の若い5人連れが手をつないで横に並んで渡っていた。列から一歩はみ出ても遅れても危険が伴う。すれすPhoto_10 れに車が走ってくるからだ。渡りきれないと車が飛び交う道の真ん中で止まり、隙を見て渡りきる。車が来ていても強引に渡ることもある。何せ片道3車線もある広い道だ。怖くて日本人にはとてもまねできない。中国人は信号が赤でも渡るが、日本人は青でも怖い。合理的なイギリス人は信号が赤でも車がこなければ渡るが、信号を無視してとんでもない方向からびゅんびゅん車が走ってくる中国ではまったく事情が違う。しかも右側通行なので車が反対方向から来るから、慣れないとこれも怖い。
  道を渡るとすぐマイカルがある。その横を通って去年歩いた道に出る。懐かしい。位置関係がだいぶ分かるようになって来た。ものすごい人ごみだった。駅前の地下街に入る。ここも懐かしい。相変わらず人が多く、中は迷路のようだ。大連の人でも迷うそうである。日本語コーナーに行く。日本語を話したい人たちが群がっている。同僚が調子に乗ってしばらく話し込んでいた。
  足が棒のようになっていたので地下街の喫茶店に入る。アイスコーヒーを飲んだ。地上に出て大連駅を確認。勝利公園横の有料トイレにはじめて入る。トイレ横の小屋にいるおばさんにお金を渡すとトイレのドアを開けてくれるしくみ。なんと自動ドアだ。おばさんのいる小屋にスイッチがあるようだ。案内の人が料金を払ってくれたが、金額を確認し忘れた。用を足している時に出る時どうするのか心配になったが(こんなところに閉じ込められたくない)、出口の横にある目立つ赤いボタンを押したらドアが開いた。ちょっと冒険した気分。面白かった。

旅順
  中国滞在最後の日に車で旅順に行った。大連から1時間弱くらい。途中星海公園を通Photo_11 る。ここも去年行ったところで懐かしい。車から降りなかったが、公園をぐるっと一周した。そこから西に向かう。旅順は遼東半島の先端部分にある街である。大連の街並みはなり先まで続いていたが、さすがに山に入ると街並みは途切れる。代わりに農家の家が並んでいる。もちろんビルではなく、長屋のように同じ建物が何棟か並んでいる。もちろん農家といっても木造ではない。フフホトでも大連でも寺を除いて木造の建物は見かけなかった。薄茶色の壁で屋根は赤いものが多い。映画「古井戸」に出てくるような石を重ねて建てたものもあったが、これは住居ではないかもしれない。
  案内をしてくれた人が旅順の街中に不案内なので、路上に車を止め、タクシーに乗った。大連に比べると旅順の街はだいぶ古い建物が多い。むしろ、超高層ビルが立ち並ぶ大連の方が特殊なのだろう。上海などの経済発展著しい大都市と地方の格差はますます大きくなるばかりだ。旅順は軍港があるので有名な203高地を除いて外国人は入れない。博物館は行けるかと思ったがタクシーの運転手に聞くとこれもだめだった。残念ながら博物館はスキップして203高地へ向かう。途中旅順駅で写真を撮った。緑色の小さな駅だった。反対側は港。灰色の軍艦が1隻停泊していた。普通の船もたくさんあった。
  203高地はそれほど高いところではなかった。途中の店が並んでいるところで車を降り、頂上まで歩いて上る。有料で一人30元。担架を改良したような駕篭に客を載せて頂上まで運んでゆく商売があった(肩に担ぐのではなく、担架のように腰の両脇で持つ)。値段は10元。誘われたがもちろん乗らなかった。
  有名な激戦地も今は観光地。土曜日ということもあって人は多かった。ほとんどは日本人。日本語があちこちから聞こえる。大きな鉄の塊のような大砲が残されている。港に停泊中のロシア艦隊に大損害を与えたと説明書きにあるが、霧がかかっていて港は見えない。かなり遠くにあるのだろう。そんな遠くまで弾が届くとは思えないのだが。
  頂上まで往復1時間と聞いたが、上ってみると大して時間はかからない。頂上に銃弾をかたどった忠魂碑が立っている。横には砲身が二つある野戦砲も置かれている。後は普通の観光地と変わらない。土産物屋が並び、観光客が写真を撮っている。頂上からの眺めは悪くはないが、あいにく今日は霞がかかってよく見えない。
  山を下り、タクシーで街中に戻る。また案内してくれた人の車に乗り換える。来る時は南側の道を通ってきたが帰りは北側の道を行くことにした。大連と旅順の間には3本道があって、もう一本真ん中の道がある。案内してくれた人は北側の道に出るまでの道順を知らなかったので、タクシーの運転手が途中まで先導してくれた。とても親切な運転手さんPhoto_12 だった。後で聞いたのだが、旅順でタクシーを利用する人は少ないらしく、行きと帰り(上っている間の待ち時間も含めて)とも利用してくれた僕らは上客だったらしい。午前中だけで今日一日分を稼いだと上機嫌だったそうだ。
  余談だが、北の道を行ったのは理由があった。実は刑務所を脱獄した男が二人逃走中らしく、あちこちで軍隊が検問をしていたのである。来る時も反対側の車線で検問をしていた。北の道は一番古い道なので検問はあまり厳しくないだろうとのタクシーの運転手のアドバイスだったのである。それでも途中一度検問にあった。しかし運転手が女性なのでフリーパス。脱獄犯は丸刈りだから、どう見ても僕らは怪しくは見えないしね。

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