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2006年2月 7日 (火)

2005年公開外国映画の概況

tuki_gura_250_03   以前、現在の世界映画界のランク付けをして、アメリカ、韓国、中国が横綱、フランス、イギリス、イランが大関だと書いたことがある。このなかで中国映画の公開数がこの2、3年激減している。昨年公開されたのは「世界」と「故郷の香り」、「わが家の犬は世界一」程度。「PTU」、「ワン・ナイト・イン・モンコック」等の香港映画を加えても両手に余る。おそらくレベルが落ちているわけではないだろう。韓国映画に勢いがあるので、配給会社が地味な中国映画よりも儲かる韓国映画の輸入に力を入れているせいではないか。ただ90年代以降数々の傑作を放ってきているので、長いタイムスパンで考えればまだ横綱から陥落させるほどではないと思う。

  イラン映画も昨年話題になったのは「亀も空を飛ぶ」だけ。しかしイラン映画はもともと公開数が少ない。しかも「亀も空を飛ぶ」は「酔っ払った馬の時間」のバフマン・ゴバディ監督作品だけに傑作に違いない。大いに期待している。イラン映画も中国映画と同じ理由でまだ大関からはずすほどではないと思っている。

  逆にこの間力をつけてきたのはスペインとドイツである。まだ公開数は少ないが作品のレベルは驚くほど高い。スペインの「海を飛ぶ夢」、「バッド・エデュケーション」、「キャロルの初恋」、ドイツの「ヒトラー 最期の12日間」、「天空の草原のナンサ」、「ベルリン・僕らの革命」。いずれも傑作、注目作ぞろい。どちらも80年代に復活し、90年代後半は世代交代で一時低迷したが、2000年代に入ってからまた傑作を次々に生み出している。現在は関脇クラスという感じか。これからもどんどん傑作を送ってくるだろう。

  2003年ほどではないが、これらの国以外からの映画も結構入ってきている。特に注目されるのは初めて日本で公開されたウルグアイ映画「ウィスキー」である。退屈な映画なので僕はあまり評価しなかったが、キネ旬の7位に入っている。ギリシャからはベストテン常連のテオ・アンゲロプロス監督作品「エレニの旅」が2位に入っているばかりか、「タッチ・オブ・スパイス」という傑作も公開された。そろそろアンゲロプロス以外の才能が育ってきてもいい頃だろう。最近話題になることが多いタイ映画では「風の前奏曲」に注目!未見だが十分期待できそうだ。珍しいボリビア映画「最後の庭の息子たち」も楽しみだ。オランダの「マゴニア」、アイルランドの「ダブリン上等!」もなかなかの出来。

  かつての映画大国イタリアは長い間低迷が続いている。昨年は「輝ける青春」くらいしか注目作がなかった。寂しい限りだ。ただこれはなかなかの大作らしいので期待できそうだ。ベルギーは常連ダルデンヌ兄弟による「輝ける青春」が話題だ。80~90年代に絶頂期を迎えた台湾映画も昨年は「生命 希望の贈り物」程度で、めっきり勢いが衰えたのは残念である。そのほか、アルゼンチン、ブラジル、スウェーデン、デンマーク、フィンランド、ハンガリー、ロシア、ポーランド、オーストラリアなどにはめぼしいものはなかった。

  アメリカ映画は、「シンデレラマン」のレビューに書いたように、昨年は一時の低迷から回復した。これまで観た中でも、「ミリオンダラー・ベイビー」、「サイドウェイ」、「シンデレラマン」、「きみに読む物語」、「ビフォア・サンセット」など傑作クラスがかなりある。まだ観ていないものでも期待できそうな作品はいくつかある。ただ、相変わらず外国映画の再映画化やヒット作の続編物が多く、行き詰まり感はぬぐえない。「スター・ウォーズ エピソード3」などはドラマが貧弱で、アナキンが闇の勢力に落ちて行くあたりの説得力がまったくなかった。ベストテンの上位に入ったのはシリーズ完結のご祝儀としか思えない。アメリカの現状に対する批判的姿勢を貫いた作品がほとんどなかったのも残念だ。

xclip-r1   韓国映画はまさに日の出の勢い。怒涛のように入ってきた。ものすごい勢いだが、「彼女を信じないでください」のレビューに書いたように、かなり粗製濫造の気配が顕著になってきて心配だ。ジャンル的には相変わらずラブ・ロマンスが花盛り。ただ、軍事政権時代を正面から描いた「大統領の理髪師」という異色の傑作が生まれたことは韓国映画のレベルの高さを物語っている。キム・ギドクやパク・チャヌクなどの常連の他に監督第一作を引っさげて登場した人も多く、引き続き新進監督の養成がうまく行っていることが伺える。粗製濫造気味とはいえ、次からつぎから新しい監督がデビューしてくる韓国にはやはり勢いが感じられる。スター中心の映画作りが目立ってきており、だんだんハリウッドの様になって行くのが気がかりだが、しばらくこの勢いは続くだろう。

  フランス映画は「ロング・エンゲージメント」と「コーラス」と「皇帝ペンギン」しかまだ観ていないが、他にも「ライフ・イズ・ミラクル」、「そして、ひと粒のひかり」、「ソン・フレール 兄との約束」、「クレールの刺繍」、「真夜中のピアニスト」、「愛より強い旅」、「灯台守の恋」などが50位以内に食い込んでいる。ユーゴスラビア出身のエミール・クストリッツァやアルジェリア出身で一貫してロマ民族を描いてきたトニー・ガトリフなどがフランスで撮っていることは、かなりフランス映画の幅を広げている。おなじみフランソワ・オゾン監督の「ふたりの5つの分かれ道」も86位と下位ながらランクされている。ただ、フランス映画は皆そこそこいい線を行っているのだが、どうしても10位以内には食い込めない。この10年くらいはそんな印象だ。「アメリ」クラスの映画がなかなか現れない。しかし層が厚いので、いつか群を抜く傑作が現れるだろう。

  イギリス映画は90年代の爆発的勢いを失ってしまったが、昨年はここ数年で一番充実していた。「ヴェラ・ドレイク」、「Dearフランキー」、「愛をつづる詩」、「ラヴェンダーの咲く庭で」、「ミリオンズ」、「運命を分けたザイル」、「やさしくキスをして」と7本もランクイン。「Dearフランキー」と「運命を分けたザイル」は傑作だった。「ヴェラ・ドレイク」と「ラヴェンダーの咲く庭で」は、イラン映画「亀も空を飛ぶ」やドイツ映画「天空の草原のナンサ」と並んで、今一番見たい映画である。昔から才能ある映画人がアメリカに流出してしまう傾向があるが、今は数カ国が出資して映画を作ることが当たり前の時代。それほど問題にしなくてもいいのかもしれない。それでも、傑作と呼べるのはイギリスらしさを色濃く持った作品が多い。アメリカに飲み込まれずに今後もイギリスらしい映画を作り続けてほしい。

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